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本編59
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「ごめん……」
「…まあ仕方ないか。お前も急に竜王になって大変だったな」
たわしで身体を擦られ清められていく。
顔を上げればそこにあるのは、懐かしい幼馴染の顔だ。約束を違えてしまってもゲオルクは優しいまま、ソーマを慈しんでくれる。その心地よさに、二人から離れなければと意気込んでいたのも忘れ、昔のように甘えてしまう。小さい頃から一緒にいるゲオルクの優しさに慣れ切ったソーマは、疑問にも思わないまますべてをゲオルクに預けてしまう。
全身を清められ、そして蕾へと指が伸びてやっとハッとした。
そうだ、昨日ゲオルクのもそこに挿ったんだ……。
「んっ……ぁだめっ」
「ソーマは本当に気持ちいことに弱いな……こんなんだからあんなケダモノにやられるんだよ……なんのために俺がずっと村の奴らをけん制してきたかわからないじゃないか」
「……なにそれ…っぁ」
指で残滓を掻き出しているだけなのに、貪欲な中は悦んでぎゅうぎゅうに締め付けていく。
「男も女もお前に近づかないようにしていたのに……王都でも遊び人で名を馳せている王子に簡単にやらせるなんて……」
残滓を掻き出すだけのはずなのに、指の動きがどんどん淫猥になっていく。
「ゃ……ゲオルクだめっっ」
バスタブの縁に掴まりながら、突き出した腰を揺らめかせては、誘っているのと大差ない。駄目だと言いながらもっと奥へと指を迎え入れようとする動きをとってしまう。ぐちゃぐちゃに中を掻き混ぜ、感じる場所を抉って欲しくなる。
「これもあの男に仕込まれたのか……腹が立つな」
「ぁぁぁぁぁあ!」
ずるりと入り込んだゲオルクの欲望を嬉しそうに締め付けながら、ソーマは嫌と口に上せながら、早く動けとばかりに腰を振った。
「とんだ淫乱になったな……しょうがないかソーマなら」
細い腰を強く掴まれ、ズンッと突かれた。
「ぁぁぁぃぃっ……んっ」
「お前は昔から、ちょっとでも気持ちいいことをすればっすぐにのめり込むからなっ」
それは口づけのことを言っているのだろうか。
何も知らないソーマに、快楽の種を植え付けたのは誰か。いつか王都へ連れていってくれると約束しながら唇を貪り、待っていろと言いながら舌を嬲ったのは、他でもないゲオルクではないか。そして今だって、最初から深く腰を使いながらソーマの中を犯している……そんな状況で恨み言を言われたくない。
抗議したくても、欲望を咥えてしまえば出てくるのは甘い声だけ。もっとして欲しいと言わんばかりに浴室いっぱいに甘い音楽を響かせるのだ。
「そういえば少し乱暴にしたほうが悦ぶんだったな」
「ゃぁぁぁぁぁ!」
ゆったりとした突き上げから急に早くなり、肉のぶつかる音が大きくなるほどに、深く激しく腰を使われる。ぎりぎりまで抜いたかと思えば今までいないほど奥を突かれ、ソーマはイヤイヤ言いながら、分身を大きくさせていった。
「これも、出さないほうが気持ちいいんだったな」
「ぁぁっ……またそれ……ぃぃもっとぉ」
快楽に抗えず、ソーマは分身の根元を押さえられたまま、奥の痺れだけですぐに絶頂を迎えてしまう。
もう雌イキに慣れてしまった身体は、簡単に追い上げられてしまう。全身を痙攣させながら余韻を味わう間もなく、続けざまに何度も追い上げられ、上り詰めたまま降りられない状態になった。
ガチガチに太い欲望は、どんなに締め付けても簡単に果ててはくれない。むしろ、その状態になってからのほうが長いと、昨日知ったばかりだ。
「…まあ仕方ないか。お前も急に竜王になって大変だったな」
たわしで身体を擦られ清められていく。
顔を上げればそこにあるのは、懐かしい幼馴染の顔だ。約束を違えてしまってもゲオルクは優しいまま、ソーマを慈しんでくれる。その心地よさに、二人から離れなければと意気込んでいたのも忘れ、昔のように甘えてしまう。小さい頃から一緒にいるゲオルクの優しさに慣れ切ったソーマは、疑問にも思わないまますべてをゲオルクに預けてしまう。
全身を清められ、そして蕾へと指が伸びてやっとハッとした。
そうだ、昨日ゲオルクのもそこに挿ったんだ……。
「んっ……ぁだめっ」
「ソーマは本当に気持ちいことに弱いな……こんなんだからあんなケダモノにやられるんだよ……なんのために俺がずっと村の奴らをけん制してきたかわからないじゃないか」
「……なにそれ…っぁ」
指で残滓を掻き出しているだけなのに、貪欲な中は悦んでぎゅうぎゅうに締め付けていく。
「男も女もお前に近づかないようにしていたのに……王都でも遊び人で名を馳せている王子に簡単にやらせるなんて……」
残滓を掻き出すだけのはずなのに、指の動きがどんどん淫猥になっていく。
「ゃ……ゲオルクだめっっ」
バスタブの縁に掴まりながら、突き出した腰を揺らめかせては、誘っているのと大差ない。駄目だと言いながらもっと奥へと指を迎え入れようとする動きをとってしまう。ぐちゃぐちゃに中を掻き混ぜ、感じる場所を抉って欲しくなる。
「これもあの男に仕込まれたのか……腹が立つな」
「ぁぁぁぁぁあ!」
ずるりと入り込んだゲオルクの欲望を嬉しそうに締め付けながら、ソーマは嫌と口に上せながら、早く動けとばかりに腰を振った。
「とんだ淫乱になったな……しょうがないかソーマなら」
細い腰を強く掴まれ、ズンッと突かれた。
「ぁぁぁぃぃっ……んっ」
「お前は昔から、ちょっとでも気持ちいいことをすればっすぐにのめり込むからなっ」
それは口づけのことを言っているのだろうか。
何も知らないソーマに、快楽の種を植え付けたのは誰か。いつか王都へ連れていってくれると約束しながら唇を貪り、待っていろと言いながら舌を嬲ったのは、他でもないゲオルクではないか。そして今だって、最初から深く腰を使いながらソーマの中を犯している……そんな状況で恨み言を言われたくない。
抗議したくても、欲望を咥えてしまえば出てくるのは甘い声だけ。もっとして欲しいと言わんばかりに浴室いっぱいに甘い音楽を響かせるのだ。
「そういえば少し乱暴にしたほうが悦ぶんだったな」
「ゃぁぁぁぁぁ!」
ゆったりとした突き上げから急に早くなり、肉のぶつかる音が大きくなるほどに、深く激しく腰を使われる。ぎりぎりまで抜いたかと思えば今までいないほど奥を突かれ、ソーマはイヤイヤ言いながら、分身を大きくさせていった。
「これも、出さないほうが気持ちいいんだったな」
「ぁぁっ……またそれ……ぃぃもっとぉ」
快楽に抗えず、ソーマは分身の根元を押さえられたまま、奥の痺れだけですぐに絶頂を迎えてしまう。
もう雌イキに慣れてしまった身体は、簡単に追い上げられてしまう。全身を痙攣させながら余韻を味わう間もなく、続けざまに何度も追い上げられ、上り詰めたまま降りられない状態になった。
ガチガチに太い欲望は、どんなに締め付けても簡単に果ててはくれない。むしろ、その状態になってからのほうが長いと、昨日知ったばかりだ。
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