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本編40

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「ぁぁんっ」

 もう内側から得られる刺激に慣れた身体は、蕾をくすぐるだけで甘い声を聴かせてくる。

 最初は指を一本受け入れるのもやっとだった小さな蕾は、このひと月慣らし続けた結果、ザームエルの逞しい指を三本受け入れても甘い声を聴かせてくれるようになった。そして、くすぐるだけで収縮を繰り返し、誘い入れようとすらする。

 ソーマの無垢な表情からは想像できないほどに淫らになった場所に、ようやく今日完成した植物由来の潤滑油を塗した指を潜り込ませる。

「ゃぁぁっ、なに…これ……」

「怯えるな。私の指だ……ソーマはここに私の指を入れるのが好きだろう」

「ぁ……いつもと違うよぉ」

 唾液をまぶしてゆっくりと濡らしたのとは違って、するりと入り込んだ感触にソーマは怯える。だがすぐにその唇は甲高い声を上げ啼き始めた。

「ゃぁぁぁぁ……ザームエルぅ」

 分身を口腔に含み、淫らに吸いながら根元を堰き止められれば、その唇が快楽に啼く以外の用途を果たせなくなる。

 堪えることを知らない唇は嬲られればそれだけ甘い音楽を奏で、ザームエルの耳を楽しませる。

 気を逸らさせながら、ザームエルは潤滑油をその中へと塗していった。

 指を引き抜き、油を足しまた入れる。

 蕾から潤滑油が零れ落ちるほどに塗りこむと、強く分身を吸いながら頭を上下させた。

「ゃぁぁぁぁぁも、いかせてぇぇぇ」

 達くという言葉を覚えたばかりのソーマは、それを口にすれば望みが果たされると思っているようだ。いつもはそうして、淫らな言葉を言わせていたが、今日は違う。まだ簡単には達かせない。ザームエルの本懐を遂げてからだ。

 分身の根元を堰き止めたまま、指で中を刺激していく。そしてすっかり覚えたソーマのもっとも感じる場所を押すと、身も世もなく乱れながら、悲鳴に似た声を上げた。

「あぁぁぁぁ……ゃっもう、むり……いかせてぇぇぇ」

 腰を振りながら透明な雫を零すソーマの淫らな舞を堪能し、分身を吸い上げ、敏感なくびれを舌でくすぐる。

「ゃぁ、手……離してぇぇお願いっ」

 涙交じりの懇願にほくそ笑みながら、もっと昂らせるために指を増やし、ギュウギュウと締め付けてくる内壁の感触を楽しみながら抜き差しをしてみる。

「ぁぁぁぁぃぃっ、達きたい……もだめぇぇぇぇ」

 ザームエルの髪を引っ張りながら腰を振り、どこまでも淫らに踊るソーマに、ザームエルは分身を開放した。

 そして中の刺激だけを激しくする。

「ぃゃぁぁぁ……もっとしてぇぇ」

 髪を振り乱し善がる様をじっくりと堪能してから堰き止めていた指を外し、さらに中の感じる場所を狙って指の出し入れを大胆にしてみた。

「ぁぁぁっ……ぃくっ!」

 中の刺激だけで、ソーマは細い身体を震わせ、そして白い蜜を吐き出していった。ギュウギュウに指を締め付けながら。
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