異世界に転生したら王子と勇者に追いかけられてます

椎名サクラ

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本編15

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 ホッとしたゲオルクは、じっとソーマを見つめた。

「ずっと好きだったんだ。お前を誰にも渡したくない。やっと俺のものにできた……」

 感慨深く呟き、また唇を合わせてきた。

「ん……」

 自分だけの権利とばかりに舌は唇をこじ開け口内へと侵入し、存分に貪っていく。もう何度目か分からない深い口づけに、ソーマもゆっくりとだが舌を差し出していく。

 合わせから濡れた音が漏れ、静寂な森の中にひっそりと消えていく。

 話し合いの間、熱が引いた分身は、執拗な刺激にまた形を変えていった。熱が溜まるたびに大きくなり、出口を求めてしまう。下着の中でどんどん膨らんでいき、もう自分ではどうしたらいいのかわからないほどに昂っていった。

 ゲオルクがきつく抱きしめ、口づけを深くしようとしてそれに気づいた。

 そっと服の上からそれを弾かれる。

「ぁんっ」

「ソーマは可愛いな。もうこんなにしてたのか……」

 ゲオルクはニヤリと笑い唇を舐めると、切り株に座ったままのソーマを抱き上げ身体を翻した。そして自分がそこに腰かけ、ソーマの身体を膝の上に座らせる。

 器用のズボンの前を寛げそれを大気に晒す。

 夏の夜の少し冷たい空気に、まだ未熟な分身は僅かに縮こまる。

「やだ……見ないでっ!」

「いいじゃないか、ソーマの全部は俺のものなんだから」

 言うや否や、分身を握りこみ、大きな手で刺激しながら、再び口づけでソーマを黙らせた。

 心地よいことを同時にされたソーマは、初めての感覚に驚きながらも、その甘い刺激を受け入れてしまう。分身の裏筋を軽く撫でられるだけで、ズンッと分身が固くなり、下腹部の熱も急速に集まり始めた。

「んんっ……ぁぁ…」

 弄られるだけで、甘い声が漏れてしまう。それまでもゲオルクに吸い取られ、嬲られる。

 唇を離さないまま、手の動きがどんどんと大胆になり、ソーマが先端を弄られるたびに身体を跳ねさせるのに気付くと、執拗に弄り続けた。

 下腹部の熱がぐるぐるに渦巻き、出口を求めて暴れはじめると、もうソーマは口づけに酔ってはいられなくなった。両腕ごと逞しい首にしがみつき、肩口に顔を埋めながら、甘い声を零し続けた。

「ゃぁ……やだやだやだ、へんになっちゃう!」

「なれよ……おかしくなったソーマの声が聴きたいんだ」

「ぁぁっ……ゃぁぁぁあぁぁ」

 手の動きが大きくなり、分身全体を扱きながら先端をくすぐられ続けると、勝手に腰が揺らめき自分からゲオルクの手にそれを擦りつけながら、我慢できないまま熱を吐き出していった。
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