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本編12
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ゲオルクは切り株の一つにソーマを腰かけさせた。そして白い敷布を被ったままの姿を嬉しそうに眺める。
「そうしていると、花嫁みたいだな」
「なに言ってるんだよ。僕は男だよ、どんなに頑張ったって女には見えないって」
「今日の祭りに来ていた誰よりも、今のソーマは綺麗だ。そう言えばお前最近、自分の顔が見れないって言ってたな」
「そうだけど……」
鏡などという高価なものはこの村にはない。せいぜいが水鏡だが、池に行くとすぐに魚が寄ってきて水面を騒がせるから、まともに自分の顔を見る機会がない。16歳になった後の自分の顔をまじまじと見ることが本当になくなった。
元々自分の顔に興味はなかったが、最近はもう見ることすら諦めていた。
「俺が知っている誰よりもソーマは綺麗なんだよ」
ゲオルクは地面に膝をつくと、ソーマと目を合わせる。顔が近づいてくればいつものように瞼を閉じてしまう。
久しぶりの約束の証だ。
敷布を纏ったまま、いつものようにゲオルクの首に手を回す。
甘く啄まれる唇の感触がくすぐったくて甘くて、もっとして欲しくて腕に力を入れてしまう。
何度も何度も啄まれ、舐められ、心地よさを存分に味わう。でも今日はそれで終わらなかった。
何度も唇を舐めた後、併せを舌でくすぐられ、僅かに開いた隙間から舌を口内に潜り込ませてくる。
「んっ……」
突然のことに驚くソーマが僅かに身体を離そうとしても、強い力で引き戻され、もっと奥まで入ってくる。
「んんっ、……んっ」
抵抗する舌を絡め取り、ねっとりと舐めあげられると、ゾクリと震えた。
ズンっと下腹部の深い場所が疼き始める。
初めての感覚に戸惑うソーマはやめて欲しいと願うのに、身体からどんどんと力が抜けていく。
抵抗する手の動きも弱々しくなり、たっぷりと舌を嬲られた後は、何故か縋るようにしがみついていた。
唇が離れ、身体の奥の熱を吐き出すように、熱い吐息が漏れる。
ソーマの息が整うのを待たず、またゲオルクは舌を潜り込ませてくる。
歯列を辿り、上顎を擽られ、今まで知らなかった熱がどんどんと下腹部へと集まり始めた。
「ん……ぁっ」
次第に漏れる声が小さく甘ったるいものへと変わっていく。
離れては唇を啄み、また舌を潜り込ませてと長い時間、ゲオルクはソーマの口内を犯し続けた。
下腹部の熱が蓄積され大きくなっていき、押し上げるようにソーマの分身が形を変え始めていく。
約束の証の時の穏やかさのない交わりに、戸惑いながらもソーマの理性が熱に焼かれ落ちていった。
「ぁ……」
唇が離れていってしまうと、名残惜しいような気持ちに呼応して甘い声が零れる。
「ソーマ、俺は明日、村を出る」
唾液で濡れた唇が想像もしてなかった言葉の形に動く。
「な……に?」
「王都に行ってくる」
「一緒に?」
「そうしていると、花嫁みたいだな」
「なに言ってるんだよ。僕は男だよ、どんなに頑張ったって女には見えないって」
「今日の祭りに来ていた誰よりも、今のソーマは綺麗だ。そう言えばお前最近、自分の顔が見れないって言ってたな」
「そうだけど……」
鏡などという高価なものはこの村にはない。せいぜいが水鏡だが、池に行くとすぐに魚が寄ってきて水面を騒がせるから、まともに自分の顔を見る機会がない。16歳になった後の自分の顔をまじまじと見ることが本当になくなった。
元々自分の顔に興味はなかったが、最近はもう見ることすら諦めていた。
「俺が知っている誰よりもソーマは綺麗なんだよ」
ゲオルクは地面に膝をつくと、ソーマと目を合わせる。顔が近づいてくればいつものように瞼を閉じてしまう。
久しぶりの約束の証だ。
敷布を纏ったまま、いつものようにゲオルクの首に手を回す。
甘く啄まれる唇の感触がくすぐったくて甘くて、もっとして欲しくて腕に力を入れてしまう。
何度も何度も啄まれ、舐められ、心地よさを存分に味わう。でも今日はそれで終わらなかった。
何度も唇を舐めた後、併せを舌でくすぐられ、僅かに開いた隙間から舌を口内に潜り込ませてくる。
「んっ……」
突然のことに驚くソーマが僅かに身体を離そうとしても、強い力で引き戻され、もっと奥まで入ってくる。
「んんっ、……んっ」
抵抗する舌を絡め取り、ねっとりと舐めあげられると、ゾクリと震えた。
ズンっと下腹部の深い場所が疼き始める。
初めての感覚に戸惑うソーマはやめて欲しいと願うのに、身体からどんどんと力が抜けていく。
抵抗する手の動きも弱々しくなり、たっぷりと舌を嬲られた後は、何故か縋るようにしがみついていた。
唇が離れ、身体の奥の熱を吐き出すように、熱い吐息が漏れる。
ソーマの息が整うのを待たず、またゲオルクは舌を潜り込ませてくる。
歯列を辿り、上顎を擽られ、今まで知らなかった熱がどんどんと下腹部へと集まり始めた。
「ん……ぁっ」
次第に漏れる声が小さく甘ったるいものへと変わっていく。
離れては唇を啄み、また舌を潜り込ませてと長い時間、ゲオルクはソーマの口内を犯し続けた。
下腹部の熱が蓄積され大きくなっていき、押し上げるようにソーマの分身が形を変え始めていく。
約束の証の時の穏やかさのない交わりに、戸惑いながらもソーマの理性が熱に焼かれ落ちていった。
「ぁ……」
唇が離れていってしまうと、名残惜しいような気持ちに呼応して甘い声が零れる。
「ソーマ、俺は明日、村を出る」
唾液で濡れた唇が想像もしてなかった言葉の形に動く。
「な……に?」
「王都に行ってくる」
「一緒に?」
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