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168『饒舌な孔明』
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鳴かぬなら 信長転生記
168『饒舌な孔明』信長
――かまわぬ、講堂にお通ししなさい――
頭の緊箍児(きんこじ)がささやいた。
緊箍児は一言主(ひとことぬし)で、木偶の三蔵法師を操っている。その一言主が言うのだから、言うことに間違いはない。俺が孔明を出迎えて対応しているうちに講堂に向かったんだ。
「いやあ、さすがは自由都市豊盃。噂には聞いておりましたが、豊盃寺、なかなかの名刹ですなあ」
羽団扇を戦がせながら社交辞令を言う孔明。
「良き寺というのは、秩序を具現させております。塔は釈迦牟尼の墓を現し、金堂は、僧や衆生が拠り所とする本尊仏と脇侍を祀ります。人は目に見える形を通して物事を理解します。それゆえ3Dのフィギュアに過ぎぬ仏像に拝跪するのですが、その精神性は塔によって担保されます。それを回廊をもって取り巻き聖域となし、その回廊の結び目にあたるところに、修業・勉学の道場たる講堂を配置。回廊の外は俗世界。講堂は聖と俗を繋ぐ道場。その道場で三蔵法師猊下にお目にかかれるとは……この一事をもっても、猊下の御志がしのばれます。この秩序美と精神性は、必ずや日常に溶け込んで後世に受け継がれましょう。関羽将軍、張飛大将、この伽藍の中で、後世日常に溶け込むものは何か見当がつきますか?」
突然に振られて顔を赤くする関羽、不機嫌になる張飛。
「いつかはいずれかの国主になることもあるでしょう、耳障りかもしれませんが、聞いて損のない豆知識です」
「「はは」」
「講堂は学校における集会所兼体育館、いま我々が迎えられたのが玄関、食事処である食堂(じきどう)、トイレを表す東司、みな寺院の構えからきた言葉ですよ」
「「はは」」
「それに『寺』という言葉も、元々は役所の建物を表す言葉なのです」
「え、そうなのかい軍師?」
「そうなのですよ張飛大将、元々は仏教を広めるにあたり、質素を旨とする僧侶たちは、役所の中古物件を払い下げてもらって道場にしたのです」
「へえ、それにしちゃ、この豊盃寺は豪華すぎやしないか?」
「おい、失礼だぞ張飛」
「いえ、大将の疑問はもっともです。寺は元来は中古物件だったので、信者の方々が寄付や寄進をして立派なものにしていったんです。この豊盃寺は、そういう寺と檀信徒の方々との良い関係が現れているんですよ。そういう、檀信徒の提供者を旦那と言います」
「ああ、酒屋の使用人が亭主を呼ぶときの」
「そうです、使用人にとっては仕事と給金の提供者ですからね。それが、いつしか提供者のことをドナーと呼ぶようになりました」
「臓器提供者のこともドナーと申しますなあ」
「そうです関羽将軍。それほどに、仏教というものは身近なものになるのですよ。ゲームなどのアバターというのも仏教の言葉なのですが、その話はまたということにしましょう。いささか喧騒にすぎましたな、申しわけない、ニイ少佐、いや悟空殿」
「いえいえ、傍で伺っていても勉強になり申すウキ」
孔明は饒舌になることで自分の本性を隠そうとしている。サルも光秀もこのタイプだったが、孔明は、こういうことで力バカの関羽・張飛を教育し、かつマウントをとろうとしている。
それに、三蔵法師を手中に収めることで、軍師としての野心を成就させようとしているんだ。
天下三分の計
さて、時期を伺い、いずれは魏と呉を凌いで天下を取るための方便であるのか、はたまた、真に三国志の安定と平和を祈ってのことなのか。
俺の視点ははっきりしている。
扶桑の国にとって、三国志が脅威にならぬように見定め、脅威になるようなら、その芽を摘み取ること。
そうなんだが……どうやら、この状況を楽しんでいる自分が居る。
見極めが付いたら、扶桑に戻り信玄や謙信、学園の乙女生徒会長ともども策を練らねばならないが、このまま一人でやってのけるのも面白いと思う。
俺も根っこのところでは、妹の市を引き連れ、尾張の村々を駆けまわって、いつまでも遊んでいたいガキ大将なのかもしれん。
回廊を左に折れて、講堂の右手に出ると、講堂の扉の隙間から明かりが漏れている。
三蔵法師は、すでに準備万端のようだ。
☆彡 主な登場人物
織田 信長 本能寺の変で討ち取られて転生 ニイ(三国志での偽名)
熱田 敦子(熱田大神) あっちゃん 信長担当の尾張の神さま
織田 市 信長の妹 シイ(三国志での偽名)
平手 美姫 信長のクラス担任
武田 信玄 同級生
上杉 謙信 同級生 配下に上杉四天王(直江兼続・柿崎景家・宇佐美定満・甘粕景持 )
古田 織部 茶華道部の眼鏡っ子 越後屋(三国志での偽名)
宮本 武蔵 孤高の剣聖
二宮 忠八 市の友だち 紙飛行機の神さま
雑賀 孫一 クラスメート
松平 元康 クラスメート 後の徳川家康
リュドミラ 旧ソ連の女狙撃手 リュドミラ・ミハイロヴナ・パヴリィチェンコ 劉度(三国志での偽名)
今川 義元 学院生徒会長
坂本 乙女 学園生徒会長
曹茶姫 魏の女将軍 部下(備忘録 検品長) 曹操・曹素の妹
諸葛茶孔明 漢の軍師兼丞相
大橋紅茶妃 呉の孫策妃 コウちゃん
孫権 呉王孫策の弟 大橋の義弟
天照大神 御山の御祭神 弟に素戔嗚 部下に思金神(オモイカネノカミ) 一言主
168『饒舌な孔明』信長
――かまわぬ、講堂にお通ししなさい――
頭の緊箍児(きんこじ)がささやいた。
緊箍児は一言主(ひとことぬし)で、木偶の三蔵法師を操っている。その一言主が言うのだから、言うことに間違いはない。俺が孔明を出迎えて対応しているうちに講堂に向かったんだ。
「いやあ、さすがは自由都市豊盃。噂には聞いておりましたが、豊盃寺、なかなかの名刹ですなあ」
羽団扇を戦がせながら社交辞令を言う孔明。
「良き寺というのは、秩序を具現させております。塔は釈迦牟尼の墓を現し、金堂は、僧や衆生が拠り所とする本尊仏と脇侍を祀ります。人は目に見える形を通して物事を理解します。それゆえ3Dのフィギュアに過ぎぬ仏像に拝跪するのですが、その精神性は塔によって担保されます。それを回廊をもって取り巻き聖域となし、その回廊の結び目にあたるところに、修業・勉学の道場たる講堂を配置。回廊の外は俗世界。講堂は聖と俗を繋ぐ道場。その道場で三蔵法師猊下にお目にかかれるとは……この一事をもっても、猊下の御志がしのばれます。この秩序美と精神性は、必ずや日常に溶け込んで後世に受け継がれましょう。関羽将軍、張飛大将、この伽藍の中で、後世日常に溶け込むものは何か見当がつきますか?」
突然に振られて顔を赤くする関羽、不機嫌になる張飛。
「いつかはいずれかの国主になることもあるでしょう、耳障りかもしれませんが、聞いて損のない豆知識です」
「「はは」」
「講堂は学校における集会所兼体育館、いま我々が迎えられたのが玄関、食事処である食堂(じきどう)、トイレを表す東司、みな寺院の構えからきた言葉ですよ」
「「はは」」
「それに『寺』という言葉も、元々は役所の建物を表す言葉なのです」
「え、そうなのかい軍師?」
「そうなのですよ張飛大将、元々は仏教を広めるにあたり、質素を旨とする僧侶たちは、役所の中古物件を払い下げてもらって道場にしたのです」
「へえ、それにしちゃ、この豊盃寺は豪華すぎやしないか?」
「おい、失礼だぞ張飛」
「いえ、大将の疑問はもっともです。寺は元来は中古物件だったので、信者の方々が寄付や寄進をして立派なものにしていったんです。この豊盃寺は、そういう寺と檀信徒の方々との良い関係が現れているんですよ。そういう、檀信徒の提供者を旦那と言います」
「ああ、酒屋の使用人が亭主を呼ぶときの」
「そうです、使用人にとっては仕事と給金の提供者ですからね。それが、いつしか提供者のことをドナーと呼ぶようになりました」
「臓器提供者のこともドナーと申しますなあ」
「そうです関羽将軍。それほどに、仏教というものは身近なものになるのですよ。ゲームなどのアバターというのも仏教の言葉なのですが、その話はまたということにしましょう。いささか喧騒にすぎましたな、申しわけない、ニイ少佐、いや悟空殿」
「いえいえ、傍で伺っていても勉強になり申すウキ」
孔明は饒舌になることで自分の本性を隠そうとしている。サルも光秀もこのタイプだったが、孔明は、こういうことで力バカの関羽・張飛を教育し、かつマウントをとろうとしている。
それに、三蔵法師を手中に収めることで、軍師としての野心を成就させようとしているんだ。
天下三分の計
さて、時期を伺い、いずれは魏と呉を凌いで天下を取るための方便であるのか、はたまた、真に三国志の安定と平和を祈ってのことなのか。
俺の視点ははっきりしている。
扶桑の国にとって、三国志が脅威にならぬように見定め、脅威になるようなら、その芽を摘み取ること。
そうなんだが……どうやら、この状況を楽しんでいる自分が居る。
見極めが付いたら、扶桑に戻り信玄や謙信、学園の乙女生徒会長ともども策を練らねばならないが、このまま一人でやってのけるのも面白いと思う。
俺も根っこのところでは、妹の市を引き連れ、尾張の村々を駆けまわって、いつまでも遊んでいたいガキ大将なのかもしれん。
回廊を左に折れて、講堂の右手に出ると、講堂の扉の隙間から明かりが漏れている。
三蔵法師は、すでに準備万端のようだ。
☆彡 主な登場人物
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熱田 敦子(熱田大神) あっちゃん 信長担当の尾張の神さま
織田 市 信長の妹 シイ(三国志での偽名)
平手 美姫 信長のクラス担任
武田 信玄 同級生
上杉 謙信 同級生 配下に上杉四天王(直江兼続・柿崎景家・宇佐美定満・甘粕景持 )
古田 織部 茶華道部の眼鏡っ子 越後屋(三国志での偽名)
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坂本 乙女 学園生徒会長
曹茶姫 魏の女将軍 部下(備忘録 検品長) 曹操・曹素の妹
諸葛茶孔明 漢の軍師兼丞相
大橋紅茶妃 呉の孫策妃 コウちゃん
孫権 呉王孫策の弟 大橋の義弟
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