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404『下半身マヒ』
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せやさかい
404『下半身マヒ』詩(ことは)
うーーーーん(;'#')! ま、負けへんもん(>皿<)!
そこへ、学校から帰ってきた兄きが、そうっと後ろに周ってさくらの脚を触った。
「ひえええええ(⊙△⊙)!」
一瞬膝立ちになったかと思うと、ドシンと前に倒れて脚をヒクつかせるさくら。
「どうだ、さくら!」
「ま、まいったまいった、コトねえちゃんには勝てませ~ん(;'▲')!」
「おまえら、なんの我慢会や?」
「せやかて、お祖父ちゃんが言うてたもん」
「なにをや?」
「『わしが足長いのは、子どもの頃から正座してきたからや』てぇ」
「なんや、それ?」
「お祖父ちゃんに聞いたわよ。諦一が坊主になる決心したのは足を長くするためだって」
「ええ?」
「『ええ坊主は、ちゃんと正しい正座してるから足が長い』て」
「まあ、それで正座の我慢会になってね」
「もう、テイ兄ちゃんがいらんことせんかったら、勝ってたのにぃ!」
「アハハ、まあ、詩の勝ちやろ。なんか、余裕やで」
「ウフフ、五年生よ、一年生に負けるわけ……」
ドシン!
わたしも仰向けに倒れてしまって、三人で笑う。
アハハハハハ( ´艸`)(^O^)(≧∇≦)
腰から下が完全に痺れてしまって、三人で馬鹿笑いして、お母さんが覗きに来て、逆さに見えたお母さんは若くって……え…………若くない。
「目が覚めた?」
「え……え?」
「お母さん、どうして?」
「頼子さんから知らせをもらって……」
あ、そうだ……女王陛下が振り向かれたと思ったら、覆いかぶさるように倒れてこられて、とっさにお支えして……え、でも腰から下が痺れて……え、正座の我慢会は小学校の五年生で……
「さくらは?」
「うん、来たがってたんだけど、学校は暦通りでしょ。とりあえず、お母さん、飛んで来ちゃった」
あ、ああ、そうだよね、我慢会やったのは何年も前で、その時の痺れが残ってるなんてないよね。
え、でも、わたし、まだ痺れて感覚ない。
「手術してもらったの、ちょっと時間がかかるみたいよ……」
コンコン
ドアがノックされて、お母さんが「はい」って応えて、お医者様と軍服姿のソフィーが入ってきた。
「ヤア、時間通りに目が覚めたみたいだね」
あ、この癖のある日本語は王宮医師のフレデリック先生、白衣着てるところは初めてなので、ちょっと分からなかった。
熱と脈を調べると、にっこり笑って、こうおっしゃった。
「順調なようです、あとで手術した先生が診に来られるので、その時、また来ます。コトハさん、わたしたちの女王陛下を護ってくださって、本当にありがとうございます。お一人で落ちておられたら危ないところでした」
そうだ、女王陛下!?
「陛下は?」
「手首を捻挫されただけです、あ、この説明はソフィーの方がいいですね。ソフィー」
フレデリック先生と入れ替わって、ソフィーが横に来てくれる。
「少し時間はかかるかもしれないけど、きっと良くなります。お母さんも、しばらくこちらにいらっしゃるわ。ヨリコさんも夕方には来ると思います」
「今日は軍服なのね」
「6日の戴冠式には陛下の御名代でヨリコさんが行くことになって、その付き添です。準備や打ち合わせで部隊の方にも顔を出すので」
「ソフィーって、何を着ても似合うわ」
「所属が情報部なので、いろんなものを着こなせるように気を付けています。でも、個人的には真理愛(まりあ)の制服がいちばん好きですよ」
「わたしも、中学のは処分したけど真理愛のは残してるの」
「じゃあ、ぜひ」
「ぜひ?」
「真理愛の中庭、いや図書館の前で写真を撮りましょう、みんなで制服着て」
「え、でも、もう三回生だよ」
「大丈夫ですよ、去年の春は、みんなで中学の制服着たじゃないですか(287『制服が届いた!』)」
「あ、あれは、さくらに乗せられて、どっちかって言うと黒歴史だから(^_^;)」
「なにをおっしゃいます、あの立ち姿の写真、一番きれいに写っていたのは詩さんじゃありませんか」
「いやいや、そんなことないわよ」
「いえ……必ず、もういちど、立ち姿の詩さんの写真撮ります!」
「ソフィー……」
パンパン
「さあ、麻酔から覚めたところだから、ここらへんにしておきましょう」
フレデリック先生が手を叩いておしまい。
お母さんは、一人残って中原中也の詩集を読んでいる。
まだ持ってるんだ……そう思ったけど、さすがに疲れて、目を閉じたら、すぐに眠ってしまった。
そして、下半身マヒになった怖さは、何日も遅れて少しずつやってきた。
☆・・主な登場人物・・☆
酒井 さくら この物語の主人公 聖真理愛女学院高校二年生
酒井 歌 さくらの母 亭主の失踪宣告をして旧姓の酒井に戻って娘と共に実家に戻ってきた。現在行方不明。
酒井 諦観 さくらの祖父 如来寺の隠居
酒井 諦念 さくらの伯父 諦一と詩の父
酒井 諦一 さくらの従兄 如来寺の新米坊主 テイ兄ちゃんと呼ばれる
酒井 詩(ことは) さくらの従姉 聖真理愛学院大学三年生 ヤマセンブルグに留学中
酒井 美保 さくらの義理の伯母 諦一 詩の母
榊原 留美 さくらと同居 中一からの同級生
夕陽丘頼子 さくらと留美の先輩 ヤマセンブルグの王女
ソフィー ソフィア・ヒギンズ 頼子のガード 英国王室のメイド 陸軍少尉
ソニー ソニア・ヒギンズ ソフィーの妹 英国王室のメイド 陸軍伍長
月島さやか 中二~高一までさくらの担任の先生
古閑 巡里(めぐり) さくらと留美のクラスメート メグリン
百武真鈴(田中真央) 高校生声優の生徒会長
女王陛下 頼子のお祖母ちゃん ヤマセンブルグの国家元首
江戸川アニメの関係者 宗武真(監督) 江原(作監) 武者走(脚本) 宮田(制作進行) 花園あやめ(声優)
さくらをとりまく人たち ハンゼイのマスター(昴・あきら) 瑞穂(マスターの奥さん) 小鳥遊先生(2年3組の担任) 田中米子(米屋のお婆ちゃん)
404『下半身マヒ』詩(ことは)
うーーーーん(;'#')! ま、負けへんもん(>皿<)!
そこへ、学校から帰ってきた兄きが、そうっと後ろに周ってさくらの脚を触った。
「ひえええええ(⊙△⊙)!」
一瞬膝立ちになったかと思うと、ドシンと前に倒れて脚をヒクつかせるさくら。
「どうだ、さくら!」
「ま、まいったまいった、コトねえちゃんには勝てませ~ん(;'▲')!」
「おまえら、なんの我慢会や?」
「せやかて、お祖父ちゃんが言うてたもん」
「なにをや?」
「『わしが足長いのは、子どもの頃から正座してきたからや』てぇ」
「なんや、それ?」
「お祖父ちゃんに聞いたわよ。諦一が坊主になる決心したのは足を長くするためだって」
「ええ?」
「『ええ坊主は、ちゃんと正しい正座してるから足が長い』て」
「まあ、それで正座の我慢会になってね」
「もう、テイ兄ちゃんがいらんことせんかったら、勝ってたのにぃ!」
「アハハ、まあ、詩の勝ちやろ。なんか、余裕やで」
「ウフフ、五年生よ、一年生に負けるわけ……」
ドシン!
わたしも仰向けに倒れてしまって、三人で笑う。
アハハハハハ( ´艸`)(^O^)(≧∇≦)
腰から下が完全に痺れてしまって、三人で馬鹿笑いして、お母さんが覗きに来て、逆さに見えたお母さんは若くって……え…………若くない。
「目が覚めた?」
「え……え?」
「お母さん、どうして?」
「頼子さんから知らせをもらって……」
あ、そうだ……女王陛下が振り向かれたと思ったら、覆いかぶさるように倒れてこられて、とっさにお支えして……え、でも腰から下が痺れて……え、正座の我慢会は小学校の五年生で……
「さくらは?」
「うん、来たがってたんだけど、学校は暦通りでしょ。とりあえず、お母さん、飛んで来ちゃった」
あ、ああ、そうだよね、我慢会やったのは何年も前で、その時の痺れが残ってるなんてないよね。
え、でも、わたし、まだ痺れて感覚ない。
「手術してもらったの、ちょっと時間がかかるみたいよ……」
コンコン
ドアがノックされて、お母さんが「はい」って応えて、お医者様と軍服姿のソフィーが入ってきた。
「ヤア、時間通りに目が覚めたみたいだね」
あ、この癖のある日本語は王宮医師のフレデリック先生、白衣着てるところは初めてなので、ちょっと分からなかった。
熱と脈を調べると、にっこり笑って、こうおっしゃった。
「順調なようです、あとで手術した先生が診に来られるので、その時、また来ます。コトハさん、わたしたちの女王陛下を護ってくださって、本当にありがとうございます。お一人で落ちておられたら危ないところでした」
そうだ、女王陛下!?
「陛下は?」
「手首を捻挫されただけです、あ、この説明はソフィーの方がいいですね。ソフィー」
フレデリック先生と入れ替わって、ソフィーが横に来てくれる。
「少し時間はかかるかもしれないけど、きっと良くなります。お母さんも、しばらくこちらにいらっしゃるわ。ヨリコさんも夕方には来ると思います」
「今日は軍服なのね」
「6日の戴冠式には陛下の御名代でヨリコさんが行くことになって、その付き添です。準備や打ち合わせで部隊の方にも顔を出すので」
「ソフィーって、何を着ても似合うわ」
「所属が情報部なので、いろんなものを着こなせるように気を付けています。でも、個人的には真理愛(まりあ)の制服がいちばん好きですよ」
「わたしも、中学のは処分したけど真理愛のは残してるの」
「じゃあ、ぜひ」
「ぜひ?」
「真理愛の中庭、いや図書館の前で写真を撮りましょう、みんなで制服着て」
「え、でも、もう三回生だよ」
「大丈夫ですよ、去年の春は、みんなで中学の制服着たじゃないですか(287『制服が届いた!』)」
「あ、あれは、さくらに乗せられて、どっちかって言うと黒歴史だから(^_^;)」
「なにをおっしゃいます、あの立ち姿の写真、一番きれいに写っていたのは詩さんじゃありませんか」
「いやいや、そんなことないわよ」
「いえ……必ず、もういちど、立ち姿の詩さんの写真撮ります!」
「ソフィー……」
パンパン
「さあ、麻酔から覚めたところだから、ここらへんにしておきましょう」
フレデリック先生が手を叩いておしまい。
お母さんは、一人残って中原中也の詩集を読んでいる。
まだ持ってるんだ……そう思ったけど、さすがに疲れて、目を閉じたら、すぐに眠ってしまった。
そして、下半身マヒになった怖さは、何日も遅れて少しずつやってきた。
☆・・主な登場人物・・☆
酒井 さくら この物語の主人公 聖真理愛女学院高校二年生
酒井 歌 さくらの母 亭主の失踪宣告をして旧姓の酒井に戻って娘と共に実家に戻ってきた。現在行方不明。
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ソフィー ソフィア・ヒギンズ 頼子のガード 英国王室のメイド 陸軍少尉
ソニー ソニア・ヒギンズ ソフィーの妹 英国王室のメイド 陸軍伍長
月島さやか 中二~高一までさくらの担任の先生
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