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397『うちの桜』
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せやさかい
397『うちの桜』さくら
そろそろ桜も満開の春休み。
「来週あたりは大変になるだろうねえ……」
境内の掃除が一段落して、山門横の桜を見上げる留美ちゃん。
「ああ、せやねえ……」
これだけで意味が通じるうちらは、ほんまの姉妹みたい。姉妹みたいやけど、ほんまは中学一年から、ずっと同じクラスやいうお友だち。
お家の事情で一人暮らしせんとあかんようになって、それなら「いっしょに暮らそう!」ということになって、早や三年、足掛け四年。
うちも留美ちゃんも体動かすのん好きやから、特に決められたわけやないけど、本堂やら境内やらは二人の受け持ち。
都会のお寺にしては広い境内で、曽ばあちゃんの頃は幼稚園やろかと本気で思たことがあるらしい。
境内の塀の際には花壇があって、檀家の婦人部の人らが手入れしてはったんやけど、コ▢ナの影響で足が遠のいて、それも、おばちゃん(伯父さんの奥さん)の監督のもと、うちらがやってる。
「ふふ、あのころ思い出すねえ」
「そうだね、感動した桜があるから観に行こうって、さくら誘って来てみたら、さくらの家だったんだもんね。ビックリした」
入学早々、留美ちゃんは遅刻して怒られて、その理由が「あ、あ、えと……桜が満開になってて見惚れてしまいました」やった。
それで、写真撮影の日の放課後、二人で観に行ったら、なんとうちのお寺の、この桜(005:『御釈迦さんといっしょ』006『クラス写真』)やった。
「中から見るのもいいんだけど、外から塀越しに見るのもいいんだよ」
「どれどれ……」
ホウキ持ったまま門の外へ。
「こうやってね……」
留美ちゃんは、美術の写生する時みたいに手でフレームこさえて覗く。
「あ、ほんまや」
塀と山門の端っこだけをフレームに入れて覗いてみると、時代劇のタイトルに使えそうなくらいにサマになる、『暴れん坊将軍!』とか『太閤記!』とかね。
「将来、さくらをモデルに連続ドラマとかやったら、テーマの背景は、絶対これだね!」
「アハハ、なに言うてんねんな(^_^;)」
「いや、さくらの人生って、ぜったい面白いと思うよ。わたしに文才があったら、ぜったい書くよ!」
「アハハ、そういや。うちら元々は文芸部やってんねえ」
頼子さんが王女さまになってしもて、文芸も散策部も開店休業……ちょっと寂しい。
「せや、花見しよう!」
パン!
二人で手を叩いて、急きょ、散策部のお花見になった!
「みごとなもんだ……」
山門に入って来るなり、ソニーは桜に見入ってしまった。
「手入れがいいんですねえ……お父さんの駐屯地に、これより大きいのがあったけど、なんか色が濃いっていうか8Kの有機ELDみたいに鮮やかですね……香りも濃厚……」
メグリンは背ぇが高いので、鼻の先に来た桜の香りに感動。
「うん、この美しさには霊的なものを感じる……」
ふつうの子が言うたら危ない中二病やけど、ソニーはソフィーと姉妹で魔法使いの家系やからスゴミがある(^_^;)。
「よかった、二人にも感動してもらえて(^▽^)」
留美ちゃんは、こういうところがある。
自分の感動は独りよがりで、人に勧めても変に思われたり気を使わせるんやないやろかと気をもむ。
うちと暮らすようになって、かなりマシになったんやけど、二人の車が見えた時には、ちょっとだけ緊張してた。
運転手のジョン・スミスは「ほう」と小さく言うただけで、そのまま車を走らせていった。
「部長(ジョン・スミス)も見たがってたんだけど、領事館の方が忙しくてな」
「ちゃんと車の中から撮影してましたね」
「ウ、古閑は部長の隠しカメラに気付いていたのか?」
「え、アハハハ」
「さすが古閑大佐の娘だ……いや、それにしても……」
「きれいですねえ……」
「みんなで観るとひとしおねえ……」
とりあえずは、四人、その場で桜を見上げて、ひとしきり感動。
「ねえ、あなたたち」
本堂の縁側からおばちゃんの声。
「檀家のお婆ちゃんたちもご一緒したいって、いいかなあ?」
「はい!」「うん!」「かまいません!」「喜んで!」
おばちゃんは話の途中やったらしく、そのまま手にしたスマホでお婆ちゃんたちに連絡。
おばあちゃんたちは、重箱やらタッパやらにいっぱいご馳走を詰めて持ってきてくれる。
もうじき月も改まって新年度。
心配なこともあるけど、とりあえず幸せな気分になれるのは、うちと同じ名前の花の季節やからかもしれません。
☆・・主な登場人物・・☆
酒井 さくら この物語の主人公 聖真理愛女学院高校一年生
酒井 歌 さくらの母 亭主の失踪宣告をして旧姓の酒井に戻って娘と共に実家に戻ってきた。現在行方不明。
酒井 諦観 さくらの祖父 如来寺の隠居
酒井 諦念 さくらの伯父 諦一と詩の父
酒井 諦一 さくらの従兄 如来寺の新米坊主 テイ兄ちゃんと呼ばれる
酒井 詩(ことは) さくらの従姉 聖真理愛学院大学二年生
酒井 美保 さくらの義理の伯母 諦一 詩の母
榊原 留美 さくらと同居 中一からの同級生
夕陽丘頼子 さくらと留美の先輩 ヤマセンブルグの王女 聖真理愛女学院高校三年生
ソフィー ソフィア・ヒギンズ 頼子のガード 英国王室のメイド 陸軍少尉
ソニー ソニア・ヒギンズ ソフィーの妹 英国王室のメイド 陸軍伍長
月島さやか さくらの担任の先生
古閑 巡里(めぐり) さくらと留美のクラスメート メグリン
百武真鈴(田中真央) 高校生声優の生徒会長
女王陛下 頼子のお祖母ちゃん ヤマセンブルグの国家元首
江戸川アニメの関係者 宗武真(監督) 江原(作監) 武者走(脚本) 宮田(制作進行) 花園あやめ(声優)
さくらをとりまく人たち ハンゼイのマスター(昴・あきら) 瑞穂(マスターの奥さん)
397『うちの桜』さくら
そろそろ桜も満開の春休み。
「来週あたりは大変になるだろうねえ……」
境内の掃除が一段落して、山門横の桜を見上げる留美ちゃん。
「ああ、せやねえ……」
これだけで意味が通じるうちらは、ほんまの姉妹みたい。姉妹みたいやけど、ほんまは中学一年から、ずっと同じクラスやいうお友だち。
お家の事情で一人暮らしせんとあかんようになって、それなら「いっしょに暮らそう!」ということになって、早や三年、足掛け四年。
うちも留美ちゃんも体動かすのん好きやから、特に決められたわけやないけど、本堂やら境内やらは二人の受け持ち。
都会のお寺にしては広い境内で、曽ばあちゃんの頃は幼稚園やろかと本気で思たことがあるらしい。
境内の塀の際には花壇があって、檀家の婦人部の人らが手入れしてはったんやけど、コ▢ナの影響で足が遠のいて、それも、おばちゃん(伯父さんの奥さん)の監督のもと、うちらがやってる。
「ふふ、あのころ思い出すねえ」
「そうだね、感動した桜があるから観に行こうって、さくら誘って来てみたら、さくらの家だったんだもんね。ビックリした」
入学早々、留美ちゃんは遅刻して怒られて、その理由が「あ、あ、えと……桜が満開になってて見惚れてしまいました」やった。
それで、写真撮影の日の放課後、二人で観に行ったら、なんとうちのお寺の、この桜(005:『御釈迦さんといっしょ』006『クラス写真』)やった。
「中から見るのもいいんだけど、外から塀越しに見るのもいいんだよ」
「どれどれ……」
ホウキ持ったまま門の外へ。
「こうやってね……」
留美ちゃんは、美術の写生する時みたいに手でフレームこさえて覗く。
「あ、ほんまや」
塀と山門の端っこだけをフレームに入れて覗いてみると、時代劇のタイトルに使えそうなくらいにサマになる、『暴れん坊将軍!』とか『太閤記!』とかね。
「将来、さくらをモデルに連続ドラマとかやったら、テーマの背景は、絶対これだね!」
「アハハ、なに言うてんねんな(^_^;)」
「いや、さくらの人生って、ぜったい面白いと思うよ。わたしに文才があったら、ぜったい書くよ!」
「アハハ、そういや。うちら元々は文芸部やってんねえ」
頼子さんが王女さまになってしもて、文芸も散策部も開店休業……ちょっと寂しい。
「せや、花見しよう!」
パン!
二人で手を叩いて、急きょ、散策部のお花見になった!
「みごとなもんだ……」
山門に入って来るなり、ソニーは桜に見入ってしまった。
「手入れがいいんですねえ……お父さんの駐屯地に、これより大きいのがあったけど、なんか色が濃いっていうか8Kの有機ELDみたいに鮮やかですね……香りも濃厚……」
メグリンは背ぇが高いので、鼻の先に来た桜の香りに感動。
「うん、この美しさには霊的なものを感じる……」
ふつうの子が言うたら危ない中二病やけど、ソニーはソフィーと姉妹で魔法使いの家系やからスゴミがある(^_^;)。
「よかった、二人にも感動してもらえて(^▽^)」
留美ちゃんは、こういうところがある。
自分の感動は独りよがりで、人に勧めても変に思われたり気を使わせるんやないやろかと気をもむ。
うちと暮らすようになって、かなりマシになったんやけど、二人の車が見えた時には、ちょっとだけ緊張してた。
運転手のジョン・スミスは「ほう」と小さく言うただけで、そのまま車を走らせていった。
「部長(ジョン・スミス)も見たがってたんだけど、領事館の方が忙しくてな」
「ちゃんと車の中から撮影してましたね」
「ウ、古閑は部長の隠しカメラに気付いていたのか?」
「え、アハハハ」
「さすが古閑大佐の娘だ……いや、それにしても……」
「きれいですねえ……」
「みんなで観るとひとしおねえ……」
とりあえずは、四人、その場で桜を見上げて、ひとしきり感動。
「ねえ、あなたたち」
本堂の縁側からおばちゃんの声。
「檀家のお婆ちゃんたちもご一緒したいって、いいかなあ?」
「はい!」「うん!」「かまいません!」「喜んで!」
おばちゃんは話の途中やったらしく、そのまま手にしたスマホでお婆ちゃんたちに連絡。
おばあちゃんたちは、重箱やらタッパやらにいっぱいご馳走を詰めて持ってきてくれる。
もうじき月も改まって新年度。
心配なこともあるけど、とりあえず幸せな気分になれるのは、うちと同じ名前の花の季節やからかもしれません。
☆・・主な登場人物・・☆
酒井 さくら この物語の主人公 聖真理愛女学院高校一年生
酒井 歌 さくらの母 亭主の失踪宣告をして旧姓の酒井に戻って娘と共に実家に戻ってきた。現在行方不明。
酒井 諦観 さくらの祖父 如来寺の隠居
酒井 諦念 さくらの伯父 諦一と詩の父
酒井 諦一 さくらの従兄 如来寺の新米坊主 テイ兄ちゃんと呼ばれる
酒井 詩(ことは) さくらの従姉 聖真理愛学院大学二年生
酒井 美保 さくらの義理の伯母 諦一 詩の母
榊原 留美 さくらと同居 中一からの同級生
夕陽丘頼子 さくらと留美の先輩 ヤマセンブルグの王女 聖真理愛女学院高校三年生
ソフィー ソフィア・ヒギンズ 頼子のガード 英国王室のメイド 陸軍少尉
ソニー ソニア・ヒギンズ ソフィーの妹 英国王室のメイド 陸軍伍長
月島さやか さくらの担任の先生
古閑 巡里(めぐり) さくらと留美のクラスメート メグリン
百武真鈴(田中真央) 高校生声優の生徒会長
女王陛下 頼子のお祖母ちゃん ヤマセンブルグの国家元首
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