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394『せや、花粉症やってんわ!』
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せやさかい
394『せや、花粉症やってんわ!』さくら
歳を取ると鈍くなる……て、言うたらお祖父ちゃんに怒られそうやけど(^_^;)
頼子さんがヤマセンブルグに行ってしもたことも、江戸川アニメに行って人生初の声優(花園あやめさんの相手役で、3カットだけやけどメチャビビった)やったのも、遠い思い出みたいな感じになって、この四五日は、すごく穏やかに一日が過ぎていく。
子どもの頃は、大好きな人形の腕が取れて、ムリクリ直そ思てがんばったら、今度は首が取れて―― もう人類なんか滅びてしまえ! ――なんて何カ月も落ち込んだり。
お父さんが珍しく「三人でご飯食べにいこ!」言うて連れてってくれたファミレス、そのお子様ランチに立ってた日の丸の旗を世界最高のラッキーアイテムや思て、ダイソーで買うてもろた宝箱の中に入れて、時どき開いてはニマニマしてた。
あのころみたいに、嬉しいにつけ悲しいにつけ、心に刻まれたことにいつまでも縛られることは無くなった。
早手回しに夏が来たんちゃうん!? と錯覚するくらいに温すぎる、この二三日。
夕べからの雨は家を出るころには上がって、雲間に見え始めた青空を追いかけるようにペダルを踏む。
マスクも鼻の下にズラして盛大に朝の空気を吸う。
ヘーーーックション!!
盛大に出たクシャミに―― せや、花粉症やってんわ! ――振り返ると、留美ちゃんも可愛く―― ヘクチ ――を連発してる。
いつものハンゼイの駐車場に自転車を停め、ゴシゴシ掻きたくなるのを我慢してポケットから目薬を出す。
二秒で両目にさして、自転車の鍵をかける。
「え!?」
留美ちゃんが目薬を持ったまま固まってる。
「どないしたん?」
「ちょっと、あれ……」
留美ちゃんの目線の先、ハンゼイのドアに『忌中』の張り紙。
坊主の孫やから直ぐに分かる『忌中』は、その家の人が亡くなったばっかりや言うことを現してる。
葬儀屋さんが入って、お通夜、ご葬儀の段取りをたてたり、あちこち連絡したり。喪主さんは、悲しいよりもめちゃ忙しい。
それに、この頃は防犯上の事もあって『忌中』の張り紙をしはらへんとこも多い。昔と違って、遺族はみんな葬儀会館かお寺。『忌中』はうちは留守ですて言うてるようなもん。中には、葬儀場を突き止めて、お香典を盗もうかというような者もいてるさかいねえ。
ハンゼイはお店で、家は裏側のお屋敷。
通学途中やから、周って確認するのも憚られて、そのまま堺東の駅へ。
誰が亡くなったんやろ?
信号渡るとこまでは、うちも留美ちゃんも思てた。
ピリピリピリ!
婦警さんがホイッスル吹いて原チャのオッサンを停めた。
―― 10キロオーバーです ――
―― え、うそ? ――
―― 40出てました ――
―― ここて、40制限やろ? ――
―― 原付の制限速度は30キロ ――
―― ええ、うっそー!? ――
オッサンのとぼけ方が面白いので最後まで観てたかったけど、エスカレーターで改札へ。
で、電車に乗ったら忘れてしもて、留美ちゃんは単語帳、うちはスマホを開く。
昼になるころには完ぺきに晴れて、暑くもなく寒くも無い春の真っ盛り。
盛りを過ぎた梅を惜しみ、蕾をつけ始めた桜を愛でながら昼ご飯食べたら、関心事は学年末テストとWBCの行方。
家に帰ると、テイ兄ちゃんがお通夜の装束を検めてる。まあ、月に一二回はあるこっちゃから冷蔵庫に冷凍の回転焼きをとりに行く。
あ!
小さく声を上げて留美ちゃんが立ち止まる。
「ひょっとして……」
「うん、ハンゼイや」
「誰が亡くなったんですか?」
「瑞穂さん」
言われてピンとくるのに数秒かかった。
瑞穂さんいうのは、うちらと、そう歳も変わらへんマスターのお嫁さん。
お正月の挨拶に行った時のイチャイチャぶりやら、お店で忙しそうに、でも楽しそうに働いてはった姿が浮かんできた(377『テイ兄ちゃんの偵察に付き合う』 378『今日から三学期!』)
めちゃショック。
「ずっと悪かったらしいわ……結婚急いだのも、忙しそうに働いてたのも……そういうこっちゃてんなあ」
そう言うと、荷物を持つと車で出かけて行った。
普通、お通夜は7時ごろから、ちょっと早い。
マスターでご主人の昴さんとは親友のテイ兄ちゃん。ちょっとでも早よ行ったろ思てんやろね。
忘れっぽくなった自分がちょっと疎ましく、回転焼きはそのまま冷凍庫に戻した。
☆・・主な登場人物・・☆
酒井 さくら この物語の主人公 聖真理愛女学院高校一年生
酒井 歌 さくらの母 亭主の失踪宣告をして旧姓の酒井に戻って娘と共に実家に戻ってきた。現在行方不明。
酒井 諦観 さくらの祖父 如来寺の隠居
酒井 諦念 さくらの伯父 諦一と詩の父
酒井 諦一 さくらの従兄 如来寺の新米坊主 テイ兄ちゃんと呼ばれる
酒井 詩(ことは) さくらの従姉 聖真理愛学院大学二年生
酒井 美保 さくらの義理の伯母 諦一 詩の母
榊原 留美 さくらと同居 中一からの同級生
夕陽丘頼子 さくらと留美の先輩 ヤマセンブルグの王女 聖真理愛女学院高校三年生
ソフィー ソフィア・ヒギンズ 頼子のガード 英国王室のメイド 陸軍少尉
ソニー ソニア・ヒギンズ ソフィーの妹 英国王室のメイド 陸軍伍長
月島さやか さくらの担任の先生
古閑 巡里(めぐり) さくらと留美のクラスメート メグリン
百武真鈴(田中真央) 高校生声優の生徒会長
女王陛下 頼子のお祖母ちゃん ヤマセンブルグの国家元首
江戸川アニメの関係者 宗武真(監督) 江原(作監) 武者走(脚本) 宮田(制作進行) 花園あやめ(声優)
さくらをとりまく人たち ハンゼイのマスター(昴・あきら) 瑞穂(マスターの奥さん)
394『せや、花粉症やってんわ!』さくら
歳を取ると鈍くなる……て、言うたらお祖父ちゃんに怒られそうやけど(^_^;)
頼子さんがヤマセンブルグに行ってしもたことも、江戸川アニメに行って人生初の声優(花園あやめさんの相手役で、3カットだけやけどメチャビビった)やったのも、遠い思い出みたいな感じになって、この四五日は、すごく穏やかに一日が過ぎていく。
子どもの頃は、大好きな人形の腕が取れて、ムリクリ直そ思てがんばったら、今度は首が取れて―― もう人類なんか滅びてしまえ! ――なんて何カ月も落ち込んだり。
お父さんが珍しく「三人でご飯食べにいこ!」言うて連れてってくれたファミレス、そのお子様ランチに立ってた日の丸の旗を世界最高のラッキーアイテムや思て、ダイソーで買うてもろた宝箱の中に入れて、時どき開いてはニマニマしてた。
あのころみたいに、嬉しいにつけ悲しいにつけ、心に刻まれたことにいつまでも縛られることは無くなった。
早手回しに夏が来たんちゃうん!? と錯覚するくらいに温すぎる、この二三日。
夕べからの雨は家を出るころには上がって、雲間に見え始めた青空を追いかけるようにペダルを踏む。
マスクも鼻の下にズラして盛大に朝の空気を吸う。
ヘーーーックション!!
盛大に出たクシャミに―― せや、花粉症やってんわ! ――振り返ると、留美ちゃんも可愛く―― ヘクチ ――を連発してる。
いつものハンゼイの駐車場に自転車を停め、ゴシゴシ掻きたくなるのを我慢してポケットから目薬を出す。
二秒で両目にさして、自転車の鍵をかける。
「え!?」
留美ちゃんが目薬を持ったまま固まってる。
「どないしたん?」
「ちょっと、あれ……」
留美ちゃんの目線の先、ハンゼイのドアに『忌中』の張り紙。
坊主の孫やから直ぐに分かる『忌中』は、その家の人が亡くなったばっかりや言うことを現してる。
葬儀屋さんが入って、お通夜、ご葬儀の段取りをたてたり、あちこち連絡したり。喪主さんは、悲しいよりもめちゃ忙しい。
それに、この頃は防犯上の事もあって『忌中』の張り紙をしはらへんとこも多い。昔と違って、遺族はみんな葬儀会館かお寺。『忌中』はうちは留守ですて言うてるようなもん。中には、葬儀場を突き止めて、お香典を盗もうかというような者もいてるさかいねえ。
ハンゼイはお店で、家は裏側のお屋敷。
通学途中やから、周って確認するのも憚られて、そのまま堺東の駅へ。
誰が亡くなったんやろ?
信号渡るとこまでは、うちも留美ちゃんも思てた。
ピリピリピリ!
婦警さんがホイッスル吹いて原チャのオッサンを停めた。
―― 10キロオーバーです ――
―― え、うそ? ――
―― 40出てました ――
―― ここて、40制限やろ? ――
―― 原付の制限速度は30キロ ――
―― ええ、うっそー!? ――
オッサンのとぼけ方が面白いので最後まで観てたかったけど、エスカレーターで改札へ。
で、電車に乗ったら忘れてしもて、留美ちゃんは単語帳、うちはスマホを開く。
昼になるころには完ぺきに晴れて、暑くもなく寒くも無い春の真っ盛り。
盛りを過ぎた梅を惜しみ、蕾をつけ始めた桜を愛でながら昼ご飯食べたら、関心事は学年末テストとWBCの行方。
家に帰ると、テイ兄ちゃんがお通夜の装束を検めてる。まあ、月に一二回はあるこっちゃから冷蔵庫に冷凍の回転焼きをとりに行く。
あ!
小さく声を上げて留美ちゃんが立ち止まる。
「ひょっとして……」
「うん、ハンゼイや」
「誰が亡くなったんですか?」
「瑞穂さん」
言われてピンとくるのに数秒かかった。
瑞穂さんいうのは、うちらと、そう歳も変わらへんマスターのお嫁さん。
お正月の挨拶に行った時のイチャイチャぶりやら、お店で忙しそうに、でも楽しそうに働いてはった姿が浮かんできた(377『テイ兄ちゃんの偵察に付き合う』 378『今日から三学期!』)
めちゃショック。
「ずっと悪かったらしいわ……結婚急いだのも、忙しそうに働いてたのも……そういうこっちゃてんなあ」
そう言うと、荷物を持つと車で出かけて行った。
普通、お通夜は7時ごろから、ちょっと早い。
マスターでご主人の昴さんとは親友のテイ兄ちゃん。ちょっとでも早よ行ったろ思てんやろね。
忘れっぽくなった自分がちょっと疎ましく、回転焼きはそのまま冷凍庫に戻した。
☆・・主な登場人物・・☆
酒井 さくら この物語の主人公 聖真理愛女学院高校一年生
酒井 歌 さくらの母 亭主の失踪宣告をして旧姓の酒井に戻って娘と共に実家に戻ってきた。現在行方不明。
酒井 諦観 さくらの祖父 如来寺の隠居
酒井 諦念 さくらの伯父 諦一と詩の父
酒井 諦一 さくらの従兄 如来寺の新米坊主 テイ兄ちゃんと呼ばれる
酒井 詩(ことは) さくらの従姉 聖真理愛学院大学二年生
酒井 美保 さくらの義理の伯母 諦一 詩の母
榊原 留美 さくらと同居 中一からの同級生
夕陽丘頼子 さくらと留美の先輩 ヤマセンブルグの王女 聖真理愛女学院高校三年生
ソフィー ソフィア・ヒギンズ 頼子のガード 英国王室のメイド 陸軍少尉
ソニー ソニア・ヒギンズ ソフィーの妹 英国王室のメイド 陸軍伍長
月島さやか さくらの担任の先生
古閑 巡里(めぐり) さくらと留美のクラスメート メグリン
百武真鈴(田中真央) 高校生声優の生徒会長
女王陛下 頼子のお祖母ちゃん ヤマセンブルグの国家元首
江戸川アニメの関係者 宗武真(監督) 江原(作監) 武者走(脚本) 宮田(制作進行) 花園あやめ(声優)
さくらをとりまく人たち ハンゼイのマスター(昴・あきら) 瑞穂(マスターの奥さん)
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