54 / 100
054『走る』
しおりを挟む
漆黒のブリュンヒルデQ
054『走る』
どうやらオキナガさんの仕業のようだ。
玉代が従姉妹になって隣の部屋に住み着き、彼女を収容するために十坪ほど家が広くなった。
では、その分庭が狭くなったかというと変わりがない。
前の道路や、周囲の家にも変化がないのに、うちだけが広くなっている。人間業ではない。
ネネコも寧々子の名前でお向かいの娘という設定になってしまった。それも、グータラで引きこもりの啓介の、しっかりした妹という立ち位置だ。いったい、なんのロールプレイングだ。
そういう変化の一切合切を『よろしく呑み込んでくれm(__)m』という感じでスクネ老人が電柱の角で頭を下げた。
それから三日がたった。
緊急事態宣言が緩和され、少人数ずつの授業が始まる。少人数も、午前と午後に分かれて、午後の部のわたしは、そろそろ準備にかかろうと、玉代といっしょに部屋着を制服に着替えている。玉代にとっては初めて袖を通す制服で、自分の部屋に姿見が無い玉代は、わたしの部屋を使っている。
「ん……なにか聞けん?」
「二人分の足音?」
揃って窓から顔を出すと、角っこを曲がって走って来るねね子と啓介が見えた。
「なんか、面白そう!」
「あ、ちょ、リボンが……」
玉代に引っ張られ、リボンを結びながら表に出る。
「アハ、なにやってるの!?」
汗ビチャになりながらも意気軒高なねね子の足元で啓介がだらしなくひっくり返っている。
「なんかん罰ゲーム?」
「ううん、もう学校が始まろうってのに、体力無さすぎだから鍛えてんのニャ!」
兄の頭をグリグリ踏みつけながら、歪んだ微笑みを浮かべるねね子。
「いや……だからって……いきなり、ご、豪徳寺一周なんて、む、無理だって」
「啓介を鍛えちょったんだ!」
「そうか、それじゃ仕方ない、啓介も頑張らなくっちゃ」
「こ、こんな妹、いらねえ……」
生まれついての妹という設定になっているが、啓介は本能的に違うと感じているのかもしれない。
「なに贅沢ゆちょっと、いまどき、ここまで面倒見てくるっ妹っじょっちょらんとじゃ」
「ハハハ、やっぱ、玉ちゃんは分かってるニャー(^▽^)/」
「そうだよ、いい機会だ、引きこもりなんてダサいこと止めて、学校行け」
「さ、ニイニ、今度は豪徳寺の駅まで行くニャ!」
「え、ええ!?」
「さっさと、立つ、立つ!」
「そうだよ、啓介は豪徳寺からの通学なんだから、がんばれ!」
「学校終わったやかごんま流んマッサージしちゃっでね」
「ねね子、か、勘弁して~(>o<)」
「ほら、いくニャ!」
ドガ
「い、イタイ!、蹴るんじゃねえ(>_<)!」
妹に蹴られ、腰を押えなが走っていく幼なじみを見送って、そろそろ時間。
二人そろって制服で歩くのは初めてだ。
わたしの本性ははヴァルハラの姫騎士、玉代は皇祖神に近い玉依姫の化身だ。凛とした制服姿は人目を惹く。道行く人たちがチラチラと見ていく。どちらかと言うと、7:3の割で玉代に注目が行く。
「マスクしちょるんに……」
「かえって目が強調されるしね、眼鏡でも掛ける? いちおう用意してるわよ」
「あ、試してみる」
ダメだった、眼鏡をしても溢れる魅力というのか、世間には眼鏡属性がけっこういるというか。
「火山を噴火させるとこまではいかないけど、神さまオーラがすごいのよ。はやく、この世の空気に馴染むことね」
「うん、努力すっ……」
手っ取り早く、猫背になるとか目を伏せるとかして『構うんじゃねえオーラ』を発散すればいいんだけど、玉代の神性は、そういう暗い演技は受け付けないようだ。
ザッザ ザッザ ザッザ ザッザ…………
もう少しで宮の坂駅というところで、十人ほどの学生が隊列を組んで駆けてくる。
部活のランニングのようだが、雰囲気が違う。
ねね子と啓介の心温まるオチャラケランニングを見たせいか、とても、ストイックで張り詰めた空気に引きつけられる。
なによりも、わたしと玉代に見向きもしないで走って来るので、こちらが端に寄って避けなければならないことが可笑しい。
「こん世んもんじゃなかわね」
「あれは、妖たちよ……」
「ほうっちょけんわね……」
あとの言葉はいらなかった。
一瞬で隊列に追いつくと、全員の足を止めてやった。
学生たちは、大人しく止まったが、たいそう所在なげだ。
「あたたち、七十七年ぶりに立ち止まったんね。おやっとさぁじゃった、二人で送っちゃるわ」
阿吽の呼吸で隊列の前後に回り、そろって合掌し、次の瞬間に前後から気を送って隊列の真ん中でショートさせる。
バチバチバチバチバチ……
無数のポリゴンのようになって隊列は霧消していった。
「しまった」
「どうかした?」
「いや、いつもだったら、一人一人に名前を付けて浄化してやるんだけどね」
「今んな無理じゃ。もう七十五年も走りっぱなしだもん、名前を取り戻したぐれでは浄化はできらんかったんじゃ」
「うん、でもね……」
「でも?」
「ううん、もう済んだことだし、学校行こう」
「うん」
カンカンカンカン……
ちょうど宮の坂の遮断機が上がった。なにかの結界が開いたような気がした。
☆彡 主な登場人物
武笠ひるで(高校二年生) こっちの世界のブリュンヒルデ
福田芳子(高校一年生) ひるでの後輩 生徒会役員
福田るり子 福田芳子の妹
小栗結衣(高校二年生) ひるでの同輩 生徒会長
猫田ねね子 怪しい白猫の化身 54回から啓介の妹門脇寧々子として向かいに住みつく
門脇 啓介 引きこもりの幼なじみ
おきながさん 気長足姫(おきながたらしひめ) 世田谷八幡の神さま
スクネ老人 武内宿禰 気長足姫のじい
玉代(玉依姫) ひるでの従姉として54回から同居することになった鹿児島荒田神社の神さま
レイア(ニンフ) ブリュンヒルデの侍女
主神オーディン ブァルハラに住むブリュンヒルデの父
054『走る』
どうやらオキナガさんの仕業のようだ。
玉代が従姉妹になって隣の部屋に住み着き、彼女を収容するために十坪ほど家が広くなった。
では、その分庭が狭くなったかというと変わりがない。
前の道路や、周囲の家にも変化がないのに、うちだけが広くなっている。人間業ではない。
ネネコも寧々子の名前でお向かいの娘という設定になってしまった。それも、グータラで引きこもりの啓介の、しっかりした妹という立ち位置だ。いったい、なんのロールプレイングだ。
そういう変化の一切合切を『よろしく呑み込んでくれm(__)m』という感じでスクネ老人が電柱の角で頭を下げた。
それから三日がたった。
緊急事態宣言が緩和され、少人数ずつの授業が始まる。少人数も、午前と午後に分かれて、午後の部のわたしは、そろそろ準備にかかろうと、玉代といっしょに部屋着を制服に着替えている。玉代にとっては初めて袖を通す制服で、自分の部屋に姿見が無い玉代は、わたしの部屋を使っている。
「ん……なにか聞けん?」
「二人分の足音?」
揃って窓から顔を出すと、角っこを曲がって走って来るねね子と啓介が見えた。
「なんか、面白そう!」
「あ、ちょ、リボンが……」
玉代に引っ張られ、リボンを結びながら表に出る。
「アハ、なにやってるの!?」
汗ビチャになりながらも意気軒高なねね子の足元で啓介がだらしなくひっくり返っている。
「なんかん罰ゲーム?」
「ううん、もう学校が始まろうってのに、体力無さすぎだから鍛えてんのニャ!」
兄の頭をグリグリ踏みつけながら、歪んだ微笑みを浮かべるねね子。
「いや……だからって……いきなり、ご、豪徳寺一周なんて、む、無理だって」
「啓介を鍛えちょったんだ!」
「そうか、それじゃ仕方ない、啓介も頑張らなくっちゃ」
「こ、こんな妹、いらねえ……」
生まれついての妹という設定になっているが、啓介は本能的に違うと感じているのかもしれない。
「なに贅沢ゆちょっと、いまどき、ここまで面倒見てくるっ妹っじょっちょらんとじゃ」
「ハハハ、やっぱ、玉ちゃんは分かってるニャー(^▽^)/」
「そうだよ、いい機会だ、引きこもりなんてダサいこと止めて、学校行け」
「さ、ニイニ、今度は豪徳寺の駅まで行くニャ!」
「え、ええ!?」
「さっさと、立つ、立つ!」
「そうだよ、啓介は豪徳寺からの通学なんだから、がんばれ!」
「学校終わったやかごんま流んマッサージしちゃっでね」
「ねね子、か、勘弁して~(>o<)」
「ほら、いくニャ!」
ドガ
「い、イタイ!、蹴るんじゃねえ(>_<)!」
妹に蹴られ、腰を押えなが走っていく幼なじみを見送って、そろそろ時間。
二人そろって制服で歩くのは初めてだ。
わたしの本性ははヴァルハラの姫騎士、玉代は皇祖神に近い玉依姫の化身だ。凛とした制服姿は人目を惹く。道行く人たちがチラチラと見ていく。どちらかと言うと、7:3の割で玉代に注目が行く。
「マスクしちょるんに……」
「かえって目が強調されるしね、眼鏡でも掛ける? いちおう用意してるわよ」
「あ、試してみる」
ダメだった、眼鏡をしても溢れる魅力というのか、世間には眼鏡属性がけっこういるというか。
「火山を噴火させるとこまではいかないけど、神さまオーラがすごいのよ。はやく、この世の空気に馴染むことね」
「うん、努力すっ……」
手っ取り早く、猫背になるとか目を伏せるとかして『構うんじゃねえオーラ』を発散すればいいんだけど、玉代の神性は、そういう暗い演技は受け付けないようだ。
ザッザ ザッザ ザッザ ザッザ…………
もう少しで宮の坂駅というところで、十人ほどの学生が隊列を組んで駆けてくる。
部活のランニングのようだが、雰囲気が違う。
ねね子と啓介の心温まるオチャラケランニングを見たせいか、とても、ストイックで張り詰めた空気に引きつけられる。
なによりも、わたしと玉代に見向きもしないで走って来るので、こちらが端に寄って避けなければならないことが可笑しい。
「こん世んもんじゃなかわね」
「あれは、妖たちよ……」
「ほうっちょけんわね……」
あとの言葉はいらなかった。
一瞬で隊列に追いつくと、全員の足を止めてやった。
学生たちは、大人しく止まったが、たいそう所在なげだ。
「あたたち、七十七年ぶりに立ち止まったんね。おやっとさぁじゃった、二人で送っちゃるわ」
阿吽の呼吸で隊列の前後に回り、そろって合掌し、次の瞬間に前後から気を送って隊列の真ん中でショートさせる。
バチバチバチバチバチ……
無数のポリゴンのようになって隊列は霧消していった。
「しまった」
「どうかした?」
「いや、いつもだったら、一人一人に名前を付けて浄化してやるんだけどね」
「今んな無理じゃ。もう七十五年も走りっぱなしだもん、名前を取り戻したぐれでは浄化はできらんかったんじゃ」
「うん、でもね……」
「でも?」
「ううん、もう済んだことだし、学校行こう」
「うん」
カンカンカンカン……
ちょうど宮の坂の遮断機が上がった。なにかの結界が開いたような気がした。
☆彡 主な登場人物
武笠ひるで(高校二年生) こっちの世界のブリュンヒルデ
福田芳子(高校一年生) ひるでの後輩 生徒会役員
福田るり子 福田芳子の妹
小栗結衣(高校二年生) ひるでの同輩 生徒会長
猫田ねね子 怪しい白猫の化身 54回から啓介の妹門脇寧々子として向かいに住みつく
門脇 啓介 引きこもりの幼なじみ
おきながさん 気長足姫(おきながたらしひめ) 世田谷八幡の神さま
スクネ老人 武内宿禰 気長足姫のじい
玉代(玉依姫) ひるでの従姉として54回から同居することになった鹿児島荒田神社の神さま
レイア(ニンフ) ブリュンヒルデの侍女
主神オーディン ブァルハラに住むブリュンヒルデの父
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。
風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる