48 / 100
048『石清水八幡宮の待ちぼうけ』
しおりを挟む
漆黒のブリュンヒルデQ
048『石清水八幡宮の待ちぼうけ』
スクネ老人の計らいで、あちこちの八幡宮を巡っている。
琥珀浄瓶との激戦で世田谷八幡であるオキナガ姫もくたびれている。
スクネ老人は「しばらく豪徳寺を離れた方が良いかもしれませぬなあ」とだけ言った。
オキナガ姫を助けた慰労のニュアンスであったが、行く先々での戦いを覚悟していた。しかし、今のところは息抜きだ。
ちょっと昔の高校生になって、ささやかな問題を解決……いや、お節介を焼く。
こんなことで人やオキナガ姫の役に立つなら嬉しいことだ。
さて、今度はどこの八幡宮か……。
ケーブルカーを降りると蝉の声が変わった。
鳴いているだけで体感温度が上がってしまうアブラゼミに替わってヒグラシだ。
ヒヒヒヒ ヒヒヒヒ ヒヒヒヒ ヒヒヒヒ……と涼しい響きだ。
麓に比べ140メートル高い標高のせいなんだろうけど、この男山に鎮座する石清水八幡の御業なのかと想像してみる。想像すると、頂上の叢林がさらに神さびて感じられ、一念発起して訪れたことが一層嬉しくなってくる。
「……来てへんねえ」
改札を出たところで、直葉(すぐは)がキョロキョロする。
「じゃ、鳥居の前までいくよ」
「う、うん」
未練な直葉を急かす。
ケーブルに間に合わなければ、さらに奥の鳥居の前という約束だ。
わたしと直葉は、谷口を誘って石清水八幡宮に向かっているのだ。
八幡市(やはたし)と言えば石清水八幡宮。このあたりに住んでいれば小学生でも知っている常識だ。
でも、常識過ぎて、高校に入るまで訪れたことがない。
それで、一度行ってみようと思い立った。
「ちょっと、こじつけっぽいけどね」
「誰のためにこじつけてんのよ(ー_ー)!!」
カマすと沈黙する直葉。
沈黙されても気にならないのは、大鳥居に至る道が涼しくてとても雰囲気があるからだろう。この雰囲気はアベックできてこそと思うんだが、まあ、二人ともパッシブな性格だから仕方ない。
わたしと直葉と谷口は、この春に開校した府立岩清水高校に入学した。
三人とも小学校からの付き合いで、中学では三人揃って同じクラスになることは無かったが、ま、廊下で会えば「オッス」くらいは交わす馴染みではあった。
石清水を受ける時「同じクラスになればいいのにね」と言ったら「べ、別にい」と口をそろえやがった。
結果、わたしと直葉は普通科の西キャンパス。谷口は福祉科のある東キャンパス。
まあ、同じ高校の東と西だから、行事とか通学で程よく会えると考えたんだよね、直葉も谷口も。
ところが、現実は違った!
なんと、西と東の間には石清水八幡宮のある男山が聳えていて、東の最寄り駅は『石清水八幡宮』で、西は『橋本』と別々。去年まで存在していた二つの高校を統合したのはいいが、京都府にお金がないのか、校舎はそのままにして、西キャンパス東キャンパスと名付けただけだ。
「さ、詐欺だ……」
中学の校内選考が終わった時、谷口がひそかに呟いたのを聞き逃さないわたしだった。
「な、夏真っ盛りだから、正解だろ?」
「え、あ、うん……ごめんね、牟田口」
「名字で呼ぶなよ、佳代と直葉の仲だろうが」
自分の苗字は嫌いだ。牟田口が無駄口に聞こえる。確かに、我ながら多弁。でも、モットーは『当たって砕けろ』人は砕けなきゃ丈夫にならないんだ。
来ないのはケシカランことだけど、谷口の気持ちも分からなくはない。好きだからこそ及び腰になる。決定的に「NO」を突き付けられるのが辛いんだろ。直葉の気持ちは谷口の押し方次第というのが、わたしの読みだ。だから、押せよなあ、谷口!
「……やっぱり居ないねえ」
鳥居の前で待つこと十五分。ニ十分で「もう来ないねえ」に変わった。
けっきょく直葉と二人お参りして、おみくじひいて帰ってきた。
「駅前で谷口君見かけたわよ!」
うちに帰ったらお母さんが、開口一番に吠えた。
「なんか、しでかしたのお?」
「交差点でお婆さんが倒れて、谷口君、一人で介抱して救急車もいっしょに乗って行ったのよ。おかげで、お婆さんは一命をとりとめたって、もう、評判よ」
「ほう、さすがは福祉科だね」
同調はしたが、やつの腹は読めた。
たまたま、婆さんがひっくり返るのを見て率先して助けたんだ。そうすれば、合理的にブッチできるもんな。
「な、谷口、そうなんだろ」
あくる日、たまたま出くわした交差点で谷口に問いただす。谷口は、分かりやすく顔を赤くしやがる。
「その控え目すぎる性格直せよなア」
「う、うん……」
あっさり認めやがる。
「じゃね、また機会があったらね……」
「会いたくなかったのは、直葉とちゃうねん!」
「あん?」
意味わからなくって、立ち止まる。
「会いたくなかったのは、牟田口さんや……」
「そーか、ずいぶん嫌われたもんだなあ」
アッタマに来て、数歩踏み出して気が付いた。
「それって……」
横断歩道を挟んで、赤くなったのは信号だけではなかった……。
今日の意味はなんだ?
ねね子に聞く。
「あそこから三角関係になって、谷口君と直葉の恋はドラマ二本分くらいの展開を経て強いものになっていくニャ!」
「なんか、損な役回りじゃないか、あたし?」
「これで八幡様も喜ぶニャ」
「ところで、ねね子はどこにいた?」
「あ、谷口君が助けたお婆さんニャ(^▽^)/」
ねね子、楽し過ぎ。
☆彡 主な登場人物
武笠ひるで(高校二年生) こっちの世界のブリュンヒルデ
福田芳子(高校一年生) ひるでの後輩 生徒会役員
福田るり子 福田芳子の妹
小栗結衣(高校二年生) ひるでの同輩 生徒会長
猫田ねね子 怪しい白猫の化身
門脇 啓介 引きこもりの幼なじみ
おきながさん 気長足姫(おきながたらしひめ) 世田谷八幡の神さま
スクネ老人 武内宿禰 気長足姫のじい
レイア(ニンフ) ブリュンヒルデの侍女
主神オーディン ブァルハラに住むブリュンヒルデの父
048『石清水八幡宮の待ちぼうけ』
スクネ老人の計らいで、あちこちの八幡宮を巡っている。
琥珀浄瓶との激戦で世田谷八幡であるオキナガ姫もくたびれている。
スクネ老人は「しばらく豪徳寺を離れた方が良いかもしれませぬなあ」とだけ言った。
オキナガ姫を助けた慰労のニュアンスであったが、行く先々での戦いを覚悟していた。しかし、今のところは息抜きだ。
ちょっと昔の高校生になって、ささやかな問題を解決……いや、お節介を焼く。
こんなことで人やオキナガ姫の役に立つなら嬉しいことだ。
さて、今度はどこの八幡宮か……。
ケーブルカーを降りると蝉の声が変わった。
鳴いているだけで体感温度が上がってしまうアブラゼミに替わってヒグラシだ。
ヒヒヒヒ ヒヒヒヒ ヒヒヒヒ ヒヒヒヒ……と涼しい響きだ。
麓に比べ140メートル高い標高のせいなんだろうけど、この男山に鎮座する石清水八幡の御業なのかと想像してみる。想像すると、頂上の叢林がさらに神さびて感じられ、一念発起して訪れたことが一層嬉しくなってくる。
「……来てへんねえ」
改札を出たところで、直葉(すぐは)がキョロキョロする。
「じゃ、鳥居の前までいくよ」
「う、うん」
未練な直葉を急かす。
ケーブルに間に合わなければ、さらに奥の鳥居の前という約束だ。
わたしと直葉は、谷口を誘って石清水八幡宮に向かっているのだ。
八幡市(やはたし)と言えば石清水八幡宮。このあたりに住んでいれば小学生でも知っている常識だ。
でも、常識過ぎて、高校に入るまで訪れたことがない。
それで、一度行ってみようと思い立った。
「ちょっと、こじつけっぽいけどね」
「誰のためにこじつけてんのよ(ー_ー)!!」
カマすと沈黙する直葉。
沈黙されても気にならないのは、大鳥居に至る道が涼しくてとても雰囲気があるからだろう。この雰囲気はアベックできてこそと思うんだが、まあ、二人ともパッシブな性格だから仕方ない。
わたしと直葉と谷口は、この春に開校した府立岩清水高校に入学した。
三人とも小学校からの付き合いで、中学では三人揃って同じクラスになることは無かったが、ま、廊下で会えば「オッス」くらいは交わす馴染みではあった。
石清水を受ける時「同じクラスになればいいのにね」と言ったら「べ、別にい」と口をそろえやがった。
結果、わたしと直葉は普通科の西キャンパス。谷口は福祉科のある東キャンパス。
まあ、同じ高校の東と西だから、行事とか通学で程よく会えると考えたんだよね、直葉も谷口も。
ところが、現実は違った!
なんと、西と東の間には石清水八幡宮のある男山が聳えていて、東の最寄り駅は『石清水八幡宮』で、西は『橋本』と別々。去年まで存在していた二つの高校を統合したのはいいが、京都府にお金がないのか、校舎はそのままにして、西キャンパス東キャンパスと名付けただけだ。
「さ、詐欺だ……」
中学の校内選考が終わった時、谷口がひそかに呟いたのを聞き逃さないわたしだった。
「な、夏真っ盛りだから、正解だろ?」
「え、あ、うん……ごめんね、牟田口」
「名字で呼ぶなよ、佳代と直葉の仲だろうが」
自分の苗字は嫌いだ。牟田口が無駄口に聞こえる。確かに、我ながら多弁。でも、モットーは『当たって砕けろ』人は砕けなきゃ丈夫にならないんだ。
来ないのはケシカランことだけど、谷口の気持ちも分からなくはない。好きだからこそ及び腰になる。決定的に「NO」を突き付けられるのが辛いんだろ。直葉の気持ちは谷口の押し方次第というのが、わたしの読みだ。だから、押せよなあ、谷口!
「……やっぱり居ないねえ」
鳥居の前で待つこと十五分。ニ十分で「もう来ないねえ」に変わった。
けっきょく直葉と二人お参りして、おみくじひいて帰ってきた。
「駅前で谷口君見かけたわよ!」
うちに帰ったらお母さんが、開口一番に吠えた。
「なんか、しでかしたのお?」
「交差点でお婆さんが倒れて、谷口君、一人で介抱して救急車もいっしょに乗って行ったのよ。おかげで、お婆さんは一命をとりとめたって、もう、評判よ」
「ほう、さすがは福祉科だね」
同調はしたが、やつの腹は読めた。
たまたま、婆さんがひっくり返るのを見て率先して助けたんだ。そうすれば、合理的にブッチできるもんな。
「な、谷口、そうなんだろ」
あくる日、たまたま出くわした交差点で谷口に問いただす。谷口は、分かりやすく顔を赤くしやがる。
「その控え目すぎる性格直せよなア」
「う、うん……」
あっさり認めやがる。
「じゃね、また機会があったらね……」
「会いたくなかったのは、直葉とちゃうねん!」
「あん?」
意味わからなくって、立ち止まる。
「会いたくなかったのは、牟田口さんや……」
「そーか、ずいぶん嫌われたもんだなあ」
アッタマに来て、数歩踏み出して気が付いた。
「それって……」
横断歩道を挟んで、赤くなったのは信号だけではなかった……。
今日の意味はなんだ?
ねね子に聞く。
「あそこから三角関係になって、谷口君と直葉の恋はドラマ二本分くらいの展開を経て強いものになっていくニャ!」
「なんか、損な役回りじゃないか、あたし?」
「これで八幡様も喜ぶニャ」
「ところで、ねね子はどこにいた?」
「あ、谷口君が助けたお婆さんニャ(^▽^)/」
ねね子、楽し過ぎ。
☆彡 主な登場人物
武笠ひるで(高校二年生) こっちの世界のブリュンヒルデ
福田芳子(高校一年生) ひるでの後輩 生徒会役員
福田るり子 福田芳子の妹
小栗結衣(高校二年生) ひるでの同輩 生徒会長
猫田ねね子 怪しい白猫の化身
門脇 啓介 引きこもりの幼なじみ
おきながさん 気長足姫(おきながたらしひめ) 世田谷八幡の神さま
スクネ老人 武内宿禰 気長足姫のじい
レイア(ニンフ) ブリュンヒルデの侍女
主神オーディン ブァルハラに住むブリュンヒルデの父
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!


転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。

お姉様に恋した、私の婚約者。5日間部屋に篭っていたら500年が経過していました。
ごろごろみかん。
恋愛
「……すまない。彼女が、私の【運命】なんだ」
──フェリシアの婚約者の【運命】は、彼女ではなかった。
「あなたも知っている通り、彼女は病弱だ。彼女に王妃は務まらない。だから、フェリシア。あなたが、彼女を支えてあげて欲しいんだ。あなたは王妃として、あなたの姉……第二妃となる彼女を、助けてあげて欲しい」
婚約者にそう言われたフェリシアは──
(え、絶対嫌なんですけど……?)
その瞬間、前世の記憶を思い出した。
彼女は五日間、部屋に籠った。
そして、出した答えは、【婚約解消】。
やってられるか!と勘当覚悟で父に相談しに部屋を出た彼女は、愕然とする。
なぜなら、前世の記憶を取り戻した影響で魔力が暴走し、部屋の外では【五日間】ではなく【五百年】の時が経過していたからである。
フェリシアの第二の人生が始まる。
☆新連載始めました!今作はできる限り感想返信頑張りますので、良ければください(私のモチベが上がります)よろしくお願いします!
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる