89 / 109
89〔テストの終わりと、その始まりと〕
しおりを挟む
明神男坂のぼりたい
89〔テストの終わりと、その始まりと〕
出来不出来にかかわらず、テストの最終日、終わった瞬間は嬉しい!
「ウワー!」「終わったあ!」「ホエー!」「やったー!」という感激と開放感と、達成感やらやけくそやらのため息とも歓声ともつかない言葉が教室に満ちた。
AMY三人娘(明日香 美枝 ゆかり)と麻友とで、放課後カラオケに行く話がまとまった。その直後担任のガンダムが入ってきてホームルーム。終業式までの短縮授業の説明。
――なんでテストのあと休みにしないかなあ――
両親揃って元教師というあたしは、昔の学校は期末テストが終わったら試験休みがあったのを知ってる。週休二日制になって授業時間が足りないというので、期末テストのあとも授業をやるようになった。
だけど、週に二回7時間目の授業をやったり、土曜に検定なんか持ってきて、実質的には不足分は消化されてる。納得できないんだけど、元来「そのとき少女」。とりあえず、今日が楽しく乗り切れたら、それでいい!
「えーーーと、このあと文化祭についての取り組みを話し合わなくちゃならないんだけど、安室、南、なんかあるか?」
「あ、うちはサンバて決まってますから、企画書も生徒会からもらって書けてます」
「あ、そうだったな。じゃあ……なにか係とか決めることないのか?」
どうやら、ホームルームは30分ぐらいはやらなくっちゃならない縛りがあるみたい。
「細かいことは、いくつかありますけど、よそのクラスの出方も見たいですから……まあ、サンバのリーダーの決定ができた方が……いいかな?」
「あ、それ、あたしがやります!」
麻友が立候補。あっさり決まってしまう。
「サブリーダーが、何人かいると思うから、あたしと美枝と明日香の三人で、さっそく今日からやります」
カラオケに、サンバの実技講習という名目が、あっさりついてしまった。
結局、机を整理して、みんなで掃除しておしまいになった。よそのクラスよりも早く終わってラッキーだった。
食堂で燃料補給してる時に関根先輩からメール――今日はなんか予定あんのか?――
ムム
ちょっと心が動いたけど、カラオケのスケジュールが決まってるんで――残念無念! 文化祭の稽古が入ってますm(_ _)m――と無念のメールを返す。
燃料補給して、すぐにカラオケに出張る。
「まあ、時間はたっぷり。サンバの前にテンション上げよっか!」
セロテープと女子高生の屁理屈は、どこにでもくっ付く、あたしらは二時間ほどノロノリで歌いまくった!
「ちょっとは、サンバもしとこっか?」
ゆかりが、そう言ったときは、もう4時前。
「じゃ、基本からいくわね」
麻友が立ち上がって、基本のステップを示してくれた。
ここまではよかった。
次に体をスクランブルさせるような独特のシェイクの練習に入ったとき、美枝がしり込みをした。
「あたし……できない」
「美枝?」
一瞬なんのことか分からなかった。麻友は、いっそう分からない。
「あたしが代わって言うわ。いいね美枝?」
「……うん」
「あたしたちだけの秘密にしといてね……美枝……妊娠してんの」
「「「………………!?」」」
空が落ちてきたみたいなショックだった……!
89〔テストの終わりと、その始まりと〕
出来不出来にかかわらず、テストの最終日、終わった瞬間は嬉しい!
「ウワー!」「終わったあ!」「ホエー!」「やったー!」という感激と開放感と、達成感やらやけくそやらのため息とも歓声ともつかない言葉が教室に満ちた。
AMY三人娘(明日香 美枝 ゆかり)と麻友とで、放課後カラオケに行く話がまとまった。その直後担任のガンダムが入ってきてホームルーム。終業式までの短縮授業の説明。
――なんでテストのあと休みにしないかなあ――
両親揃って元教師というあたしは、昔の学校は期末テストが終わったら試験休みがあったのを知ってる。週休二日制になって授業時間が足りないというので、期末テストのあとも授業をやるようになった。
だけど、週に二回7時間目の授業をやったり、土曜に検定なんか持ってきて、実質的には不足分は消化されてる。納得できないんだけど、元来「そのとき少女」。とりあえず、今日が楽しく乗り切れたら、それでいい!
「えーーーと、このあと文化祭についての取り組みを話し合わなくちゃならないんだけど、安室、南、なんかあるか?」
「あ、うちはサンバて決まってますから、企画書も生徒会からもらって書けてます」
「あ、そうだったな。じゃあ……なにか係とか決めることないのか?」
どうやら、ホームルームは30分ぐらいはやらなくっちゃならない縛りがあるみたい。
「細かいことは、いくつかありますけど、よそのクラスの出方も見たいですから……まあ、サンバのリーダーの決定ができた方が……いいかな?」
「あ、それ、あたしがやります!」
麻友が立候補。あっさり決まってしまう。
「サブリーダーが、何人かいると思うから、あたしと美枝と明日香の三人で、さっそく今日からやります」
カラオケに、サンバの実技講習という名目が、あっさりついてしまった。
結局、机を整理して、みんなで掃除しておしまいになった。よそのクラスよりも早く終わってラッキーだった。
食堂で燃料補給してる時に関根先輩からメール――今日はなんか予定あんのか?――
ムム
ちょっと心が動いたけど、カラオケのスケジュールが決まってるんで――残念無念! 文化祭の稽古が入ってますm(_ _)m――と無念のメールを返す。
燃料補給して、すぐにカラオケに出張る。
「まあ、時間はたっぷり。サンバの前にテンション上げよっか!」
セロテープと女子高生の屁理屈は、どこにでもくっ付く、あたしらは二時間ほどノロノリで歌いまくった!
「ちょっとは、サンバもしとこっか?」
ゆかりが、そう言ったときは、もう4時前。
「じゃ、基本からいくわね」
麻友が立ち上がって、基本のステップを示してくれた。
ここまではよかった。
次に体をスクランブルさせるような独特のシェイクの練習に入ったとき、美枝がしり込みをした。
「あたし……できない」
「美枝?」
一瞬なんのことか分からなかった。麻友は、いっそう分からない。
「あたしが代わって言うわ。いいね美枝?」
「……うん」
「あたしたちだけの秘密にしといてね……美枝……妊娠してんの」
「「「………………!?」」」
空が落ちてきたみたいなショックだった……!
0
あなたにおすすめの小説
ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜
遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!
木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる