変革の3英雄 ―歴史書は得てして真実を描いてはいないもの―

 とある大陸に、大陸全土を巻き込んだ大戦を記した歴史書が存在した。その歴史書において最も有名な登場人物が3人いた。

 彼らはとある滅亡した国に所属し、国を再興せんとした三人の天才と言われている。

 軍師は切れ者、騎士は凄腕、王子は名君。

 彼らは人々の畏怖と尊敬を集め、いつしか三人の天才は「変革の3英雄」と呼ばれるようになっていた。

 三人は民の期待を一身に背負い、国の未来を作ったという。


 ……のは確かであるのだが。

 「ミュー!僕と歴史に残る恋をしよう!」(軍師)
 「黙れド阿呆。なんで俺がそんな事せにゃならん!」(騎士)
 「国の最重要機密が国造りの英雄の素顔が馬鹿な軍師と苦労性の騎士の追いかけっこ、とか。笑うわぁ」(王子)
 今日も今日とて、事実と史実のずれが生じる。

*注*
軍師の一人称は僕ですが、女の子です。ギャグを苦手とする作者がギャグチックに挑戦した結果となります。続きの構想はない訳ではありませんが、連載するのは何時になるか分かりません。以上の事を了承してくださる方、楽しんでいただければ幸いです。
24h.ポイント 0pt
0
小説 195,696 位 / 195,696件 ファンタジー 45,207 位 / 45,207件

あなたにおすすめの小説

『…魔力も魔法も関係ない! 必要無い! 俺は舌先三寸で人を動かして、魔王に勝って魔族を滅ぼす! 』

トーマス・ライカー
ファンタジー
 魔力を元に魔法を行使できるのは魔王・魔族・魔法使い・僧侶・魔法剣士・魔法戦士・魔法騎士だけだ。  魔法使いは人民に魔法を教えたがらない……世界はまだ全容が把握されていない……人の集まりは各地に点在する城市・交易都市・町・集落だ。  人々は魔族の脅威に晒され続けているが、対抗力・防衛力はまだ弱い……組織的集団戦力は、ようやっと騎士団程度だ。  魔法使いが人に魔法を教えたがらないなら、別にそれは構わない……俺達は自分達の知恵と工夫で力を補い、技を磨き、戦い方を考え出して、魔族を叩く。  馬に乗り広く各地を連れ立って廻り、見聞を拡げて見識を積みながら魔物・魔族と戦い、退治して来た男7人と女ひとりがある城市に辿り着いた。  俺はシエン・ジン・グン(27)……志望は軍師だ……小太刀を使う……旅の途中で志を同じくして、連れ合いになった仲間を紹介しよう。 ジング・シン・ハンス(26)……剣士だ……長剣と短剣を使う。 デラティフ・ケシシュ(28)……鞭と棒術が得意な戦士だ。 レーナ・アラム(19)……女だが、素質の高いヒーラーだ。 ナヴィド・ハタミ(30)……弓兵あがりで弓矢の達人だ。 サミール・ハーフェス(31)……戦士だ。斧と鉄棒を使う。 クヴァンツ・ヤマンラール(32)……弩兵あがりだ。 エフロン・アラッシュ(29)……槍兵あがりだ。 俺達は軍隊を作る……それを縦横無尽に動かして、魔族どもと戦い……ゆくゆくは魔王も斃す。

魔法学園に転入したのは騎士の国の王子だった件

すて
ファンタジー
騎士の国ルフトは突然隣国のガイザスに攻め込まれ、記憶を失った王子ルークは騎士ソルドによって友好国の魔法王国アルテナに逃された。ルークは魔法学園の生徒となり、何も知らないまま楽しい学園生活を送るが、あるきっかけで記憶を取り戻す。記憶を取り戻したルークが取るべき行動、それはもちろんガイザスに攻め込む事だった。

竜の花嫁 ~竜の王女が恋したのは彼女が水浴びをしているところを見てしまった風使いの王子でした~

すて
ファンタジー
 竜の国ドラゴニアの湖で水浴びをしている少女ティアの前に現れた少年ガルフ。彼は病気の妹メアリーの為に竜の逆鱗を手に入れる為にやって来た風使いの国バードリバーの王子だった。ゴブリンに襲われた二人はガルフの力で風に乗り、窮地から逃れ、ドラゴニアの空を風に乗って飛んでいると、ティアが自分の家だと王城を指差した……って、本格冒険ファンタジー? いいえ、異世界学園恋愛ファンタジー(なんじゃそりゃ)です。

茶と菓子を愛する犬神と信州のあやかし軍師

クナリ
ファンタジー
信州に引っ越してきた女子高生の茉莉は、「裏界線」と呼ばれる裏路地を通り、妖怪の住処である裏世界へ足を踏み入れてしまう。 裏世界で危ういところを、茶と菓子を愛する犬神の切風に救われた茉莉は、奇妙な縁から、彼と行動を共にすることになる。 統制の取れていない裏の信州は、南からの脅威にさらされていた。 強力な戦士である切風とその軍に欠けていたのは、軍師だった。 茉莉は徐々にその才覚を表し、切風たちにとってほかに代えがたい軍略家に成長していく。

【完結】王太子殿下が幼馴染を溺愛するので、あえて応援することにしました。

かとるり
恋愛
王太子のオースティンが愛するのは婚約者のティファニーではなく、幼馴染のリアンだった。 ティファニーは何度も傷つき、一つの結論に達する。 二人が結ばれるよう、あえて応援する、と。

幼少期から戦争を続けてきた系武闘派令嬢が国を出ることを選ぶまで

気力♪
ファンタジー
 "エルネスタ・レオーネ・クライスト"は、12歳にして王国最強の王弟を討ち取った現王国最強である。  しかし、彼女の周りには彼女の権力と武力を利用しようとする者たちしかいなかった。  たった一人、彼女の軍師である”リュウジ”を除いて。 ◇◇◇ 小説家になろう様 ハーメルン様 カクヨム様 ノベルアップ+様 にて同時投稿しています。

大好きな旦那様が愛人を連れて帰還したので離縁を願い出ました

ネコ
恋愛
戦地に赴いていた侯爵令息の夫・ロウエルが、討伐成功の凱旋と共に“恩人の娘”を実質的な愛人として連れて帰ってきた。彼女の手当てが大事だからと、わたしの存在など空気同然。だが、見て見ぬふりをするのももう終わり。愛していたからこそ尽くしたけれど、報われないのなら仕方ない。では早速、離縁手続きをお願いしましょうか。

夏目仁兵衛という男(短編)

和田光軍
SF
時は天正10年、有名な戦国武将、織田信長が表舞台から姿を消すことになる事件が起こった年。 21世紀を迎えた今でも謎が残る出来事に、ある武将が立ち会っていた。 その男の名前は夏目仁兵衛(なつめ じんべえ)、素性は尾張の農民の三男坊、幼い時からの付き合いで織田信長に仕えている軍師である。 しかし、どの歴史書を読んでも彼の名前は出てくることはない。 なぜなら彼は、本来農民のまま人生を終えるはずだったからである。 夏目仁兵衛、またの名を夏目仁。 彼はいたって普通の男子高校生だった。 夏休みに入る前日に目が醒めると、知らない天井、知らない人、そして自由に動かない身体の自分がいた。 軽度のオタクでもある彼は即座に理解した、ここは異世界であると。 そして落胆した、ここは異世界ではなく過去の日本であると。 そんな彼と織田信長の別れの事件を描いたものである。 この小説は「小説家になろう」でも掲載しています。 そのほか短編小説と書いてますので是非ご覧ください。