上 下
22 / 44

14

しおりを挟む
「ごめん、ごめん」
本気で謝ってないだろう感剥き出しの謝罪だな。口を尖らせてじっとりと睨むと「ほんと、ゴメンね」と謝ってくれた。
まあ、いいか、本気では怒ってないしね。
迎えに来てくれたのに、お礼も言わずニヤついてた私も悪い。
「迎えに来てくれて、ありがとう…」
とお礼を言ってじっとそら君を見つめると、口元を隠して驚いた顔になった。
え?何?迎えに来てくれたお礼は要らないの?
はぁ、と溜め息を付くと「見つめるの禁止ね」って言われてしまった。
また、私が何かしくじったのか?
大体、そら君の行動に予想がつかないし、なんて返したら正解なのかがさっぱり判らない。
あぁ、真津子アドバイスは何でも言い合うんだっけ?
「見つめてると嫌な気持ち?」
恐る恐る聞くと、そら君は少し考えて。
「襲いたくなる感じ、かな?」
ええぇ!危ないやつ?何か恐い!
「じゃ辞めときます」
「別にいいんだけどね。他の人には禁止ね」
んー、よく解んないけど。
「何されたら嬉しい?」
「基本、何されても嬉しいよ。他の人にされるのが嫌。」
私がそら君以外にって事?
「私、人見知りっぽいから大丈夫だと思う」
他の人と仲良くすることはないと思うけど
「真津子さんのカレの武瑠君とは仲良しみたいだけど?」
「たける君は真津子のカレ(って言うと怒られる)だから」
真津子と親友だから、親友が好きな人は自然に心許してるかも…
「でも、ダメ。気を付けて」
ヤキモチ?
「真津子のたける君だよ?」
「それでもダメ」
う、わかった。でも、無視するわけにもいかないし。当たり障りなく遠巻きにしろって事かな?
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

妻がヌードモデルになる日

矢木羽研
大衆娯楽
男性画家のヌードモデルになりたい。妻にそう切り出された夫の動揺と受容を書いてみました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

同僚くすぐりマッサージ

セナ
大衆娯楽
これは自分の実体験です

My Doctor

west forest
恋愛
#病気#医者#喘息#心臓病#高校生 病気系ですので、苦手な方は引き返してください。 初めて書くので読みにくい部分、誤字脱字等あると思いますが、ささやかな目で見ていただけると嬉しいです! 主人公:篠崎 奈々 (しのざき なな) 妹:篠崎 夏愛(しのざき なつめ) 医者:斎藤 拓海 (さいとう たくみ)

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

×一夜の過ち→◎毎晩大正解!

名乃坂
恋愛
一夜の過ちを犯した相手が不幸にもたまたまヤンデレストーカー男だったヒロインのお話です。

処理中です...