一六銀行の鵜飼くん

芝桜 のの

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プレゼント7

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なんか、心折れた。もともと、恋愛に関してはスタミナないんだから。
もうちょっと、いいわー。休戦する。
って思ったのも矢先。
「森くん、お見合いどうかね」
はい?その手の話は今まで無かったじゃないですか?
会長が珍しく「森くん、ちょっとちょっと」と会長室に手招きして呼び出され開口一番。何時もは誰が居ようと大声でひっきりなしに「森くーん」と話出すくせに。
ってか、配慮するって事が出来るんですね。会長。
びっくりです。大事なお客様の時とかには発揮してくださいね。配慮。
「森くんは結婚に興味ないのかと思って遠慮しとったがね」
んん?会長、どっかから私がお見合いパーティに行ったの聞きつけてきましたね。誰だ!告げ口したの!
「ワシに言ってもらったら、知り合いの社長とか、銀行員とか、色々いるから」
いやー、なんか会長に紹介してもらうと色々プレッシャーが…
もれなく、会長が付いてきそうで怖いんだけど。
見合いの席とか両家顔見世とか結婚式とか当たり前の様に居そう。そして何かに付けて会長が出てきそう。怖い~し、面倒くさい。
それがあるから、会長の紹介はハイスペック揃ってそうでも手が出ないんです。
「森くんなら、いい人紹介出来るよ」
とか、何の罠ですか。
落とし穴に招き入れられそう。
「良い方がお見えでしたら、お願いしますね」
と軽く頭を下げ、会長室を出る。
絶対に罠だ。もしかして、躍起になって探すだろうか?前回、餌食になった女性は早々に他所で結婚を決めて退職したんだったな。
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