2 / 31
朝の日課
しおりを挟む
朝は交通渋滞が激しい。通勤ラッシュだ。
どこに行くにもこの地域は車がないと始まらない。だから、18才以上車保有率が高い。しかも、半分は軽自動車だ。
18才になると親に薦められ自然に自動車学校に通う。そして、3ヶ月ほどで免許を取得し初めての自動車を中古で買ってもらう。
私も漏れなく18才で免許を取り最早20年以上は自動車で通勤している。
だいたい同じ時間に出勤するので、ラッシュ時の周りの車は顔見知り…いや、運転手は知らないんだから、車見知りだ。この車は2つ先の信号を右に曲がるとか、あの車はこの時間ここを走ってると遅刻じゃないの?とか。
この通勤ラッシュを乗り切る戦友とも言える。たまに他県ナンバーが入ってくると、もう余所者扱いで、「やいやい、この時間に一見さんは入ってくるな!」と荒々しくなる。
如何にラッシュをスムーズに進むかの戦いには、交通を乱すものは敵なのだ!
何処へ行こうにも橋を越えないと前には進めない地形なので、普段乗りなれていない自動車が一台でもあると大渋滞になりかねない。みんなが橋に向かって走り、橋を越えてやっと渋滞から解放される仕組みだ。
橋を越えた所で緑のバンが右折の為に右の車線に入ると上手くするとバスが停車中だ。
すると、バスから降りてくる鵜飼くんが見える。
「今日は1日良い日だ」
朝、バスから降りてくる鵜飼くんが見れたらラッキーデー。
一六銀行さんは車通勤禁止?らしい。
今どき?感もあるけれど、ラッキー占いの為だ。いつもこの時間のバスに乗ってくれたらうれしい。私はその為に頑張って通勤ラッシュを乗り気ってみせる。
「鵜飼くん、いってらっしゃ~い」
と、勝手に見送ると鼻歌を歌いながら運転にも気合いが入る。
ちょっとヤバいストーカーかとも思うけど、ルーティーンってヤツだと思って。
まあ、橋を越えてやっと渋滞を抜けた解放感があるところに、たまたま、バス停があるだけなんだろうけれど…
どこに行くにもこの地域は車がないと始まらない。だから、18才以上車保有率が高い。しかも、半分は軽自動車だ。
18才になると親に薦められ自然に自動車学校に通う。そして、3ヶ月ほどで免許を取得し初めての自動車を中古で買ってもらう。
私も漏れなく18才で免許を取り最早20年以上は自動車で通勤している。
だいたい同じ時間に出勤するので、ラッシュ時の周りの車は顔見知り…いや、運転手は知らないんだから、車見知りだ。この車は2つ先の信号を右に曲がるとか、あの車はこの時間ここを走ってると遅刻じゃないの?とか。
この通勤ラッシュを乗り切る戦友とも言える。たまに他県ナンバーが入ってくると、もう余所者扱いで、「やいやい、この時間に一見さんは入ってくるな!」と荒々しくなる。
如何にラッシュをスムーズに進むかの戦いには、交通を乱すものは敵なのだ!
何処へ行こうにも橋を越えないと前には進めない地形なので、普段乗りなれていない自動車が一台でもあると大渋滞になりかねない。みんなが橋に向かって走り、橋を越えてやっと渋滞から解放される仕組みだ。
橋を越えた所で緑のバンが右折の為に右の車線に入ると上手くするとバスが停車中だ。
すると、バスから降りてくる鵜飼くんが見える。
「今日は1日良い日だ」
朝、バスから降りてくる鵜飼くんが見れたらラッキーデー。
一六銀行さんは車通勤禁止?らしい。
今どき?感もあるけれど、ラッキー占いの為だ。いつもこの時間のバスに乗ってくれたらうれしい。私はその為に頑張って通勤ラッシュを乗り気ってみせる。
「鵜飼くん、いってらっしゃ~い」
と、勝手に見送ると鼻歌を歌いながら運転にも気合いが入る。
ちょっとヤバいストーカーかとも思うけど、ルーティーンってヤツだと思って。
まあ、橋を越えてやっと渋滞を抜けた解放感があるところに、たまたま、バス停があるだけなんだろうけれど…
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
婚約者すらいない私に、離縁状が届いたのですが・・・・・・。
夢草 蝶
恋愛
侯爵家の末姫で、人付き合いが好きではないシェーラは、邸の敷地から出ることなく過ごしていた。
そのため、当然婚約者もいない。
なのにある日、何故かシェーラ宛に離縁状が届く。
差出人の名前に覚えのなかったシェーラは、間違いだろうとその離縁状を燃やしてしまう。
すると後日、見知らぬ男が怒りの形相で邸に押し掛けてきて──?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる