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最終章 過去・現在・未来
71 提案
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アーサーさんがずっと立っているのに気づかないなんて、どんだけ自分のことでいっぱいいっぱいだったんだ……。
「くっ……ふふっ……あはは! 今それ!?」
アーサーさんはお腹を抱えて笑い始めた。笑いすぎて涙まで出ている。
「えーっと、あの、ごめんなさい?」
「いいえっ……ふふっ! はー、やっぱり好きだなぁ」
「あのー、何の話でしたっけ?」
「ナオさん。私はあなたが好きです」
「それはありがとうございます。私もアーサーさんのことは大事な友人? 友人でいいんですかね?」
王族を友人にするのは恐れ多いか? 不敬罪か?
「男として見てはもらえませんか? 私は結婚するならあなたとがいい」
「結婚!? ちょっと待って! 私は犯罪者かも知れない人間ですよ!? いや、そもそも付き合ってもないのに結婚!? この世界ではこれが普通なんですか?」
私は多分犯罪者。相手は王族。友人でも無理では?
「恋愛結婚だと交際期間を設けてから結婚するのが普通です。王族だと少し特殊で、子供の頃に婚約者候補を貴族省と国王、王妃が決めておくんです。そして15歳頃に婚約者が正式に決まります」
「あれ? じゃあアーサーさんにも?」
「いえ、それが私の兄が『勝手に婚約者を決めるのはもう時代錯誤だろう』と言って反対しまして。今の王太子妃は兄の大学時代の友人です」
治療魔法師実習で一緒だったミシェルも『貴族の女性が働くなんて』と言われながらも頑張っていたように、色々なことが変わっていく流れの中にいるんだろう。
(って、いやいやそんな冷静に分析してる場合じゃない。告白すっ飛ばしてプロポーズされたのよ私! ……あれ、前にも似たようなことが……マルティンさん!)
忘れてたわけじゃない。
もう1年半くらい会えていないけど、手紙のやり取りで近況報告はし合っている。
ただ結局恋愛云々の関係にはなっていない。
(ウィルド・ダムに戻るならマルティンさんと結婚する? 断る理由はない。彼と結婚したら行商について行きながらその先々で治療をする日々になるのかな。それでも私の噂が広まったら商売がしにくくなるかも。もし子供が生まれたらその子にも苦労をさせてしまう)
私の存在が足枷になってしまう。
そうはなりたくない。
(じゃあアーサーと結婚するとしたら? 国王陛下も王妃様も、国民全員が反対するわ。私が王室に入って役に立てることもない)
「私と結婚したっていいことないですよ……」
「そんなこと言わないでください。私は患者のために懸命に治療するあなたが好きです。新魔法にしても公表せず生きる道もあったのに、多くの人を助けるために公にしたのでしょう? 本当に立派な方だと尊敬しています」
「尊敬だなんて……。買い被りですよ」
結局、問題が起きたら逃げようと思っている、その程度の人間だ。
「どうか私にあなたを守らせてはいただけませんか?」
アーサーさんの言葉を聞いた瞬間、何かに射抜かれたような感じがした。
どうしてだろう。
なんてことない言葉一つで心がこんなに揺さぶられるなんて。
だめだ。
涙が溢れる。
(そうか。私はこの背中の重すぎる荷物を誰かに一緒に背負って欲しかったんだ……)
今までもたくさんの人にたくさん助けてもらった。
けれどこんな状況をもうこの先一人きりでは歩けそうにない。
「大丈夫ですか?」
アーサーさんは隣に座り優しく背中をさすってくれた。
その優しさに甘えてもいいだろうか?
私がしてあげられることは何もないのに。
「……っ……ひっく……っ、ありがとうございます」
「私は今、抱きしめたい衝動と戦っています……!」
隣を見るとアーサーさんが悔しそうな顔で左手に拳を作っていた。
「ふっ……ふふ! 真面目になに言ってるんですか!」
あれ? なんで泣いてたんだろう、と思うくらいに暗い気持ちが吹き飛んだ。
不思議だ。この人といると心がどんどん軽くなっていく。
「えいっ」
「おっと……」
思い切って抱きついてみた。
そうしたら自分の気持ちが見える気がした。
(アーサーさんのことは好き。でも恋愛とか結婚って考えるとやっぱりよく分からない……。いや、そもそも私と結婚すること自体障害が多すぎるし、アーサーさんは幸せになれるの……?)
アーサーさんの胸でグルグルと考える。
引き離されるかと思ったけれど、おずおずと抱きしめ返された。
軍人さんだから細く見えてがっしりしている。
「もし私と結婚したら、アーサーさんは幸せになれるんでしょうか……?」
考えがぽろりと口をついて出てしまった。
「なれますよ。私はきっと、幸せになる」
肩口に預けていた頭を上げてアーサーさんの顔を見る。
彼は優しく、愛おしそうに私を見ていた。
(だったらいいのかな……? 私は前にアーサーさんの願いなら何でも叶えるって決めた。それが私との結婚だとしても以前の決意を貫きたい気持ちもある)
「ところで……ナオさんの国では交際していない男女が抱き合うのは普通ですか?」
「いえ、あんまり普通では…………え?」
「やっぱり……。ナオさんは何か別の過去の記憶があるんですね?」
「なんで……どうして……?」
「気にはなっていたんです。たまに『この世界では』という表現をされていたこと、『王族は豪華絢爛な食事をしているもの』という意識はあるのに、私に対する距離感はとても近い。それに記憶がないのに人としての軸はあるというか……。どこか別の国で生まれ育った人のような感じがするんです。それとジルタニア人で自分でパスタを作れる人はほとんどいないと思いますよ」
やっぱりアーサーさんに隠し事はできない。この人は鋭すぎる。
「私に3年以上前の記憶がないのは本当です。その代わりに別の世界で菊池奈緒として生きた32年分の記憶があります」
「もっと聞かせてください。知りたいです。キクチナオさんのこと」
「信じるんですか? こんな頭のおかしな話を」
「他でもないナオさんの言うことですから。新魔法はその世界の知識を使ったのですか?」
賢い人って何でも見透かされるようで怖く思う時もあるけど、アーサーは違う。
この人はただただ優しい。
「その世界に魔法はないので完全な流用ではないんです。……私ももっと日本の話を聞いてもらいたいです」
ずっと誰にも言えなかった過去を話せて、背負っていた全部の荷が下ろせた気がした。
気づけば外は明るくなっていてスズメらしき鳥がピチピチと、実家でよく聞いた鳴き声の鳥がホォーホッホッホッホッと鳴き出した。
「どうしよう。まだずっと記者の人たちが取り囲んでますよね?」
「確認します」
アーサーさんが寝室とリビングのカーテンの隙間から外を覗ってくれた。
「外に出るにしてももう少し人数が減ってからのほうが安全ですね」
やっぱりまだまだ人がいるらしい。
(下の酒場や隣の家の住人にも迷惑をかけているだろうから早く何とかしたいんだけど……)
嘆息すると、アーサーさんがベッドまで戻り膝をついてぎゅっと手を握ってくれた。
「この状況を変えるにはナオさんが会見を開き釈明するのが一番良いかと思います」
「会見……」
それは自ら針の筵の上に立ちにいくようなものではないのか?
向けられるであろう敵意や悪意が怖い。
でも会見をして何か変わるなら……。
逃げ続ける人生は打てる手を出し切った後でもいい。
「やります、会見。今の本当の自分を知ってもらって、それで判断して欲しい」
私とアーサーさんは頷きあった。
「私も隣にいます。写真を撮られた責任もありますし、王族の会見なら記者質問をある程度こちらでコントロールできますから」
それならばより安心できる。
「そうと決まれば想定問答作らなくちゃ」
「それも貴族省に専門の人間がいますから叩き台は任せましょう。それより今は寝てください。徹夜でしょう?」
意識を飛ばしていた間も寝てないと考えたら徹夜になるか。
「でもアーサーさんは?」
「私も少し寝ます。移動中も気ばかり急いて眠れなかったので」
「あっ、じゃあベッド使ってください。私は椅子並べて寝るので」
必殺(?)社畜寝。会社員時代でもやらなかったけど。
「それはいけません! 私は軍人ですから椅子に座ってても寝られるので大丈夫です」
王子様なのにこんな扱いでいいんだろうか。多分良くない。
でも「一緒に寝ますか?」と聞くのも引かれそうで言えない。
(抱きついた時も戸惑ってたし。行動には気をつけないと。……って私、アーサーさんに嫌われないよう考えてる。私、けっこうアーサーさんのこと好き……?)
プロポーズされた以上、選ばなくてはならない。
結婚するか、他人になるか。
友達にはなれない。それはアーサーさんにとってつらいだろうから。
(他人になったらもう会うこともないかもしれない。元々住む世界が違う人だもん。……二度と会えないのは、嫌だな……)
ベッドに入っても延々考えてしまって、なかなか寝付けなかった。
「くっ……ふふっ……あはは! 今それ!?」
アーサーさんはお腹を抱えて笑い始めた。笑いすぎて涙まで出ている。
「えーっと、あの、ごめんなさい?」
「いいえっ……ふふっ! はー、やっぱり好きだなぁ」
「あのー、何の話でしたっけ?」
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私の存在が足枷になってしまう。
そうはなりたくない。
(じゃあアーサーと結婚するとしたら? 国王陛下も王妃様も、国民全員が反対するわ。私が王室に入って役に立てることもない)
「私と結婚したっていいことないですよ……」
「そんなこと言わないでください。私は患者のために懸命に治療するあなたが好きです。新魔法にしても公表せず生きる道もあったのに、多くの人を助けるために公にしたのでしょう? 本当に立派な方だと尊敬しています」
「尊敬だなんて……。買い被りですよ」
結局、問題が起きたら逃げようと思っている、その程度の人間だ。
「どうか私にあなたを守らせてはいただけませんか?」
アーサーさんの言葉を聞いた瞬間、何かに射抜かれたような感じがした。
どうしてだろう。
なんてことない言葉一つで心がこんなに揺さぶられるなんて。
だめだ。
涙が溢れる。
(そうか。私はこの背中の重すぎる荷物を誰かに一緒に背負って欲しかったんだ……)
今までもたくさんの人にたくさん助けてもらった。
けれどこんな状況をもうこの先一人きりでは歩けそうにない。
「大丈夫ですか?」
アーサーさんは隣に座り優しく背中をさすってくれた。
その優しさに甘えてもいいだろうか?
私がしてあげられることは何もないのに。
「……っ……ひっく……っ、ありがとうございます」
「私は今、抱きしめたい衝動と戦っています……!」
隣を見るとアーサーさんが悔しそうな顔で左手に拳を作っていた。
「ふっ……ふふ! 真面目になに言ってるんですか!」
あれ? なんで泣いてたんだろう、と思うくらいに暗い気持ちが吹き飛んだ。
不思議だ。この人といると心がどんどん軽くなっていく。
「えいっ」
「おっと……」
思い切って抱きついてみた。
そうしたら自分の気持ちが見える気がした。
(アーサーさんのことは好き。でも恋愛とか結婚って考えるとやっぱりよく分からない……。いや、そもそも私と結婚すること自体障害が多すぎるし、アーサーさんは幸せになれるの……?)
アーサーさんの胸でグルグルと考える。
引き離されるかと思ったけれど、おずおずと抱きしめ返された。
軍人さんだから細く見えてがっしりしている。
「もし私と結婚したら、アーサーさんは幸せになれるんでしょうか……?」
考えがぽろりと口をついて出てしまった。
「なれますよ。私はきっと、幸せになる」
肩口に預けていた頭を上げてアーサーさんの顔を見る。
彼は優しく、愛おしそうに私を見ていた。
(だったらいいのかな……? 私は前にアーサーさんの願いなら何でも叶えるって決めた。それが私との結婚だとしても以前の決意を貫きたい気持ちもある)
「ところで……ナオさんの国では交際していない男女が抱き合うのは普通ですか?」
「いえ、あんまり普通では…………え?」
「やっぱり……。ナオさんは何か別の過去の記憶があるんですね?」
「なんで……どうして……?」
「気にはなっていたんです。たまに『この世界では』という表現をされていたこと、『王族は豪華絢爛な食事をしているもの』という意識はあるのに、私に対する距離感はとても近い。それに記憶がないのに人としての軸はあるというか……。どこか別の国で生まれ育った人のような感じがするんです。それとジルタニア人で自分でパスタを作れる人はほとんどいないと思いますよ」
やっぱりアーサーさんに隠し事はできない。この人は鋭すぎる。
「私に3年以上前の記憶がないのは本当です。その代わりに別の世界で菊池奈緒として生きた32年分の記憶があります」
「もっと聞かせてください。知りたいです。キクチナオさんのこと」
「信じるんですか? こんな頭のおかしな話を」
「他でもないナオさんの言うことですから。新魔法はその世界の知識を使ったのですか?」
賢い人って何でも見透かされるようで怖く思う時もあるけど、アーサーは違う。
この人はただただ優しい。
「その世界に魔法はないので完全な流用ではないんです。……私ももっと日本の話を聞いてもらいたいです」
ずっと誰にも言えなかった過去を話せて、背負っていた全部の荷が下ろせた気がした。
気づけば外は明るくなっていてスズメらしき鳥がピチピチと、実家でよく聞いた鳴き声の鳥がホォーホッホッホッホッと鳴き出した。
「どうしよう。まだずっと記者の人たちが取り囲んでますよね?」
「確認します」
アーサーさんが寝室とリビングのカーテンの隙間から外を覗ってくれた。
「外に出るにしてももう少し人数が減ってからのほうが安全ですね」
やっぱりまだまだ人がいるらしい。
(下の酒場や隣の家の住人にも迷惑をかけているだろうから早く何とかしたいんだけど……)
嘆息すると、アーサーさんがベッドまで戻り膝をついてぎゅっと手を握ってくれた。
「この状況を変えるにはナオさんが会見を開き釈明するのが一番良いかと思います」
「会見……」
それは自ら針の筵の上に立ちにいくようなものではないのか?
向けられるであろう敵意や悪意が怖い。
でも会見をして何か変わるなら……。
逃げ続ける人生は打てる手を出し切った後でもいい。
「やります、会見。今の本当の自分を知ってもらって、それで判断して欲しい」
私とアーサーさんは頷きあった。
「私も隣にいます。写真を撮られた責任もありますし、王族の会見なら記者質問をある程度こちらでコントロールできますから」
それならばより安心できる。
「そうと決まれば想定問答作らなくちゃ」
「それも貴族省に専門の人間がいますから叩き台は任せましょう。それより今は寝てください。徹夜でしょう?」
意識を飛ばしていた間も寝てないと考えたら徹夜になるか。
「でもアーサーさんは?」
「私も少し寝ます。移動中も気ばかり急いて眠れなかったので」
「あっ、じゃあベッド使ってください。私は椅子並べて寝るので」
必殺(?)社畜寝。会社員時代でもやらなかったけど。
「それはいけません! 私は軍人ですから椅子に座ってても寝られるので大丈夫です」
王子様なのにこんな扱いでいいんだろうか。多分良くない。
でも「一緒に寝ますか?」と聞くのも引かれそうで言えない。
(抱きついた時も戸惑ってたし。行動には気をつけないと。……って私、アーサーさんに嫌われないよう考えてる。私、けっこうアーサーさんのこと好き……?)
プロポーズされた以上、選ばなくてはならない。
結婚するか、他人になるか。
友達にはなれない。それはアーサーさんにとってつらいだろうから。
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