69 / 73
最終章 過去・現在・未来
69 暴かれる過去
しおりを挟む
先日、本社に一人の男性が訪れた。彼の名はA氏としておく。A氏は「ナオ・キクチはジョーンズ伯爵家のレイチェルに間違いない」と言った。
10月1日付で栄冠大勲章を受章したナオ・キクチ氏は今から3年以上前の記憶がないことを公表している。
筆者も含め各社キクチ氏の過去を探ろうと躍起になったが、結局以前はどこで何をしていた人物なのか、全く掴むことができなかった。
「キクチ氏がレイチェル・ジョーンズ伯爵令嬢によく似ている」という話は社交界に出入りする者や貴族の屋敷で働く者から得ていたのだが、まさか同一人物だとは誰も思っていなかっただろう。確たる証拠も出てこなかった。
調べたところに寄ると、レイチェル嬢は大陸歴1901年に死亡届が出されている。キクチ氏が記憶を失ったのは1900年。
この2つは関係があるというのか?
今回、レイチェル嬢をよく知る冒頭のA氏から話を聞くことができた。
「ナオ・キクチはレイチェル・ジョーンズに間違いない。あの家とは付き合いがあるからレイチェルのことは昔から知っている。顔を見間違えるはずはない。私の娘はあの女に殺されたのだ」
__殺されたとは?
「ジョーンズ家の庭で遊んでいた時に池へ落とされたのです。その現場を息子が見ていました。息子が言うにはレイチェルの被っていた帽子が風で飛ばされて池に落ちたのです。それを娘が拾ってあげようとして水面に手を伸ばしたところで、ドンと娘の背中を突き飛ばした。そして落下した娘を助けることも、助けを呼ぶこともなく立ち去ったのです。息子がすぐに池に飛び込み娘を引き上げようとしましたが、ドレスが水を含み重くなっていて、まだ年若い彼には引き上げる力が足りなかった……」
__それで亡くなったと。お悔やみ申し上げます。警察には行ったんですか?
「……行けませんでした。目撃者は当時13歳の息子しかいませんでしたし、状況証拠は池に落ちた娘とレイチェルの帽子、それとあの女が助けを呼ばなかったということだけ。それでは警察は捕まえてくれない。ただ私もそれでは収まりがつくはずがない。ジョーンズ伯爵には息子が現場を見ていたと訴えました。レイチェルは最悪の評判の女で、使用人を虐待していたこともあったのです。伯爵は金でそれを揉み消していました。私はそれをネタに伯爵を強請りました。始末するように、と」
__始末とは?
「殺すのでも、一生監禁しておくのでも、私が納得する『始末』であればよかった。しかし伯爵は娘をイシリスの修道院に送って手打ちにしようとした。建前では修道院送りといっても他国に送ってしまえば後はレイチェルを自由にさせるつもりだったのでしょう。つくづく娘に甘い男だ。そうだから娘が手のつけられない犯罪者になったんだろうが!」
彼の怒りと悲しみには同情を禁じ得ない。
__レイチェル嬢は2年前に死亡届が出されていますが、それは北の厳しい環境に耐えられなかったからですか?
「……隠してもしようがないから白状するが、私は反社会的な人間を雇いイシリスに向かうレイチェルの乗った車を襲わせた。殺せとは言っていない。ただ、死ぬよりも辛い目に合わせやれとは命じた」
__それは犯罪ですよ? 分かっていますよね?
「もちろんだ。だが証拠は出てこないだろう。それでは逮捕はできない。娘の事件と同じようにな。それなのに何故かレイチェルはナオ・キクチと名前を変え治療魔法師をしている」
筆者はA氏にレイチェル嬢の写真を見せてもらったが、氏の言うとおり他人とはとても思えなかった。
彼の証言を元に、とある情報筋から過去にレイチェル嬢の侍女をやっていたという女性との接触に成功し証言が得られた。
「あの女は悪女なんて表現は生ぬるい。最悪の人間、犯罪者ですよ。その日の気分で気に入らない使用人をクビにするのなんかはマシな方で、髪をとかす時にクシが引っかかってちょっと引っ張られただけで殴る蹴る。冷めた紅茶をすぐ取り替えないと浴びせかける。使用人の中で美人だと評判になった女の子の顔を切り付けるなんてこともありました。本当に酷い、手のつけられない人間です」
__そんな傍若無人な振る舞いが許されていいはずがない。
「でも警察に捕まることはありませんでした。ジョーンズ家は経済界、警察にも顔がききますし、被害を受けた使用人たちは皆、多額の慰謝料と口止め料を受け取らされていましたから」
__あなたもレイチェル嬢とナオ・キクチ氏は同一人物だと思いますか?
「私、以前病院に行った時にお嬢様を見たんです。でも白衣を着ていて医者をやっていました。思えばあれがナオ・キクチだったんです。見た目は絶対にお嬢様でした。でも……雰囲気は全然違いました。同じなのに同じじゃない感じで……。でもあの見た目で別人の可能性はあるんでしょうか……? 実は双子の姉妹がいたとか?」
__なるほど。瓜二つだが違う人間に思える、と。何かレイチェル嬢だけにある特徴は知りませんか?
「特徴……。あっ、ホクロなら! お嬢様には右肩の下あたりにホクロがあるんです。もし双子だったとしてもホクロまで同じにはならないでしょう?」
筆者は勲章授与式でのキクチ氏の写真を確認した。
本紙でも様々な角度からキクチ氏を撮っており、右肩を確認することができた。
ホクロがあった。
キクチ氏がレイチェル嬢であることは間違いないだろう。
貴族だから、各界に影響力があるからといって傍若無人な振る舞いが許されていいはずがない。
ただ筆者はここで一つ疑問を呈したい。
キクチ氏がレイチェル嬢だったとして、キクチ氏には本当に記憶がなく、レイチェル・ジョーンズとは全く別の人間として生きているなら過去の罪を背負うべきなのか。
それは過去に犯罪を犯してしまった人間も同様ではないのか。
無論、なんの反省もせずに生きている者もいるだろうが、反省し心を入れ替えた人間までいつまで世間から責められるのか。
さらに言えば、A氏のような犯罪被害者やその家族は、その行き場のない怒りや悲しみをどうしたらいいのだろう。
金銭的補償は必要だがそれだけでは足りない。
加害者が裁かれどんな判決を受けても、被害者の救いとはならない。場合によっては裁判にまで至らないことさえある。
その無限に続く絶望の中の一筋の光となるには、やはり加害者が真っ当な人間に生まれ変わることではないのか。
とここまで書いてデスク(原稿をチェックする人)に提出したら「こんな評論はゴシップの色じゃねぇ!」と言われたが何とか掲載を押し通した。
10月1日付で栄冠大勲章を受章したナオ・キクチ氏は今から3年以上前の記憶がないことを公表している。
筆者も含め各社キクチ氏の過去を探ろうと躍起になったが、結局以前はどこで何をしていた人物なのか、全く掴むことができなかった。
「キクチ氏がレイチェル・ジョーンズ伯爵令嬢によく似ている」という話は社交界に出入りする者や貴族の屋敷で働く者から得ていたのだが、まさか同一人物だとは誰も思っていなかっただろう。確たる証拠も出てこなかった。
調べたところに寄ると、レイチェル嬢は大陸歴1901年に死亡届が出されている。キクチ氏が記憶を失ったのは1900年。
この2つは関係があるというのか?
今回、レイチェル嬢をよく知る冒頭のA氏から話を聞くことができた。
「ナオ・キクチはレイチェル・ジョーンズに間違いない。あの家とは付き合いがあるからレイチェルのことは昔から知っている。顔を見間違えるはずはない。私の娘はあの女に殺されたのだ」
__殺されたとは?
「ジョーンズ家の庭で遊んでいた時に池へ落とされたのです。その現場を息子が見ていました。息子が言うにはレイチェルの被っていた帽子が風で飛ばされて池に落ちたのです。それを娘が拾ってあげようとして水面に手を伸ばしたところで、ドンと娘の背中を突き飛ばした。そして落下した娘を助けることも、助けを呼ぶこともなく立ち去ったのです。息子がすぐに池に飛び込み娘を引き上げようとしましたが、ドレスが水を含み重くなっていて、まだ年若い彼には引き上げる力が足りなかった……」
__それで亡くなったと。お悔やみ申し上げます。警察には行ったんですか?
「……行けませんでした。目撃者は当時13歳の息子しかいませんでしたし、状況証拠は池に落ちた娘とレイチェルの帽子、それとあの女が助けを呼ばなかったということだけ。それでは警察は捕まえてくれない。ただ私もそれでは収まりがつくはずがない。ジョーンズ伯爵には息子が現場を見ていたと訴えました。レイチェルは最悪の評判の女で、使用人を虐待していたこともあったのです。伯爵は金でそれを揉み消していました。私はそれをネタに伯爵を強請りました。始末するように、と」
__始末とは?
「殺すのでも、一生監禁しておくのでも、私が納得する『始末』であればよかった。しかし伯爵は娘をイシリスの修道院に送って手打ちにしようとした。建前では修道院送りといっても他国に送ってしまえば後はレイチェルを自由にさせるつもりだったのでしょう。つくづく娘に甘い男だ。そうだから娘が手のつけられない犯罪者になったんだろうが!」
彼の怒りと悲しみには同情を禁じ得ない。
__レイチェル嬢は2年前に死亡届が出されていますが、それは北の厳しい環境に耐えられなかったからですか?
「……隠してもしようがないから白状するが、私は反社会的な人間を雇いイシリスに向かうレイチェルの乗った車を襲わせた。殺せとは言っていない。ただ、死ぬよりも辛い目に合わせやれとは命じた」
__それは犯罪ですよ? 分かっていますよね?
「もちろんだ。だが証拠は出てこないだろう。それでは逮捕はできない。娘の事件と同じようにな。それなのに何故かレイチェルはナオ・キクチと名前を変え治療魔法師をしている」
筆者はA氏にレイチェル嬢の写真を見せてもらったが、氏の言うとおり他人とはとても思えなかった。
彼の証言を元に、とある情報筋から過去にレイチェル嬢の侍女をやっていたという女性との接触に成功し証言が得られた。
「あの女は悪女なんて表現は生ぬるい。最悪の人間、犯罪者ですよ。その日の気分で気に入らない使用人をクビにするのなんかはマシな方で、髪をとかす時にクシが引っかかってちょっと引っ張られただけで殴る蹴る。冷めた紅茶をすぐ取り替えないと浴びせかける。使用人の中で美人だと評判になった女の子の顔を切り付けるなんてこともありました。本当に酷い、手のつけられない人間です」
__そんな傍若無人な振る舞いが許されていいはずがない。
「でも警察に捕まることはありませんでした。ジョーンズ家は経済界、警察にも顔がききますし、被害を受けた使用人たちは皆、多額の慰謝料と口止め料を受け取らされていましたから」
__あなたもレイチェル嬢とナオ・キクチ氏は同一人物だと思いますか?
「私、以前病院に行った時にお嬢様を見たんです。でも白衣を着ていて医者をやっていました。思えばあれがナオ・キクチだったんです。見た目は絶対にお嬢様でした。でも……雰囲気は全然違いました。同じなのに同じじゃない感じで……。でもあの見た目で別人の可能性はあるんでしょうか……? 実は双子の姉妹がいたとか?」
__なるほど。瓜二つだが違う人間に思える、と。何かレイチェル嬢だけにある特徴は知りませんか?
「特徴……。あっ、ホクロなら! お嬢様には右肩の下あたりにホクロがあるんです。もし双子だったとしてもホクロまで同じにはならないでしょう?」
筆者は勲章授与式でのキクチ氏の写真を確認した。
本紙でも様々な角度からキクチ氏を撮っており、右肩を確認することができた。
ホクロがあった。
キクチ氏がレイチェル嬢であることは間違いないだろう。
貴族だから、各界に影響力があるからといって傍若無人な振る舞いが許されていいはずがない。
ただ筆者はここで一つ疑問を呈したい。
キクチ氏がレイチェル嬢だったとして、キクチ氏には本当に記憶がなく、レイチェル・ジョーンズとは全く別の人間として生きているなら過去の罪を背負うべきなのか。
それは過去に犯罪を犯してしまった人間も同様ではないのか。
無論、なんの反省もせずに生きている者もいるだろうが、反省し心を入れ替えた人間までいつまで世間から責められるのか。
さらに言えば、A氏のような犯罪被害者やその家族は、その行き場のない怒りや悲しみをどうしたらいいのだろう。
金銭的補償は必要だがそれだけでは足りない。
加害者が裁かれどんな判決を受けても、被害者の救いとはならない。場合によっては裁判にまで至らないことさえある。
その無限に続く絶望の中の一筋の光となるには、やはり加害者が真っ当な人間に生まれ変わることではないのか。
とここまで書いてデスク(原稿をチェックする人)に提出したら「こんな評論はゴシップの色じゃねぇ!」と言われたが何とか掲載を押し通した。
1
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる