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二章 獣人の国
48 春が来た!
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冬の間どんよりしていることが多かった空も今日はスッキリと晴れて、かすかに草花の香りが鼻腔を満たす。
4月中旬。ようやく毛皮のコートを脱ぎ、ショールを羽織るだけで済むようになった。
臨時教師の仕事は予定通り3学期の終わりとともに終了し、今は治療魔法師の仕事をしながらナラタさんの薬局で彼女から伝統薬の調合も学び始めた。
「じゃあ次は、前に私が飲んだ、風邪薬の調合を、知りたいです」
リクエストに、ナラタさんは片眉を器用に上げてニヤリと笑った。
「今度風邪を引いても自分で作れるね」
「ふふっ、そうします」
私も釣られて苦笑した。
「じゃあ前に作ったあれ、薬の名前はツゥノッカクっていうんだけど、熱が出始めたくらいの時に飲むといいやつだ。喉や鼻水なんかにも多少効く。体の治す力を助けてくれるって言われてるね。要するにただの風邪っぽいときはこれを飲んどきゃ間違いない」
説明しながら薬草棚から5種類の薬草を籠に入れて見せてくれた。
「これがノッカク、これがオシアツ、こっちがオアム、それからオズナク、最後にヒエキ」
私は忘れないようにメモを取った。
ジルタニア語の場合、話したり書くときは私は知らなくとも自然とジルタニア語になったが、ウィルド・ダム語は話すのも書くのも私が覚えていないものは出てこない。
今は薬草のウィルド・ダム語まで覚えていられないので、耳で聞いた言葉をカタカナで書いた。
この世で私以外に読めない暗号文の完成だ。
そしてふと気づいた。
「これって、教えてもらってよかったんでしょうか?」
門外不出とか一子相伝とかではないのか。
「今更だね。もう薬草の効果なんかは色々教えたろ。あれだって自分の子や弟子にしか教えないもんだ」
ナラタさんは目を合わせず言いながら、薬草を薬研に入れて擦り潰す。
(そんな風に思ってくれてたんだ……)
思っていた以上に懐の奥に入れてもらっていたらしい。
じわじわ嬉しさが胸に広がる。
しかし喜びを噛み締めている間にも作業は進んでいく。
「あっ、薬草のそれぞれの分量は!?」
「見て覚えな!」
昭和~~~!
◇
村を訪れる人なんて滅多にないので、その情報はすぐに村中に知れ渡る。
午前中は部屋で勉強し、お昼ご飯のために1階に降りてきた私に、患者さんらしき村人と話していたナラタさんから声がかかった。
「ナオ、マルティンが来たみたいだよ」
「ほんとですか!」
私はショールを引っ掴んで駆け出した。
いる場所は聞かなかったが村長の家か、そこにいなくてもまた誰かに聞けば分かるだろう。
私の予想通り、マルティンさんは村長の家に着く少し手前で見つかった。
もう御用聞きの仕事を始めていたらしい。商売道具の馬車を引いて村の大通りをゆっくり走っていた。
「マルティンさん!」
私が手を振って呼ぶとマルティンさんも気づいてくれた。
『おー、ナオ! 元気にしてたか?』
「えぇ、冬の間、お手紙ありがとう」
マルティンさんのジルタニア語に私はウィルド・ダム語で答えた。
「うわっ、言葉めっちゃ喋れるようになってるやん!」
相変わらずマルティンさんのウィルド・ダム語は関西弁に脳内変換してしまう。
「ちょっと、頑張りました。学校の先生をして、子供達からも刺激を受けて」
「手紙に書いてあったな。もっと話聞きたいけど今から仕事やし……」
「また、晩ごはん食べに、来てください」
「ほんならありがたく呼ばれるわ」
「じゃあまた夜に」
「おう!」
さて、頑張って晩ごはん作らないと!
「こんにちはー。っていうかもうこんばんはか?」
台所にいたら、薬局の扉を開ける音が聞こえて、続いてマルティンさんの声も響いてきた。
もう晩ごはんの支度はほとんど終わっている。
私は出迎えに向かった。
「マルティン。久しぶりだね」
「お久しぶりです。そや、前に頼まれてたもん運んできました」
私が行く前に、薬局にいたナラタさんが応対していた。
「あぁそうだったね。裏庭にある家畜小屋に連れてきとくれ」
と言ってナラタさんも裏庭の方へ歩いていったので、私もあとに続く。
マルティンさんが連れてきたのはまだ小さな子ブタだった。
(あっ、大きくなったブタを飼うんじゃないんだ)
ナラタさんがマルティンさんに頼む時『ブタを1匹』と言っていたから、勝手にもう育ったブタをイメージしていた。
「あの、この子ブタってゆくゆくは、食べる……んですよね?」
「なにを当たり前なことを言ってるんだい」
当たり前だった。
実はニワトリには名前をつけている。コッコとキイロ(ひよこではない)だ。
だけど、ブタさんには名前をつけない方がいいのだろうか。
(でもコッコとキイロだって食べる時が来るかもしれないし……だったら一緒かな……? 豚丼とかにしとく?)
まぁ米はないので丼料理になる可能性はないのだが。
私は未来の食料をじっと見つめた。
大きくなったブタを可愛いと思ったことはないけど、子ブタはやっぱり可愛い。
(勝手にブードンって呼んじゃおう)
ブタのブーと丼のドン。
いや丼にはならないんだけどね。食べるならステーキ? 生姜焼きも頑張ればできそう。
(食べるために可愛がる。美味しくなってねと思いながら世話をする。初めての経験ね)
「これからよろしくね。ブードン」
「なんや、ジルタニアでは家畜にも名前つける習慣があるんか?」
「うーん、分からないけど、このコが可愛かったから」
「さよか」
「ナオ、家畜は家畜。ペットじゃないんだよ? そんなことでいざって時殺せるかい? アンタ山で狩った獲物だって殺すのを躊躇うじゃないか」
ナラタさんからお叱りを受けてしまった。
「第一、殺すのが可哀想と思うのが間違ってる。殺さないといつまで経っても生まれ変われないじゃないか」
驚きの発言だった。
「生まれ変わり……?」
「そうさ。ジルタニアではどうだか知らないけど、死んだ動物は人間に生まれ変わる。ここでは皆そう考える」
「じゃあ、死んだ人間は……?」
「また人間に生まれ変わるのさ。だから人口は増える。何もおかしなことはない」
まさかこの世界にも輪廻転生のような考え方があったとは。
そしてそれは実際に私の身に起こったことだ。
生まれ変わった今でも輪廻転生なんて半信半疑だったけど、本当にあるのかも……なんて思えてきた。
4月中旬。ようやく毛皮のコートを脱ぎ、ショールを羽織るだけで済むようになった。
臨時教師の仕事は予定通り3学期の終わりとともに終了し、今は治療魔法師の仕事をしながらナラタさんの薬局で彼女から伝統薬の調合も学び始めた。
「じゃあ次は、前に私が飲んだ、風邪薬の調合を、知りたいです」
リクエストに、ナラタさんは片眉を器用に上げてニヤリと笑った。
「今度風邪を引いても自分で作れるね」
「ふふっ、そうします」
私も釣られて苦笑した。
「じゃあ前に作ったあれ、薬の名前はツゥノッカクっていうんだけど、熱が出始めたくらいの時に飲むといいやつだ。喉や鼻水なんかにも多少効く。体の治す力を助けてくれるって言われてるね。要するにただの風邪っぽいときはこれを飲んどきゃ間違いない」
説明しながら薬草棚から5種類の薬草を籠に入れて見せてくれた。
「これがノッカク、これがオシアツ、こっちがオアム、それからオズナク、最後にヒエキ」
私は忘れないようにメモを取った。
ジルタニア語の場合、話したり書くときは私は知らなくとも自然とジルタニア語になったが、ウィルド・ダム語は話すのも書くのも私が覚えていないものは出てこない。
今は薬草のウィルド・ダム語まで覚えていられないので、耳で聞いた言葉をカタカナで書いた。
この世で私以外に読めない暗号文の完成だ。
そしてふと気づいた。
「これって、教えてもらってよかったんでしょうか?」
門外不出とか一子相伝とかではないのか。
「今更だね。もう薬草の効果なんかは色々教えたろ。あれだって自分の子や弟子にしか教えないもんだ」
ナラタさんは目を合わせず言いながら、薬草を薬研に入れて擦り潰す。
(そんな風に思ってくれてたんだ……)
思っていた以上に懐の奥に入れてもらっていたらしい。
じわじわ嬉しさが胸に広がる。
しかし喜びを噛み締めている間にも作業は進んでいく。
「あっ、薬草のそれぞれの分量は!?」
「見て覚えな!」
昭和~~~!
◇
村を訪れる人なんて滅多にないので、その情報はすぐに村中に知れ渡る。
午前中は部屋で勉強し、お昼ご飯のために1階に降りてきた私に、患者さんらしき村人と話していたナラタさんから声がかかった。
「ナオ、マルティンが来たみたいだよ」
「ほんとですか!」
私はショールを引っ掴んで駆け出した。
いる場所は聞かなかったが村長の家か、そこにいなくてもまた誰かに聞けば分かるだろう。
私の予想通り、マルティンさんは村長の家に着く少し手前で見つかった。
もう御用聞きの仕事を始めていたらしい。商売道具の馬車を引いて村の大通りをゆっくり走っていた。
「マルティンさん!」
私が手を振って呼ぶとマルティンさんも気づいてくれた。
『おー、ナオ! 元気にしてたか?』
「えぇ、冬の間、お手紙ありがとう」
マルティンさんのジルタニア語に私はウィルド・ダム語で答えた。
「うわっ、言葉めっちゃ喋れるようになってるやん!」
相変わらずマルティンさんのウィルド・ダム語は関西弁に脳内変換してしまう。
「ちょっと、頑張りました。学校の先生をして、子供達からも刺激を受けて」
「手紙に書いてあったな。もっと話聞きたいけど今から仕事やし……」
「また、晩ごはん食べに、来てください」
「ほんならありがたく呼ばれるわ」
「じゃあまた夜に」
「おう!」
さて、頑張って晩ごはん作らないと!
「こんにちはー。っていうかもうこんばんはか?」
台所にいたら、薬局の扉を開ける音が聞こえて、続いてマルティンさんの声も響いてきた。
もう晩ごはんの支度はほとんど終わっている。
私は出迎えに向かった。
「マルティン。久しぶりだね」
「お久しぶりです。そや、前に頼まれてたもん運んできました」
私が行く前に、薬局にいたナラタさんが応対していた。
「あぁそうだったね。裏庭にある家畜小屋に連れてきとくれ」
と言ってナラタさんも裏庭の方へ歩いていったので、私もあとに続く。
マルティンさんが連れてきたのはまだ小さな子ブタだった。
(あっ、大きくなったブタを飼うんじゃないんだ)
ナラタさんがマルティンさんに頼む時『ブタを1匹』と言っていたから、勝手にもう育ったブタをイメージしていた。
「あの、この子ブタってゆくゆくは、食べる……んですよね?」
「なにを当たり前なことを言ってるんだい」
当たり前だった。
実はニワトリには名前をつけている。コッコとキイロ(ひよこではない)だ。
だけど、ブタさんには名前をつけない方がいいのだろうか。
(でもコッコとキイロだって食べる時が来るかもしれないし……だったら一緒かな……? 豚丼とかにしとく?)
まぁ米はないので丼料理になる可能性はないのだが。
私は未来の食料をじっと見つめた。
大きくなったブタを可愛いと思ったことはないけど、子ブタはやっぱり可愛い。
(勝手にブードンって呼んじゃおう)
ブタのブーと丼のドン。
いや丼にはならないんだけどね。食べるならステーキ? 生姜焼きも頑張ればできそう。
(食べるために可愛がる。美味しくなってねと思いながら世話をする。初めての経験ね)
「これからよろしくね。ブードン」
「なんや、ジルタニアでは家畜にも名前つける習慣があるんか?」
「うーん、分からないけど、このコが可愛かったから」
「さよか」
「ナオ、家畜は家畜。ペットじゃないんだよ? そんなことでいざって時殺せるかい? アンタ山で狩った獲物だって殺すのを躊躇うじゃないか」
ナラタさんからお叱りを受けてしまった。
「第一、殺すのが可哀想と思うのが間違ってる。殺さないといつまで経っても生まれ変われないじゃないか」
驚きの発言だった。
「生まれ変わり……?」
「そうさ。ジルタニアではどうだか知らないけど、死んだ動物は人間に生まれ変わる。ここでは皆そう考える」
「じゃあ、死んだ人間は……?」
「また人間に生まれ変わるのさ。だから人口は増える。何もおかしなことはない」
まさかこの世界にも輪廻転生のような考え方があったとは。
そしてそれは実際に私の身に起こったことだ。
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