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2章 前
あの日の気づかぬ歪み
しおりを挟む甘く優しい空間に冷たい空気が流れ込む。
肌を撫でるその風が真昼に嫌でも理解させる。このまま彼と話してはいけないと。
「改めまして自己紹介を。僕は芥子風太、探偵をしている……ってこんな挨拶要らなかったかな。覚えられているようで嬉しいよ」
笑顔で告げる少年。それを驚いた顔で見ているのは真昼だけではない。
彼の隣にいる西明寺 蛍も目を見開いている。
「会長、この人危ない人です! 」
立ち上がった蛍がそう言うのも無理はない。
彼の姿はその場においてかなり異質で、年齢を考えるとかなり不審で、そして何より似合っていたから。
「あの、どうしてそんな格好を?」
おずおずと真昼は尋ねる。
彼の姿、それはいつもの探偵服ではなく幼すぎる様であった。
白の半袖半ズボンに青の線が入った体操服、服の胸には『芥子』とプリントされており、白の運動靴に白ソックス。極めつけは黒のランドセルまで背負っている始末だ。
何か理由あってのことだろうが、これがただの趣味だと言われればかなり危ない人である。
まあ結局のところやはり杞憂ではあった。
「格好? ああ、これは最近入ってきた弟子に着てくれって頼まれてね。着ないと作戦に入れないぞって言われて嫌々着てるんだよ」
やれやれ、と首を振り、ちらりと芥子は隣の蛍に目をやる。
「座ったらどうだい? きみ周りからすごく見られてるよ」
真昼達の座っているテーブルは外に位置していて、その周りもカップルや学生達によってテーブルが埋まっている。
その人達の奇異な目がこの3人へとぶつけられているのだが。
(どう考えても君の格好への視線でしょこれ)
周りから浮いている恥ずかしさに顔を俯きつつ芥子に怪訝な視線を送る。
彼の隣にいる蛍は当たりをキョロキョロと確認すると
「あ、すみません……僕は西明寺 蛍って言います。その、よろしくお願いします」
「ああ、これはこれはご丁寧に。よろしくね、蛍くん」
そうして再び3人が席に着く。
真昼は目の前の非日常に警戒心MAXの睨んだ表情。
芥子は、睨む真昼にこの間テレビで見た威嚇するマングースが重なってニコニコと微笑んでいる。
正反対の表情で相対する2人と、それを隣からオロオロと目を泳がせている蛍。
そして最初に口を開いたのは蛍であった。
「えっと、真昼さんもうそろそろ行かないと時間に間に合わなくなります」
「……うん、行こっか。では芥子さんまた今度───」
「待った」
立ち上がる真昼。その手首を掴んで芥子が止めた。
小さな、しかししっかりとした手のひらが真昼の手首を離さない。
「ちょっと後がつっかえててね。僕は今話したいんだ。なんなら僕もついて行きながらで構わないんだけどどうかな?」
「悪いんですけどまた後日にお願いします。仕事があるんです」
「君も話を聞きなよ。ついて行くって言ってるじゃないか。まあその場合、蛍くんには悪いんだけど僕達の話を隣で聞いててくれないかな」
キッと睨む。
この探偵は分かっている。分かってて真昼に選択を迫っているのだ。
会話が途切れる。
見るからに雰囲気は最悪で水と油のように噛み合わない。
思えば最初はこんなに酷い印象ではなかった。しかし証拠も無いのに犯人宣告されたり、そしてその意味に真昼が気づいてからは彼を真っ当な人間として見れなくなっている。
聴取後とは違う、睨み微笑む両者の間にしかしいつも通りの蛍が提案を投げる。
「えっと、じゃあ真昼さん仕事は僕に任せてください! 残りはたった2本ですし、きっと大事なお話なんでしょうから」
「え、ちょっと待って蛍! これは私の仕事だし私も」
「会長、これは僕達の仕事ですよ。大丈夫です、これでも僕愛想は良い方ですから」
そう言うと2人に軽く会釈し荷物を持ってタッタッタッと走り去ってしまった。最後ビル脇にて1度振り返りまた頭を下げて姿を消した。
「ごめんね、デートの邪魔しちゃって」
「デートじゃないです。あとなんでこんなに無理やりなんですか。皆に知られる事を嫌がってるぐらい分かりますよね?」
「だからこそさ。おかげで君は1人になってくれた。もちろん君に聞きたいことがあったから今日は顔を出したし、他にも諸々理由があっての行動だって納得しておくれよ」
未だ納得できない顔つきの真昼にカラっと笑う芥子。
包み込む柔らかな笑顔でも脆さを抱える小さな笑みでもない。
様々な思惑を無邪気という仮面で覆った底の知れない微笑み。
信用なんて無いし好感度なんて最低値を叩き出しているのに、外見が真昼の好みど真ん中を抉っているのが余計にムカつく。
「さて、じゃあ話続けようか真昼ちゃん」
またそんな良い笑顔をするから真昼の眉間にシワが寄る。
自分の好みにうんざりしながら探偵との対談に挑むのであった。
***
丁度そこで注文していたらしい紅茶が届けられその場の空気が変わる。
嫌な相手との雑談は、聴取という形となり芥子は話し出す。
まずは事実を知ってるものとして。
「真昼ちゃんも知ってるとは思うけど、この間のテレビジャック犯が判明した」
周りには人がいるというのに臆さずそう伝える。いや、逆だ。人の話し声がある事で芥子の声が真昼までで途絶えている。
喧騒の檻の中で、しかし真昼は知らない事実に驚いた。
いや、知らないはずが無い。なぜなら今まで色々な所で真昼だって聞いたはずだ。高城からだって電話越しだが聞かされていた。
そう、ハッカーの天才が警察に捕まったと。
なぜ知らない振りをしていたのか。
答えは簡単だ。
もし本当の犯人、つまりテレビのジャック犯が警察に捕まったのなら、横槍で介入したハクだって警察に知られる事になる。そしてそれはいつか真昼の所へ行き着くのではないか。
そんな不安を隠すために結果、真昼は見ないように、聞いても頭に残さないようにと無意識的に行っていた。
だから。
次に言った探偵の言葉に真昼は酷く安心してしまった。
「その犯人が昨日遺体で見つかった」
「……亡くなられたんですか。でも捕まったって聞きましたけど」
「捕まってはないよ。指名手配されて警察の職質を振り切り線路に飛び込んで、そのまま……ね」
あとはご想像で。
そんな風に切るとようやく注文の紅茶を口にする。
仄かに香ってくる匂いからそれがオレンジティーだと気づき、今の見た目と乖離するほど洒落たものにギャグのように感じてしまう。
1口含むとこくりと下して。
そうして、思い出したように言った。
「確か真昼ちゃんも現場にいたんだっけ。災難だったね」
なんのはなしなのだろう
現場? 災難?
疑問の声は出さないけれど、しかし顔には出ていたようでそれを見て芥子は驚いたように目を見開いた。
「気づいていなかったの? それとも思い込みの力なのか。ほんと人間の思い込みの力は凄いね、水滴音だけで死んじゃうほどだし。あ、知らない? ブアメードって調べたら出るから見てみてよ」
だから何の話なんだ。
現場って……真昼が飛び込み自殺をした現場にいた、とでも言うのだろうか。
まるでそのように話を進める探偵にイラつきを覚えて、とっさに言い返す言葉を口にした。
「一昨日は何も無かったはずです。いつもの登校と何も変わらないし……それに誰も学校でそんな話題出さなかったし」
ちらりと合った探偵の目が薄く笑っていることに、言葉の最後でようやく気づけた。
「真昼ちゃん、言ってて気づかない? 僕は日にちも時間も口にしていない。
普通であれば職質って言葉を聞くと夜中を想像するはずだ。だから君は理解しなくともあの朝に何かを見たはずなんだよ。
あの日の朝、君は妹さんの登校時間で一緒に朝早く家を出た。いつものよりも2本早い電車へ乗り、でも学校に着いたのは遅刻ギリギリだった。そりゃ人身事故が起こればそうなるだろう。逆に僕は真昼ちゃんに聞きたい。何故それで疑問を持たなかったのか、事故が起これば車内は騒がしくなるだろうし、急ブレーキもかかるから気づくはずなんだけどね」
次から次へと暴かれる。
真昼が見ないふりをしていた事実を。
いつもの日常だと、何度も呟き隠し続けた現実を。
そう、あの登校中見ていたのはスマホ内のハクではない。
外を見ていた。
外に映ったのは警察を背にこちらへと飛び込んでくる男。
その、世界に絶望した真っ青の顔だった。
「話題にならなかったのは当然だよ。飛び込んだのが犯人である三宅だって分かったのは病院でだし、この地域じゃ人身事故なんてそれこそ日常茶飯事………ん?」
頭が痛い。震えが止まらない。
寒くはないがこれは……吐き気が湧き上がっている。
口に手を当て必死に喉奥へと押し込む。
そう。あの時笑ったのはハクのジョークでは無かった。
飛び込む男の目が悪夢に出てくる彼女の目と被ってしまって。それがトラウマ再発の引き金になると分かってしまったからだ。
そんな顔を真っ青にする真昼を見て頭を搔く芥子は1枚の写真を机に出す。
「ごめんね、まさかそんな反応するとは思わなかった。今回は問いただすために来たわけじゃなくてね、真昼ちゃんに聞きたいんだけど、この男の人見たことある?」
その顔写真は紛れもないあの男性である。
目元にほくろがあり、右耳が尖っていておでこに目立つ傷がある。
こんな見た目なら1度見れば忘れないだろう。
「電車から、1度だけ……」
「……そっか、その時に見てたんだね。でもこの人、君の家の近くにある三嶋商店街でよく見られてるんだよ。監視カメラにも映っている」
それは初めて知った。
あんな特徴的な顔つきで商店街を歩いているなら真昼なら忘れない。
だから首を振った。
近くで見たことは無い、と。
「そっか……と、まあ聞きたかったのはそれだけなんだ。今回の自殺だって色々と言われてるけど、僕はその彼、三宅 泉って人は本当の犯人じゃないと考えている」
「どういうこと? 犯人じゃないのに職質から逃げたってこと?」
「僕が引っかかってるのはそこなんだ。朝の通勤時間に職質をする警察が一体どこにいるって話。そりゃ変な格好してるならまだしも彼の遺体はごく普通のスーツだったしね。だからこれも追加で聞きたいんだけど、」
探偵は静かにこちらを覗き込む。
冷たい体に高い鼓動。死んでるんじゃないかと四肢に力が入らない。
「電車から彼の姿を見たって言ってたね。その時どんな感じだった? そもそもその場に警官はいたかい?」
封していた記憶を叩き起される。
飛び込んでくる瞬間。
反対車線に落ちる彼と時刻通り通過する電車、そして背後で手を伸ばす警官たち。
飛び込む男の体でよく見えなかったが、あれは突き飛ばされた様にも見えるのではないか。
「この人の後ろに警察はいました。でも警察が何をしていたのかは知らないんですけど、手を伸ばしていました。飛び込む男の人に向かって」
その言葉がどこか腑に落ちたのか、口の端をあげる探偵。
代役の死体。
それが真実味を帯びたからだろう。
なら、これを真昼は聞かなければならない。
「じゃあ芥子さんは私を犯人だと、今もそう考えているんですか?」
「ああ、本当は君が怪しいと思っているよ」
即答の意思はどこまでも真っ直ぐで。
証拠も無いのに硬い推測。何故ここまで真昼を追い詰めるのか、既に真昼は知っている。
「死神探偵」
その呟きに初めて芥子から笑みが消えた。彼の瞳が言っている。何故それを知っているのかと。
「聞きました。貴方が明かした犯人は不可思議な死を遂げるって。それでも私を犯人だと明かそうって、明かしたいっていうんですか?」
真昼が彼に対する不信感を持ち始めたキッカケがこれだ。
舞花の盗聴記録から、芥子は自分から死神探偵の意味を警察に話していた。
つまり彼はオカルト話であろうと真昼が死ぬかも知れない事に気づいていて前回の聴取後真昼に宣告したのだ。
お前が犯人だ、と。
それは彼が死神探偵について語った盗聴を聞いた時、別の意味を真昼に抱かせた。
つまり、そう─────お前を殺す、と。
証拠も無いのに宣告する理由は、探偵としての意地の張り合いではなく死神としての意思表明にしか聞こえなかったのだ。
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