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港町編

精霊の愚痴

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 王都近くの森にそれはそれはかわいい精霊さんがいました。精霊さんは一人の倒れた男性を見つけました。心優しいかわいい精霊さんはその男性に話しかけました。
 
 精霊さんが話しかけると男性はいいました。「君を待っていたと。」

 よく見ると男性はとても整った顔をしていました。かわいい精霊さんはときめきました。しかし、不思議に思いました。なぜ倒れていたのどろうと。

 その答えはすぐにわかりました。男性はいいました。「君の力が欲しい。」

 すると、かわいい精霊さんは体に異物が入っていく感覚を覚えました。異物が入ると同時かわいい精霊さんの魔力がどんどん外に漏れていきます。

 かわいい精霊さんは止めてといいます。しかし、男はいやらしい笑みを浮かべたまま止めてくれません。どんどんどんどん魔力が放出されていきます。そして、かわいい精霊さんは意識を失ってしまいました。

 かわいい精霊さんは意識を取り戻しました。そして、自分が霊体だけになっていることに気づきました。霊体は魔力を失えば消滅してしまいます。

 かわいい精霊さんは人里の近くを目指しました。本当は王都に行きたかったけど、そこまで魔力の残りはありません。かわいい精霊さんは必死に人里を目指しました。

 すると、洞窟が見えました。そこには人がいました。かわいい精霊さんは少しだけ魔力をもらいました。しかし、人からもらえる魔力ではその場しのぎにしかなりませんでした。

 ある日かわいい精霊さんは思いつきました。少しづつ人から供給できるようにすればいいと。そこで、洞窟にきた優しそうな女性との間に魔力のバイパスの作りました。これで当分は大丈夫。私って天才と、かわいい精霊さんは思いました。

 しかし、ある日魔力のバイパスが途切れてしまいました。それに人が洞窟に来なくなりました。かわいい精霊さんは死を覚悟しました。

 魔力が途切れて数日後人とたくさんのスライムが洞窟に来ました。そして、その集団は今まで感じたことのない魔力を持っていました。かわいい精霊さんはこのチャンスにかけました。助けて……最後に残った力を振り絞り声を掛けました……。

 「と、こんな経緯よ?わかった?」
 「あ、ああ。」

 精霊は紙芝居をつくり説明してくれた。なぜ、すぐに紙芝居が出てきたのか。なぜ、いちいちと付くのか、疑問は尽きないがそこは触れないのがいいだろう。だって、面倒だもの。

 「ほんと、あの男は許せないわ。ちょっとはイケメンだったけど、性格は最悪。そもそもかわいい精霊にあんな異物を混入させるだなんて最低よ!」
 「異物ってなんだ?」
 「隷属魔法の魔力よ!」

 隷属……なーんか嫌な予感。

 「ということは君の肉体は奴隷化されているのかい?」
 「いや、無理ね。」
 「え?」
 「奴隷させるにはその意志に対して、隷属の魔力の付与が必要よ。でも、私はここにいる。単なる肉体だけでは無理ね。」
 「なるほど。」

 よかった、あんな強い少女が敵の仲間だったらとても安心できない。

 「ところで、肉体には戻らないの?」
 「戻りたいのはやまやまだけど、肉体を見つけないと。」
 「なるほど。実は……」

 俺は森で出会った少女の肉体であろうものについて話す。

 「ごめんね。たぶんそれ私の肉体ね。」
 「謝らないでよ。君は悪くない。」
 「そうだ。それに一応無事だったしな。」
 「そういってもらえると助かるわ。あと、図々しいこと頼みたいんだけど。」
 
 「肉体探しなら引き受けるよ?」
 「え?」
 「ここまで聞いたら最後まで付き合うさ。スラミもスラゴンもいいよな?」
 「もちろんよ!」・プルン。

 「あ、ありがとう。」

 精霊はとても朗らかな笑顔を見せてくれた。

 「じゃあ、明日にでも森にむかry「ドーン!!!」」

 「な、なんだ?」

 洞窟の外から何かが落ちた音がした。




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この章が完結次第、大幅な加筆修正を予定しています。平均2000文字程度になるように加筆修正する予定です。物語の内容について影響がでることはないと思います。変更次第、作者ページや、追加の話の末尾で報告します。

付きましては、誤字脱字、矛盾、疑問などについて感想での指摘お待ちしております。また、お気に入り登録お願いします!

至らぬところも多いかとは思いますが、これからもよろしくお願いします。 
 
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