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港町編
遭遇
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王都エメラルドから港町シータウンへは徒歩で10日、馬車で5日ほどかかる。今回俺たちは徒歩で行くことにした。途中村や駅と呼ばれる簡易な休憩所もあるらしく、完全に野営という日は少ないらしい。もっとも初日は野営だが。
「スラさん、何も起きないね。」
「スズキよ、それはフラグだ。」
プルン
スラゴンもそうだというかのように揺れている。
「ははっ、心配性だなぁスラさんは。」
事実そこから夜になり、森の入り口近くで野営の準備をすることになった。
「何にも起きなかっただと……?」
「スラさんフラグなんてのはめったに起きないんだよ。」
「その発言もフラグだぞ。」
ズドン
俺たちの近くで何かが落ちたような音がした。まじか。
「それみたことか。」
「まじかよ……」
俺たちは音がする方へ行く。そこは砂煙が舞っていた。納まるまで待つとそこには人影があった。
「女か?」
「そうだね。」
そこには真っ白い女性がいた。肌は西洋人のように白く、髪も、目も、まつげも白かった。服も白のマキシ丈ワンピだ。
その女性は不思議なことに砂煙の中服が一切汚れていない。そもそも落ちけて来たこと自体が不思議だが。
「あの、どちら様ですか?」
!?
「スズキ!下がれ!!!」
「ちょっ、え?」
ガキン!
突如不可視の攻撃をスラさんが剣で弾く。
「何なんだよもう!スラゴン、スラさんの援護を!サンドボール!」
プルン
俺とスラゴンはゴブリン戦でも見せた砂と水による攻撃で敵の動きを妨害しようとした。しかし……
ブオン!
彼女に魔法が当たるかというところで魔法は弾かれた。
「な!?」
「風だ!」
「え?」
「奴はさっきから風で攻防している。」
なるほど風をまとっているわけか。だから、砂で服が汚れなかったと。てか、もしかして空から飛んできた?
「スズキ、黒霧だ。あれなら風の範囲外でも視界を妨害できる!」
「了解!」
俺は黒霧で彼女の周囲を囲むようにする。
「よし、森の中に逃げるぞ。」
俺たちは森へ走り出す。森に入ったところで暴風が起こる。どうやら霧を吹き飛ばしたようだ。
「ふん、想定内だ。これでもくらえ!シャインポール!」
光の柱が彼女目掛けて降り注がれる。突然の光に目を押さえている。
「はぁはぁ、全力の魔力を注いだ。これでしばらく視界は潰れたはずだ。少しでも距離をとろう。」
「OK」
俺とスラさんは彼女から少しでも遠くへひたすら走った。10分ほど走るり振り返ると何も異変がない。どうやら逃げ切ったようだ。
「どうやら巻いたようだな。」
「スラさん彼女は?」
「わからん。ただ一つ言えることは奴は今の俺たちでは絶対に勝てない。」
「あれが幽霊ってことは……」
「いや、幽霊なら攻撃を防ぐ必要はないのでは?」
「そりゃそうだ。」
「ともかく今日は警戒して休もう。」
「じゃあ、スラさんから、魔力も尽きかけでしょ?」
「ああ、そうさせてもらおう。」
こうして俺たちは3時間ごとに交代して夜を過ごした。あれは何だったのだろうか。俺が解決すべき危機?テンの仲間?他の脅威?色々と考えていたら朝を迎えていた。
「スラさん、何も起きないね。」
「スズキよ、それはフラグだ。」
プルン
スラゴンもそうだというかのように揺れている。
「ははっ、心配性だなぁスラさんは。」
事実そこから夜になり、森の入り口近くで野営の準備をすることになった。
「何にも起きなかっただと……?」
「スラさんフラグなんてのはめったに起きないんだよ。」
「その発言もフラグだぞ。」
ズドン
俺たちの近くで何かが落ちたような音がした。まじか。
「それみたことか。」
「まじかよ……」
俺たちは音がする方へ行く。そこは砂煙が舞っていた。納まるまで待つとそこには人影があった。
「女か?」
「そうだね。」
そこには真っ白い女性がいた。肌は西洋人のように白く、髪も、目も、まつげも白かった。服も白のマキシ丈ワンピだ。
その女性は不思議なことに砂煙の中服が一切汚れていない。そもそも落ちけて来たこと自体が不思議だが。
「あの、どちら様ですか?」
!?
「スズキ!下がれ!!!」
「ちょっ、え?」
ガキン!
突如不可視の攻撃をスラさんが剣で弾く。
「何なんだよもう!スラゴン、スラさんの援護を!サンドボール!」
プルン
俺とスラゴンはゴブリン戦でも見せた砂と水による攻撃で敵の動きを妨害しようとした。しかし……
ブオン!
彼女に魔法が当たるかというところで魔法は弾かれた。
「な!?」
「風だ!」
「え?」
「奴はさっきから風で攻防している。」
なるほど風をまとっているわけか。だから、砂で服が汚れなかったと。てか、もしかして空から飛んできた?
「スズキ、黒霧だ。あれなら風の範囲外でも視界を妨害できる!」
「了解!」
俺は黒霧で彼女の周囲を囲むようにする。
「よし、森の中に逃げるぞ。」
俺たちは森へ走り出す。森に入ったところで暴風が起こる。どうやら霧を吹き飛ばしたようだ。
「ふん、想定内だ。これでもくらえ!シャインポール!」
光の柱が彼女目掛けて降り注がれる。突然の光に目を押さえている。
「はぁはぁ、全力の魔力を注いだ。これでしばらく視界は潰れたはずだ。少しでも距離をとろう。」
「OK」
俺とスラさんは彼女から少しでも遠くへひたすら走った。10分ほど走るり振り返ると何も異変がない。どうやら逃げ切ったようだ。
「どうやら巻いたようだな。」
「スラさん彼女は?」
「わからん。ただ一つ言えることは奴は今の俺たちでは絶対に勝てない。」
「あれが幽霊ってことは……」
「いや、幽霊なら攻撃を防ぐ必要はないのでは?」
「そりゃそうだ。」
「ともかく今日は警戒して休もう。」
「じゃあ、スラさんから、魔力も尽きかけでしょ?」
「ああ、そうさせてもらおう。」
こうして俺たちは3時間ごとに交代して夜を過ごした。あれは何だったのだろうか。俺が解決すべき危機?テンの仲間?他の脅威?色々と考えていたら朝を迎えていた。
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