6 / 59
第5話 社畜人生まっしぐら!
しおりを挟むシクシク・・・
「も~泣かないでよ・・・面倒くさい子だな。」
だって・・・どじっ子の眷属ですよ・・・
「あっ ボクはドジっ子ではないよ。」
はい?
では、何故に他の神様は、アヴェンタドール様をドジっ子と言ってるのですか?
「それはね~ ボクがねドジっ子って噂を広めたからだよぉ! HAHAHAHAHA」
・・・・・
おーーーーまーーーーーいーーーーーごっと!
なんじゃい! アヴェンタドール様は詐欺師かい!?
「だって~さ~ ボクも他の神様みたいに部下が欲しかったんだ・・・」
「1人では寂しいもん。」
(もん~もん~もん~)こだまする語尾
ドキッ! 意外や意外! この神様って可愛い所もあるのかな?
「何ってね! 扱き使う使用人が欲しかっただけなんだけどね。」
「ははははははぁ~。」
チッ・・・さっきのときめきを返せ!
あれだ・・・このアヴェンタドール様って言う人は、腹黒系の美人さんだ。
正直に言うと、関わりあいたくねぇ~~~~!
すぐさま部屋から逃げ出したいよ(泣)
オレの神様人生・・・おわった・・・
一生この人の下で働く事になるのだろうか?
嫌だぁ!断じて断る!
こうなったら眷属の事で、アートン先輩に相談するしかない。
「ところでな、つきれん。」
「ボクの眷属になったからには、馬車馬のように働いてもらうよ。」
「チェンテナリオ様に、貢物を一つでも多く差し出すためにね。」
「一年間にチェンテナリオ様に、1万ベルを貢がないといけないの。」
「でないと・・・今の贅沢(地位)が出来なくなっちゃうの、わかるでしょ?」
そんなのオレは知りません・・・
「キミは何もわかってないよね!」
「真面目に聞いてよ、貢物が増えると、チェンテナリオ様から受ける恩恵が、それはそれは凄いんだ。」
「この部屋を見て御覧んよ! この家具のセンスを素晴らしいと思わない?」
「あぁ~~もっと贅沢がしたいよ。」
いや~アヴェンタドール様が、欲望のままに生きていると言う事だけは、理解できました。
「いいかい! この生活を維持する為には、多くの信者を勧誘して来なければいけないの。」
「だから、もっともっと、ボクの信者を増やしてきてよ。」
はい
とぉ~二つ返事をしたものの・・・
信者の勧誘ってどうするんですか?
「そんなのは簡単だよ! 異教徒を捕まえたら、打ん殴って改心させれば好いんだよ。」
「簡単でしょ?」
(恐いくらいに爽やかな笑顔で、言い切るアヴェンタドール。)
おおっと・・・聞いてはならぬ事を聞いてしまった・・・
このお方は、過激な信者勧誘をして来いと、言っておられる。
「その為の装備は、支給されてるでしょ?早く出かける準備しなよ。」
「装備を整えたら、直ぐにココに戻ってきてね。」
そんな、やり取りの後、部屋を追い出されたオレ。
困った時は、アートン先輩に聞くしかない(白目)
......................................................
アートン先輩!
「つきれんではないか! どうしたんだい?」
実はですね。
アヴェンタドール様の眷属に強引にされた事を説明した。
アートンが苦笑いしてるのが、見て取れる。
「あぁ~~アヴェンタドール様の眷属になったのか・・・そうか。」
「つきれん! どんまい(笑顔)」
えぇ~~~~ どんまいって何だ?
そんなに悪いのかな?
あの~先輩! 異教徒を改心させるのって、どうすればいいのですか?
アヴェンタドール様は教えてくれなくて、困ってるんですけど。
先輩は、仕方なさそうにオレに説明してくれた。
「支給した武器を手に、異教徒の居る地域に赴いて、戦って改心させればいいのですよ。」
やってきました!戦闘イベント!
オレの死亡フラグが、今ココで立ちました(泣)
合掌チーン
って~バカ言ってないで、オレって戦闘スキルを持ってないんですけど?
ハンマーだけで戦うんですか?
「アヴェンタドール様の加護があるから大丈夫!」
「少々の傷では死なないからね。心配しすぎです。」
「神様から頂いた加護には、色々と便利なスキルが付いてるのですよ。」
「そこは実戦で、試してみなさい!聞くだけが勉強ではないだよ。」
「あたって砕けて来い❤」
ハートって何だよ! こっちとら真剣に聞いてるのに・・・
チッ・・・アートンは、やっぱり適当な性格なのか?
それとも、オレに期待して、敢えてそうしたのか?
あ~・・・オレにはわかんない。
アヴェンタドール様の部屋に装備を整えて、行かねばならない事を思い出した。
......................................................
コンコン
「入ってきてもいいよ。」
つきれんです! 準備が整いましたので、ご報告します。
「キミにはコレを渡してとくよ。 眷属の証の黄金の天秤だよ。」
「大事にしてよね。」
「もしも、困った時には、コレを使ってボクと連絡を取ってよね。」
「それとコレね、アイテムバック。 黄金の天秤はバックに入れててよね。」
渡された天秤は、掌に乗るくらいのサイズだった。
それとアイテムバックの容量を聞くと。
「容量はね、入るだけ入れたらいいんだよ。」
この駄目神、実は詳細を知らないんだな?
天秤には何しらの、機能が付いてるマジックアイテムなのかな?
使ってみれば、わかるでしょ!
広域暴力○組織の、上納金システムの為にオレは・・・
死地に赴かなければ、ならないのか・・・
つらいわぁ~マジで辛いわぁ~(合掌)
0
お気に入りに追加
60
あなたにおすすめの小説
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
家庭の事情で歪んだ悪役令嬢に転生しましたが、溺愛されすぎて歪むはずがありません。
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるエルミナ・サディードは、両親や兄弟から虐げられて育ってきた。
その結果、彼女の性格は最悪なものとなり、主人公であるメリーナを虐め抜くような悪役令嬢となったのである。
そんなエルミナに生まれ変わった私は困惑していた。
なぜなら、ゲームの中で明かされた彼女の過去とは異なり、両親も兄弟も私のことを溺愛していたからである。
私は、確かに彼女と同じ姿をしていた。
しかも、人生の中で出会う人々もゲームの中と同じだ。
それなのに、私の扱いだけはまったく違う。
どうやら、私が転生したこの世界は、ゲームと少しだけずれているようだ。
当然のことながら、そんな環境で歪むはずはなく、私はただの公爵令嬢として育つのだった。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う
ひなクラゲ
ファンタジー
ここは乙女ゲームの世界
悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…
主人公と王子の幸せそうな笑顔で…
でも転生者であるモブは思う
きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる