己等は犬の冒険者

和蔵(わくら)

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第6話 特訓?お色気?どっちなの?

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葉月は来る日も、来る日も、2人の女子おなご達の服を破いていた!
決して疚しい事をしてる訳ではなく、ちゃんとした理由があっての行動である!

その衝撃の理由とは、葉月が服を破る楽しみを覚えたからである!
人の着ている服が、簡単に破れる事が、葉月には楽しくて楽しくて堪らなかった
前世では、服なんって破れなかったからか、転生してからは服を破るのには、対して力も入れないでも破れてしまうのだ。

普通は、服を破ると主人に怒られてしまうが、此処では葉月を止める者は居ないのである!遣りたい放題だった。それで歯止めが掛からなくなるまで、悪化した原因であった。

この事からも解る様に、犬には主人が必要なのである!主人が居ない犬は、傍若無人になり、人様に迷惑が掛かるのである。だが、この世界では逆に、この行為に対して、ある一部の男性からは、圧倒的な支持を受けていたのである。

多分、前世でも一部の男性.....いや!大多数の男性からの支持を受けれるであろう!
何せ服を破られているのが、可愛い娘子と美しい女性だからである。

此れで非難する男性は、偽善者か既婚者くらいである。自分の妻が同じ思いをしたらとか思った既婚者の男性ならば、否定するであろう!

でも此の2人は、独身で彼氏や婚約者も居ないのである!婚約者は居たかも知れないが、過去の事など解らないので、居ないと同じなのである!

そうして、今日も葉月の楽しい時間が始まっていた!



......................................................



{ディフェルタンジュの街の郊外にて}

おらおら~走れ!もっと走れ!

「葉月!見物人が多いから止めてくれ!」

『誰か助けてぇ~』

そんな事は、己等は知らない!黙って走れ!

「恥ずかしいよぉ!服を破らないでよ.....」

野犬をまともに倒せるようになったら、止めてやるよ!

『私は、もう止めても好いよね?』

ほう!その訳を聞こうか?

『私って葉月の主人じゃない?野犬を倒してるのって葉月じゃない?
              そうなると、野犬を倒したのは私ってなるのよ!』

ほう!それは人間の理屈だな?己等の理屈ではないから却下だ!

『なんでよぉ~!』

姫様には罰が必要だな!喜べ男性の前で服を1枚破いてやる!

『ニネット助けてぇ~!』

「聞こえない!何も聞こえないわ!」

ほう!ニネットの速度が速くなってるぞ?

『ニネットぉ~~~!』

「姫様ごめんなさい。私は私の身が可愛いのです!」

『ニネット待ってよぉ~!』

ニネット前に野鳥が出たぞ!

「えっ!......ファイヤー・アロー!」

おっ!己等の昼飯が出来たな!

『へっ!?葉月.....貴方.....何で器用に鳥を食べながら二足歩行で走ってるのよ?』

んっ!?んっ??????腹が減って居たせいで、我を忘れて野鳥の丸焼きを食べて居たら、人間みたいに走っているではないか?

『葉月.....器用で済ませる気ね?』

そんな事は、己等の食事が終るまで考えないでくれ!この野鳥は旨い!

「後ろの方で、葉月が変な走り方をしている.....」

ニネット!もっと己等に野鳥をよこせぇ!

「何で私なのよぉ?」

『葉月.....私もお腹空いた....』

仕方ないな!ニネット早くしろ!


因みに冒険者ギルドに報告する時は、サルなら尻尾・野鳥なら頭・野犬は尻尾を切り取ってから、冒険者ギルドに持って行くのだ。その切り取った部位だけの報酬が
払われると言う事なのである。

葉月達は特訓の合間に、既にサルは1匹・野鳥60羽・野犬35頭を倒している!
野鳥が大目なのは、山の中ってのもあるが、サルが少ないのは群れが居なかっただけだ。


「野鳥なんって直ぐに出てくる訳ないでしょ!」

煩い!言い訳は聞かんぞ!

『ニネットぉ~早くぅ~お肉が食べたいぃ~!』

「姫様!甘えた声で言われても困ります!」

ニネット!お前はエリーヌを飢え死にさせたいのか?

「そんなに簡単に、飢え死にして堪るかぁ~!」

よし!服を破るか?

≪いいぞぉ~ワン子!もう一枚サービスしろ!≫

ギャラリーの皆さんも、あんな事を言っているぞ?

「ふざけるな!奥さんに言うぞ!農夫共!」

≪かぁ~ちゃんは先日、家を出ていたぞ~!≫

誰だ?奥さんに逃げられた事を告白した奴は?

『仕事もしないで、こんな場所で油を売っているからでしょ?』

それもそうだな?最近は、農夫共は此処に入り浸りだしな?

『奥さんに愛想つかされるわよ!』

そりゃ~そうだな!

≪オイラと結婚してくれ~!≫

ニネット!良かったな結婚相手が見つかったぞ?

「ふざけるな!馬鹿犬!」

己等を馬鹿犬って言った、ニネットちゃんには御仕置きです!

ふん!シャッキ~~ン!

「ぎゃ~~~~!下着まで破るな!」

サービスだぞ!?

「そんなサービスはいらんわ!」

本当は嬉しいくせに?

「誰が嬉しがってるんだ?」

正直に良いなよ~嬉しいって!

『私は嬉しいわよ!ニネット』

「何で姫様が、嬉しがってるんだ?」

己等に聞かれても知らんぞ?

≪綺麗な姉ちゃん!こっち向いてくれよ!≫

「農夫共に魔法を撃ちこみたい!」

『ニネット!それは駄目よ!』

そうだぞニネット!それは駄目だぞ?

「お前が、それを言うな!」

もっと早く走らないと、今度は前の服を破ろうかな?

「この鬼畜めぇ~~~!」

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