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第80話 冷遇と寝返り
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時間を遡って今日はお話をして行こうと思う!それは半月前の事だった。
場所は、とある高級な宿泊施設だろうか、それとも悪の組織の一室だろう
かは、定かではなかった。そんな一室での事!
「お前達、その顔は何なんだ?どうして青痣になっておるのか?どちらでも
良いから説明しろ!」
どうやら、この部屋の1番偉い人物の部下が怪我をしている様で、その事を
1番偉い人物は気にして居るらしのだ。
「この怪我は、ホイップと言う甘味を食べる店で、食事を仕様と店の中に入
った時でした。たまたま居合わせた客の女性が美しく、男爵様に酒の相手を
させようと思い、連れて来ようとしたのです。そうしたら、連れがいまして
その連れに私達は、遣られてしまいました。」
「なんだと!?儂の酒の相手をさせる為に、店に居た美しい女を連れて来よう
としたのか!それで、その女子は、そんなに美しかったのか?」
「はい、それはそれは、絶世の美女と可憐で美しい美女でした。それと子供
が1人いましたが、その子供も後2~3年すれば食べ頃になるかと、そんな、
粒ぞろいの女共でした。」
「どうして儂の元に連れて来なかった!?」
「ですから、連れの男が居まして、そいつが腕の立つ奴だったのです」
「それならば、雇っている傭兵共を使い、その女子共をひっ捕らえてこんか!」
「お待ち下さい。その様な事をすれば、此処の領主に目を付けられますぞ!
それでも、此処の領主には、快く思われてませんから、これ以上の騒ぎは、
どうかお控え下さい」
「煩いぞ!お前を雇っているのは、厄介ごとを片付ける為に雇っているのだ。
そんな事は、お前で後始末するがよいわ!金で全て片付くであろうが、金を
ばら撒いて領主を黙らせろ!」
「ですから、前にもお話しましたが、此処の領主は、数ヶ月前の経済状況では
無くなっているのです。今となっては金で解決するのは難しいと存じます!」
「そんな事は、儂が知るか!後の事は全てお前が何とかしろ!」
「ぎょ.....御意....」
この人物は、渋々と頷くと、その部屋を後にしていたのだった。
部屋を後にする時に、部屋では3人が、まだ連れて来れなかった
女子共の話をしていて、どうやって連れて来るかを話し合ってい
たのだった。
「もう、この仕事は止めだ!こんな馬鹿の下で働いてなど居られるか」
男は、そう言うと、その建物から出る前に、自室に戻り、部屋の荷物を手早く
纏め、そして、机の上に1枚の手紙を置いてから、建物を後にしたのだった。
この男は、何を考えたのか、とある屋敷の前まで来ると、屋敷の入り口を警備
していた兵士に、屋敷の主に目通りを頼んでいたのだった。
男は屋敷の応接室に通されると、紅茶を飲みながら暫し待たされていたのだった。
男が屋敷の応接室に遣って来てから、もう直ぐ1時間になろうかとした頃に、よう
やく部屋に、男に対応する人物が遣ってきたのだった。
「お待たせして申し訳ありません。何分、立て込んでいる最中の来客でしたので、
此方としても、対応が遅くなりました事をお詫びします」
この客を持て成している人物は、何処かで見た事がある様な無い様な、そんな人物
だったのだ。その人物が部屋に遣ってくる前の事を少しばかし話さなければならないだろう!
1時間前の事!
「旦那様!屋敷の表に、意外な客が訪れましたぞ!」
「それは、どの様な客なのだ?」
「それがですね。例の人物の側近中の側近と噂の御仁です!」
「ほう!その側近は、我が屋敷に何様で参ったと申しているか?」
「それが、どうも例の人物の仕事を止めて、旦那様の下で働きたいと申されて
居るようなのですが、旦那様どうされますか?」
「そんな事を急に言われても、儂も困るのじゃがな!そうさの~!話の内容で
雇うかどうかを決めると言うのは、爺よ!どうであろうか?」
「旦那様の言う通りにします。話の内容次第で、相手が本当に此方に寝返った
のかを判断できますし。本当に寝返ったのであれば、色々と利用もできますぞ」
「うんうん!もしも、謀であれば、奴の首を刎ねよ!そうで無ければ、手厚く
持て成して、我が陣営の手駒とするのじゃ!」
「御意!」
爺は部屋を後にすると、直ぐに部下を集めていた。
「直ぐに奴の身辺を調査してくるのじゃ!奴が泊まっていた場所に赴き、机の
上に置いて来たと言う手紙を回収して来ると同時に、奴に何があったのかを
詳しく調べてくるように!」
《はっ!!!》
そして時間を男が居る応接室に戻す!
「この1時間の内に、私の身の回りを調べ尽くせましたかね?」
「ほうほう!儂がどんな仕事をしているかをご存知でしたかな?」
「それは、私も同じ様な仕事をしておりますので、貴方様の凄さは身に染みて
心得ております」
「それならば話が早い、汝は何故に主を捨て、こちら側に寝返る気になった?
それを訊かねば、決して此処で雇う事は出来ないぞ!」
「主を捨てたのは、主が部下の忠告も訊かない阿呆だったからです!何度も
私は主に忠告したのに、主は何一つとして、私の言う事を訊きはしなかった
だから、もう我慢の限界でした。あの者達は、貴方の主が大事にしている人物
達に手を出そうとしていますぞ!」
「なんじゃと!詳しく訊かせて貰おうか!」
「其方もご存知でしょうが、あの者の側近で甥の馬鹿が、貴方の主が大事にし
居る者達と争った事はご存知ですよね?」
「話だけは訊いておる!」
「その事で、あの者は事もあろうか、女子共を自分の物に仕様と画策している
のです。そして、その為に大陸の港町で待たせている護衛の傭兵団の残りを全
て、このシーランド島に連れて来ようとしています。」
「傭兵団の数と遣ってくる時期は、どのくらいなのだ?」
「傭兵団の精鋭50人は既に島に居ますが、残りの150人は約半月後には島に遣って
来るでしょう!」
「200人の傭兵団じゃと!」
場所は、とある高級な宿泊施設だろうか、それとも悪の組織の一室だろう
かは、定かではなかった。そんな一室での事!
「お前達、その顔は何なんだ?どうして青痣になっておるのか?どちらでも
良いから説明しろ!」
どうやら、この部屋の1番偉い人物の部下が怪我をしている様で、その事を
1番偉い人物は気にして居るらしのだ。
「この怪我は、ホイップと言う甘味を食べる店で、食事を仕様と店の中に入
った時でした。たまたま居合わせた客の女性が美しく、男爵様に酒の相手を
させようと思い、連れて来ようとしたのです。そうしたら、連れがいまして
その連れに私達は、遣られてしまいました。」
「なんだと!?儂の酒の相手をさせる為に、店に居た美しい女を連れて来よう
としたのか!それで、その女子は、そんなに美しかったのか?」
「はい、それはそれは、絶世の美女と可憐で美しい美女でした。それと子供
が1人いましたが、その子供も後2~3年すれば食べ頃になるかと、そんな、
粒ぞろいの女共でした。」
「どうして儂の元に連れて来なかった!?」
「ですから、連れの男が居まして、そいつが腕の立つ奴だったのです」
「それならば、雇っている傭兵共を使い、その女子共をひっ捕らえてこんか!」
「お待ち下さい。その様な事をすれば、此処の領主に目を付けられますぞ!
それでも、此処の領主には、快く思われてませんから、これ以上の騒ぎは、
どうかお控え下さい」
「煩いぞ!お前を雇っているのは、厄介ごとを片付ける為に雇っているのだ。
そんな事は、お前で後始末するがよいわ!金で全て片付くであろうが、金を
ばら撒いて領主を黙らせろ!」
「ですから、前にもお話しましたが、此処の領主は、数ヶ月前の経済状況では
無くなっているのです。今となっては金で解決するのは難しいと存じます!」
「そんな事は、儂が知るか!後の事は全てお前が何とかしろ!」
「ぎょ.....御意....」
この人物は、渋々と頷くと、その部屋を後にしていたのだった。
部屋を後にする時に、部屋では3人が、まだ連れて来れなかった
女子共の話をしていて、どうやって連れて来るかを話し合ってい
たのだった。
「もう、この仕事は止めだ!こんな馬鹿の下で働いてなど居られるか」
男は、そう言うと、その建物から出る前に、自室に戻り、部屋の荷物を手早く
纏め、そして、机の上に1枚の手紙を置いてから、建物を後にしたのだった。
この男は、何を考えたのか、とある屋敷の前まで来ると、屋敷の入り口を警備
していた兵士に、屋敷の主に目通りを頼んでいたのだった。
男は屋敷の応接室に通されると、紅茶を飲みながら暫し待たされていたのだった。
男が屋敷の応接室に遣って来てから、もう直ぐ1時間になろうかとした頃に、よう
やく部屋に、男に対応する人物が遣ってきたのだった。
「お待たせして申し訳ありません。何分、立て込んでいる最中の来客でしたので、
此方としても、対応が遅くなりました事をお詫びします」
この客を持て成している人物は、何処かで見た事がある様な無い様な、そんな人物
だったのだ。その人物が部屋に遣ってくる前の事を少しばかし話さなければならないだろう!
1時間前の事!
「旦那様!屋敷の表に、意外な客が訪れましたぞ!」
「それは、どの様な客なのだ?」
「それがですね。例の人物の側近中の側近と噂の御仁です!」
「ほう!その側近は、我が屋敷に何様で参ったと申しているか?」
「それが、どうも例の人物の仕事を止めて、旦那様の下で働きたいと申されて
居るようなのですが、旦那様どうされますか?」
「そんな事を急に言われても、儂も困るのじゃがな!そうさの~!話の内容で
雇うかどうかを決めると言うのは、爺よ!どうであろうか?」
「旦那様の言う通りにします。話の内容次第で、相手が本当に此方に寝返った
のかを判断できますし。本当に寝返ったのであれば、色々と利用もできますぞ」
「うんうん!もしも、謀であれば、奴の首を刎ねよ!そうで無ければ、手厚く
持て成して、我が陣営の手駒とするのじゃ!」
「御意!」
爺は部屋を後にすると、直ぐに部下を集めていた。
「直ぐに奴の身辺を調査してくるのじゃ!奴が泊まっていた場所に赴き、机の
上に置いて来たと言う手紙を回収して来ると同時に、奴に何があったのかを
詳しく調べてくるように!」
《はっ!!!》
そして時間を男が居る応接室に戻す!
「この1時間の内に、私の身の回りを調べ尽くせましたかね?」
「ほうほう!儂がどんな仕事をしているかをご存知でしたかな?」
「それは、私も同じ様な仕事をしておりますので、貴方様の凄さは身に染みて
心得ております」
「それならば話が早い、汝は何故に主を捨て、こちら側に寝返る気になった?
それを訊かねば、決して此処で雇う事は出来ないぞ!」
「主を捨てたのは、主が部下の忠告も訊かない阿呆だったからです!何度も
私は主に忠告したのに、主は何一つとして、私の言う事を訊きはしなかった
だから、もう我慢の限界でした。あの者達は、貴方の主が大事にしている人物
達に手を出そうとしていますぞ!」
「なんじゃと!詳しく訊かせて貰おうか!」
「其方もご存知でしょうが、あの者の側近で甥の馬鹿が、貴方の主が大事にし
居る者達と争った事はご存知ですよね?」
「話だけは訊いておる!」
「その事で、あの者は事もあろうか、女子共を自分の物に仕様と画策している
のです。そして、その為に大陸の港町で待たせている護衛の傭兵団の残りを全
て、このシーランド島に連れて来ようとしています。」
「傭兵団の数と遣ってくる時期は、どのくらいなのだ?」
「傭兵団の精鋭50人は既に島に居ますが、残りの150人は約半月後には島に遣って
来るでしょう!」
「200人の傭兵団じゃと!」
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