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第68話 下着と年頃な女子
しおりを挟む静の鬼気迫るお願いで、店主さんは下着と化粧品を売っているお店を教えてくれた
のだった。店主さんも災難だったが、3人娘には、其の品が必要だったのだろう?
芳乃も目が血走っているのだ。どれだけ下着と化粧品が欲しいのだ!
チェスと煙管の掃除道具を買って、道具雑貨店・匠を後にする一行は、
次の店に向かっていた。匠から然程に遠くない場所にある店だと言うのだから、
そろそろ着くと思うのだが、店主さんは店の外見は着いたら解ると言っていたから、
余程に解り易い店なのだろうと察しが着いた。
なるほど!確かに此れは解り易い店の外観であるな!その店の外観は、大きな看板
が店の入り口の上に掛けられており、その看板には解り易い様に下着の絵が描かれていたのだ。
それもウサギ耳の精霊か妖精かは解らないが、ウサギ耳の女性が下着を着ている絵だったのだ。
店の中に入ると、店員らしき人物はウサギ耳の女性達だった。俺がウサギ耳の店員
を見ていると、頬とお尻と手の甲を抓られたのだ。別に店員さんに見惚れて居た訳
ではない!ウサギの女性が珍しかったから見てただけだ!
俺は、そう言ったのだが3人娘は、俺の言った事を信じれないと言った目を俺に向けて来るのだが、
3人娘の目線に俺は気まずくなったので、好きな下着を探さないで良いのかと言い放ったのだった。
そうすると、3人娘は本来の目的を思い出したのか、それぞれに散らばって店の中に別れて品物を
探しだしていた。
そうすると!
「いらっしゃいませぇ~お探しの品はどの様な物でしょうか?宜しければ私共が、
お手伝いをして宜しいでしょうか?」
ウサギの店員さんが、芳乃達にそれぞれ声を掛けて、品物探しを手伝ってくれていたのだ。
「こちらのブラは少し小さめなので、此方などどうでしょうか?サイズはEになりますね!
お客さんは胸が大きめなのですね?」
芳乃は店員さんに褒められているのだろうか?大きいのは良い事なのだろうか?
俺は店員さんと芳乃の会話を訊きながら、静と秋の方も見ていた。
「お客様のサイズですと、Dになりますね!そうすると.....これなどはどうでしょうか?
フリルが付いていて可愛らしいブラですよ」
静はDと言うサイズなのか!俺には、さっぱり解らない会話が進められているのだが
静も可愛らしい下着を進められて、顔が綻んでいるではないか!
「お客様ですと.....これなど、どうでしょうか?成人まじかの女性が愛用するサイズ
なのですが、お客様ですとピッタリだと思います!Bサイズと言うサイズなのですよ!
可愛らしい絵柄も付いてますし、どうでしょうか?」
秋はBと言うサイズの様だった。
「私は育ち盛りだから!まだ育つもん!」
秋は店員に、自分はまだ成長の途中だから育つと説明していたのだ。確かに3人の中では、
秋が一番年下であるが、それでも秋の年齢は確か15か16だった気がする!
芳乃は俺より2つ下になるから、今年で18歳になるのか!静が芳乃の1歳下と言っていた
から17歳になり、秋は静より2歳年下と言ってた様な気がするな?やっぱり
秋は15歳の様な気がする!
芳乃や静に比べれば、秋の胸は慎ましくあるのだが、まだ15歳なのだから仕方が無いのだ。
成長途中なのだし、これから先もまだまだある!今はそれで我慢しておけ
そう俺は秋に目で訴えかけたのだ。
「な....何で好成サマは、そんな目で私を見るの?成長しちゃうよ?どんどん成長させちゃうからね!」
秋は涙目になって、俺にそう言ったのだった。だが、しかし、慎みある胸も女性としての
魅力の一つである!人間は外見で判断してはいかんのだ!人間は性格であり
いかに魅力的な女性であっても、性格が捻くれていれば、それだけで人間としての
魅力も無くなると言うものだ。俺は秋の性格も好きだし、外見も好きだ!だから秋
よ!気にするな!
「好成様!秋ちゃんばっかり見てますね?秋ちゃんは、まだ育ち盛りなんですから
そんなヤラシイ目で見てはいけませんよ!」
芳乃が試着した下着のまま俺の傍に遣ってきて、秋を変な目で見るのを止めろと言ってきたのだ。
いやいや!俺は別に変な目で見てる訳ではないのだ!秋に今のまま
でも十分だと、目で告げただけなのだと、芳乃に説明すると、芳乃も納得した顔を
して、また試着室なる場所に隠れてしまったのだ。
試着室は、すぐ隣にあるのだから顔を出して、布越しに説教されたと言うのが、正しいのだが、
芳乃の下着姿が少しだけ見えた.....ぽっ。
俺が芳乃の下着姿を見て、顔を真っ赤にしていると、静が此方を見ていて呟いたのだった。
「芳乃様ばかり見ないで下さい。私もお見せしましょうか?」
なっ......何を言っているのだ静よ!芳乃に対抗意識を燃やさなくても良いのだぞ!
俺は静を諭すと、今度は秋が俺に向かって何やら言い出していたのだ。
「芳乃サマや静ちゃんばっかり見てズルイよ!好成サマ、下着姿を見たいなら何時
でも私に言い付けて下さい。私は好成様ならば何時でも御見せしますので」
もう何なのだ。3人娘達は俺に何を求めているのだ?年頃の女子の考えは良く解らんぞ!
好成が下着ショップ・バニーランジェリーを出るまで、顔が真っ赤になってた事は言う
までもなかったのである!
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