24 / 122
第23話 アンジェと新事実
しおりを挟む
朝市で小物や調理道具などを買い揃えながら、俺達は市を楽しんで
広場を回って見ている。
此処の市は、ありとあらゆる物で溢れていて、揃わない物は無いの
ではないかと思う程の品揃えなのだが、買い物の途中で合流した
ダーンとアンジェが言うには、此れでも規模は小さいと言うのだから
俺達は驚くばかりだ。
石山本願寺城の広さがある広場なのに、これで規模が小さいのか?
俺達は顔を互いに見合って、信じられないと言う顔をしている。
芳乃がアンジェに何か訊いているな?
「アンジェさん、此処の市の規模が小さいならば、此処より大きな市は
どの位の規模なんですか?」
「大きな街や王都などだと、この町全体が市になる位の規模なんだよ」
「この町が全て市になる、そんなに大きな市なんって見たことないですよ!」
「芳乃は、王都や大きな街には行った事はないんだね?」
「私達は、山塩と温泉がある奥地から着ましたから」
「それは前に訊いたね!此処は島だからね王都に行くなら海を渡らないと、
行けないんだよね!王都などに行く機会が合ったら、一緒に行こうね!」
んっ!?
ちょっと待ってくれ!今なんって言ったかな?
此処は島って聞こえたけど、島で間違ってないよね?
この町に来るまでに、12日も掛かって来たのに....此処が島だって?
どれだけ大きな島なんだ?淡路島より大きな島じゃないのか?
まさか四国より大きなはずはないよな?
「アンジェ、此処って島だったんだね?」
「好成達は、此処が島だって知らなかったの?好成達は海を渡って
来たんじゃないの?」
「芳乃がさっき言った様に、俺達は山塩と温泉がある地から歩いて
ハルネフェルド村まで、遣って来たんだよ、だから海を渡って
此の島に遣って来た訳ではないんだ!」
「んっ......ダーン!今の話は訊いてたよね?意味は解った?」
「アンジェ様、ボクには難しくて解りませんでした」
「あたいも話の意味が解んなかったよ」
「アンジェとダーンだけに、真実を話すから近くで座れる場所
に行こうか!」
≪真実?まさか人間に化ける魔物?≫
「おい!誰が魔物じゃ?2人揃って魔物言うな!」
≪ごめんなさい≫
俺達は、人気が少ない場所に遣ってきている。
噴水と言う水が、大量に吹き出てくる物の近くに移動した。
「実はな、俺達は此方の世界の人間では無いんだ!つまり
精霊と妖精の世界・アールブヘイムの住人ではない!
日ノ本と言う国から遣って来た。大和人なのだよ!」
「ヤマトジン?ヨクワカンナイネ?」
「おいアンジェ!俺を馬鹿にしてるのか?」
「好成さん違います!アンジェ様は難しい話が理解出来て
ないだけなんです!」
「ダーンは理解できたのか?」
「ボクは何とか理解できました。つまりは違う世界から
アールブヘイムに遣って来たって事ですよね?」
「ダーン君、キミは頭が良いね!その通りだよ」
「何だ!違う世界から遣って来たの?そうならそうと
あたいにも言ってくれれば良いのに!」
≪殴りてぇ~~~!≫
「好成さん芳乃さん落ち着いて!アンジェ様は、頭が
物凄く悪いんです!でも魔力だけは凄い量があるの
で、ボク達ケット・シー族の族長なんです!」
≪えっ~!? アンジェって族長だったの?≫
此処が島だと言う事より、アンジェが族長だった事が
皆には衝撃の事実だった。まさかアンジェがケット・シー
族の族長なんって.....信じられない!
アンジェって見た目は、俺より少し上だろうと思うけど
そこまでは歳は離れていないはずだ!それなのに族長とか
どんな冗談なんだろうね?
俺はアンジェが、ケット・シー族の偉い人の娘としか思って
なかったんだけど、それが、まさか、族長だったとかね......
悪い冗談としか言いようが無いよ。
「こら!皆して、あたいはこう見えても、100歳はとうに越え
ておるのだぞ!ケット・シー族は長寿なんよ!」
うわ.....どんどん意味が解んなくなってくるよ。
長寿で100歳を越えてる種族、ケット・シー族
うん!俺には解んない!そんな種族もいるんだね!
そう認識しとけば良いかな?
「アンジェ様には、今まで大変な失礼をしてしまい
申し訳ありません」
「好成よ!何で行き成り敬語になるのかな?」
「100歳を越えてるアンジェ様には、敬語が相応しいかと思い」
「別に敬語じゃなくても良いよ!あたい達は、好成のお世話に
なるんだから、敬語ではなくて良いよ!」
「そうですか?それならば今まで道りに話しますね」
「それで好いよ!領主様にも好成達の場所に集落を引っ越す
と伝えてるからね。領主様からは、集落の再興資金と資材
の支援があるよ!」
「集落の再興する為の資材は、俺達に取っても有難いな!」
「そうでしょ?あたい達と一緒だと、好い事ずくめだよね!」
「ケット・シー族は、畑仕事や鉱物掘りも出来るんだよね?」
「それとね!ケット・シー族はね、紡績・織物が得意だし
簡単な鍛冶も出来る者も居るよ!」
「鍛冶も出来るって言うけど、その手で金槌が握れるのか?」
「ケット・シーの武器と一緒だよ!グローブ式の剣って見た
でしょ?それを金槌に変えただけだよ!」
「あの手袋みたいな物の事かな?」
「そうそう!」
......................................................
~アールブヘイム知識~
ケット・シー族の手は肉球(ネコの手)なので、
人族の剣などは持てません!なので、ボクシング
グローブの様な物に、手を入れ、そのグローブに
剣や金槌が取り付けられる用に、施した物です!
グローブ剣・グローブ金槌・グローブ鉄砲、など!
......................................................
広場を回って見ている。
此処の市は、ありとあらゆる物で溢れていて、揃わない物は無いの
ではないかと思う程の品揃えなのだが、買い物の途中で合流した
ダーンとアンジェが言うには、此れでも規模は小さいと言うのだから
俺達は驚くばかりだ。
石山本願寺城の広さがある広場なのに、これで規模が小さいのか?
俺達は顔を互いに見合って、信じられないと言う顔をしている。
芳乃がアンジェに何か訊いているな?
「アンジェさん、此処の市の規模が小さいならば、此処より大きな市は
どの位の規模なんですか?」
「大きな街や王都などだと、この町全体が市になる位の規模なんだよ」
「この町が全て市になる、そんなに大きな市なんって見たことないですよ!」
「芳乃は、王都や大きな街には行った事はないんだね?」
「私達は、山塩と温泉がある奥地から着ましたから」
「それは前に訊いたね!此処は島だからね王都に行くなら海を渡らないと、
行けないんだよね!王都などに行く機会が合ったら、一緒に行こうね!」
んっ!?
ちょっと待ってくれ!今なんって言ったかな?
此処は島って聞こえたけど、島で間違ってないよね?
この町に来るまでに、12日も掛かって来たのに....此処が島だって?
どれだけ大きな島なんだ?淡路島より大きな島じゃないのか?
まさか四国より大きなはずはないよな?
「アンジェ、此処って島だったんだね?」
「好成達は、此処が島だって知らなかったの?好成達は海を渡って
来たんじゃないの?」
「芳乃がさっき言った様に、俺達は山塩と温泉がある地から歩いて
ハルネフェルド村まで、遣って来たんだよ、だから海を渡って
此の島に遣って来た訳ではないんだ!」
「んっ......ダーン!今の話は訊いてたよね?意味は解った?」
「アンジェ様、ボクには難しくて解りませんでした」
「あたいも話の意味が解んなかったよ」
「アンジェとダーンだけに、真実を話すから近くで座れる場所
に行こうか!」
≪真実?まさか人間に化ける魔物?≫
「おい!誰が魔物じゃ?2人揃って魔物言うな!」
≪ごめんなさい≫
俺達は、人気が少ない場所に遣ってきている。
噴水と言う水が、大量に吹き出てくる物の近くに移動した。
「実はな、俺達は此方の世界の人間では無いんだ!つまり
精霊と妖精の世界・アールブヘイムの住人ではない!
日ノ本と言う国から遣って来た。大和人なのだよ!」
「ヤマトジン?ヨクワカンナイネ?」
「おいアンジェ!俺を馬鹿にしてるのか?」
「好成さん違います!アンジェ様は難しい話が理解出来て
ないだけなんです!」
「ダーンは理解できたのか?」
「ボクは何とか理解できました。つまりは違う世界から
アールブヘイムに遣って来たって事ですよね?」
「ダーン君、キミは頭が良いね!その通りだよ」
「何だ!違う世界から遣って来たの?そうならそうと
あたいにも言ってくれれば良いのに!」
≪殴りてぇ~~~!≫
「好成さん芳乃さん落ち着いて!アンジェ様は、頭が
物凄く悪いんです!でも魔力だけは凄い量があるの
で、ボク達ケット・シー族の族長なんです!」
≪えっ~!? アンジェって族長だったの?≫
此処が島だと言う事より、アンジェが族長だった事が
皆には衝撃の事実だった。まさかアンジェがケット・シー
族の族長なんって.....信じられない!
アンジェって見た目は、俺より少し上だろうと思うけど
そこまでは歳は離れていないはずだ!それなのに族長とか
どんな冗談なんだろうね?
俺はアンジェが、ケット・シー族の偉い人の娘としか思って
なかったんだけど、それが、まさか、族長だったとかね......
悪い冗談としか言いようが無いよ。
「こら!皆して、あたいはこう見えても、100歳はとうに越え
ておるのだぞ!ケット・シー族は長寿なんよ!」
うわ.....どんどん意味が解んなくなってくるよ。
長寿で100歳を越えてる種族、ケット・シー族
うん!俺には解んない!そんな種族もいるんだね!
そう認識しとけば良いかな?
「アンジェ様には、今まで大変な失礼をしてしまい
申し訳ありません」
「好成よ!何で行き成り敬語になるのかな?」
「100歳を越えてるアンジェ様には、敬語が相応しいかと思い」
「別に敬語じゃなくても良いよ!あたい達は、好成のお世話に
なるんだから、敬語ではなくて良いよ!」
「そうですか?それならば今まで道りに話しますね」
「それで好いよ!領主様にも好成達の場所に集落を引っ越す
と伝えてるからね。領主様からは、集落の再興資金と資材
の支援があるよ!」
「集落の再興する為の資材は、俺達に取っても有難いな!」
「そうでしょ?あたい達と一緒だと、好い事ずくめだよね!」
「ケット・シー族は、畑仕事や鉱物掘りも出来るんだよね?」
「それとね!ケット・シー族はね、紡績・織物が得意だし
簡単な鍛冶も出来る者も居るよ!」
「鍛冶も出来るって言うけど、その手で金槌が握れるのか?」
「ケット・シーの武器と一緒だよ!グローブ式の剣って見た
でしょ?それを金槌に変えただけだよ!」
「あの手袋みたいな物の事かな?」
「そうそう!」
......................................................
~アールブヘイム知識~
ケット・シー族の手は肉球(ネコの手)なので、
人族の剣などは持てません!なので、ボクシング
グローブの様な物に、手を入れ、そのグローブに
剣や金槌が取り付けられる用に、施した物です!
グローブ剣・グローブ金槌・グローブ鉄砲、など!
......................................................
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

10年間の結婚生活を忘れました ~ドーラとレクス~
緑谷めい
恋愛
ドーラは金で買われたも同然の妻だった――
レクスとの結婚が決まった際「ドーラ、すまない。本当にすまない。不甲斐ない父を許せとは言わん。だが、我が家を助けると思ってゼーマン伯爵家に嫁いでくれ。頼む。この通りだ」と自分に頭を下げた実父の姿を見て、ドーラは自分の人生を諦めた。齢17歳にしてだ。
※ 全10話完結予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる