13 / 16
第13話 種子島銃!
しおりを挟む拙者とエリーカは、集落の長老・ヴィレームの所に遣ってきていた!
そうしてヴィレームに本題を話し合っている。安心院忍軍の種子島銃
をキュクロープス族で大量生産が出来るのか、出来ないのかを聞いて
いたのである。
種子島銃に使える素材はあるのか、なども問題の1つだった。今の素材
よりも、軽くて耐久強度があれば、新しい素材で種子島銃を生産しても
問題は無かったのだが、長老ヴィレームは鍛冶頭領を集めて、色々と話
合っていた、種子島銃の引き金部分の細工が問題だとか、火縄を落とす
部分の細工はどうするだの、色々な意見が飛び交っている!
集落の者達が集まるまで、鍛冶頭領達は種子島銃の構造を理解する為に
頑張って貰いたいものだ!種子島銃の生産さえ出来れば、女子供でも戦
で戦えるのだから、国を作ったら男衆が海外遠征で、国に居ない時もある
そんな時は、国の留守を預かる女衆が、種子島銃を手に取り国を守って
貰いたいのである。
種子島銃は、エリーカの国に取っては必要な物なのである!エリーカに
だって種子島銃を手に持ち、必要ならば戦って貰う。そうで無ければ困る
のじゃ!
......................................................
{集落の広場にて}
五郎丸よ!集落の者は、どの位は戻ってきておるか?
[まだ半分位かと?]
忍軍と集落の男衆の者達で、捜索に行った方が早いかの?
[それが宜しいかと存じます!]
それでは、明日の朝から忍軍と男衆で、辺りを捜索してくるのじゃ!
[はっ!]
拙者も捜索に、出ようと思うのだが!
[それはなりません!]
何故じゃ五郎丸?
[統幸様は、忍軍やハイエルフ衆の頭目なのです!
頭目は座って待っていて下され!]
そうか.....残念じゃな!
[暇なのは解りますが.....頭目に、もしもの時があったら、
エリーカ様が悲しみますぞ!]
そうじゃな!エリーカを悲しませるのは、拙者としても吝かではない!
[わっぱ達に鍛錬でもなさって下されば、某も嬉しゅうござる!]
そうか!子供達の鍛錬か、ならば鍛錬を着けてやろう!
[わっぱ達も喜ぶと存じます!]
わっぱ達は何処にいるのじゃ?
[集落の外で鍛錬に勤しんでる筈でござる。]
ならば集落の外に行くとするか!
......................................................
{集落の外にて}
そこには大人顔負けの鍛錬に励む、わっぱ達が鉄砲を持っていたのである!
わっぱ達は、慣れた手付きで弾込めとかをしている。拙者が教える事などは
無いであろう、じゃが此処まで来たのじゃから、わっぱ達に何かしら教えて
遣りたかったのじゃ、鉄砲や苦無や手裏剣などの鍛錬もしているの!
剣術もしているではないか、拙者が稽古を付けてやろう。もしも拙者を倒せ
たならば、新陰タイ捨流の免許皆伝を授けてやろう!そんな事はあり得んが
もしも、もしも逸材がいるのならば、新陰タイ捨流の後継者になる事も可能
でわある。
そんな逸材を探し出すのも、新陰タイ捨流の免許皆伝者の使命の内なのじゃ
拙者も丸目様に教えて貰い、色々な技を習得したな、新陰流の奥義なども
その内の1つに過ぎぬ!その技を後世に残したいのじゃ。
タイ捨流から枝分かれしても良い!自分の流派を立ち上げれるだけの技量が
あれば、何処で戦っても生き残れるであろう!
さぁ~わっぱ達よ!拙者を倒して、新陰タイ捨流の免許皆伝を授かってみよ!
≪新陰タイ捨流の免許皆伝!!!!!≫
誰でも良いわ!掛かってまいれ。
≪いやぁ~~!・きぇ~~~い!・うりゃ~~~!≫
一度に三人で掛かって来るとはな!
新陰タイ捨流・奥義・月影!
どうしたわっぱ達よ!三人掛かりでも拙者は倒れてはおらんぞ?
≪お願いします!≫
こやつ!中々に筋が好いぞ!
でも甘いわ!新陰タイ捨流・奥義・一刀両断!
≪参りました!≫
わっぱよ名前は何じゃ?
【某は佐吉の息子で、藤吉と言います!】
佐吉の息子か!佐吉に伝えよ!良い息子を授かって幸せ物じゃとな!
【おっとうに必ず伝えます!】
次は全員で、拙者を倒してみよ!
≪お願いします!≫
此れを覚えれたら、新陰タイ捨流の免許皆伝じゃぞ!
≪はい!.....きぇ~~~~~い!≫
新陰タイ捨流・奥義・浮船!
浮船とは、船に乗って歩くような仕草から付いた名前である!
船の上を歩いて移動しながら、相手の懐に飛び込んだり、
飛び跳ねて交わしたり、相手の剣を絡め取るなど、一連の動作
の事を浮船と呼ぶ!
なんじゃ!?浮船を交せなんだか?
≪あいたたた.....≫
此の動作が、新陰タイ捨流の基礎であるぞ!
≪はい!≫
此の動作を覚えられなければ、新陰タイ捨流は身に付かんぞ!
≪浮船は、どうすれば覚えられるのですか?≫
斬る・躱す・飛ぶ・急所をつく・これ等を鍛錬せい!
≪はい!≫
そうすれば、1人でも大勢の相手を倒せるのじゃ!
≪先程の浮船は、物凄かったです!≫
戦では、相手は甲冑を身に付けておる!そこでじゃ!
甲冑の隙間を突く攻撃をするんじゃ!その動作が、浮船なのじゃ!
≪はい!≫
懐に飛び込む事が、無理と思えば、相手の足を狙え!籠手でも好いぞ!
敵に手傷を負わせれば、それだけ自分が勝てる見込みが出来るからの!
≪はい!!!≫
死にとうないのであれば、敵を先ずは斬れ!そして敵の剣は躱すのじゃ!
そうすれば、剣豪にだってなれるぞ!
≪剣豪!!!≫
そうじゃ!剣豪じゃ!拙者の師匠の丸目様の様な立派な剣豪にな!
≪剣豪になりたいです!≫
忍者剣豪!何ってのも面白いの!かぶき者みたいじゃな!
≪吉弘様!忍者がかぶき者にはなれませぬ!≫
目立つ訳には如何からの!
≪そうです!≫
わっぱ達よ!強くなれ!
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
戦国の鍛冶師
和蔵(わくら)
ファンタジー
戦国の時代、摂津と堺の国境に鍛冶師達が住んでいたのだ。
「来一族」の鍛冶師であり一族の直系の1人、来好成は現一族党首の次男坊だった。
刀鍛冶・鉄砲鍛冶と学び一人前の腕を有していた。そんな来好成は、織田家の本願寺攻めの
最中に消息を絶つのだった!そうして気が付くと、そこは見た事も無い不思議な世界であった。
私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜
月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。
だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。
「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。
私は心を捨てたのに。
あなたはいきなり許しを乞うてきた。
そして優しくしてくるようになった。
ーー私が想いを捨てた後で。
どうして今更なのですかーー。
*この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。

【コミカライズ&書籍化・取り下げ予定】お幸せに、婚約者様。私も私で、幸せになりますので。
ごろごろみかん。
恋愛
仕事と私、どっちが大切なの?
……なんて、本気で思う日が来るとは思わなかった。
彼は、王族に仕える近衛騎士だ。そして、婚約者の私より護衛対象である王女を優先する。彼は、「王女殿下とは何も無い」と言うけれど、彼女の方はそうでもないみたいですよ?
婚約を解消しろ、と王女殿下にあまりに迫られるので──全て、手放すことにしました。
お幸せに、婚約者様。
私も私で、幸せになりますので。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

タジタジ騎士公爵様は妖精を溺愛する
雨香
恋愛
美醜の感覚のズレた異世界に落ちたリリがスパダリイケメン達に溺愛されていく。最終話まで書き終わったので7:00と19:00の1日2回に戻します!
ヒーロー大好きな主人公と、どう受け止めていいかわからないヒーローのもだもだ話です。
逆ハーレム風の過保護な溺愛を楽しんで頂ければ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる