20 / 48
第20話 トッテンカン
しおりを挟む{町の防具屋に来ている}
〈ね~ボクに似合う防具って、どんなのかな?
やっぱり~賢者風が似合うかな?〉
「アンが賢者風の格好ですって?1万年早いわ!」
『いや!100万年早いぞ!』
せめて、1年か2年にしてあげなよ...
〈きぃ~~ボクを馬鹿にしないでよ!〉
「魔法使いのマントだけで、良いでしょ?」
≪うんうん≫
〈マントだけって.....アンジェは胸当て付けてるのに?〉
「私は、良いのよ!身体が大きいから。」
『胸も大きかったら、良かったのにの?』
どっご!
『うぅぅ.....いいパンチじゃ......バタッ!』
ヨハン爺さん...一言多いって...本人は気にしてるんだから。
「気にしてないわよ!育ち盛りなんだから。」
〈貴方達って...馬鹿ね...〉
アン額に付ける、鉢がねを胸当て代わりにしてみたら?
〈これを?胸に付けるの?ボクだって育ち盛りだよ!〉
「でも、鉢がねを加工すれば、丁度、身体に合わないかな?」
ちょっと貸してみて!アン少しだけ触るよ。
〈えっ!?触るって何処を?〉
サイズを合わせないと、鉢がねを加工出来ないでしょう?
〈うぅ...うん...解ったわよ!変な場所は触らないでよ。〉
『触る場所が無いくせに、見栄を張りおってからに!』
〈精霊パンチ!〉
ボッコ!
『......』
「ホントこの爺さんは、一言が多いわね...」
あははは(汗)
長さは、この位にして、この辺で凹みを付けてから.....
〈ちょ.....くすぐったい.....いや.....〉
「レオン...夢中になってない?」
えっ?なってないよ.....ん?
「それなら、良いのだけどね。」
〈まだ終らないの?ボク疲れたよ...〉
もう少しだから、我慢しててよ!見栄えが良い胸当てが良いでしょ?
「このフリフリとか付けれないかな?」
〈それ可愛いね。ボクの胸当てが可愛くなっるのは歓迎だよ。〉
えっ?何を付けろって言うんだい?
「これこれ!」
んっ.....これを胸当てに付けるの?
〈レオン!ボクの装備に付けてよ。〉
身体を守れれば、それで良くない?
「解ってないわねレオン、女の子は可愛い装備を求めているのよ、」
〈そうだ!そうだ!〉
そうなんだ.....理解に苦しむよ。
「文句言ってないで、これを付けれるでしょ?
ま~付けれるけどさ....時間がかかるよ?鉢がねに穴を開けないと悪いし
業職人ギルドで、工房を借りてから制作しないと駄目だね。
「業職人ギルドって工房を貸してくれるんだ?」
〈この後に何処か行くの?〉
2人が無理言うからだよ!序でにアンジェの胸当てにも、
アンとお揃いのフリフリを付けてあげようか?
「ホント!?やった~!」
『儂の胸当てには、レッド・ウルフの鞣し革を付けてくれ。』
えっ!!!ヨハン爺さんの防具にも着けるの?
「いいじゃない?この際、レオンの胸当てにも付けたら?」
≪うんうん!≫
しょうがないな~何日か掛かるけど、それでも良いんだね?
≪問題なし!≫
マントと鉢がねをアンジェ買ってきてよ。
「それとフリフリの布も、買っていいでしょ?」
〈買っちゃっていいよ~!〉
うん!ヨハン爺さんのは、荷物にグレー・ウルフの皮が
2枚あるから、それを鞣してから使って良いかな?
『レッド・ウルフが良いんじゃが.....』
贅沢は敵だよ!ある物で済まそう。
『おっ.....おう!』
「代金の払いを終らせてきたわよ。」
外に出ようか!
≪うん≫
このグレー・ウルフの皮は鞣してないから、そこから始めても好いかな?
≪はい≫
宿に行こうか!
......................................................
桶に薬剤を入れるから、零さないようにね!その桶に皮を
入れて置いて、薬剤が馴染んだら、水洗いして薬剤を洗い流すからね。
≪うん≫
皮を鞣す間に、皆の胸当てに穴を開ける位置を決めておくね。
≪うん≫
あっ!アンの胸当ては、まだ途中だったから続きをしようか!
〈くすぐったいのだけど.....〉
文句を言わないの!ほら、始めるよ。
〈仕方ないな.....〉
......................................................
{数日後、此処は業職人ギルドの貸し工房}
よし!作業を始めようかな!ヨハン爺さん窯に火を入れてくれるかな?
『任せとけ!アローふぁい.....』
ボコッ!
「この部屋を壊す気なの?」
〈部屋の中で魔法を使う?信じられないよ!〉
何してるの?壊したら修理代払ってよねヨハン爺さん!
『すまんかった...』
{窯も温まって来たみたいだ}
よしっと!この位の熱さで十分かな?装備を熱して穴を
開けるから、装備を素手で持たないようにしてよ。
≪うん≫
ボォー.....ジュ~.....ボォー.....ジュ~.....
カン!カン!カン!カン!
後は綺麗にバリを取ってしまって、.....よし!
また火で炙るからね、素手で触らない事!
≪解った!≫
カンカンカン!カンカンカン!カンカンカン!
凹みも此れで、綺麗になったかな?.....んっ~!よしっ完璧!
後は水で冷やしてと、.....ジュ~!
水から出したら、綺麗に装備の水分を拭き取って貰えるかな?
≪了解!フキフキフキ...≫
水分は無くなってるね?ん.....良いね!
革用の接着剤を装備の裏側に、塗るからね触らないでよね!
≪うん≫
ヌリヌリヌリ!ヌリヌリヌリ!
これで、3分位接着剤を乾かしてと.....
格サイズに切って置いた、革を貼り付けます!貼った後に木のハンマーで
トッテンカン!トッテンカン!トッテンカン!
鉄と革の間に入ってる、空気を抜いたら終りだよ。
後はアンジェのお仕事だね!
「では、宿に帰ってから裁縫仕事をするわよ。」
〈ボクのフリフリの胸当て~!〉
『防具の裏側の革が、中々の肌触りじゃわい!気に入ったぞ。』
宿屋に帰る前に、此処の後片付けはオレ1人でするの?手伝うよね?
『あっ...』〈えっ?〉「んっ...?」
はい.....女子2人は正座!2人だけ何で部屋の外に居るのかな?
怒ってないから、俺に説明してよ(ニッコリ)
{レオンの説教が行われた...ざまぁ!}
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【1/23取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる