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6話 真実・1
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エルエとナルハ、魔王はお互い見つめ合っていた。
いや、この場合、ナルハはエルエの味方をした訳ではないので、あくまでも三つ巴みたいなものだろう。
前をしっかり見据えるエルエ、余裕の笑みを浮かべる魔王とは裏腹に、ナルハの表情は一段と硬かったのだから。
エルエもそれは理解しているようで、ナルハの方を見ることもなく、一人で駆けだした。
走りながら魔法の呪文を唱えるという器用なことをするが、魔王にはお見通しで、彼女の一振りでその魔法は当たることもなく霧散する。
が、そんな魔王の背後からナルハが盛大に爆発系の魔法を繰り出した。
魔王が立っていた場所に、激しい土煙が舞う。
「や、やった?」
思わず声を出したエルエだったが、徐々に土煙が消える中に、魔王のシルエットが見え、背筋を冷たい汗が伝った。
「ふふっ。さすが双子といったところね。てんでバラバラなことをしているのに、ちゃんと連携が取れるんだもの。で・も。まだまだ甘いのよね。わたくしを誰だかわかっているのかしら?」
そう言って魔王が腕を一振りしただけで、暴風が吹き荒れ、エルエとナルハは思いっきり飛ばされてしまった。
地面に叩きつけられ、エルエもナルハも痛めた体を何とか起き上がらせる。が、すでに二人の目の前に魔王が立っており、絶望した表情で魔王を見つめた。
「うふふ。ほんと、わたくしを楽しませてくれる双子ちゃんたちね。……でもね、わたくしはあの、神の側近……ライカに会いたかったのよ。だから、あなたたち二人を傷つけたら、来てくれるかしら?」
そう言って、ナルハの胸ぐらを掴む魔王に、エルエは叫んだ。
「なんで、そんなにライカ様に固執してるの!?」
その問いかけに、魔王はゆっくりとエルエを見た。
「ああ、そうね。良いことを教えてあげるわ」
そう言いながらナルハから手を放すと、魔王は続けた。
「ライカは、わたくしの姉よ」
「え?」
「わたくしも、元は天界にいたの。でもね、何でも器用にこなす姉さんと違って、わたくしはこの異様に強い魔力だけが取り柄だったわ。まあ、それでも姉さんは優しかったけど。それが余計に悔しくて、魔界に身を投じたのよ。ふふっ、あの時の姉さんの慌てようはとても愉快だったわね」
そう楽しそうに笑う魔王を、エルエとナルハは訝しげに見た。
「……まさか、その腹いせに私達を……?」
ナルハの問いに、魔王は笑みを浮かべたまま。
「そうねぇ。姉さんに嫌がらせしたかったのもあるけど……目的はそこじゃないわ。双子は普通の姉妹よりも強い絆があるでしょう?だから、門の守護者同士が会う確率が普通より高いと思ったの。思惑通り、巡りあってくれてとても嬉しいわ。あとは、どんな災厄が訪れるか、なのだけれど……全然起こってくれないのよ。困ったわ。ここで二人とも死んでくれれば、さっさと災厄が起こるかしらね?」
そう言って強大な魔法を放とうとする魔王に、エルエとナルハが諦めかけた時、三人の間に入るようにライカが現れた。
「そこまでですよ、魔王」
「姉さん!やっと来てくれたわね。ずっと会いたかったわ」
そう喜ぶ魔王の言葉を無視し、ライカはエルエとナルハに向き直った。
「ナルハ、勝手に抜け出すとは何事です?」
「別に。私、まだ天界に屈したわけじゃないし」
ムスッとしたナルハの返事に、溜め息を零すと、ライカはエルエとナルハを起き上がらせた。
「エルエ、ナルハ。下がっていなさい。ここは私が引き受けます」
「でもっ!」
ライカはエルエが止める声を聞かず、魔王へと向き直った。
「姉さん、私よりもその双子を優先するのね。悲しいわぁ」
そう言う魔王は、言葉とは裏腹に羨むような目つきで、ライカを睨んだ。
「災厄を起こすために、あなたは魔王になったんじゃないでしょう?」
「よく言うわ。姉さんの出来が良すぎて、わたくしの居場所がなかったんじゃない。姉さんにだって非はあるのよ?」
その言葉に、ライカは眉を寄せるとゆっくりと魔王へと近付いた。
「では、これからは一緒に暮らしましょう。私も魔界へ行きます。それなら寂しくないでしょう?」
ライカはそう言って、魔王の腕を思いっきり掴んだ。
が、突然ナルハががくりと膝をついた。
「ナルハ!?」
エルエが慌ててナルハの肩を抱く。
「な、なにこれ……?力がどんどん抜けて……」
突然の変化に戸惑っていると、その場に神が現れた。
「古の伝承の災厄が何かわかったぞ!」
そう叫んで、エルエとナルハに向かって魔法をかけると、ナルハの容体が良くなった。
「な、何が起きて……?」
「まあっ、どんな災厄が教えてくれる?天界が滅びるのかしら?それとも、人間界が滅びるのかしら?わたくしがやっと、世界を手に入れるのよ!」
ナルハの疑問の声を打ち消すように、魔王が叫ぶが、それを神は眉間に皺を寄せて一瞥した。
「……滅びるのは、魔界だ」
「え?……うそ。嘘でしょ?」
「天界も滅びる可能性はあるが……今の時点から言うと、魔界が先だ」
「どういうことよ!?」
魔王の怒声に、神はゆっくりとナルハを見た。
「ナルハが突然、体調に異変を感じたのは、魔界の門が崩壊を始めたからだ」
「え?」
「魔王。お前がここにいるということは今、魔界は誰もいない、ということだろう?」
その言葉に、魔王が顔を歪めた。
「魔界に異変が起きているとでも?」
「そもそも、天界と魔界は、人間の願いとか欲望とかを受け止めるためにある。天界が人の希望や願いを受け止めるのと同時に、魔界は人の欲望や嫉妬を受け止める場所。ただ、人の思いは強く、天界や魔界でも全てを受け止めきれない。それを一定の量受け止めるために必要なのが、それぞれの門だ。今、魔界の門は守護者が不在。故に、その思いが制限なく魔界に入り、受け止めきれなくなっている。このままだと魔界ごと滅びるぞ」
「そんなっ!だって、門の守護者同士が会った時の災厄でしょう?なぜ、いなくなったことで起きるのよ!」
「出会う、即ち争いが起きることで、双方、またはどちらかの守護者が不在になるからだろ」
冷静な神の言葉に、魔王はぎりっと奥歯を噛んだ。
「それなら!災厄が起きるのは世界ではなく、魔界だということ!?」
「いや。さっきも言ったが、天界も滅びる可能性が高い。魔界が滅びれば、受け止めきれなくなった思いが人間界で渦巻く。欲望や嫉妬に塗れた世界は、犯罪が増え、戦争も起きるだろう。そうなると、今度は人々の希望や願いが溢れ、天界で受け止めきれない量になる。結果、天界も危なくなる。だから魔王には、今すぐ魔界に戻って立て直してほしいのだが」
神の言葉に、魔王は体を震わせる。
「こうなったら、全部滅ぼしてやるわ!もう!何も!何もいらない!」
魔王が叫び声を上げるが、それを合図にしたようにライカが飛び出し、彼女に掴みかかった。
「もういい加減にしなさい!」
そう怒鳴ると、ライカは一気に転移魔法で発動させた。
「ライカ!」
神の呼びかけに、ライカは消える寸前で振り向き、「エルエとナルハをお願いします」と微笑み、消えて行った。
突然のことで、呆然と立ち尽くす神だったが、すぐにぐっと歯を食いしばると、魔王が魔界に帰還したことを知らせ、その場を収めた。
魔王を追って魔界に帰って行く者たちを見送るナルハだったが、イートに腕を掴まれた。
「ナルハ様も帰りましょう!」
「でも、私……」
ナルハは言い切る前にガクンと膝から崩れた。
それをエルエが慌てて支えると、神がイートに向き直って口を開いた。
「……既に、魔界の門は消失しているはずだ。それに伴い、ナルハは力を失っている。もう、門の守護者じゃない」
その言葉に、イートはキッと神を睨んだ。
「全部お前が仕組んだのか!?」
「さっきの様子を見ていただろ。全て、魔王が望んだことだ。お前も早く魔界へ帰れ」
そう冷たく言い放つと、イートは名残惜しそうにナルハから離れた。
「ぜっっったい、ナルハ様を迎えに来ますから!!」
そう叫びながら去って行くのを眺めていたが、突然地面がぐらりと揺れた。
「え!?」
「ちっ。予想以上に早いな。このままだと天界も危ない。まだ力の残っている者は全員門へ。必ず守り抜くぞ!」
神の言葉を受け、酷い傷を負ってない天使たちが門へと急ぐ。
エルエも、神にナルハを預け、門へと急いだ。
いや、この場合、ナルハはエルエの味方をした訳ではないので、あくまでも三つ巴みたいなものだろう。
前をしっかり見据えるエルエ、余裕の笑みを浮かべる魔王とは裏腹に、ナルハの表情は一段と硬かったのだから。
エルエもそれは理解しているようで、ナルハの方を見ることもなく、一人で駆けだした。
走りながら魔法の呪文を唱えるという器用なことをするが、魔王にはお見通しで、彼女の一振りでその魔法は当たることもなく霧散する。
が、そんな魔王の背後からナルハが盛大に爆発系の魔法を繰り出した。
魔王が立っていた場所に、激しい土煙が舞う。
「や、やった?」
思わず声を出したエルエだったが、徐々に土煙が消える中に、魔王のシルエットが見え、背筋を冷たい汗が伝った。
「ふふっ。さすが双子といったところね。てんでバラバラなことをしているのに、ちゃんと連携が取れるんだもの。で・も。まだまだ甘いのよね。わたくしを誰だかわかっているのかしら?」
そう言って魔王が腕を一振りしただけで、暴風が吹き荒れ、エルエとナルハは思いっきり飛ばされてしまった。
地面に叩きつけられ、エルエもナルハも痛めた体を何とか起き上がらせる。が、すでに二人の目の前に魔王が立っており、絶望した表情で魔王を見つめた。
「うふふ。ほんと、わたくしを楽しませてくれる双子ちゃんたちね。……でもね、わたくしはあの、神の側近……ライカに会いたかったのよ。だから、あなたたち二人を傷つけたら、来てくれるかしら?」
そう言って、ナルハの胸ぐらを掴む魔王に、エルエは叫んだ。
「なんで、そんなにライカ様に固執してるの!?」
その問いかけに、魔王はゆっくりとエルエを見た。
「ああ、そうね。良いことを教えてあげるわ」
そう言いながらナルハから手を放すと、魔王は続けた。
「ライカは、わたくしの姉よ」
「え?」
「わたくしも、元は天界にいたの。でもね、何でも器用にこなす姉さんと違って、わたくしはこの異様に強い魔力だけが取り柄だったわ。まあ、それでも姉さんは優しかったけど。それが余計に悔しくて、魔界に身を投じたのよ。ふふっ、あの時の姉さんの慌てようはとても愉快だったわね」
そう楽しそうに笑う魔王を、エルエとナルハは訝しげに見た。
「……まさか、その腹いせに私達を……?」
ナルハの問いに、魔王は笑みを浮かべたまま。
「そうねぇ。姉さんに嫌がらせしたかったのもあるけど……目的はそこじゃないわ。双子は普通の姉妹よりも強い絆があるでしょう?だから、門の守護者同士が会う確率が普通より高いと思ったの。思惑通り、巡りあってくれてとても嬉しいわ。あとは、どんな災厄が訪れるか、なのだけれど……全然起こってくれないのよ。困ったわ。ここで二人とも死んでくれれば、さっさと災厄が起こるかしらね?」
そう言って強大な魔法を放とうとする魔王に、エルエとナルハが諦めかけた時、三人の間に入るようにライカが現れた。
「そこまでですよ、魔王」
「姉さん!やっと来てくれたわね。ずっと会いたかったわ」
そう喜ぶ魔王の言葉を無視し、ライカはエルエとナルハに向き直った。
「ナルハ、勝手に抜け出すとは何事です?」
「別に。私、まだ天界に屈したわけじゃないし」
ムスッとしたナルハの返事に、溜め息を零すと、ライカはエルエとナルハを起き上がらせた。
「エルエ、ナルハ。下がっていなさい。ここは私が引き受けます」
「でもっ!」
ライカはエルエが止める声を聞かず、魔王へと向き直った。
「姉さん、私よりもその双子を優先するのね。悲しいわぁ」
そう言う魔王は、言葉とは裏腹に羨むような目つきで、ライカを睨んだ。
「災厄を起こすために、あなたは魔王になったんじゃないでしょう?」
「よく言うわ。姉さんの出来が良すぎて、わたくしの居場所がなかったんじゃない。姉さんにだって非はあるのよ?」
その言葉に、ライカは眉を寄せるとゆっくりと魔王へと近付いた。
「では、これからは一緒に暮らしましょう。私も魔界へ行きます。それなら寂しくないでしょう?」
ライカはそう言って、魔王の腕を思いっきり掴んだ。
が、突然ナルハががくりと膝をついた。
「ナルハ!?」
エルエが慌ててナルハの肩を抱く。
「な、なにこれ……?力がどんどん抜けて……」
突然の変化に戸惑っていると、その場に神が現れた。
「古の伝承の災厄が何かわかったぞ!」
そう叫んで、エルエとナルハに向かって魔法をかけると、ナルハの容体が良くなった。
「な、何が起きて……?」
「まあっ、どんな災厄が教えてくれる?天界が滅びるのかしら?それとも、人間界が滅びるのかしら?わたくしがやっと、世界を手に入れるのよ!」
ナルハの疑問の声を打ち消すように、魔王が叫ぶが、それを神は眉間に皺を寄せて一瞥した。
「……滅びるのは、魔界だ」
「え?……うそ。嘘でしょ?」
「天界も滅びる可能性はあるが……今の時点から言うと、魔界が先だ」
「どういうことよ!?」
魔王の怒声に、神はゆっくりとナルハを見た。
「ナルハが突然、体調に異変を感じたのは、魔界の門が崩壊を始めたからだ」
「え?」
「魔王。お前がここにいるということは今、魔界は誰もいない、ということだろう?」
その言葉に、魔王が顔を歪めた。
「魔界に異変が起きているとでも?」
「そもそも、天界と魔界は、人間の願いとか欲望とかを受け止めるためにある。天界が人の希望や願いを受け止めるのと同時に、魔界は人の欲望や嫉妬を受け止める場所。ただ、人の思いは強く、天界や魔界でも全てを受け止めきれない。それを一定の量受け止めるために必要なのが、それぞれの門だ。今、魔界の門は守護者が不在。故に、その思いが制限なく魔界に入り、受け止めきれなくなっている。このままだと魔界ごと滅びるぞ」
「そんなっ!だって、門の守護者同士が会った時の災厄でしょう?なぜ、いなくなったことで起きるのよ!」
「出会う、即ち争いが起きることで、双方、またはどちらかの守護者が不在になるからだろ」
冷静な神の言葉に、魔王はぎりっと奥歯を噛んだ。
「それなら!災厄が起きるのは世界ではなく、魔界だということ!?」
「いや。さっきも言ったが、天界も滅びる可能性が高い。魔界が滅びれば、受け止めきれなくなった思いが人間界で渦巻く。欲望や嫉妬に塗れた世界は、犯罪が増え、戦争も起きるだろう。そうなると、今度は人々の希望や願いが溢れ、天界で受け止めきれない量になる。結果、天界も危なくなる。だから魔王には、今すぐ魔界に戻って立て直してほしいのだが」
神の言葉に、魔王は体を震わせる。
「こうなったら、全部滅ぼしてやるわ!もう!何も!何もいらない!」
魔王が叫び声を上げるが、それを合図にしたようにライカが飛び出し、彼女に掴みかかった。
「もういい加減にしなさい!」
そう怒鳴ると、ライカは一気に転移魔法で発動させた。
「ライカ!」
神の呼びかけに、ライカは消える寸前で振り向き、「エルエとナルハをお願いします」と微笑み、消えて行った。
突然のことで、呆然と立ち尽くす神だったが、すぐにぐっと歯を食いしばると、魔王が魔界に帰還したことを知らせ、その場を収めた。
魔王を追って魔界に帰って行く者たちを見送るナルハだったが、イートに腕を掴まれた。
「ナルハ様も帰りましょう!」
「でも、私……」
ナルハは言い切る前にガクンと膝から崩れた。
それをエルエが慌てて支えると、神がイートに向き直って口を開いた。
「……既に、魔界の門は消失しているはずだ。それに伴い、ナルハは力を失っている。もう、門の守護者じゃない」
その言葉に、イートはキッと神を睨んだ。
「全部お前が仕組んだのか!?」
「さっきの様子を見ていただろ。全て、魔王が望んだことだ。お前も早く魔界へ帰れ」
そう冷たく言い放つと、イートは名残惜しそうにナルハから離れた。
「ぜっっったい、ナルハ様を迎えに来ますから!!」
そう叫びながら去って行くのを眺めていたが、突然地面がぐらりと揺れた。
「え!?」
「ちっ。予想以上に早いな。このままだと天界も危ない。まだ力の残っている者は全員門へ。必ず守り抜くぞ!」
神の言葉を受け、酷い傷を負ってない天使たちが門へと急ぐ。
エルエも、神にナルハを預け、門へと急いだ。
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