8 / 31
出会いと雪解け
花を愛でて・1
しおりを挟む
月界に帰って、二ヵ月ほど経ち、ナギサは早くも朝のルーティンが定まりつつあった。
毎朝同じ時間に起き、朝食はいつもと同じメニュー。簡単に身支度を整えると、書類に目を通し、秘書役もしてくれているリナから今日の予定を聞く。それが、ナギサにとって、いつも通りの一日の始まりであった。
その日もいつも通り、リナが来る前に書類に目を通していたのだが、突然耳元でパリッと音が響き、ナギサは首を傾げた。感覚的には静電気に近かったのだが、耳元で静電気が起こるのだろうかと不思議に思った。
しかし、ある程度書類を進めたところで、ナギサは再び首を傾げた。
「あ、れ?」
先程の静電気みたいな違和感が全身を駆け巡ると同時に、血の気が引いたような感覚に襲われ、気持ち悪さを覚えた。思わず、机に突っ伏してしまった。
世界が暗転する直前に見た光景は、リナの慌てた顔だった。
リナがいつも通り、ナギサに一日の予定を部屋に入ると、ナギサが机に突っ伏しており、リナはぎょっとして駆け寄った。
「ナギサ様!?どうなさいました!?」
リナの必死の呼びかけにも、ナギサは答えられないようで、「うぅっ」という呻き声しか聞こえず、リナは慌てて扉の前で控えているであろうサーラを呼んだ。
「サーラ!!そこにいますか!?助けてください!!サーラ!!」
その尋常じゃないリナの叫び声に、サーラが慌てたように扉を開け放つ。
「な、何!?リナ、どうかした!?」
慌てて入って来たサーラが目にしたのは、意識を失っているナギサと、ナギサの肩を抱いたまま慌てるリナで、サーラもそのままナギサに駆け寄った。
「サーラ、ナギサ様をベッドに運んでください!私は陛下とフウ様に伝えた上で、お医者様を呼んできます!」
「わ、わかった!」
リナは足早にそう伝えると、そのまますごい勢いで部屋を後にした。
それから数十分後、王家専属の医師が現れた。
ココアブラウンの長髪を下ろし、色素の薄そうな青色の瞳。着ている白衣は様になっているものの、王家専属医師にしては、随分と若い女性が現れたことで、サーラとリナは思わず目を見開いた。
「えっと……ナギサ様の主治医である、ナギサ=リュート様ですか?」
「はい」
リナの戸惑う言葉を気にもせず、彼女は肯定の返事を述べた。
同時に、初めて彼女の名前を聞いたサーラは、目を丸く見開いた。リナも先程、ナギサの母であり、月王代理であるキメミへ報告した時に彼女の名前を知り、サーラと同じような表情になったのだが。
「ナギサ様の症状は?」
彼女はリナに問うた。
リナは、先程までの状況を伝えた。とは言え、リナがナギサに駆け寄った時は、意識を失う直前であったため、ナギサがどんな状態で倒れたのかなどは知らないのだが、彼女はその話を聞くと、考え込んだ後、ゆっくりと口を開いた。
「キメミ様を呼んでいただけないでしょうか?あと、よろしければフウ様にカスリ様。そして、あなた方にも話を聞いていただきたいと思います」
突然、自分達も指名されたことに驚いたサーラとリナだったが、すぐに二人で手分けをし、慌てて部屋を出た。
「ナギサの容体はどうですか?」
集まった五人を代表するように、キメミはやや緊張した声で質問した。
「はい。薬が効いていて、今は眠っている状態です。少しすれば目覚めると思います。命に別状はないので、あまり心配なさらなくて大丈夫ですよ」
その言葉に、キメミはほっとしたように息を吐いた。
しかし、すぐに眉を顰める。問題ないとしたら、なぜこのメンバーが集められたのか。ナギサの母に姉、婚約者に従者たちまで呼ばれたのだ。本当に大丈夫なのかと、キメミは訝しげな表情で目の前の医者を見た。
その表情に彼女は察したのか、口を開いた。
「皆様に集まっていただいたのは、今度もこういうことがあると思うので、対処として知っていただきたかったからです。……月王家と月聖家に、体の弱い方が多いのは、知っていますね?」
その質問に、キメミは再び表情を硬くし、「ええ」と短く返事をする。
月王家は大神が生まれる家系であり、その血筋を守るために、同じ王族である月聖家と代々婚姻を結んできた。
結果的に血が濃くなり、体の弱い者が多くなってしまったのだが。実際に、キメミ自身も元は月聖家の生まれであり、若い頃は病弱で、一時は月王家に嫁ぐ話が無くなりかけたぐらいであった。
「ナギサ様もそれが原因だと思います。ただ……ナギサ様の場合、体が弱いというよりは、次期大神であるが故、その膨大な聖力がコントロールできず、結果体調に出てしまうのかと。しかし、聖力関連ですと、私の範囲外ですので、体調に合わせての対処しかできないのですが……」
その言葉を聞いて、今まで黙って聞いていたフウが眉を顰めた。
「つまり、病気ではなく、体質的なものだから、今度もある、ということかしら?」
「恐らくは……。しかし、聖力がコントロールできれば、問題なく生活できると思います。なので、まずは、その辺りのことが詳しくわかる方がいればいいのですが……」
「そう、言われても……わたくしたちはそんなに聖力が高い訳ではないし……。お母様、例えば大神様に聞いてみるのはどうかしら?」
フウの言葉に、キメミは困惑した表情を浮かべる。
「そう、ですね。一応、伺ってみましょう。リナ、大神様へ連絡をしておいてもらえるかしら?」
そう、突然声をかけられたリナは、一瞬肩を揺らしたが、すぐに「かしこまりました。神殿経由で申し出を致します」と返事をする。
が、それに反応して、医師であるナギサもリナに声をかけた。
「それでしたら、私からも一つよろしいですか?医学に関しては冥界の方が進歩しています。念のため、同じようなケースを確認したいので、冥界への連絡の許可をいただけると助かります」
「かしこまりました。やれるだけのことはやってみます」
リナは思わず、中途半端な返事になってしまった。
聖界以外に敵意を持つ大神・ルゥが、冥界への行き来、及び連絡を許可するか微妙なところではあるからだ。とは言え、ナギサが絡んでいる話なので、問題ないとは思うが、プレッシャーになっているのは確かではあった。
毎朝同じ時間に起き、朝食はいつもと同じメニュー。簡単に身支度を整えると、書類に目を通し、秘書役もしてくれているリナから今日の予定を聞く。それが、ナギサにとって、いつも通りの一日の始まりであった。
その日もいつも通り、リナが来る前に書類に目を通していたのだが、突然耳元でパリッと音が響き、ナギサは首を傾げた。感覚的には静電気に近かったのだが、耳元で静電気が起こるのだろうかと不思議に思った。
しかし、ある程度書類を進めたところで、ナギサは再び首を傾げた。
「あ、れ?」
先程の静電気みたいな違和感が全身を駆け巡ると同時に、血の気が引いたような感覚に襲われ、気持ち悪さを覚えた。思わず、机に突っ伏してしまった。
世界が暗転する直前に見た光景は、リナの慌てた顔だった。
リナがいつも通り、ナギサに一日の予定を部屋に入ると、ナギサが机に突っ伏しており、リナはぎょっとして駆け寄った。
「ナギサ様!?どうなさいました!?」
リナの必死の呼びかけにも、ナギサは答えられないようで、「うぅっ」という呻き声しか聞こえず、リナは慌てて扉の前で控えているであろうサーラを呼んだ。
「サーラ!!そこにいますか!?助けてください!!サーラ!!」
その尋常じゃないリナの叫び声に、サーラが慌てたように扉を開け放つ。
「な、何!?リナ、どうかした!?」
慌てて入って来たサーラが目にしたのは、意識を失っているナギサと、ナギサの肩を抱いたまま慌てるリナで、サーラもそのままナギサに駆け寄った。
「サーラ、ナギサ様をベッドに運んでください!私は陛下とフウ様に伝えた上で、お医者様を呼んできます!」
「わ、わかった!」
リナは足早にそう伝えると、そのまますごい勢いで部屋を後にした。
それから数十分後、王家専属の医師が現れた。
ココアブラウンの長髪を下ろし、色素の薄そうな青色の瞳。着ている白衣は様になっているものの、王家専属医師にしては、随分と若い女性が現れたことで、サーラとリナは思わず目を見開いた。
「えっと……ナギサ様の主治医である、ナギサ=リュート様ですか?」
「はい」
リナの戸惑う言葉を気にもせず、彼女は肯定の返事を述べた。
同時に、初めて彼女の名前を聞いたサーラは、目を丸く見開いた。リナも先程、ナギサの母であり、月王代理であるキメミへ報告した時に彼女の名前を知り、サーラと同じような表情になったのだが。
「ナギサ様の症状は?」
彼女はリナに問うた。
リナは、先程までの状況を伝えた。とは言え、リナがナギサに駆け寄った時は、意識を失う直前であったため、ナギサがどんな状態で倒れたのかなどは知らないのだが、彼女はその話を聞くと、考え込んだ後、ゆっくりと口を開いた。
「キメミ様を呼んでいただけないでしょうか?あと、よろしければフウ様にカスリ様。そして、あなた方にも話を聞いていただきたいと思います」
突然、自分達も指名されたことに驚いたサーラとリナだったが、すぐに二人で手分けをし、慌てて部屋を出た。
「ナギサの容体はどうですか?」
集まった五人を代表するように、キメミはやや緊張した声で質問した。
「はい。薬が効いていて、今は眠っている状態です。少しすれば目覚めると思います。命に別状はないので、あまり心配なさらなくて大丈夫ですよ」
その言葉に、キメミはほっとしたように息を吐いた。
しかし、すぐに眉を顰める。問題ないとしたら、なぜこのメンバーが集められたのか。ナギサの母に姉、婚約者に従者たちまで呼ばれたのだ。本当に大丈夫なのかと、キメミは訝しげな表情で目の前の医者を見た。
その表情に彼女は察したのか、口を開いた。
「皆様に集まっていただいたのは、今度もこういうことがあると思うので、対処として知っていただきたかったからです。……月王家と月聖家に、体の弱い方が多いのは、知っていますね?」
その質問に、キメミは再び表情を硬くし、「ええ」と短く返事をする。
月王家は大神が生まれる家系であり、その血筋を守るために、同じ王族である月聖家と代々婚姻を結んできた。
結果的に血が濃くなり、体の弱い者が多くなってしまったのだが。実際に、キメミ自身も元は月聖家の生まれであり、若い頃は病弱で、一時は月王家に嫁ぐ話が無くなりかけたぐらいであった。
「ナギサ様もそれが原因だと思います。ただ……ナギサ様の場合、体が弱いというよりは、次期大神であるが故、その膨大な聖力がコントロールできず、結果体調に出てしまうのかと。しかし、聖力関連ですと、私の範囲外ですので、体調に合わせての対処しかできないのですが……」
その言葉を聞いて、今まで黙って聞いていたフウが眉を顰めた。
「つまり、病気ではなく、体質的なものだから、今度もある、ということかしら?」
「恐らくは……。しかし、聖力がコントロールできれば、問題なく生活できると思います。なので、まずは、その辺りのことが詳しくわかる方がいればいいのですが……」
「そう、言われても……わたくしたちはそんなに聖力が高い訳ではないし……。お母様、例えば大神様に聞いてみるのはどうかしら?」
フウの言葉に、キメミは困惑した表情を浮かべる。
「そう、ですね。一応、伺ってみましょう。リナ、大神様へ連絡をしておいてもらえるかしら?」
そう、突然声をかけられたリナは、一瞬肩を揺らしたが、すぐに「かしこまりました。神殿経由で申し出を致します」と返事をする。
が、それに反応して、医師であるナギサもリナに声をかけた。
「それでしたら、私からも一つよろしいですか?医学に関しては冥界の方が進歩しています。念のため、同じようなケースを確認したいので、冥界への連絡の許可をいただけると助かります」
「かしこまりました。やれるだけのことはやってみます」
リナは思わず、中途半端な返事になってしまった。
聖界以外に敵意を持つ大神・ルゥが、冥界への行き来、及び連絡を許可するか微妙なところではあるからだ。とは言え、ナギサが絡んでいる話なので、問題ないとは思うが、プレッシャーになっているのは確かではあった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
異世界で生きていく。
モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。
素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。
魔法と調合スキルを使って成長していく。
小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。
旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。
3/8申し訳ありません。
章の編集をしました。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
私ではありませんから
三木谷夜宵
ファンタジー
とある王立学園の卒業パーティーで、カスティージョ公爵令嬢が第一王子から婚約破棄を言い渡される。理由は、王子が懇意にしている男爵令嬢への嫌がらせだった。カスティージョ公爵令嬢は冷静な態度で言った。「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」「待て。父親は判るが、なぜ妹にも報告する必要があるのだ?」「だって、陛下の婚約者は私ではありませんから」
はじめて書いた婚約破棄もの。
カクヨムでも公開しています。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
みんながまるくおさまった
しゃーりん
恋愛
カレンは侯爵家の次女でもうすぐ婚約が結ばれるはずだった。
婚約者となるネイドを姉ナタリーに会わせなければ。
姉は侯爵家の跡継ぎで婚約者のアーサーもいる。
それなのに、姉はネイドに一目惚れをしてしまった。そしてネイドも。
もう好きにして。投げやりな気持ちで父が正しい判断をしてくれるのを期待した。
カレン、ナタリー、アーサー、ネイドがみんな満足する結果となったお話です。
旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします
暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。
いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。
子を身ごもってからでは遅いのです。
あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」
伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。
女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。
妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。
だから恥じた。
「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。
本当に恥ずかしい…
私は潔く身を引くことにしますわ………」
そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。
「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。
私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。
手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。
そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」
こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる