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chain stocer
色と界瀬
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ホールの前に辿り着くと、勢いよくドアを開き、中に向かった。
やっと、やっと会える。
ほんの僅かな間しか離れていないのに、随分と会って居なかったかのように恋しかった。
「色っ」
背を向けて座る彼に呼びかける。
彼は、此方を見て、気まずそうにはにかんだ。
「あぁ……かいせ」
ホールがいつの間にか立食パーティーではなく、宴会場になっていたことは一度見たから想定通りだったけど……
おじさんだか爺さんだかに囲まれて何やら話をしていた色は、俺が来たのがわかっても目を合わせたがらないし、いつもより喜んでいなかった。
やっと会えたのに。
なんだよ、その態度。
心の奥がざわざわ、と音を立てる。
俺たち――想いが通じあったんじゃなかったのか。なのになんでこんなに不安なのだ。
嫌な予感がする。
ずっと昔、出会った頃から覚えていた、
目を離すと一人でふらっと何処かに行ってしまうんじゃないかって予感が。
縦に長く並んだ席の中心に正座していた色は、俺がその背中に近付くとにっこりと他人行儀な笑みを浮かべて、前から考えていたんだけど、と言った。
「俺、あの事務所、出るから」
俺、あの事務所、 出るから
――――今、なんて言った?
動揺で俺は内心パニックのまま、どうにか平静を装って訊ねる。
「なんで……? 辞令か?」
色はすぐ横にいた爺さんの肩に手を置いて答えた。
「ううん。彼らに――事務所よりも直接的に霊能者に関われる組織に付いていこうと思って」
「な――んで……?」
「今日、菊さんと山の方にも回ってたけど、
この場所どうも、木に子どもが植わってるみたいなんだ」
それで、と言いかけて言葉に詰まる。
色が微かに震えているのに気が付いたからだ。
「生れたばかりで、生き埋めになってる。
親が、そうしたんだ。
生れられないまま、埋められた」
久しぶりに見た、色の悔しそうな、辛そうな、痛みを堪えるような顔。
山に子どもや老人を捨てるのは珍しい話じゃなく、口減らしだか、なんだか、昔はそういうことが多かったという。
それなのにどうして、今こんなに、胸に響くのだろう。
まるで、H.S.P研究のことを言っているようだ。
核だけの姿はヒトじゃないと思っている奴らが居る、
そう言っているようで――――
俺たちは、『何』なのか。俺たちの存在は、
あんな研究が許されていいのか。
「此処に住み着く霊だって、うちの事務所の面々じゃ救うことは出来ない」
「事務所から、協力してもらえばいいだろ」
俺は、何を、恐れているんだ。
何でこんなに不安なのだろう。
「そ、そうだよ、それだったら、別に……あそこに居ても――!」
「――此処に居たやつらが、どうして帰ったと思う?」
俺の言葉を遮り、色は笑った。
笑ってるのになんだか悲しそうに。
「色……まさか、お前」
直接的な能力者の団体というと、
でかい規模のところはかなりでかくて、スポンサーやら富豪やら囲ってたりもして、かなり資産と権力を持っている。
資産面だけで言うなら、あの事務所だって簡単に吹き飛んでしまうくらいの。
そんな巨大な存在なら、少なくとも金が欲しいだけ程度の売人なら懐柔出来るだろうし、病院の経営に口を出したのかもしれない。
「自分を――――」
「界瀬は占い師、嫌いだったよね。お母さんのこともあるし」
色が、寂しげに頬笑む。
その言葉はまるで、さよならだね、と言っているように聞こえて、なんだか堪らなくなった。
「待てよ、なんで急に決めるんだよ。色が居なきゃ、俺、嫌だ。色が優しくしてくれたから俺はいつだって頑張れたのに」
聞き分けの無い子どもみたいに訴える俺を、優しく宥めるように彼は言う。
「夢を見過ぎだよ。俺、界瀬が思う程純粋でも無いし、もう汚れているんだよ。ずっと前から、生れたときから。
例え自分が汚そうとしたわけじゃなくても、足元まで真っ黒にね」
「そんなの思い過ごしだ、だって、色は」
アハハハ! と色は笑った。
馬鹿にするように、あるいはおかしくてたまらないというように笑った。
「俺が壊して来たもの、奪ったもの、俺が居なかったら今まで通り平和だったもの、みんな、何も救えなかった、いつもそうだ。俺が殺した。今までの被害者も本当は俺に関わろうとして消されたんだ」
「色……」
冗談だろ、と笑い飛ばす事すら出来なかった。
それが彼の本心なのだとすぐにわかったから。
それでも、彼のせいではないと言わずにはいられない。
「でも勝手に利用する奴が悪いだろ? どんなにやめろって言っても聞かずに、自分勝手な思想を振りかざしたんだ。お前がどれだけ自分に触れないように、自分の存在を公にしないようにして来たかもしらないで――――思いあがって……」
だけど、目の前に力が在ったら。
どうしようもなく、奇跡に救いを求める以外の道が閉ざされて居たとしたら。藁にもすがってしまうのが人間なのかもしれない。
事務所に訪ねてくるのもそういう奴ばかりだったことは俺にもよくわかってる。
色もまた、そのようで、非力な人間が力に縋ることを、無暗に糾弾したりはしなかった。
「それでも何も喋らずに何もせずに、何も……そもそも、生まれなかったら、こんな事にはならなかったんだ。人類がバカげた絆や、馬鹿みたいな希望を持つ前に死ぬべきだった」
小さいときから心を持つことも殆ど許されず、自由に思ったことすらも無理矢理利用され、ずっと、汚れていくことを続けて来た彼は、真っ黒に染まっていく自分を自覚し、責め続けながら――――
それでも自分を利用する誰かが少しずつ消されていく事を案じていた。
「色、だけど、それで救われる人も居る、俺だって」
「――それだけじゃ、事件を潰していくだけじゃ、もう駄目なんだ。
細胞の研究だって、本格化しだしたら、例え一部でも使われ出したら『視えてはいけないものを』何の心得も経験も無い奴が見ることになったら」
ただでさえ、ズタズタに扱き下ろしながら、
残酷な呪詛を吐き、
自分たちは化物だとパフォーマンスを始めていくのが目に浮かぶ。
視えてはいけないもの、言わない方がいい事。
それらを大衆総てが制御出来はしない。
「知っていたのか、H.S.P.研究のこと」
「知ってる」
色が何か言いかけて、そこに割って入る声があった。
「同人誌の題材にしていいですか?」
7月7日PM10:59
やっと、やっと会える。
ほんの僅かな間しか離れていないのに、随分と会って居なかったかのように恋しかった。
「色っ」
背を向けて座る彼に呼びかける。
彼は、此方を見て、気まずそうにはにかんだ。
「あぁ……かいせ」
ホールがいつの間にか立食パーティーではなく、宴会場になっていたことは一度見たから想定通りだったけど……
おじさんだか爺さんだかに囲まれて何やら話をしていた色は、俺が来たのがわかっても目を合わせたがらないし、いつもより喜んでいなかった。
やっと会えたのに。
なんだよ、その態度。
心の奥がざわざわ、と音を立てる。
俺たち――想いが通じあったんじゃなかったのか。なのになんでこんなに不安なのだ。
嫌な予感がする。
ずっと昔、出会った頃から覚えていた、
目を離すと一人でふらっと何処かに行ってしまうんじゃないかって予感が。
縦に長く並んだ席の中心に正座していた色は、俺がその背中に近付くとにっこりと他人行儀な笑みを浮かべて、前から考えていたんだけど、と言った。
「俺、あの事務所、出るから」
俺、あの事務所、 出るから
――――今、なんて言った?
動揺で俺は内心パニックのまま、どうにか平静を装って訊ねる。
「なんで……? 辞令か?」
色はすぐ横にいた爺さんの肩に手を置いて答えた。
「ううん。彼らに――事務所よりも直接的に霊能者に関われる組織に付いていこうと思って」
「な――んで……?」
「今日、菊さんと山の方にも回ってたけど、
この場所どうも、木に子どもが植わってるみたいなんだ」
それで、と言いかけて言葉に詰まる。
色が微かに震えているのに気が付いたからだ。
「生れたばかりで、生き埋めになってる。
親が、そうしたんだ。
生れられないまま、埋められた」
久しぶりに見た、色の悔しそうな、辛そうな、痛みを堪えるような顔。
山に子どもや老人を捨てるのは珍しい話じゃなく、口減らしだか、なんだか、昔はそういうことが多かったという。
それなのにどうして、今こんなに、胸に響くのだろう。
まるで、H.S.P研究のことを言っているようだ。
核だけの姿はヒトじゃないと思っている奴らが居る、
そう言っているようで――――
俺たちは、『何』なのか。俺たちの存在は、
あんな研究が許されていいのか。
「此処に住み着く霊だって、うちの事務所の面々じゃ救うことは出来ない」
「事務所から、協力してもらえばいいだろ」
俺は、何を、恐れているんだ。
何でこんなに不安なのだろう。
「そ、そうだよ、それだったら、別に……あそこに居ても――!」
「――此処に居たやつらが、どうして帰ったと思う?」
俺の言葉を遮り、色は笑った。
笑ってるのになんだか悲しそうに。
「色……まさか、お前」
直接的な能力者の団体というと、
でかい規模のところはかなりでかくて、スポンサーやら富豪やら囲ってたりもして、かなり資産と権力を持っている。
資産面だけで言うなら、あの事務所だって簡単に吹き飛んでしまうくらいの。
そんな巨大な存在なら、少なくとも金が欲しいだけ程度の売人なら懐柔出来るだろうし、病院の経営に口を出したのかもしれない。
「自分を――――」
「界瀬は占い師、嫌いだったよね。お母さんのこともあるし」
色が、寂しげに頬笑む。
その言葉はまるで、さよならだね、と言っているように聞こえて、なんだか堪らなくなった。
「待てよ、なんで急に決めるんだよ。色が居なきゃ、俺、嫌だ。色が優しくしてくれたから俺はいつだって頑張れたのに」
聞き分けの無い子どもみたいに訴える俺を、優しく宥めるように彼は言う。
「夢を見過ぎだよ。俺、界瀬が思う程純粋でも無いし、もう汚れているんだよ。ずっと前から、生れたときから。
例え自分が汚そうとしたわけじゃなくても、足元まで真っ黒にね」
「そんなの思い過ごしだ、だって、色は」
アハハハ! と色は笑った。
馬鹿にするように、あるいはおかしくてたまらないというように笑った。
「俺が壊して来たもの、奪ったもの、俺が居なかったら今まで通り平和だったもの、みんな、何も救えなかった、いつもそうだ。俺が殺した。今までの被害者も本当は俺に関わろうとして消されたんだ」
「色……」
冗談だろ、と笑い飛ばす事すら出来なかった。
それが彼の本心なのだとすぐにわかったから。
それでも、彼のせいではないと言わずにはいられない。
「でも勝手に利用する奴が悪いだろ? どんなにやめろって言っても聞かずに、自分勝手な思想を振りかざしたんだ。お前がどれだけ自分に触れないように、自分の存在を公にしないようにして来たかもしらないで――――思いあがって……」
だけど、目の前に力が在ったら。
どうしようもなく、奇跡に救いを求める以外の道が閉ざされて居たとしたら。藁にもすがってしまうのが人間なのかもしれない。
事務所に訪ねてくるのもそういう奴ばかりだったことは俺にもよくわかってる。
色もまた、そのようで、非力な人間が力に縋ることを、無暗に糾弾したりはしなかった。
「それでも何も喋らずに何もせずに、何も……そもそも、生まれなかったら、こんな事にはならなかったんだ。人類がバカげた絆や、馬鹿みたいな希望を持つ前に死ぬべきだった」
小さいときから心を持つことも殆ど許されず、自由に思ったことすらも無理矢理利用され、ずっと、汚れていくことを続けて来た彼は、真っ黒に染まっていく自分を自覚し、責め続けながら――――
それでも自分を利用する誰かが少しずつ消されていく事を案じていた。
「色、だけど、それで救われる人も居る、俺だって」
「――それだけじゃ、事件を潰していくだけじゃ、もう駄目なんだ。
細胞の研究だって、本格化しだしたら、例え一部でも使われ出したら『視えてはいけないものを』何の心得も経験も無い奴が見ることになったら」
ただでさえ、ズタズタに扱き下ろしながら、
残酷な呪詛を吐き、
自分たちは化物だとパフォーマンスを始めていくのが目に浮かぶ。
視えてはいけないもの、言わない方がいい事。
それらを大衆総てが制御出来はしない。
「知っていたのか、H.S.P.研究のこと」
「知ってる」
色が何か言いかけて、そこに割って入る声があった。
「同人誌の題材にしていいですか?」
7月7日PM10:59
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