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amblance
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――残念だったな。
と、台所に向かいながら思った。
色が俺に触れたおかげさまで、やつが何を考えているのかは把握済みだ。
藍鶴色は、不思議なやつで最初に会ったときも俺に個人的に復讐する気があるみたいだったが、どうせ全て筒抜けなのだし、こちらも潰すのも容易いわけで。
つまり、なんの意味もない。
俺も、たまに千里眼をつかうとそういう目に合う。そういう、とは、逆に疑念を持たせてしまうっていうやつだ。
だからこそ、おれたちのつかう回線自体が、特殊だったりするのだった。
そう――電力ではなく、念のようなもの。目に見えない、なにか。だから、出回りようが無いわけだ。
あの会社には、その念を拾いやすい人しかいないわけで、無線は言わば業界用語。『普通をやってます』っていうカムフラージュ。普通、でいなければいざというときに怪しまれる。
例えば今だって藍鶴色は、おやつにエクレアを食べるか考えているのがわかるわけだが、それを告げたら不審者扱いされるので、はっきりとした話はできず、とおまわしに、おやついいなー、と言うのがせいぜいだ。
ま、今のご時世が監視社会なのだからガチのストーカーと混同されやすいのは仕方がないだろうけれど。
強さに憧れたのではないか、と聞いた。彼は首を横に振った。
「俺が殴られなければ、あの人は、俺に謝る必要がなかったんだ。だから、殴られたくない」
思考回路が。理解できず、一瞬固まった俺に、そいつは言った。
「すごく小さなときさ。大事に大事にされていたらしいんだよ。かわいいねと、きみはずっとここに居ていいよ。かわいいきみの顔に、傷なんか付けられない。そんな毎日が――退屈だったんだろうな。幸せ、だっただろう。
可愛い顔に傷を付けられないって言葉に、嫌気がさして。自分でやってやるよって。俺は自分を傷つけるためだけに生きてた」
痛みを。
痛みを。
痛みを。
「そ、れは……」
「お前も、わかるだろう?愛されていても、ちっとも寂しさは埋まらないし、守られてぬくぬくと甘えていたって、つまらない。
独占欲が強くてな。誰も傷をつけない俺に、俺は沢山傷つけて、周りの過保護を裏切って、俺は俺だけのものなんだから、傷くらいつけさせろ、って。俺が、俺に傷を付ける。するとなぜか、たまりにたまったイライラが飛んでいく――周りが大事にしているものを、自分で破壊する。いい気分だった。飼われているくらいなら、意思を持って自分を切り、血を流す」普通だったら『俺は愛されてるんだ』という優越感やら幸せに浸る、そんな場面なのに。
壊してやりたいとしか思わない。ふざけるなとしか、思わない。
俺に大事にするほどの価値があるか? そう言って彼は拳を握った。
「好きな人に殺されるの、憧れなんだ――かいせが殺しに来るなら、いつでもいいよ」
「俺は、そんなことしない」
「そう? 恨みとかないの、俺に」
「好きだ」
「そう……」
俺が自傷行為をやめさせているからなのかテーブルに向かうと、藍鶴色は、フォークやらナイフやらで、自分の皮膚を突き刺して遊んでいた。
「あはははっ、あははっ」
なんか、笑っている。
「こらこら」
急いでナイフとフォークを取り上げると、そいつは、ふえ、と泣きそうな目をした。
「そういうことしちゃいけません」
「……なぜ」
「痛いでしょ?」
「自分でやるから痛くないよ。そうだとしても、かいせは痛くないんだから、大丈夫だよ」
こいつ、なぜ俺を気遣う。
「かいせは見るのが怖いんだよね? 平気平気。だって自分でやるだけだもん」
橋引は我関せずって感じに、向かいの席でコーヒーをすする。
「よくある話じゃない。寂しさを埋めるために、痛みを欲しがるのはー」
とか言って笑っている。
「いや、でもさ!」
「本人は、自分を憎んでる。壊れてるのよ。あの子は。怒られたり、痛かったり、そういうのが足りないまま育って、自分で補ってる。立派じゃない。自分がしゃべるのさえ、好きじゃないのかもね。自分の一挙一動に、イライラするの。わかるわ、私もたまにある」
「お前ら、なんでそんなに自分を追い込むような、ハードな生き方を」
「追い込まなきゃ、歯止めが利かないからに決まってる」
彼女、がキッと鋭い目つきをした。普段は温厚そうなのに、ときどきやけに、こんな風になる。
「歯止め?」
「彼は、不安がひどいのよ。それも、尋常ではないレベルで」
「だ……いや、いやだ、やめてください」
もがいていると、腕をつかまれ、無理矢理起こされる。
「大丈夫、大丈夫だから。な?」
「来ない、で」
わけがわからなくなり、暴れていたが、やがて疲れて布団に潜って、ふと気がつく。
「え。今何時」
「昼の12時ー。仮眠ですよー活動は夜中」
「……そうだっけ」
「寝起きは幼くてかわいいのにな」
はぁ、とため息をつかれて首をかしげる。
「かいせ」
「いきなりどうしたの」
「そういや、かいせの名前、絹良だよね。きぬら」
「ああ」
「そっちで呼んでいーい?」
「いいけど」
「呼ばないけど」
「俺で遊んでる?」
「いちゃいちゃ、しよ?」
「はぁ……」
口付けられながら、何かを思いだしかけて、慌てて頭から掻き消す。
だめだ、だめだ、だめだ。
「寂しいな」
べたっと肩に乗りながら甘えてみる。かいせは、クスクスと笑っていた。
「お前さ」
「んー?」
「悪夢で、寝れない日が続いてるんだな」
「最近はマシだよ」
失ったものばかりだった。だけど、代わりに得たものがある。俺の話を信じてくれた、あの場所、それから彼だ。
まるで運命みたい。彼も『それ』だなんて。
「俺を頼ったりしないのか?」
「んー。だからほら。甘やかして欲しい」
「そういう、一時しのぎの話じゃなくてだな……」
「かいせは自分の仕事しててよ。頑張ってるなあと思いながら、俺は見てるからさ」
「最近、目、合わせてくれないけど?」
「それは。ほら。他人と目を合わせるの苦手なんだ。むずむずして。鏡見るときも、たまにむずむずする。あと、お前寝顔とかたまに撮ってるだろ」
「……バレてる?」
「俺にはくれないのに、不公平」
「お前は、案外公平にこだわるよね」
呆れているかいせを見ながら、確かにそうだなと思う。
中立。公平。争わない。兄と弟のために、なるべく喧嘩は避けていた。間に入ったりもした。
クラスの喧嘩も、まあ滅多にないが、たまに止めたりした。
なぜなのかは、よくわからない。
まあ、それが、必ずいいこととは、微塵も思わないわけだが。
「俺には撮らせてくれないのか」
「口調が戻った」
チッ、と惜しむようにされる。しかし返答はない。嫌だっていうのだろうか。目をそらされた。
「そうやって、お前ばかり……」
じとっと睨んでみる。
効果は、いまひとつ。
かいせは、はははと笑った。
無視して台所に向かう。
「なになに、すねた?」
「なにか食べる」
「おい、怒るなよ」
コーンフレークをざかざかと皿に盛り付け、牛乳に浸しながら、じろりとにらむ。
そいつは、曖昧な笑顔を浮かべていた。俺は機嫌が悪くなると、とりあえず外に出るか、違うことをしてるかだ。わざわざそれを遮ってきて、機嫌をとろうとされる。不思議だ。
そんなに必死になる必要がわからない。今が不機嫌でも、それが数時間後は直るだろう、とかそんな発想が無いかのように。現在、を繋ぎ止めたがるみたいなそれを感じるたびに、ああ、この人の『寂しさ』の根幹のひとつなんだと思った。まるで余裕がない。なんだか面白い。
くす、と笑うと「あ、笑った」と言われる。何を笑ったかは、わからないだろう。
「ほれ」
あーん、と、コーンフレークをのせたスプーンを彼のあんぐりした口に突っ込む。
「……」
さく、さく、とそれを飲み下すのを見て、俺も自分で食べる。
「もっとちょーだい」
なんとなく、箱をそのまま渡した。
「へいへい」
彼はだまって箱から自分のぶんを、皿にのせている。
はあ、なんだか疲れる。いったい何に疲れるんだろうか。わからない。
疲れることばかりな気さえする。不満を解消できてない。
もやもやしたまま、コーンフレークを口に投げ込むように食べる。
つめたくて、甘い。
つめたくて、甘い。
甘くて、甘い。
もぐもぐと口を動かしているうちに、また眠気がやってきた。
なんとなく、安心した。
『現実は、此処だ』
――とでも、もしかしたら、思ったのだろうか。
どこに、真実があるかは、いつだって、わからないのに。
と、台所に向かいながら思った。
色が俺に触れたおかげさまで、やつが何を考えているのかは把握済みだ。
藍鶴色は、不思議なやつで最初に会ったときも俺に個人的に復讐する気があるみたいだったが、どうせ全て筒抜けなのだし、こちらも潰すのも容易いわけで。
つまり、なんの意味もない。
俺も、たまに千里眼をつかうとそういう目に合う。そういう、とは、逆に疑念を持たせてしまうっていうやつだ。
だからこそ、おれたちのつかう回線自体が、特殊だったりするのだった。
そう――電力ではなく、念のようなもの。目に見えない、なにか。だから、出回りようが無いわけだ。
あの会社には、その念を拾いやすい人しかいないわけで、無線は言わば業界用語。『普通をやってます』っていうカムフラージュ。普通、でいなければいざというときに怪しまれる。
例えば今だって藍鶴色は、おやつにエクレアを食べるか考えているのがわかるわけだが、それを告げたら不審者扱いされるので、はっきりとした話はできず、とおまわしに、おやついいなー、と言うのがせいぜいだ。
ま、今のご時世が監視社会なのだからガチのストーカーと混同されやすいのは仕方がないだろうけれど。
強さに憧れたのではないか、と聞いた。彼は首を横に振った。
「俺が殴られなければ、あの人は、俺に謝る必要がなかったんだ。だから、殴られたくない」
思考回路が。理解できず、一瞬固まった俺に、そいつは言った。
「すごく小さなときさ。大事に大事にされていたらしいんだよ。かわいいねと、きみはずっとここに居ていいよ。かわいいきみの顔に、傷なんか付けられない。そんな毎日が――退屈だったんだろうな。幸せ、だっただろう。
可愛い顔に傷を付けられないって言葉に、嫌気がさして。自分でやってやるよって。俺は自分を傷つけるためだけに生きてた」
痛みを。
痛みを。
痛みを。
「そ、れは……」
「お前も、わかるだろう?愛されていても、ちっとも寂しさは埋まらないし、守られてぬくぬくと甘えていたって、つまらない。
独占欲が強くてな。誰も傷をつけない俺に、俺は沢山傷つけて、周りの過保護を裏切って、俺は俺だけのものなんだから、傷くらいつけさせろ、って。俺が、俺に傷を付ける。するとなぜか、たまりにたまったイライラが飛んでいく――周りが大事にしているものを、自分で破壊する。いい気分だった。飼われているくらいなら、意思を持って自分を切り、血を流す」普通だったら『俺は愛されてるんだ』という優越感やら幸せに浸る、そんな場面なのに。
壊してやりたいとしか思わない。ふざけるなとしか、思わない。
俺に大事にするほどの価値があるか? そう言って彼は拳を握った。
「好きな人に殺されるの、憧れなんだ――かいせが殺しに来るなら、いつでもいいよ」
「俺は、そんなことしない」
「そう? 恨みとかないの、俺に」
「好きだ」
「そう……」
俺が自傷行為をやめさせているからなのかテーブルに向かうと、藍鶴色は、フォークやらナイフやらで、自分の皮膚を突き刺して遊んでいた。
「あはははっ、あははっ」
なんか、笑っている。
「こらこら」
急いでナイフとフォークを取り上げると、そいつは、ふえ、と泣きそうな目をした。
「そういうことしちゃいけません」
「……なぜ」
「痛いでしょ?」
「自分でやるから痛くないよ。そうだとしても、かいせは痛くないんだから、大丈夫だよ」
こいつ、なぜ俺を気遣う。
「かいせは見るのが怖いんだよね? 平気平気。だって自分でやるだけだもん」
橋引は我関せずって感じに、向かいの席でコーヒーをすする。
「よくある話じゃない。寂しさを埋めるために、痛みを欲しがるのはー」
とか言って笑っている。
「いや、でもさ!」
「本人は、自分を憎んでる。壊れてるのよ。あの子は。怒られたり、痛かったり、そういうのが足りないまま育って、自分で補ってる。立派じゃない。自分がしゃべるのさえ、好きじゃないのかもね。自分の一挙一動に、イライラするの。わかるわ、私もたまにある」
「お前ら、なんでそんなに自分を追い込むような、ハードな生き方を」
「追い込まなきゃ、歯止めが利かないからに決まってる」
彼女、がキッと鋭い目つきをした。普段は温厚そうなのに、ときどきやけに、こんな風になる。
「歯止め?」
「彼は、不安がひどいのよ。それも、尋常ではないレベルで」
「だ……いや、いやだ、やめてください」
もがいていると、腕をつかまれ、無理矢理起こされる。
「大丈夫、大丈夫だから。な?」
「来ない、で」
わけがわからなくなり、暴れていたが、やがて疲れて布団に潜って、ふと気がつく。
「え。今何時」
「昼の12時ー。仮眠ですよー活動は夜中」
「……そうだっけ」
「寝起きは幼くてかわいいのにな」
はぁ、とため息をつかれて首をかしげる。
「かいせ」
「いきなりどうしたの」
「そういや、かいせの名前、絹良だよね。きぬら」
「ああ」
「そっちで呼んでいーい?」
「いいけど」
「呼ばないけど」
「俺で遊んでる?」
「いちゃいちゃ、しよ?」
「はぁ……」
口付けられながら、何かを思いだしかけて、慌てて頭から掻き消す。
だめだ、だめだ、だめだ。
「寂しいな」
べたっと肩に乗りながら甘えてみる。かいせは、クスクスと笑っていた。
「お前さ」
「んー?」
「悪夢で、寝れない日が続いてるんだな」
「最近はマシだよ」
失ったものばかりだった。だけど、代わりに得たものがある。俺の話を信じてくれた、あの場所、それから彼だ。
まるで運命みたい。彼も『それ』だなんて。
「俺を頼ったりしないのか?」
「んー。だからほら。甘やかして欲しい」
「そういう、一時しのぎの話じゃなくてだな……」
「かいせは自分の仕事しててよ。頑張ってるなあと思いながら、俺は見てるからさ」
「最近、目、合わせてくれないけど?」
「それは。ほら。他人と目を合わせるの苦手なんだ。むずむずして。鏡見るときも、たまにむずむずする。あと、お前寝顔とかたまに撮ってるだろ」
「……バレてる?」
「俺にはくれないのに、不公平」
「お前は、案外公平にこだわるよね」
呆れているかいせを見ながら、確かにそうだなと思う。
中立。公平。争わない。兄と弟のために、なるべく喧嘩は避けていた。間に入ったりもした。
クラスの喧嘩も、まあ滅多にないが、たまに止めたりした。
なぜなのかは、よくわからない。
まあ、それが、必ずいいこととは、微塵も思わないわけだが。
「俺には撮らせてくれないのか」
「口調が戻った」
チッ、と惜しむようにされる。しかし返答はない。嫌だっていうのだろうか。目をそらされた。
「そうやって、お前ばかり……」
じとっと睨んでみる。
効果は、いまひとつ。
かいせは、はははと笑った。
無視して台所に向かう。
「なになに、すねた?」
「なにか食べる」
「おい、怒るなよ」
コーンフレークをざかざかと皿に盛り付け、牛乳に浸しながら、じろりとにらむ。
そいつは、曖昧な笑顔を浮かべていた。俺は機嫌が悪くなると、とりあえず外に出るか、違うことをしてるかだ。わざわざそれを遮ってきて、機嫌をとろうとされる。不思議だ。
そんなに必死になる必要がわからない。今が不機嫌でも、それが数時間後は直るだろう、とかそんな発想が無いかのように。現在、を繋ぎ止めたがるみたいなそれを感じるたびに、ああ、この人の『寂しさ』の根幹のひとつなんだと思った。まるで余裕がない。なんだか面白い。
くす、と笑うと「あ、笑った」と言われる。何を笑ったかは、わからないだろう。
「ほれ」
あーん、と、コーンフレークをのせたスプーンを彼のあんぐりした口に突っ込む。
「……」
さく、さく、とそれを飲み下すのを見て、俺も自分で食べる。
「もっとちょーだい」
なんとなく、箱をそのまま渡した。
「へいへい」
彼はだまって箱から自分のぶんを、皿にのせている。
はあ、なんだか疲れる。いったい何に疲れるんだろうか。わからない。
疲れることばかりな気さえする。不満を解消できてない。
もやもやしたまま、コーンフレークを口に投げ込むように食べる。
つめたくて、甘い。
つめたくて、甘い。
甘くて、甘い。
もぐもぐと口を動かしているうちに、また眠気がやってきた。
なんとなく、安心した。
『現実は、此処だ』
――とでも、もしかしたら、思ったのだろうか。
どこに、真実があるかは、いつだって、わからないのに。
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