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09.吉崎先生と知念先生
くまと少女 まどマギのOPは盗撮!?
しおりを挟む写真の中。
彼女は部屋の中、白い下着姿で抱き枕を抱えてベットに座っていた。
まるで何かを祈るように、大事に枕に載せられた手。
さながら『まどマギ』のOPのような、
或いは神に捧げるかのような――
無垢な世界は、どこか神秘的ですらあった。
だけど――――どうして『これ』を、彼女たちが?
少なくとも生徒会の中じゃ誰も彼女の主張など取り合って居なかった。
クラスに理解者が居たとしてもわざわざ写真を持ち寄ったりするとは思えない。
うっかり通販のミスでウニとカキを大量に頼んでしまうのとは訳が違う。
これはだって……
『世界の何処にも行き場がない』という、文字通りの象徴。
全部嘘。さよなら。
――あんたが金出してくれるの!?
「なんで……」
見知らぬ他人の保身の為。
既にある企業の為。
「行くよ」とまつりは言い、さっさと下に向かって行く。
「あ、あぁ……」
ぼくはやや混乱気味の頭のまま、それに付いてエレベーターに向かう。
まつりの手には消火器が握られていた。
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