182 / 215
地球へ
第182話 未来のコンピュータ事情など知らん
しおりを挟む
これは西暦9980年のはるか未来のお話し。
この時代に召喚されたマイは、泥沼と化していた北部戦線の激戦を終わらせた。
しかしマイの心は晴れない。
この戦いにより、ユアとケイと言うふたりの仲間には、もう二度と会えなくなった。
この先ふたりの出番が無くなるのだが、これがアニメ化された時、ふたりの声優さんに申し訳ない。
これからは、回想シーンという形で、ふたりの出番もあると思う。
しかしそれは、アニメの監督さんに任せよう。
私はただ、物語を進めるだけだ。
そしてマイの心が晴れない理由は、まだあった。
それがリムの変容。
久しぶりに会ったリムは、マイにとって、遠く離れた人になっていた。
残る仲間はただひとり。
マイはそのひとりに、僅かな希望を託す。
この物語の初期40話くらいしか出ていない、その人物に。
そんな希望の旧キャラマインは、マイさえ忘れて、作者さえどうでも良くなった初期設定を、今さらほじくり返している。
その事にマイは、まだ気づいていない。
ぷしゅー。
「ただいまー。」
アイと別れたマイは、自分の部屋に帰ってきた。
自分の部屋に入るのにただいまと言ったのは、この部屋に先客がいるからだ。
アイツウと、ナコである。
アイツウが突っ立ている目の前には、巨大な三枚のモニターが横に並んで浮かんでいる。
アイツウの左右の手元には、キーボードらしき物が浮かんでる。
アイツウが左右のキーボードに打ち込むのに合わせ、左右のモニターに、何やらプログラムが走る。
それとは別に、中央のモニターにも、何かのプログラムが実行されている。
「へー、この時代でもキーボードってあるんだ。」
マイは物珍しげに、アイツウの右手のキーボードを覗きこむ。
宙に浮いたそのキーボードには、文字が無かった。
「おっと、アイツウの邪魔は、しないでね。」
マイはいきなり後ろに引っ張られる。
転びそうになるマイだが、数歩後ろに下がってバランスを取る。
マイを引っ張ったのは、ナコだった。
「ちょっと、何するのよ、ナコ。」
思わず文句を言うマイの口もとに、ナコは人差し指をあてる。
「アイツウの邪魔は、しないでね。」
ナコは再び注意する。満面の笑みで。
「う、うん。」
これにはマイも、少し気圧された。
「思考入力にも、限度があるからね。
どうしても旧時代式の手入力にも、頼らざるを得ないのよ。」
アイツウから離れた場所に移ると、ナコはマイの疑問に答えた。
「へー、そうなんだ。」
思考入力とか言われても、マイにはよく分からない。
アイツウの目の前のモニターとは別に、何かウインドウらしき物が浮かんだり、消えたりしている。
マイの時代には無いこの技術は、サポートAIのアイツウの能力をフルに使っているのだろうと、マイは思った。
つまり、普通の人間なら、マイの時代の人間と、大差無いのではないのか、と。
思考入力とやらも、以外と簡単に出来たりして。
「基礎部分は、終わりました。
後は、お喋りしながらでも、出来ますよ。」
アイツウは振り返って、にっこり笑う。
同時に左右にあったモニターは消え、中央の一枚だけになる。
そして左右のキーボードも消え、中央に一枚のキーボードが現れる。
「凄いねアイツウ。
何やってるのか、全然分からなかったよ。」
とマイは感想を述べる。
「私もサポートAIの端くれですから。」
とアイツウはにっこり笑う。
その横で、モニターに釘づけのナコは驚きの表情を浮かべる。
アイツウはお嬢さま風と言う設定はあるが、ナコには無い。
一応ツンデレ気質のリムを、にっこりと見守るお姉さん風にしたいと思うが、どうもキャラは定まらない。
そんなナコの表情を見て、アイツウの表情も引き締まる。
だがマイの質問は止まらない。
「ねえ、なんで僕の部屋でやってるの?
コンピュータルーム使えばいいじゃん。」
戦闘機用シュミレーターのある部屋の奥に、コンピュータルームはある。
マイは一度も、入った事は無いが。
「それは、履歴を残したくなかったから。」
と言うアイツウの表情が、少し曇る。
「履歴?」
聞き返すマイに、アイツウはうなずく。
「リムの変容。
本部は何か、隠しているわ。」
「ええ、これは隠したくもなるわね。」
と、ナコが続ける。
ナコの見つめるモニターには、何やら棒グラフらしき物が複数上下し、心電図らしき線が、ぴこぴこ走ってる。
マイには、何がなんだか、分からない代物だ。
「つまり、どう言う事?」
よく分からんモニターを見つめ、思いっきり悩んだ表情で、マイは尋ねる。
「これを見ても分からないなら、教えられないわ。」
とアイツウは首をふる。
「つまり、機密事項ってヤツだ。」
とナコはニヤける。
マイはムッとする。
「つまりリムは、以前のリムとは、別人って事ね。」
「別人って言うよりも、これは、本人って言うべきよね。」
マイの発言に釣られて、アイツウはつぶやく。
「え、何?」
よく聞こえなかったマイが聞き返す。
「な、何でもないわ。」
慌ててアイツウは、ケムに巻く。
「問題は、リムのあの眼帯だな。」
とナコは話題を変える。
「え、ええ。あの眼帯の下がどうなってるのか分かれば、もう少し解析出来るのですが。」
とアイツウも、ナコの話題に乗っかる。
「それなら僕、見たよ。」
「ほ、本当ですか?」
マイが意外にも話題に乗ってきたので、アイツウも驚く。
「う、うん。リムがああこれ、って見せてくれたよ。」
とマイは、眼帯をめくる仕草をする。
「それが本当なら、アイから記憶の共有出来るわね。」
アイツウは早速、アイに通信を入れる。
同一フロアに居るのなら、通信は出来る。
「え?」
だがアイの機能は停止していた。
「どうしたの、アイツウ。アイに何かあったの?」
アイツウの表情の変化に、マイは少し不安になる。
「な、何でもないわ。
どうやら遠すぎて通信出来ないみたいね。」
とアイツウはごまかす。
そう、マイに言える訳がない。
アイが機能停止している事を。
「となると、この謎はしばらくおあずけか。」
としょげこむナコ。
「いいえ、何とかなりますわ。」
とアイツウは希望を見つける。
「ご存知の通り、私はアイのコピー体として、作られました。
だから、マイの記憶も覗けるはずです。」
「え、そうなの。」
唐突な設定に、驚くマイ。
「ええ。ですから、その時の事を、よく思い出して下さい。」
と、アイツウはマイの額に左手をかざす。
「う、うん。分かったよ。」
マイは目を閉じて、その時の事を思い出す。
「ほんと、ミズキは私に、何を見せたいのかしらね。」
「な、」
マイの記憶の中で、リムの青い瞳を見たアイツウは驚く。
そして震える手で、キーボードを打ち込み、プログラムを走らせる。
「こ、これは。」
プログラムの結果に、ナコも驚く。
だがマイには、よく分からない。
恐るべき何かが、リムには起きていた。
それは召喚者の概念をくつがえす物だったが、今のマイには、まだ分からない概念だった。
この時代に召喚されたマイは、泥沼と化していた北部戦線の激戦を終わらせた。
しかしマイの心は晴れない。
この戦いにより、ユアとケイと言うふたりの仲間には、もう二度と会えなくなった。
この先ふたりの出番が無くなるのだが、これがアニメ化された時、ふたりの声優さんに申し訳ない。
これからは、回想シーンという形で、ふたりの出番もあると思う。
しかしそれは、アニメの監督さんに任せよう。
私はただ、物語を進めるだけだ。
そしてマイの心が晴れない理由は、まだあった。
それがリムの変容。
久しぶりに会ったリムは、マイにとって、遠く離れた人になっていた。
残る仲間はただひとり。
マイはそのひとりに、僅かな希望を託す。
この物語の初期40話くらいしか出ていない、その人物に。
そんな希望の旧キャラマインは、マイさえ忘れて、作者さえどうでも良くなった初期設定を、今さらほじくり返している。
その事にマイは、まだ気づいていない。
ぷしゅー。
「ただいまー。」
アイと別れたマイは、自分の部屋に帰ってきた。
自分の部屋に入るのにただいまと言ったのは、この部屋に先客がいるからだ。
アイツウと、ナコである。
アイツウが突っ立ている目の前には、巨大な三枚のモニターが横に並んで浮かんでいる。
アイツウの左右の手元には、キーボードらしき物が浮かんでる。
アイツウが左右のキーボードに打ち込むのに合わせ、左右のモニターに、何やらプログラムが走る。
それとは別に、中央のモニターにも、何かのプログラムが実行されている。
「へー、この時代でもキーボードってあるんだ。」
マイは物珍しげに、アイツウの右手のキーボードを覗きこむ。
宙に浮いたそのキーボードには、文字が無かった。
「おっと、アイツウの邪魔は、しないでね。」
マイはいきなり後ろに引っ張られる。
転びそうになるマイだが、数歩後ろに下がってバランスを取る。
マイを引っ張ったのは、ナコだった。
「ちょっと、何するのよ、ナコ。」
思わず文句を言うマイの口もとに、ナコは人差し指をあてる。
「アイツウの邪魔は、しないでね。」
ナコは再び注意する。満面の笑みで。
「う、うん。」
これにはマイも、少し気圧された。
「思考入力にも、限度があるからね。
どうしても旧時代式の手入力にも、頼らざるを得ないのよ。」
アイツウから離れた場所に移ると、ナコはマイの疑問に答えた。
「へー、そうなんだ。」
思考入力とか言われても、マイにはよく分からない。
アイツウの目の前のモニターとは別に、何かウインドウらしき物が浮かんだり、消えたりしている。
マイの時代には無いこの技術は、サポートAIのアイツウの能力をフルに使っているのだろうと、マイは思った。
つまり、普通の人間なら、マイの時代の人間と、大差無いのではないのか、と。
思考入力とやらも、以外と簡単に出来たりして。
「基礎部分は、終わりました。
後は、お喋りしながらでも、出来ますよ。」
アイツウは振り返って、にっこり笑う。
同時に左右にあったモニターは消え、中央の一枚だけになる。
そして左右のキーボードも消え、中央に一枚のキーボードが現れる。
「凄いねアイツウ。
何やってるのか、全然分からなかったよ。」
とマイは感想を述べる。
「私もサポートAIの端くれですから。」
とアイツウはにっこり笑う。
その横で、モニターに釘づけのナコは驚きの表情を浮かべる。
アイツウはお嬢さま風と言う設定はあるが、ナコには無い。
一応ツンデレ気質のリムを、にっこりと見守るお姉さん風にしたいと思うが、どうもキャラは定まらない。
そんなナコの表情を見て、アイツウの表情も引き締まる。
だがマイの質問は止まらない。
「ねえ、なんで僕の部屋でやってるの?
コンピュータルーム使えばいいじゃん。」
戦闘機用シュミレーターのある部屋の奥に、コンピュータルームはある。
マイは一度も、入った事は無いが。
「それは、履歴を残したくなかったから。」
と言うアイツウの表情が、少し曇る。
「履歴?」
聞き返すマイに、アイツウはうなずく。
「リムの変容。
本部は何か、隠しているわ。」
「ええ、これは隠したくもなるわね。」
と、ナコが続ける。
ナコの見つめるモニターには、何やら棒グラフらしき物が複数上下し、心電図らしき線が、ぴこぴこ走ってる。
マイには、何がなんだか、分からない代物だ。
「つまり、どう言う事?」
よく分からんモニターを見つめ、思いっきり悩んだ表情で、マイは尋ねる。
「これを見ても分からないなら、教えられないわ。」
とアイツウは首をふる。
「つまり、機密事項ってヤツだ。」
とナコはニヤける。
マイはムッとする。
「つまりリムは、以前のリムとは、別人って事ね。」
「別人って言うよりも、これは、本人って言うべきよね。」
マイの発言に釣られて、アイツウはつぶやく。
「え、何?」
よく聞こえなかったマイが聞き返す。
「な、何でもないわ。」
慌ててアイツウは、ケムに巻く。
「問題は、リムのあの眼帯だな。」
とナコは話題を変える。
「え、ええ。あの眼帯の下がどうなってるのか分かれば、もう少し解析出来るのですが。」
とアイツウも、ナコの話題に乗っかる。
「それなら僕、見たよ。」
「ほ、本当ですか?」
マイが意外にも話題に乗ってきたので、アイツウも驚く。
「う、うん。リムがああこれ、って見せてくれたよ。」
とマイは、眼帯をめくる仕草をする。
「それが本当なら、アイから記憶の共有出来るわね。」
アイツウは早速、アイに通信を入れる。
同一フロアに居るのなら、通信は出来る。
「え?」
だがアイの機能は停止していた。
「どうしたの、アイツウ。アイに何かあったの?」
アイツウの表情の変化に、マイは少し不安になる。
「な、何でもないわ。
どうやら遠すぎて通信出来ないみたいね。」
とアイツウはごまかす。
そう、マイに言える訳がない。
アイが機能停止している事を。
「となると、この謎はしばらくおあずけか。」
としょげこむナコ。
「いいえ、何とかなりますわ。」
とアイツウは希望を見つける。
「ご存知の通り、私はアイのコピー体として、作られました。
だから、マイの記憶も覗けるはずです。」
「え、そうなの。」
唐突な設定に、驚くマイ。
「ええ。ですから、その時の事を、よく思い出して下さい。」
と、アイツウはマイの額に左手をかざす。
「う、うん。分かったよ。」
マイは目を閉じて、その時の事を思い出す。
「ほんと、ミズキは私に、何を見せたいのかしらね。」
「な、」
マイの記憶の中で、リムの青い瞳を見たアイツウは驚く。
そして震える手で、キーボードを打ち込み、プログラムを走らせる。
「こ、これは。」
プログラムの結果に、ナコも驚く。
だがマイには、よく分からない。
恐るべき何かが、リムには起きていた。
それは召喚者の概念をくつがえす物だったが、今のマイには、まだ分からない概念だった。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ギフト争奪戦に乗り遅れたら、ラストワン賞で最強スキルを手に入れた
みももも
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたイツキは異空間でギフトの争奪戦に巻き込まれてしまう。
争奪戦に積極的に参加できなかったイツキは最後に残された余り物の最弱ギフトを選ぶことになってしまうが、イツキがギフトを手にしたその瞬間、イツキ一人が残された異空間に謎のファンファーレが鳴り響く。
イツキが手にしたのは誰にも選ばれることのなかった最弱ギフト。
そしてそれと、もう一つ……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる