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異次元からの侵略者
第159話 未来の戦争と言えば宇宙戦艦だよね
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これは西暦9980年のはるか未来のお話し。
マイとユアとメドーラが超高次元空間でブルードラゴンと戦ってる最中、北部戦線の衛星基地ソゴム周辺では、激しい戦闘が繰り広げられていた。
侵略者達がやってくる次元の裂け目が衛星基地ソゴム内部にある事が判明し、ソゴムを破壊するための超兵器コアブレイカーが使用されようとしていた。
そして侵略者側も、荒れ狂うブルードラゴンと、そんなブルードラゴンをサポートするマザーコンピュータミイによる、激しい反撃が開始されていた。
「まさか、予定時間より早く、戦闘が開始されるなんてね。」
侵略者側の攻撃は、派手ではあるが、単調だった。
そんな単調な攻撃をかいくぐり、多数の敵戦闘機を撃墜する、一機の戦闘機があった。
この戦闘機は、シリウスベータエックスだった。
「そろそろエネルギーが尽きます。
帰艦してください。」
「分かったわ、ナコ。
やっぱ連戦はきついわね。」
サポートAIのナコの指示で、シリウスベータエックスは帰艦する。
この戦闘機シリウスベータエックスを操るのは、サポートAIナコのパートナーである、リムだった。
衛星基地ソゴムへ向かうマイの前に、マイの進撃を邪魔するように現れた、二機の戦闘機。
苦戦するマイを助けにきたのは、リムだった。
マイを先に行かせ、その場に残ったリム。
まだ本調子ではないリムが撃墜されそうになった時、一機の戦闘機がリムを助けに現れた。
衛星基地ソゴムにコアブレイカーを撃ち込むために発進した、十数隻の戦艦。
その戦艦の艦載機だった。
窮地を救われたリムは、その艦載機の乗る戦艦に、同乗する事になった。
この時代の人間であるリムは、他のチームの教官任務につく事も多かった。
この時代の人間であるが故、マイ達みたいに過去の時代の人間の様な、禁則事項と言った行動制限の類いが無かったのだ。
それゆえ、リムには知り合いが多かった。
リムを見捨てるのが正しい局面に於いても、リムを見殺しには出来なかった。
戦艦に帰艦したリムは、そのまま戦艦のブリッジに急ぐ。
シリウスシリーズの戦闘機は、いわゆる特別製だった。
必要とする整備や燃料も、特別製だった。
この艦隊に、シリウスシリーズに使える整備機材は無かった。
「リムさん。」
「リム様ぁ。」
「艦長代理。」
リムがブリッジに着くと、皆が羨望の眼差しで出迎える。
皆がリムを頼りにしていた。
と言うのも、この艦に乗る者は皆、経験の浅い者ばかりだった。
この北部戦線での激戦において、熟練の者達は皆、戦場に戻れない身体になっていた。
リムは一介の戦闘機乗りであるが、リムの知識や経験は、この艦隊の中ではずば抜けていた。
「右舷、弾幕が薄いわ。もう一割、厚くしてちょうだい。」
「わ、分かりました、リム様。」
「主砲のエネルギーチャージはどのくらい?」
「只今98パーセントです。
目標の120パーセントまで、あと150秒です。」
「目標は、150パーセントに切り上げて。
敵の数からして、おそらく主砲三連撃では足りないわ。」
「よ、四連撃ですか?
砲身が持ちませんよ。三連撃でもぎりぎりなのに。」
「3.7連撃までなら、持ち堪えられるわ。
だから最後の一連は、保険よ。」
リムは矢継ぎ早に指示を出す。
実際に戦場を戦闘機で飛び回る事で、戦場の張り詰めた空気を感じる事が出来る。
それはブリッジに居てレーダーや計器類ごしに見るよりも、多くの情報をリムにもたらしてくれる。
惜しむらくは、戦場の情報収集と分析対策を、リムがひとりでやらないといけない事だ。
それを分担出来るほどの人材が、この艦隊には居なかった。
ブリッジ内を見渡して、リムは思う。
リムのチームメイト達がブリッジ内に居る様子が、ふと脳裏に浮かぶ。
マインが艦長としてどっしり構え、ユアがレーダー担当。
ケイが通信士で、戦闘機で宇宙を飛ぶリムとマイに、逐一情報を伝える。
五人のサポートAI達も、ブリッジ内で働いている。
だけど、今はリムひとりしかいない。
新米乗組員達を導くのも、リムしかいない。
その重圧が、他のチームメイト達の幻影を見せた。
リムは首を振り、気持ちを切り替える。
「いい事。今回の使命は、撃ち込むコアブレイカーの弾道上の敵を、殲滅する事!」
「はい、リム艦長代理。」
ブリッジ内の乗組員達は、一斉に返事をする。
「でも、敵に気取られてはいけない。
まずは、二時方向の敵艦隊を殲滅する。
主砲発射用意!」
「主砲発射用意!」
砲撃手が、リムの言葉を復唱する。
「主砲発射後、艦載機は残存敵機の殲滅にあたれ。」
「主砲発射後、艦載機は残存敵機の殲滅にあたれ。」
通信士が、リムの指示を出撃している艦載機に伝える。
「主砲発射!」
「主砲発射!」
リムの指示を受け、砲撃手が主砲を発射する。
二時方向の敵艦隊は、ほぼ壊滅。
そこへ艦載機が殲滅のために、わらわらと出向く。
「続いて、八時方向の敵艦隊を殲滅する。
左旋回終了と同時に、主砲発射!」
「了解。左旋回終了と同時に、主砲発射。」
リムの指示に、操舵手は戦艦を左旋回させ、砲撃手は次の砲撃の準備にはいる。
そして、艦首の先に敵艦隊をとらえる。
「主砲発射!」
「主砲発射!」
リムの再度の指示を受け、二撃目の主砲が発射される。
しかし、敵艦隊との距離があり過ぎたためか、先程の様に壊滅にはいたらない。
「主砲再充填!」
リムはすぐさま次の指示を出す。
「主砲再」
「待って下さい、リム艦長代理。」
砲撃手が復唱する所を、誰かがとめる。
この声は、この艦の艦長のものだった。
「あちらの敵艦隊は、近場にいる戦艦に、任せるべきではないでしょうか。」
その言葉に、リムはハッとする。
「そうね。味方の存在を忘れてたわ。」
そう言ってリムはうつむく。
リムの目は、少しかすみだす。
慣れない戦艦指揮で、疲労がどっと出てきた。
リムはその疲労を隠し、顔をあげて、艦長を見る。
「やっぱり私には、味方との連携は無理みたいね。」
「そ、そんな。」
リムの言葉に、艦長の表情が沈む。
この艦長にとって、リムは憧れの先輩であり、全幅の信頼を寄せる人である。
そんなリムからの弱気な言葉は、聞きたくなかった。
「この艦の艦長は、私じゃない。あなたよ。」
リムは艦長を見据え、説得する。
「私には、味方全体を見据えた指揮は、出来ないのよ。
さっきのは、私のミスだったわ。」
リムは、この戦艦だけでなんとかしようとした。
でも艦長は、他の戦艦を頼る事を進言した。
「でも、私にも味方全体を見据えるなんて、出来ません。」
と、艦長は弱音をはく。
艦長ならば本来、それくらいはやってもらわねば、困る。
しかし、この艦長も経験も浅く、この北部戦線への投入も無謀なものであった。
「まずは、隣りの戦艦との連携を心がけなさい。
いきなり味方全体を見るんじゃなくて、少しずつ視野を広げなさい。」
「はい。リム様。」
艦長はリムのアドバイスに、何か感じるものがあった。
「それに、今回の目的を忘れなければ、きっとうまくいくわ。」
とリムは付け加える。
「今回の目的、コアブレイカーの弾道上の敵を殲滅する事。」
艦長はつぶやく。
「分かってるようね。
なら、後は任せてもいいよね。」
リムのこの言葉を聞いて、艦長は初めて気がついた。
リムの足が震えている事。
リムは手すりにつかまって、かろうじて立っている事に。
そう、リムは戦闘機を撃墜される寸前の所を助けられ、その後で、新米達しかいないこの艦の指揮をとってくれた。
その疲労は、測り知れない。
「はい。後は私達に任せてください。
リム艦長代理。今までありがとうございました。」
艦長はリムに向かい、敬礼する。
ブリッジに居る乗組員達も、同じく敬礼する。
「駄目よ。戦闘から目を離しちゃ。」
リムの言葉に、敬礼していた何人かは、業務に戻る。
「後は任せるわ。少し休ませてもらうわね。」
リムも艦長に対して敬礼すると、ブリッジを後にした。
ブリッジの扉が閉まると、リムはその場に崩れる様にしゃがみ込む。
マイとユアとメドーラが超高次元空間でブルードラゴンと戦ってる最中、北部戦線の衛星基地ソゴム周辺では、激しい戦闘が繰り広げられていた。
侵略者達がやってくる次元の裂け目が衛星基地ソゴム内部にある事が判明し、ソゴムを破壊するための超兵器コアブレイカーが使用されようとしていた。
そして侵略者側も、荒れ狂うブルードラゴンと、そんなブルードラゴンをサポートするマザーコンピュータミイによる、激しい反撃が開始されていた。
「まさか、予定時間より早く、戦闘が開始されるなんてね。」
侵略者側の攻撃は、派手ではあるが、単調だった。
そんな単調な攻撃をかいくぐり、多数の敵戦闘機を撃墜する、一機の戦闘機があった。
この戦闘機は、シリウスベータエックスだった。
「そろそろエネルギーが尽きます。
帰艦してください。」
「分かったわ、ナコ。
やっぱ連戦はきついわね。」
サポートAIのナコの指示で、シリウスベータエックスは帰艦する。
この戦闘機シリウスベータエックスを操るのは、サポートAIナコのパートナーである、リムだった。
衛星基地ソゴムへ向かうマイの前に、マイの進撃を邪魔するように現れた、二機の戦闘機。
苦戦するマイを助けにきたのは、リムだった。
マイを先に行かせ、その場に残ったリム。
まだ本調子ではないリムが撃墜されそうになった時、一機の戦闘機がリムを助けに現れた。
衛星基地ソゴムにコアブレイカーを撃ち込むために発進した、十数隻の戦艦。
その戦艦の艦載機だった。
窮地を救われたリムは、その艦載機の乗る戦艦に、同乗する事になった。
この時代の人間であるリムは、他のチームの教官任務につく事も多かった。
この時代の人間であるが故、マイ達みたいに過去の時代の人間の様な、禁則事項と言った行動制限の類いが無かったのだ。
それゆえ、リムには知り合いが多かった。
リムを見捨てるのが正しい局面に於いても、リムを見殺しには出来なかった。
戦艦に帰艦したリムは、そのまま戦艦のブリッジに急ぐ。
シリウスシリーズの戦闘機は、いわゆる特別製だった。
必要とする整備や燃料も、特別製だった。
この艦隊に、シリウスシリーズに使える整備機材は無かった。
「リムさん。」
「リム様ぁ。」
「艦長代理。」
リムがブリッジに着くと、皆が羨望の眼差しで出迎える。
皆がリムを頼りにしていた。
と言うのも、この艦に乗る者は皆、経験の浅い者ばかりだった。
この北部戦線での激戦において、熟練の者達は皆、戦場に戻れない身体になっていた。
リムは一介の戦闘機乗りであるが、リムの知識や経験は、この艦隊の中ではずば抜けていた。
「右舷、弾幕が薄いわ。もう一割、厚くしてちょうだい。」
「わ、分かりました、リム様。」
「主砲のエネルギーチャージはどのくらい?」
「只今98パーセントです。
目標の120パーセントまで、あと150秒です。」
「目標は、150パーセントに切り上げて。
敵の数からして、おそらく主砲三連撃では足りないわ。」
「よ、四連撃ですか?
砲身が持ちませんよ。三連撃でもぎりぎりなのに。」
「3.7連撃までなら、持ち堪えられるわ。
だから最後の一連は、保険よ。」
リムは矢継ぎ早に指示を出す。
実際に戦場を戦闘機で飛び回る事で、戦場の張り詰めた空気を感じる事が出来る。
それはブリッジに居てレーダーや計器類ごしに見るよりも、多くの情報をリムにもたらしてくれる。
惜しむらくは、戦場の情報収集と分析対策を、リムがひとりでやらないといけない事だ。
それを分担出来るほどの人材が、この艦隊には居なかった。
ブリッジ内を見渡して、リムは思う。
リムのチームメイト達がブリッジ内に居る様子が、ふと脳裏に浮かぶ。
マインが艦長としてどっしり構え、ユアがレーダー担当。
ケイが通信士で、戦闘機で宇宙を飛ぶリムとマイに、逐一情報を伝える。
五人のサポートAI達も、ブリッジ内で働いている。
だけど、今はリムひとりしかいない。
新米乗組員達を導くのも、リムしかいない。
その重圧が、他のチームメイト達の幻影を見せた。
リムは首を振り、気持ちを切り替える。
「いい事。今回の使命は、撃ち込むコアブレイカーの弾道上の敵を、殲滅する事!」
「はい、リム艦長代理。」
ブリッジ内の乗組員達は、一斉に返事をする。
「でも、敵に気取られてはいけない。
まずは、二時方向の敵艦隊を殲滅する。
主砲発射用意!」
「主砲発射用意!」
砲撃手が、リムの言葉を復唱する。
「主砲発射後、艦載機は残存敵機の殲滅にあたれ。」
「主砲発射後、艦載機は残存敵機の殲滅にあたれ。」
通信士が、リムの指示を出撃している艦載機に伝える。
「主砲発射!」
「主砲発射!」
リムの指示を受け、砲撃手が主砲を発射する。
二時方向の敵艦隊は、ほぼ壊滅。
そこへ艦載機が殲滅のために、わらわらと出向く。
「続いて、八時方向の敵艦隊を殲滅する。
左旋回終了と同時に、主砲発射!」
「了解。左旋回終了と同時に、主砲発射。」
リムの指示に、操舵手は戦艦を左旋回させ、砲撃手は次の砲撃の準備にはいる。
そして、艦首の先に敵艦隊をとらえる。
「主砲発射!」
「主砲発射!」
リムの再度の指示を受け、二撃目の主砲が発射される。
しかし、敵艦隊との距離があり過ぎたためか、先程の様に壊滅にはいたらない。
「主砲再充填!」
リムはすぐさま次の指示を出す。
「主砲再」
「待って下さい、リム艦長代理。」
砲撃手が復唱する所を、誰かがとめる。
この声は、この艦の艦長のものだった。
「あちらの敵艦隊は、近場にいる戦艦に、任せるべきではないでしょうか。」
その言葉に、リムはハッとする。
「そうね。味方の存在を忘れてたわ。」
そう言ってリムはうつむく。
リムの目は、少しかすみだす。
慣れない戦艦指揮で、疲労がどっと出てきた。
リムはその疲労を隠し、顔をあげて、艦長を見る。
「やっぱり私には、味方との連携は無理みたいね。」
「そ、そんな。」
リムの言葉に、艦長の表情が沈む。
この艦長にとって、リムは憧れの先輩であり、全幅の信頼を寄せる人である。
そんなリムからの弱気な言葉は、聞きたくなかった。
「この艦の艦長は、私じゃない。あなたよ。」
リムは艦長を見据え、説得する。
「私には、味方全体を見据えた指揮は、出来ないのよ。
さっきのは、私のミスだったわ。」
リムは、この戦艦だけでなんとかしようとした。
でも艦長は、他の戦艦を頼る事を進言した。
「でも、私にも味方全体を見据えるなんて、出来ません。」
と、艦長は弱音をはく。
艦長ならば本来、それくらいはやってもらわねば、困る。
しかし、この艦長も経験も浅く、この北部戦線への投入も無謀なものであった。
「まずは、隣りの戦艦との連携を心がけなさい。
いきなり味方全体を見るんじゃなくて、少しずつ視野を広げなさい。」
「はい。リム様。」
艦長はリムのアドバイスに、何か感じるものがあった。
「それに、今回の目的を忘れなければ、きっとうまくいくわ。」
とリムは付け加える。
「今回の目的、コアブレイカーの弾道上の敵を殲滅する事。」
艦長はつぶやく。
「分かってるようね。
なら、後は任せてもいいよね。」
リムのこの言葉を聞いて、艦長は初めて気がついた。
リムの足が震えている事。
リムは手すりにつかまって、かろうじて立っている事に。
そう、リムは戦闘機を撃墜される寸前の所を助けられ、その後で、新米達しかいないこの艦の指揮をとってくれた。
その疲労は、測り知れない。
「はい。後は私達に任せてください。
リム艦長代理。今までありがとうございました。」
艦長はリムに向かい、敬礼する。
ブリッジに居る乗組員達も、同じく敬礼する。
「駄目よ。戦闘から目を離しちゃ。」
リムの言葉に、敬礼していた何人かは、業務に戻る。
「後は任せるわ。少し休ませてもらうわね。」
リムも艦長に対して敬礼すると、ブリッジを後にした。
ブリッジの扉が閉まると、リムはその場に崩れる様にしゃがみ込む。
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