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異次元からの侵略者
第134話 例え話をひねり出すには時間がかかる
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これは西暦9980年のはるか未来のお話し。
千年の時を経てふたりのケイネシアは、マイとユアとメドーラの三人と出会った。
ケイネシアのひとりは、ミイの意志を継ぐ者。
サポートAIだったミイの記憶を受け継ぎ、ブルードラゴンの暴走を止める事を、マイに伝えたかった。
もうひとりのケイネシアは、ブルードラゴンの意志を継ぐ者。
ケイを依代にしたブルードラゴンは、弱者救済に尽力した。
そのブルードラゴンと行動を共にし、志し半ばで殉教したローランの孫の、双子の姉弟。
姉のレイアと弟のレウス。
双子の姉弟は、自分の元の名前を忘れる程の年月を待った。
マイに会える日を。
マイなら、なんとかしてくれる。
だが、ブルードラゴンは暴走してしまった。
マイと出会う前に。
今さら、ブルードラゴンの暴走を止める事は出来るのだろうか。
「ミイとブルードラゴンって、どこにいるの?」
ブルードラゴンを止めてくれと、ケイネシアに頼まれたマイ。
だが肝心のブルードラゴンは、どこにいるのだろう。
そして、総攻撃の準備をしていると思われるミイはいずこに。
「さあな。なんて言ったらいいか、説明が難しい。」
ケイネシアは、訳の分からぬ事を言ってニヤける。
「どう言う事よ、それ。」
ケイネシアの意外な返しに、マイはめんくらう。
「何が難しいんだよ。」
倒れたままの状態で、ユアはつぶやく。
「そうですわ。」
メドーラも倒れたままの状態で、ユアに続く。
「ミイは惑星ドルフレアで、ブルードラゴンはこの近くでしょ。」
「そうなの?」
メドーラの発言を受けて、マイはケイネシアに問いかける。
「だから、その説明が難しいんだよ。」
そう言ってケイネシアは、右手で頭をぽりぽりする。
「多次元空間と言っても、そこは人の住める所じゃないんだ。」
ケイネシアは、なんとか説明しようとする。
「そう言えば、確かにそうですわね。」
メドーラは、ケイネシアの言葉に同意する。
「え、そうなの?」
マイには分からない話しであるが。
「はい。多次元空間と呼ばれる、いわゆる超空間とは、一本の大河の亜流みたいなものです。
そこは、通路には使えますが、人が滞在出来る所ではありません。」
メドーラは軽くそう言うが、マイにはよく理解出来ない。
「つ、つまり、本流となる僕達の次元空間があって、その横に亜流となる多次元空間が、存在してるの?」
マイもなんとか理解しようとする。
「まあ、湿地帯のイメージがそれに近いんだが、イメージ映像がないと、伝えにくいな。」
ケイネシアは目を閉じて、人差し指で自分の額をコツコツ叩く。
サポートAIなら、マイ達召喚者が額に当てたチップから、そのイメージのダウンロードが出来た。
でも、マイ達三人は、パートナーであるサポートAIとは繋がっていない。
そしてケイネシアも、サポートAIの代わりは出来ない。
「単純に言えば、海みたいなものでしょ。」
「それだ。」
「その例えがありましたわね。」
ユアの発言に、ケイネシアとメドーラは賛同する。
でもマイには、よく分かってなさそう。
「海は、その深度によって姿が変わる。これは分かる?」
ユアはマイに対して、説明を続ける。
「浅い場所、深い場所。深くなると光も届かないし、水圧もキツくなる。
って、マイの時代には分からない事か。」
ユアも話してる途中で、マイが原始時代の人間であり、自分と同じ常識を持ちあわせていない事に気がつく。
「わ、分かるわよ。」
マイも知識の反撃に出る。
「1メートル潜ると、1気圧上がるんでしょ。
日本海溝の奥底までいったら、ペシャンコになるんでしょ。」
「その日本海溝って海溝がどこだか分からんが、おおむね合ってる。」
ユアはマイの知識に驚きを隠せない。
「これは、マイの時代にはすでに分かってた事なのか?
マイが特別優秀だとは思えないんだが。」
ユアにとってマイの時代は、原始時代に等しい。
基礎的な科学技術のレベルがどうなのか、よく分からない。
多分、ほとんど無いだろう。とユアは思う。
深海の知識は、宇宙航行の知識よりも後だった。
普通に木星くらいまで、有人で往復出来る様になった頃、その技術の応用で、深海の事も分かるようになった。
そしてその地球内部まで及んだ科学技術が、後に大異変を起こす。
「ユア、さっきも言ったが、シリウス構想に出てきた古文書は、マイの時代に書かれてる。
マイの時代だって、自然科学の知識は、普通にあるぞ。多分。」
マイを原始人だと暗に馬鹿にするユアを、ケイネシアはたしなめる。
「つまりだ、マイ。」
ケイネシアは続きの説明をする。
「海の海面が私達の次元世界だとして、深度百メートル、深度千メートル、深度四千メートル、深度八千メートル、それぞれに別の生態系が存在する。
分かるか?」
ケイネシアの説明に、マイはうなずく。
「そして、今言った生態系という言葉を、多次元空間という言葉に置き換えてくれ。
多次元空間について、イメージは持てたかな?」
マイはうなずく。
とりあえずケイネシアの言う多次元空間についてのイメージは持てた。
「つまり、深度の深い所ほど、人が生活するのがキツくなる。」
と、ケイネシアは付け加える。
「なるほど。」
「そう言う事ですか。」
ケイネシアの説明に、ユアとメドーラは理解した。
だが、マイはあせる。
「ど、どう言う事?」
「つまり多次元空間の惑星ドルフレアは、人の住める場所では無くなったと言う事ですわ。」
マイに疑問に、メドーラが答える。
「多次元空間とは本来、それほど変化の激しい所なんだよ。」
まだ理解しきれて無さそうなマイに、ケイネシアが補足する。
「ミイはどこに居るのかって質問の答えだが、」
ケイネシアは、ここで冒頭のマイの質問に答える。
「誰もたどり着けない、次元の狭間にいる。」
「ちょっと待てよ。」
絶句するマイを尻目に、ユアは疑問を投げかける。
「ミイは今度の戦争に関わってるんだろ。
そんな次元の狭間から、そんな事が可能なのか。」
ユアの言葉に、ケイネシアは自然と涙が流れる。
驚くマイ達三人。
「さっきのフォログラフのミイな、あれは今のミイの姿なんだよ。
最期にマイに会いたいって。」
「そんな。私、なんて事を。」
ケイネシアの言葉に、メドーラは悔いる。ミイに銃弾をあびせた事を。
「おまえ達に会いたかっただけのフォログラフさ。こっちの行為は、向こうのミイには伝わってないさ。」
とケイネシアはフォローする。
「ミイは、分かってたんだ。こうなる事を。
だから、自分の別動体として動ける私を作った。」
ケイネシアは涙をぬぐう。
「次元の狭間に居るミイは、もはや自己修復は不可能。
あと数年もすれば、壊れるだろう。」
「そんな、なんとかならないの。」
「すでにミイとしての意識はない。ミイはもはや、ケイの意志に殉じるただのコンピュータに過ぎない。」
「ケイの意志。つまり、ケイを取り込んだブルードラゴンの意志だな。」
ケイネシアの言いたい事を、ユアは理解する。
メドーラも同じ思いだ。
「でもミイは、そんな事したくないんだ。
頼む、ブルードラゴンを、ミイを止めてくれ。」
ケイネシアは再び、頭を下げた。
千年の時を経てふたりのケイネシアは、マイとユアとメドーラの三人と出会った。
ケイネシアのひとりは、ミイの意志を継ぐ者。
サポートAIだったミイの記憶を受け継ぎ、ブルードラゴンの暴走を止める事を、マイに伝えたかった。
もうひとりのケイネシアは、ブルードラゴンの意志を継ぐ者。
ケイを依代にしたブルードラゴンは、弱者救済に尽力した。
そのブルードラゴンと行動を共にし、志し半ばで殉教したローランの孫の、双子の姉弟。
姉のレイアと弟のレウス。
双子の姉弟は、自分の元の名前を忘れる程の年月を待った。
マイに会える日を。
マイなら、なんとかしてくれる。
だが、ブルードラゴンは暴走してしまった。
マイと出会う前に。
今さら、ブルードラゴンの暴走を止める事は出来るのだろうか。
「ミイとブルードラゴンって、どこにいるの?」
ブルードラゴンを止めてくれと、ケイネシアに頼まれたマイ。
だが肝心のブルードラゴンは、どこにいるのだろう。
そして、総攻撃の準備をしていると思われるミイはいずこに。
「さあな。なんて言ったらいいか、説明が難しい。」
ケイネシアは、訳の分からぬ事を言ってニヤける。
「どう言う事よ、それ。」
ケイネシアの意外な返しに、マイはめんくらう。
「何が難しいんだよ。」
倒れたままの状態で、ユアはつぶやく。
「そうですわ。」
メドーラも倒れたままの状態で、ユアに続く。
「ミイは惑星ドルフレアで、ブルードラゴンはこの近くでしょ。」
「そうなの?」
メドーラの発言を受けて、マイはケイネシアに問いかける。
「だから、その説明が難しいんだよ。」
そう言ってケイネシアは、右手で頭をぽりぽりする。
「多次元空間と言っても、そこは人の住める所じゃないんだ。」
ケイネシアは、なんとか説明しようとする。
「そう言えば、確かにそうですわね。」
メドーラは、ケイネシアの言葉に同意する。
「え、そうなの?」
マイには分からない話しであるが。
「はい。多次元空間と呼ばれる、いわゆる超空間とは、一本の大河の亜流みたいなものです。
そこは、通路には使えますが、人が滞在出来る所ではありません。」
メドーラは軽くそう言うが、マイにはよく理解出来ない。
「つ、つまり、本流となる僕達の次元空間があって、その横に亜流となる多次元空間が、存在してるの?」
マイもなんとか理解しようとする。
「まあ、湿地帯のイメージがそれに近いんだが、イメージ映像がないと、伝えにくいな。」
ケイネシアは目を閉じて、人差し指で自分の額をコツコツ叩く。
サポートAIなら、マイ達召喚者が額に当てたチップから、そのイメージのダウンロードが出来た。
でも、マイ達三人は、パートナーであるサポートAIとは繋がっていない。
そしてケイネシアも、サポートAIの代わりは出来ない。
「単純に言えば、海みたいなものでしょ。」
「それだ。」
「その例えがありましたわね。」
ユアの発言に、ケイネシアとメドーラは賛同する。
でもマイには、よく分かってなさそう。
「海は、その深度によって姿が変わる。これは分かる?」
ユアはマイに対して、説明を続ける。
「浅い場所、深い場所。深くなると光も届かないし、水圧もキツくなる。
って、マイの時代には分からない事か。」
ユアも話してる途中で、マイが原始時代の人間であり、自分と同じ常識を持ちあわせていない事に気がつく。
「わ、分かるわよ。」
マイも知識の反撃に出る。
「1メートル潜ると、1気圧上がるんでしょ。
日本海溝の奥底までいったら、ペシャンコになるんでしょ。」
「その日本海溝って海溝がどこだか分からんが、おおむね合ってる。」
ユアはマイの知識に驚きを隠せない。
「これは、マイの時代にはすでに分かってた事なのか?
マイが特別優秀だとは思えないんだが。」
ユアにとってマイの時代は、原始時代に等しい。
基礎的な科学技術のレベルがどうなのか、よく分からない。
多分、ほとんど無いだろう。とユアは思う。
深海の知識は、宇宙航行の知識よりも後だった。
普通に木星くらいまで、有人で往復出来る様になった頃、その技術の応用で、深海の事も分かるようになった。
そしてその地球内部まで及んだ科学技術が、後に大異変を起こす。
「ユア、さっきも言ったが、シリウス構想に出てきた古文書は、マイの時代に書かれてる。
マイの時代だって、自然科学の知識は、普通にあるぞ。多分。」
マイを原始人だと暗に馬鹿にするユアを、ケイネシアはたしなめる。
「つまりだ、マイ。」
ケイネシアは続きの説明をする。
「海の海面が私達の次元世界だとして、深度百メートル、深度千メートル、深度四千メートル、深度八千メートル、それぞれに別の生態系が存在する。
分かるか?」
ケイネシアの説明に、マイはうなずく。
「そして、今言った生態系という言葉を、多次元空間という言葉に置き換えてくれ。
多次元空間について、イメージは持てたかな?」
マイはうなずく。
とりあえずケイネシアの言う多次元空間についてのイメージは持てた。
「つまり、深度の深い所ほど、人が生活するのがキツくなる。」
と、ケイネシアは付け加える。
「なるほど。」
「そう言う事ですか。」
ケイネシアの説明に、ユアとメドーラは理解した。
だが、マイはあせる。
「ど、どう言う事?」
「つまり多次元空間の惑星ドルフレアは、人の住める場所では無くなったと言う事ですわ。」
マイに疑問に、メドーラが答える。
「多次元空間とは本来、それほど変化の激しい所なんだよ。」
まだ理解しきれて無さそうなマイに、ケイネシアが補足する。
「ミイはどこに居るのかって質問の答えだが、」
ケイネシアは、ここで冒頭のマイの質問に答える。
「誰もたどり着けない、次元の狭間にいる。」
「ちょっと待てよ。」
絶句するマイを尻目に、ユアは疑問を投げかける。
「ミイは今度の戦争に関わってるんだろ。
そんな次元の狭間から、そんな事が可能なのか。」
ユアの言葉に、ケイネシアは自然と涙が流れる。
驚くマイ達三人。
「さっきのフォログラフのミイな、あれは今のミイの姿なんだよ。
最期にマイに会いたいって。」
「そんな。私、なんて事を。」
ケイネシアの言葉に、メドーラは悔いる。ミイに銃弾をあびせた事を。
「おまえ達に会いたかっただけのフォログラフさ。こっちの行為は、向こうのミイには伝わってないさ。」
とケイネシアはフォローする。
「ミイは、分かってたんだ。こうなる事を。
だから、自分の別動体として動ける私を作った。」
ケイネシアは涙をぬぐう。
「次元の狭間に居るミイは、もはや自己修復は不可能。
あと数年もすれば、壊れるだろう。」
「そんな、なんとかならないの。」
「すでにミイとしての意識はない。ミイはもはや、ケイの意志に殉じるただのコンピュータに過ぎない。」
「ケイの意志。つまり、ケイを取り込んだブルードラゴンの意志だな。」
ケイネシアの言いたい事を、ユアは理解する。
メドーラも同じ思いだ。
「でもミイは、そんな事したくないんだ。
頼む、ブルードラゴンを、ミイを止めてくれ。」
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