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異次元からの侵略者
第128話 人命の重さ
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これは西暦9980年のはるか未来のお話し。
その千年前、惑星ドルフレアの地でケイは、ブルードラゴンの依代になった。
そして魔族と呼ばれた宇宙移民達を、多次元空間へと導いた。
魔族を滅ぼしたとされる、勇者ローランとともに、宇宙移民達の救済に尽力する。
だがローランは、国内情勢の建て直しに携わる事になる。
ローランは二男一女をもうけた。
血気盛んなふたりの男子には言えなかったが、末娘には魔族の真実を伝えた。
末娘は、ブルードラゴンの手伝いをするようになる。
そして彼女の子供である双子の姉弟は、ブルードラゴンと行動を共にした。
数多くの弱者を救うため、姉弟は新興宗教を立ち上げた。
その頃、ミイと出会った。
新興宗教団体は、宇宙の北の果てに、ふたつの衛星基地を建設。
そこを虐げられし者の楽園とした。
しかし、物事はそううまくは運ばない。
新興宗教団体は廃れはてるまでの、およそ二百年間、迫害され続けた。
教祖である姉弟も、早々に殺された。
ミイは三重の寝所の奥で、自らのバックアップコンピュータを作り続けていた。
その過程で、ケイのアバター体も作っていた。
ミイは死んだ姉弟の魂を、ケイのアバター体に召喚した。
北部戦線の激戦の発端は、異形の子供を、衛星基地ソゴムの住人が撃ち殺した事にあった。
その事実に心を痛めるマイ。
しかし、ユアの怒りは爆発。
ケイネシアにつっかかる。
「そんな事で、何人犠牲にすりゃあ、気がすむんだよ!」
そう、北部戦線での激戦は、ブルレア連邦に多大な被害を出している。
救援に駆けつけるグリムア共和国もレドリア合衆国も同様だ。
その被害の発端が、単なる子供の喧嘩だった。
「待ってよ、ユア。
子供を殺されれば、誰だって怒るよ。」
マイはユアとは違い、ブルードラゴンの行動に理解を示す。
「はあ?それで、なんで戦争になるのよ!」
「ふ。」
マイとユアとの怒りのやり取りに、ケイネシアはにやけて目を閉じる。
それを見てメドーラも、思う所があった。
「マイお姉さま。
子供を殺したヤツひとりを殺せば、済む話しですわ。
戦争を吹っかける理由には、なりません。」
メドーラもこの事については、ユアと同じ考えだった。
「でも、今までもずっと、迫害し続けてきたんでしょ?」
マイはあくまで、ブルードラゴンのかたをもつ。
「それに、人の命は地球より重いって言うじゃん。」
「え?」
マイの発言に、ヒートアップしてたユアも、思わず冷静になる。
メドーラも同様に、マイの発言に驚いている。
「何言ってるの、マイ。
そんな訳ないじゃん。」
ユアはそれ以上の言葉が出てこなかった。
価値観が違う。
そのひと言で片付けられるのかもしれないが、永遠に理解しあえない何かを、ユアは感じた。
「あはは、そりゃあ、生きた時代と地域で、価値観は異なるよな。」
ここでケイネシアが口をはさむ。
「生きた時代って、いつに生きてれば、そうなるのよ。」
ユアはケイネシアの発言にも、納得出来なかった。
マイの持つ価値観について。
「マイ、あなたはいつの時代から召喚されたのよ?」
ユアは思わずマイに聞いてみる。
他の召喚者の年代を聞く事。
これは召喚者の間では、タブーとされていた。
だが、今のユアには、そのタブーを犯してでも、マイの話しを聞きたかった。
「僕の時代?
僕は西暦2020年頃の、日本から召喚されたよ。」
「え?」
ユアは戸惑う。
マイの答えは、ユアの想像を超えるものだった。
「2020年って、人類がまだ宇宙に出られなかった、超原始時代じゃない。
それに、にっぽんって何よ。聞いた事がない。」
「そりゃあ、西暦3000年には、滅んでたらしいからね。
でも、原始時代って、酷すぎるよ。」
自分の時代を原始時代と言われ、ちょっとムッとするマイ。
マイの召喚は、ユアにとっての常識を、はるかに超えていた。
召喚された年代が、古過ぎる。
召喚は西暦7500年前後に集中し、古くても西暦4000年代から現れ始める。
ちょっと前にケイネシアが、マイが召喚された事自体がおかしいと言っていたが、今なら理解できる。
「なんで滅んだって知ってるの。
それって、マイにとっての禁則事項じゃないの?」
その者の未来に起きる事がら、知りえない未来の情報は、その者にとっての禁則事項である。
自分の国が滅ぶ事。
これはマイが知ってはならない、マイにとっての禁則事項のはずである。
「えと、なんかジョーが、口を滑らせて教えてくれた。」
マイは日本滅亡を知ったいきさつを、ユアに説明する。
ジョーとは、一応メカニックマンの肩書きであるが、マイ達の実質的な司令官でもある。
そんなジョーが、口を滑らせたからって、禁則事項を破るとは思えない。
「ジョーが?あのジョーが?信じられない。」
「ユアお姉さま。今はマイお姉さまの召喚前の事は関係ありません。
今は、ブルードラゴンの行動原理がおかしいって話しです。」
ここでメドーラが口をはさむ。
ユアがマイの召喚についての話しに、のめり込んでいくからだ。
「だけどメドーラ、マイは原始時代の人間なのよ。
価値観の違いをはっきりさせないと、一緒に行動出来ないじゃん。」
「ひどいよ、ユア。」
「言い過ぎです。ユアお姉さま。」
メドーラが軌道修正しようとするも、ユアには受け入れられなかった。
それほどユアの衝撃は強く、本筋の話しにも戻れない。
「メドーラだって、マイと価値観違うでしょ。」
ユアはメドーラに、同意を求める。
「確かに、マイお姉さまとは価値観が違うかもしれません。」
マイはメドーラの発言に、少なからずショックを受ける。
「ですが、どの時代でも、ひとは生きてます。
どんな時代でも、そこで生きてるのは、私達と同じ人間です。
尊敬出来るひとは、どの時代にもいるはずです。」
メドーラは、ユアと違って、原始時代とひとくくりにはしなかった。
「そりゃそうだけど。」
ユアもメドーラの発言は、理解出来る。
だけど原始時代とされる時代の人間の価値観が理解出来ないのは、変わらなかった。
「原始時代ってバカにするけどな。」
ここでケイネシアが口をはさむ。
これはケイネシアとしての発言というより、サポートAIのミイとしての意見だった。
「シリウス構想の元となった古文書。
これが書かれたのが、丁度マイの時代なんだよ。」
「え?」
ケイネシアの発言に、マイは驚く。
古文書と言うからには、紀元前のアリストテレスとか、ルネッサンス時代のレオナルドダビンチとかを想像していた。
それが自分の時代だったとは、どういう事だろう?
「そっか、今に通じる価値観が、マイの時代にもあったのか。」
ユアはマイの時代の価値観も、言うほど原始時代ではないと思えた。
「マイ、ごめんね。原始時代なんて言っちゃって。」
ユアは謝った。
しかし、マイというひとりの人格は認めても、その時代が原始時代であるという認識は、そう簡単には変わらない。
「ついでに言うと、ケイの召喚された年代は、西暦9000年。
マインは西暦2300年。リムは現代人だ。」
とケイネシアは付け加える。
メドーラについては、知らなかった。
ユアは疑問に思った。
マインも召喚年代が古過ぎる事に。
その千年前、惑星ドルフレアの地でケイは、ブルードラゴンの依代になった。
そして魔族と呼ばれた宇宙移民達を、多次元空間へと導いた。
魔族を滅ぼしたとされる、勇者ローランとともに、宇宙移民達の救済に尽力する。
だがローランは、国内情勢の建て直しに携わる事になる。
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血気盛んなふたりの男子には言えなかったが、末娘には魔族の真実を伝えた。
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そして彼女の子供である双子の姉弟は、ブルードラゴンと行動を共にした。
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そこを虐げられし者の楽園とした。
しかし、物事はそううまくは運ばない。
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教祖である姉弟も、早々に殺された。
ミイは三重の寝所の奥で、自らのバックアップコンピュータを作り続けていた。
その過程で、ケイのアバター体も作っていた。
ミイは死んだ姉弟の魂を、ケイのアバター体に召喚した。
北部戦線の激戦の発端は、異形の子供を、衛星基地ソゴムの住人が撃ち殺した事にあった。
その事実に心を痛めるマイ。
しかし、ユアの怒りは爆発。
ケイネシアにつっかかる。
「そんな事で、何人犠牲にすりゃあ、気がすむんだよ!」
そう、北部戦線での激戦は、ブルレア連邦に多大な被害を出している。
救援に駆けつけるグリムア共和国もレドリア合衆国も同様だ。
その被害の発端が、単なる子供の喧嘩だった。
「待ってよ、ユア。
子供を殺されれば、誰だって怒るよ。」
マイはユアとは違い、ブルードラゴンの行動に理解を示す。
「はあ?それで、なんで戦争になるのよ!」
「ふ。」
マイとユアとの怒りのやり取りに、ケイネシアはにやけて目を閉じる。
それを見てメドーラも、思う所があった。
「マイお姉さま。
子供を殺したヤツひとりを殺せば、済む話しですわ。
戦争を吹っかける理由には、なりません。」
メドーラもこの事については、ユアと同じ考えだった。
「でも、今までもずっと、迫害し続けてきたんでしょ?」
マイはあくまで、ブルードラゴンのかたをもつ。
「それに、人の命は地球より重いって言うじゃん。」
「え?」
マイの発言に、ヒートアップしてたユアも、思わず冷静になる。
メドーラも同様に、マイの発言に驚いている。
「何言ってるの、マイ。
そんな訳ないじゃん。」
ユアはそれ以上の言葉が出てこなかった。
価値観が違う。
そのひと言で片付けられるのかもしれないが、永遠に理解しあえない何かを、ユアは感じた。
「あはは、そりゃあ、生きた時代と地域で、価値観は異なるよな。」
ここでケイネシアが口をはさむ。
「生きた時代って、いつに生きてれば、そうなるのよ。」
ユアはケイネシアの発言にも、納得出来なかった。
マイの持つ価値観について。
「マイ、あなたはいつの時代から召喚されたのよ?」
ユアは思わずマイに聞いてみる。
他の召喚者の年代を聞く事。
これは召喚者の間では、タブーとされていた。
だが、今のユアには、そのタブーを犯してでも、マイの話しを聞きたかった。
「僕の時代?
僕は西暦2020年頃の、日本から召喚されたよ。」
「え?」
ユアは戸惑う。
マイの答えは、ユアの想像を超えるものだった。
「2020年って、人類がまだ宇宙に出られなかった、超原始時代じゃない。
それに、にっぽんって何よ。聞いた事がない。」
「そりゃあ、西暦3000年には、滅んでたらしいからね。
でも、原始時代って、酷すぎるよ。」
自分の時代を原始時代と言われ、ちょっとムッとするマイ。
マイの召喚は、ユアにとっての常識を、はるかに超えていた。
召喚された年代が、古過ぎる。
召喚は西暦7500年前後に集中し、古くても西暦4000年代から現れ始める。
ちょっと前にケイネシアが、マイが召喚された事自体がおかしいと言っていたが、今なら理解できる。
「なんで滅んだって知ってるの。
それって、マイにとっての禁則事項じゃないの?」
その者の未来に起きる事がら、知りえない未来の情報は、その者にとっての禁則事項である。
自分の国が滅ぶ事。
これはマイが知ってはならない、マイにとっての禁則事項のはずである。
「えと、なんかジョーが、口を滑らせて教えてくれた。」
マイは日本滅亡を知ったいきさつを、ユアに説明する。
ジョーとは、一応メカニックマンの肩書きであるが、マイ達の実質的な司令官でもある。
そんなジョーが、口を滑らせたからって、禁則事項を破るとは思えない。
「ジョーが?あのジョーが?信じられない。」
「ユアお姉さま。今はマイお姉さまの召喚前の事は関係ありません。
今は、ブルードラゴンの行動原理がおかしいって話しです。」
ここでメドーラが口をはさむ。
ユアがマイの召喚についての話しに、のめり込んでいくからだ。
「だけどメドーラ、マイは原始時代の人間なのよ。
価値観の違いをはっきりさせないと、一緒に行動出来ないじゃん。」
「ひどいよ、ユア。」
「言い過ぎです。ユアお姉さま。」
メドーラが軌道修正しようとするも、ユアには受け入れられなかった。
それほどユアの衝撃は強く、本筋の話しにも戻れない。
「メドーラだって、マイと価値観違うでしょ。」
ユアはメドーラに、同意を求める。
「確かに、マイお姉さまとは価値観が違うかもしれません。」
マイはメドーラの発言に、少なからずショックを受ける。
「ですが、どの時代でも、ひとは生きてます。
どんな時代でも、そこで生きてるのは、私達と同じ人間です。
尊敬出来るひとは、どの時代にもいるはずです。」
メドーラは、ユアと違って、原始時代とひとくくりにはしなかった。
「そりゃそうだけど。」
ユアもメドーラの発言は、理解出来る。
だけど原始時代とされる時代の人間の価値観が理解出来ないのは、変わらなかった。
「原始時代ってバカにするけどな。」
ここでケイネシアが口をはさむ。
これはケイネシアとしての発言というより、サポートAIのミイとしての意見だった。
「シリウス構想の元となった古文書。
これが書かれたのが、丁度マイの時代なんだよ。」
「え?」
ケイネシアの発言に、マイは驚く。
古文書と言うからには、紀元前のアリストテレスとか、ルネッサンス時代のレオナルドダビンチとかを想像していた。
それが自分の時代だったとは、どういう事だろう?
「そっか、今に通じる価値観が、マイの時代にもあったのか。」
ユアはマイの時代の価値観も、言うほど原始時代ではないと思えた。
「マイ、ごめんね。原始時代なんて言っちゃって。」
ユアは謝った。
しかし、マイというひとりの人格は認めても、その時代が原始時代であるという認識は、そう簡単には変わらない。
「ついでに言うと、ケイの召喚された年代は、西暦9000年。
マインは西暦2300年。リムは現代人だ。」
とケイネシアは付け加える。
メドーラについては、知らなかった。
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