161 / 221
伝説の次元空間編
第161話 勇者歴史上の美女に惚れられる
しおりを挟む
過去のサーイターマルドを模した次元世界に来た俺は、ノブヒコさんがアケミの夫だという、驚愕の事実を知る。
元の時代では女性同士なのに、なぜこの次元世界では夫婦なんだ?
「怪しいわね、こいつ。」
俺の今までの態度を見て、ユミコがつぶやく。
やばい、アケミの胸に誘惑されて、うまい言い訳を考えつかなかった!
この時代のユミコも、鋭い!
「そ、それじゃあ、俺はこれで。助けてくれて、ありがとうございました。」
俺は、そそくさと立ち去ろうとする。
タカスナとの接触は、また今度だ。今度こそうまくやろう。
そう、今度こそタカスナとだけに会うんだ!
「待ちなさいって。」
そんな俺を、ノブヒコさんが呼びとめる。
「あなた道に迷ったんでしょ?ひとりで行かせる訳には、いきませんよ。」
「は、はい。実はそうなんです。ここがどこかも分からなくて、困ってるんです。」
ナイスだノブヒコさん。実に自然な言い訳が出来た。
だが、アケミとユミコは無表情で俺を見つめる。
「どう思う、ユミコ。」
「怪しさ満点ね。ろくな装備もなしで、こんな所をうろつくなんて、あり得ないわね。」
「そうだよな。あいつは迷ったって言ってるけど、どこから来て、どこに行くつもりなのか。」
「しばらく、監視する必要がありそうね。」
アケミとユミコは、何か小声で話してる。
俺にはよく聞こえなかったが、何話してんだろ?
「それじゃあ君、街まで私たちが送るよ。」
とノブヒコさんが言ってくれた。
「あ、ありがとうございます。助かります。」
俺はノブヒコさんの提案を受け入れる。
うまくいけば、タカスナと会える。タカスナとふたりきりになれるかもしれない。
「私はノブヒコ。あのふたりはアケミさんとユミコさん。」
ノブヒコさんは、メンバーを紹介してくれる。
うん、普通に呼びあってたから、すでに知ってるけどね。
「俺は、ユウタって言います。よろしくお願いします、ノブヒコさん。」
俺は隣りを歩くノブヒコさんに、自己紹介。
アケミとユミコは、俺たちの後ろからついてくる。
俺も、ここで名乗っていいものかと思ったが、深く考えない事にした。
それにしてもアケミとユミコ。
俺の後ろから、熱い視線を送ってきやがる。
まさか、俺に惚れたって事はないよな。
俺は惚れそうだが。
アケミは人妻。
下手したらノブヒコさんと、血みどろなバトルになりかねない。
ノブヒコさんは見た感じ、ヒーラー。俺が本気だせば勝てるかもしれない。
そしてユミコ。
この次元世界で俺と一緒になったら、元の時代のユミコとか、色々どうなるんだろう。
くう、モテる男はつらいぜ!
元の時代では女性同士なのに、なぜこの次元世界では夫婦なんだ?
「怪しいわね、こいつ。」
俺の今までの態度を見て、ユミコがつぶやく。
やばい、アケミの胸に誘惑されて、うまい言い訳を考えつかなかった!
この時代のユミコも、鋭い!
「そ、それじゃあ、俺はこれで。助けてくれて、ありがとうございました。」
俺は、そそくさと立ち去ろうとする。
タカスナとの接触は、また今度だ。今度こそうまくやろう。
そう、今度こそタカスナとだけに会うんだ!
「待ちなさいって。」
そんな俺を、ノブヒコさんが呼びとめる。
「あなた道に迷ったんでしょ?ひとりで行かせる訳には、いきませんよ。」
「は、はい。実はそうなんです。ここがどこかも分からなくて、困ってるんです。」
ナイスだノブヒコさん。実に自然な言い訳が出来た。
だが、アケミとユミコは無表情で俺を見つめる。
「どう思う、ユミコ。」
「怪しさ満点ね。ろくな装備もなしで、こんな所をうろつくなんて、あり得ないわね。」
「そうだよな。あいつは迷ったって言ってるけど、どこから来て、どこに行くつもりなのか。」
「しばらく、監視する必要がありそうね。」
アケミとユミコは、何か小声で話してる。
俺にはよく聞こえなかったが、何話してんだろ?
「それじゃあ君、街まで私たちが送るよ。」
とノブヒコさんが言ってくれた。
「あ、ありがとうございます。助かります。」
俺はノブヒコさんの提案を受け入れる。
うまくいけば、タカスナと会える。タカスナとふたりきりになれるかもしれない。
「私はノブヒコ。あのふたりはアケミさんとユミコさん。」
ノブヒコさんは、メンバーを紹介してくれる。
うん、普通に呼びあってたから、すでに知ってるけどね。
「俺は、ユウタって言います。よろしくお願いします、ノブヒコさん。」
俺は隣りを歩くノブヒコさんに、自己紹介。
アケミとユミコは、俺たちの後ろからついてくる。
俺も、ここで名乗っていいものかと思ったが、深く考えない事にした。
それにしてもアケミとユミコ。
俺の後ろから、熱い視線を送ってきやがる。
まさか、俺に惚れたって事はないよな。
俺は惚れそうだが。
アケミは人妻。
下手したらノブヒコさんと、血みどろなバトルになりかねない。
ノブヒコさんは見た感じ、ヒーラー。俺が本気だせば勝てるかもしれない。
そしてユミコ。
この次元世界で俺と一緒になったら、元の時代のユミコとか、色々どうなるんだろう。
くう、モテる男はつらいぜ!
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
現代に転生した勇者は過去の記憶を取り戻し、再び聖剣を持って戦いへ赴く
八神 凪
ファンタジー
神緒 修(しゅう)はどこにでもいる普通の男子高校生。
しかし彼は小さいころからおかしな夢……自分が別の人間として過ごす夢を見ることが多かった。
〝自分〟は勇者と名乗り、仲間と旅をするおかしな夢を。
だがある日、修の夢に最後の瞬間が訪れる。凄惨な自分の死と大切な人を守れなかったという後悔の中で息絶える‟彼„の人生の終わり――
それは修にとって遠い出来事、自分には関係のない世界……それでも不思議と気になる夢だったが、その日を境に夢を見なくなる。
また平穏な毎日が繰り返される。
そう、思っていた――
異世界二度目のおっさん、どう考えても高校生勇者より強い
八神 凪
ファンタジー
旧題:久しぶりに異世界召喚に巻き込まれたおっさんの俺は、どう考えても一緒に召喚された勇者候補よりも強い
【第二回ファンタジーカップ大賞 編集部賞受賞! 書籍化します!】
高柳 陸はどこにでもいるサラリーマン。
満員電車に揺られて上司にどやされ、取引先には愛想笑い。
彼女も居ないごく普通の男である。
そんな彼が定時で帰宅しているある日、どこかの飲み屋で一杯飲むかと考えていた。
繁華街へ繰り出す陸。
まだ時間が早いので学生が賑わっているなと懐かしさに目を細めている時、それは起きた。
陸の前を歩いていた男女の高校生の足元に紫色の魔法陣が出現した。
まずい、と思ったが少し足が入っていた陸は魔法陣に吸い込まれるように引きずられていく。
魔法陣の中心で困惑する男女の高校生と陸。そして眼鏡をかけた女子高生が中心へ近づいた瞬間、目の前が真っ白に包まれる。
次に目が覚めた時、男女の高校生と眼鏡の女子高生、そして陸の目の前には中世のお姫様のような恰好をした女性が両手を組んで声を上げる。
「異世界の勇者様、どうかこの国を助けてください」と。
困惑する高校生に自分はこの国の姫でここが剣と魔法の世界であること、魔王と呼ばれる存在が世界を闇に包もうとしていて隣国がそれに乗じて我が国に攻めてこようとしていると説明をする。
元の世界に戻る方法は魔王を倒すしかないといい、高校生二人は渋々了承。
なにがなんだか分からない眼鏡の女子高生と陸を見た姫はにこやかに口を開く。
『あなた達はなんですか? 自分が召喚したのは二人だけなのに』
そう言い放つと城から追い出そうとする姫。
そこで男女の高校生は残った女生徒は幼馴染だと言い、自分と一緒に行こうと提案。
残された陸は慣れた感じで城を出て行くことに決めた。
「さて、久しぶりの異世界だが……前と違う世界みたいだな」
陸はしがないただのサラリーマン。
しかしその実態は過去に異世界へ旅立ったことのある経歴を持つ男だった。
今度も魔王がいるのかとため息を吐きながら、陸は以前手に入れた力を駆使し異世界へと足を踏み出す――
転生王女は異世界でも美味しい生活がしたい!~モブですがヒロインを排除します~
ちゃんこ
ファンタジー
乙女ゲームの世界に転生した⁉
攻略対象である3人の王子は私の兄さまたちだ。
私は……名前も出てこないモブ王女だけど、兄さまたちを誑かすヒロインが嫌いなので色々回避したいと思います。
美味しいものをモグモグしながら(重要)兄さまたちも、お国の平和も、きっちりお守り致します。守ってみせます、守りたい、守れたらいいな。え~と……ひとりじゃ何もできない! 助けてMyファミリー、私の知識を形にして~!
【1章】飯テロ/スイーツテロ・局地戦争・飢饉回避
【2章】王国発展・vs.ヒロイン
【予定】全面戦争回避、婚約破棄、陰謀?、養い子の子育て、恋愛、ざまぁ、などなど。
※〈私〉=〈わたし〉と読んで頂きたいと存じます。
※恋愛相手とはまだ出会っていません(年の差)
イラストブログ https://tenseioujo.blogspot.com/
Pinterest https://www.pinterest.jp/chankoroom/
※作中のイラストは画像生成AIで作成したものです。
狙って追放された創聖魔法使いは異世界を謳歌する
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーから追放される~異世界転生前の記憶が戻ったのにこのままいいように使われてたまるか!
【第15回ファンタジー小説大賞の爽快バトル賞を受賞しました】
ここは異世界エールドラド。その中の国家の1つ⋯⋯グランドダイン帝国の首都シュバルツバイン。
主人公リックはグランドダイン帝国子爵家の次男であり、回復、支援を主とする補助魔法の使い手で勇者パーティーの一員だった。
そんな中グランドダイン帝国の第二皇子で勇者のハインツに公衆の面前で宣言される。
「リック⋯⋯お前は勇者パーティーから追放する」
その言葉にリックは絶望し地面に膝を着く。
「もう2度と俺達の前に現れるな」
そう言って勇者パーティーはリックの前から去っていった。
それを見ていた周囲の人達もリックに声をかけるわけでもなく、1人2人と消えていく。
そしてこの場に誰もいなくなった時リックは⋯⋯笑っていた。
「記憶が戻った今、あんなワガママ皇子には従っていられない。俺はこれからこの異世界を謳歌するぞ」
そう⋯⋯リックは以前生きていた前世の記憶があり、女神の力で異世界転生した者だった。
これは狙って勇者パーティーから追放され、前世の記憶と女神から貰った力を使って無双するリックのドタバタハーレム物語である。
*他サイトにも掲載しています。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す
エルリア
ファンタジー
【祝!第17回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞!】
転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた!
元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。
相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ!
ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。
お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。
金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
【完結】婚約破棄された悪役令嬢は攻略対象のもふもふ従者に溺愛されます
かずきりり
ファンタジー
「レティシア・ミゼラ公爵令嬢!お前との婚約を破棄する!」
この一言で蘇った前世の記憶。
乙女ゲームの世界だと気が付いた時には、既に遅く、婚約破棄を宣言された後だった。
だけど……ゲームとたった一つだけ違うという事に気が付く。
それは、隠しルートである聖獣が断罪の場に居ない事。
ただ一つ
されど一つ
それだけでシナリオ回避出来るのではと思う反面、前世の影響と記憶のお陰で、貴族令嬢らしからぬ一歩を進みだす。
獣人を差別するこの世界で、獣人である従者と一緒に。
前世の記憶を取り戻した以上、貴族令嬢なんて重苦しいだけ!
一般庶民は自由に生きます!
そんな悪役令嬢と反対にヒロイン達は…………
--------------------
※こちらの作品はカクヨムにも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる