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名所を巡ろう~虹の架け橋から神帝のほこらへ
第62話 勇者ぱふぱふを妄想する
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ドラゴンと化したユミコとゴーストアリンバの戦闘中、時空に穴を開けて現れたユミコのかつての仲間、アケミとノブヒコ。
ふたりの登場により、ゴーストアリンバは再び水晶に包まれる。
命の恩人のふたりに対し、ユミコはバツが悪そう。
「ああ、私はおまえが勝手に、神々の仮死の秘法を使った事、許してねーからな。」
アケミはユミコをにらむ。
神々の仮死の秘法。それは、ユミコが453年間生き長らえた技法の事だろう。
「それは仕方ないじゃない、タカスナに対して、申し訳ない事したんだから。」
ユミコはアケミから、視線をそらす。
「はあ?あれはアイツが悪いだろ。
何でおまえが責任感じてんだよ!」
「まあまあ、アケミさん。
ユミコさんは、タカスナの事が好きだったんだから、仕方ないじゃん。」
「あんなヤツ、どこがいーんだか。」
「それは、聞き捨てならないわね。」
「あいつ、事あるごとに、ぱふぱふさせろって、言ってきてたんだぞ。
ただのセクハラ野郎じゃねーか。」
「うそ、私にはそんな事、一度も言って来なかった。」
「それ、私も言われたわね。」
赤いビキニで胸を強調しているアケミ。
青い前掛けのノブヒコは目立ってないが、白いワンピースのユミコの胸も、そこそこでかい。
どっちの胸でぱふぱふしたいかと言ったら、くう、どっちも捨てがたい!
「何見てんだよ、スケベ野郎!」
アケミは俺の視線に、めざとく気づく。
俺は思わず視線をそらす。
あ、ノブヒコさんもぱふぱふさせろって言われたって事は、やっぱノブヒコさんは女性なのだろうか。
ちらっとノブヒコさんを見たら、視線があってしまった。
ノブヒコはにっこりほほえむが、俺は思わず視線をそらす。
「ち、やっぱアイツの子孫も、ろくなヤツじゃねーな。
おおかた、ユミコの事もスケベな目で見てんだろ。」
「そ、そんな事ない!」
「あらあら、ムキになって反論するなんて、ひょっとして、ユミコさんの事、好きになっちゃった?」
「そ、それは、」
アケミに反論する俺を、茶化すノブヒコ。
ユミコには先祖のタカスナの事もあって、色々償いをしたいと思ってる。
これが恋愛感情に発展するかと言えば、そんな事はないと思うが、実際の所、どうなのだろう。
俺はふと、ユミコを見る。
ユミコは一瞬、悲しげな表情を浮かべるが、すぐに消える。
「アケミ、あなたの手紙、読ませてもらったわ。」
ユミコはアケミの方に視線を向け、右手の中指にはめた指輪を見せる。
サカドの街の、旧アケミ邸でゲットした、あの指輪だ。
「ち、あれを読んだのか。」
「ほらやっぱり、ユミコさんは読んでくれたじゃん。
だから、ちゃんと本心を書けって、言ったのよ。」
「ええ、随分恨み言書かれてたから、嫌われちゃったかと思ったわ。」
「ち、半分以上は本心だよ。」
「でもアケミはこの指輪も残してくれた。
今ここに来たのも、私を助けてくれるためだよね。」
ふたりの登場により、ゴーストアリンバは再び水晶に包まれる。
命の恩人のふたりに対し、ユミコはバツが悪そう。
「ああ、私はおまえが勝手に、神々の仮死の秘法を使った事、許してねーからな。」
アケミはユミコをにらむ。
神々の仮死の秘法。それは、ユミコが453年間生き長らえた技法の事だろう。
「それは仕方ないじゃない、タカスナに対して、申し訳ない事したんだから。」
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「はあ?あれはアイツが悪いだろ。
何でおまえが責任感じてんだよ!」
「まあまあ、アケミさん。
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「あいつ、事あるごとに、ぱふぱふさせろって、言ってきてたんだぞ。
ただのセクハラ野郎じゃねーか。」
「うそ、私にはそんな事、一度も言って来なかった。」
「それ、私も言われたわね。」
赤いビキニで胸を強調しているアケミ。
青い前掛けのノブヒコは目立ってないが、白いワンピースのユミコの胸も、そこそこでかい。
どっちの胸でぱふぱふしたいかと言ったら、くう、どっちも捨てがたい!
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俺は思わず視線をそらす。
あ、ノブヒコさんもぱふぱふさせろって言われたって事は、やっぱノブヒコさんは女性なのだろうか。
ちらっとノブヒコさんを見たら、視線があってしまった。
ノブヒコはにっこりほほえむが、俺は思わず視線をそらす。
「ち、やっぱアイツの子孫も、ろくなヤツじゃねーな。
おおかた、ユミコの事もスケベな目で見てんだろ。」
「そ、そんな事ない!」
「あらあら、ムキになって反論するなんて、ひょっとして、ユミコさんの事、好きになっちゃった?」
「そ、それは、」
アケミに反論する俺を、茶化すノブヒコ。
ユミコには先祖のタカスナの事もあって、色々償いをしたいと思ってる。
これが恋愛感情に発展するかと言えば、そんな事はないと思うが、実際の所、どうなのだろう。
俺はふと、ユミコを見る。
ユミコは一瞬、悲しげな表情を浮かべるが、すぐに消える。
「アケミ、あなたの手紙、読ませてもらったわ。」
ユミコはアケミの方に視線を向け、右手の中指にはめた指輪を見せる。
サカドの街の、旧アケミ邸でゲットした、あの指輪だ。
「ち、あれを読んだのか。」
「ほらやっぱり、ユミコさんは読んでくれたじゃん。
だから、ちゃんと本心を書けって、言ったのよ。」
「ええ、随分恨み言書かれてたから、嫌われちゃったかと思ったわ。」
「ち、半分以上は本心だよ。」
「でもアケミはこの指輪も残してくれた。
今ここに来たのも、私を助けてくれるためだよね。」
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