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ユミコ争奪編
第27話 勇者女性不信になる
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イワツキの村で再会したユミコ。
だけどユミコは、俺の事を知らないと、しらばっくれる。
「あーん?おめー、なんなんだ!」
ユミコに赤の他人扱いされた俺は、近場の男にすごまれる。
「あの、冗談はやめてください。」
なんかヤバいひと扱いされそうなんで、俺はユミコに誤解を解いてもらおうとする。
「なんなんだよ、おめーはよ!」
ドガ!
いきなり俺は、殴られた。
くっそいてー。
流石は魔王討伐に旅立った者だけの事はある。
傷つき、この村で温泉治療してるとは言え、そこそこ強い。
ドゴ!
倒れた俺を、女性勇者が踏みつける。
「あんた最低よ。」
うん、あなたのおパンツ、見えてますよ。
「パンツ見てんじゃねーよ!」
俺の心を読んだのか、ひとりの男が踏みつけてくる。
俺は素早くかわして起き上がる。
女性の攻撃なら、おパンツを見る特典付きだが、なんの特典もない男の攻撃は、かわさせてもらおう。
「きゃ。」
勢いよく起き上がった俺は、よろけてバランスを崩す。
そしてそのまま、背中からユミコにぶつかってしまう。
今の俺は、鉄の鎧を装備している。
つまり、ユミコの胸の柔らかみが、全く分からない。
くそ、お買い物は後回しにするべきだったぜ!
「この変態!」
ズガ!
女性勇者の後ろ回し蹴りが、俺の顔面にクリーンヒット。
いや、ユミコの胸を気にしてる最中に、パンツを見せるのは反則すぎる。
こんなん、不可避やん。
倒れた俺に、ストンピンクの嵐。
鉄の鎧を着てるとはいえ、結構痛い。
一応、鉄の盾で頭は守ります。
流石は勇者崩れのヤツらが、本気で殺しにかかってくると、命の危険を感じる。
「やめてー、私の為に争わないでー!」
ユミコのひと声で、俺へのストンピンク攻撃がやむ。
「ヒーリングっと。」
ユミコの回復呪文で、俺の体力が回復。
なんか、俺の回復呪文より強力で、体力は全回復してしまう。
「助かったよ、ユミ」
立ち上がって礼を言う俺の口を、ふさぐ様にユミコが鷲掴み。
「少し、黙ろっか。」
ユミコは顔を近づけ、ドスの効いた低い声で俺を脅す。
俺が驚いて目を見開くと、ユミコはにっこりと俺を掴んだ手を離す。
俺は数歩後ろによろける。
トン。
俺は後方の女性勇者にぶつかる。
「触んな、この変態。」
女性勇者は、俺の後頭部を殴る。
この頭の痛みより、ユミコに拒絶された心の痛みに方が、よっぽど痛かった。
「あなた、大丈夫?」
「あんな変態に、回復呪文使う必要ないわよ。」
「それより、私達とパーティ組みましょ。」
俺がユミコから離れると、数名の女性勇者が、ユミコを男どもから守るように取り囲む。
俺は強い失意のもと、ユミコのそばから離れた。
だけどユミコは、俺の事を知らないと、しらばっくれる。
「あーん?おめー、なんなんだ!」
ユミコに赤の他人扱いされた俺は、近場の男にすごまれる。
「あの、冗談はやめてください。」
なんかヤバいひと扱いされそうなんで、俺はユミコに誤解を解いてもらおうとする。
「なんなんだよ、おめーはよ!」
ドガ!
いきなり俺は、殴られた。
くっそいてー。
流石は魔王討伐に旅立った者だけの事はある。
傷つき、この村で温泉治療してるとは言え、そこそこ強い。
ドゴ!
倒れた俺を、女性勇者が踏みつける。
「あんた最低よ。」
うん、あなたのおパンツ、見えてますよ。
「パンツ見てんじゃねーよ!」
俺の心を読んだのか、ひとりの男が踏みつけてくる。
俺は素早くかわして起き上がる。
女性の攻撃なら、おパンツを見る特典付きだが、なんの特典もない男の攻撃は、かわさせてもらおう。
「きゃ。」
勢いよく起き上がった俺は、よろけてバランスを崩す。
そしてそのまま、背中からユミコにぶつかってしまう。
今の俺は、鉄の鎧を装備している。
つまり、ユミコの胸の柔らかみが、全く分からない。
くそ、お買い物は後回しにするべきだったぜ!
「この変態!」
ズガ!
女性勇者の後ろ回し蹴りが、俺の顔面にクリーンヒット。
いや、ユミコの胸を気にしてる最中に、パンツを見せるのは反則すぎる。
こんなん、不可避やん。
倒れた俺に、ストンピンクの嵐。
鉄の鎧を着てるとはいえ、結構痛い。
一応、鉄の盾で頭は守ります。
流石は勇者崩れのヤツらが、本気で殺しにかかってくると、命の危険を感じる。
「やめてー、私の為に争わないでー!」
ユミコのひと声で、俺へのストンピンク攻撃がやむ。
「ヒーリングっと。」
ユミコの回復呪文で、俺の体力が回復。
なんか、俺の回復呪文より強力で、体力は全回復してしまう。
「助かったよ、ユミ」
立ち上がって礼を言う俺の口を、ふさぐ様にユミコが鷲掴み。
「少し、黙ろっか。」
ユミコは顔を近づけ、ドスの効いた低い声で俺を脅す。
俺が驚いて目を見開くと、ユミコはにっこりと俺を掴んだ手を離す。
俺は数歩後ろによろける。
トン。
俺は後方の女性勇者にぶつかる。
「触んな、この変態。」
女性勇者は、俺の後頭部を殴る。
この頭の痛みより、ユミコに拒絶された心の痛みに方が、よっぽど痛かった。
「あなた、大丈夫?」
「あんな変態に、回復呪文使う必要ないわよ。」
「それより、私達とパーティ組みましょ。」
俺がユミコから離れると、数名の女性勇者が、ユミコを男どもから守るように取り囲む。
俺は強い失意のもと、ユミコのそばから離れた。
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