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ユミコ争奪編
第24話 勇者イワツキの村に着く
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ユミコと別れた俺は、イワツキの村を目指す。
イワツキの村は、橋を渡った向こう側。
つまり、ここよりも強い魔物の棲家。
って、ユミコは大丈夫なのか。
ここをひとりで行くのか。
と思ったが、ユミコは魔王を倒した勇者ウラワの仲間。
魔王に比べたらこれくらいの魔物、どうってことないのだろう。
って思ったら、気が重くなる。
新たに現れた魔王を、俺は倒そうとしてるんだっけ。
魔物の普通に苦戦する俺に、魔王を倒せるのだろうか。
まあ、魔物を倒してレベル上げれば、魔王だって倒せるようになるだろう。多分。
橋を渡る俺の今の装備は、鉄の斧とうろこの盾のみ。
所持金は2630円。
今なら鎖かたびらはおろか、鉄の鎧と鉄の盾も買えるが、売ってる武器屋は魔法の鍵で開ける扉の向こう。
つか、ユーズルの墓から銀の笛を持ち出した今、カワゴエの村には、立ち寄りたくない。
そんな俺の前に、がいこつの魔物が出現。
以前は激つよすぎて、相手にならなかった魔物。
俺は死を覚悟して戦いに臨む!
俺は鉄の斧で攻撃。
以前はピカの呪文を使ったが、レベルも上がった今、ピカの呪文以上のダメージを与えられる!
どがっ。
それでも一撃では倒せられない。
当たり前か。
がいこつの反撃。
どごっ。
相変わらずがいこつの攻撃は重い。
筋肉の無いその身体で、なんでこの攻撃を繰り出せるのか、全くの謎だ。
俺体力の5分の1が削られる。
以前は4分の1だったから、その分俺のレベルが上がったって事だろう。
俺は鉄の斧でがいこつを攻撃。
どがっ。
がいこつは倒れない。
がいこつの反撃。
どごっ。
俺の体力の5分の1が持っていかれる。
俺は鉄の斧で攻撃。
どがっ。
がいこつを倒した。
43円落ちていた。
俺もレベルが上がり、がいこつを三撃で倒せるようになった。
しかしそれは、がいこつの反撃を二回受けると言う事。
あのダメージを二回はきつい。
防具を整えれば、少しはマシかもしれない。
あるいは、強い武器に持ち換えれば、二撃で倒せるかもしれない。
「ヒーリング。」
「ヒーリング。」
俺は回復呪文を二度使う。
がいこつからのダメージは、回復呪文一回分とほぼ一緒。
そして俺のマジックパワーは、回復呪文あと七回分しかない。
やっぱ武器なり防具なりで、ちょっと強化しないとキツいな。
そんな事を思いながら、俺はイワツキの村に着いた。
途中、人形みたいな岩の魔物や、がいこつの魔物に出くわした。
俺のマジックパワーは底をつき、手持ちのやくそうも使いきってしまった。
転移の翼を使ってオオミヤ城に戻ろうかとも思ったが、なんとかイワツキの村に駆け込めた。
イワツキの村は、橋を渡った向こう側。
つまり、ここよりも強い魔物の棲家。
って、ユミコは大丈夫なのか。
ここをひとりで行くのか。
と思ったが、ユミコは魔王を倒した勇者ウラワの仲間。
魔王に比べたらこれくらいの魔物、どうってことないのだろう。
って思ったら、気が重くなる。
新たに現れた魔王を、俺は倒そうとしてるんだっけ。
魔物の普通に苦戦する俺に、魔王を倒せるのだろうか。
まあ、魔物を倒してレベル上げれば、魔王だって倒せるようになるだろう。多分。
橋を渡る俺の今の装備は、鉄の斧とうろこの盾のみ。
所持金は2630円。
今なら鎖かたびらはおろか、鉄の鎧と鉄の盾も買えるが、売ってる武器屋は魔法の鍵で開ける扉の向こう。
つか、ユーズルの墓から銀の笛を持ち出した今、カワゴエの村には、立ち寄りたくない。
そんな俺の前に、がいこつの魔物が出現。
以前は激つよすぎて、相手にならなかった魔物。
俺は死を覚悟して戦いに臨む!
俺は鉄の斧で攻撃。
以前はピカの呪文を使ったが、レベルも上がった今、ピカの呪文以上のダメージを与えられる!
どがっ。
それでも一撃では倒せられない。
当たり前か。
がいこつの反撃。
どごっ。
相変わらずがいこつの攻撃は重い。
筋肉の無いその身体で、なんでこの攻撃を繰り出せるのか、全くの謎だ。
俺体力の5分の1が削られる。
以前は4分の1だったから、その分俺のレベルが上がったって事だろう。
俺は鉄の斧でがいこつを攻撃。
どがっ。
がいこつは倒れない。
がいこつの反撃。
どごっ。
俺の体力の5分の1が持っていかれる。
俺は鉄の斧で攻撃。
どがっ。
がいこつを倒した。
43円落ちていた。
俺もレベルが上がり、がいこつを三撃で倒せるようになった。
しかしそれは、がいこつの反撃を二回受けると言う事。
あのダメージを二回はきつい。
防具を整えれば、少しはマシかもしれない。
あるいは、強い武器に持ち換えれば、二撃で倒せるかもしれない。
「ヒーリング。」
「ヒーリング。」
俺は回復呪文を二度使う。
がいこつからのダメージは、回復呪文一回分とほぼ一緒。
そして俺のマジックパワーは、回復呪文あと七回分しかない。
やっぱ武器なり防具なりで、ちょっと強化しないとキツいな。
そんな事を思いながら、俺はイワツキの村に着いた。
途中、人形みたいな岩の魔物や、がいこつの魔物に出くわした。
俺のマジックパワーは底をつき、手持ちのやくそうも使いきってしまった。
転移の翼を使ってオオミヤ城に戻ろうかとも思ったが、なんとかイワツキの村に駆け込めた。
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