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Episode2 修司
49 サードという肩書き
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「なぁ、桃也さんの仕事って、そんなに大変なのか?」
二人の気配が消えた入口に視線を置いて、修司はボソリと美弦に尋ねた。
「何でそんなこと聞くのよ」
「いや、だってさ。京子さん泣いてたよな?」
「女性の涙が気になるんだ」
「はぁ? 何おかしなこと考えてんだよ。俺はただ──」
「ただ?」
昨夜の会話を喉の奥に閉じ込めて、「何でもねぇよ」と惚けて見せる。
「久しぶりに会ったんだろ? 恋人同士の再会にしては嬉しそうじゃないと思ってさ。まぁ、俺たちが居たからかもしんねぇけど」
「……キーダーって言っても色々あるのよ。桃也さんは監察員で、バスクやホルスの捜査をしているの。私たちは支部付きで一般的に知られたキーダーの仕事をするけど、中には『サード』って言う謎の肩書を持つ人も居るらしいわ」
「へぇ。お前でも知らないんだ」
「お前って何よ。昨日も言ってたけど、何様のつもり?」
「あぁいや、悪ぃ。嫌ならやめとく」
「別に……いいけど。私もアンタって呼ぶし」
美弦は腑に落ちない顔で修司を睨みつけるが、諦めたように話を続ける。
「サードの実態はよく分からないけど、海外にも行ったりするらしいわ」
「へぇ。キーダーの中でもエリートって事なのか」
「そう言う事ね。けど、サードは自分の事をそうだってあんまり言わないんですって。だからメンバーが誰なのかも分からないわ。私ももっと強かったらって思うけど……」
死と隣り合わせる事を危惧して、キーダーになることを躊躇っている自分とは大違いだと修司は思う。彼女はいつも強さに対して貪欲だ。
「お前もなりたいのか?」
「折角力を持って産まれてきたんだから、キーダーとして最前線に立ちたいと思うのは自然な事じゃない?」
美弦は「当然でしょ」と仁王立ちのポーズをする。
「けど。こんな風船に手こずってるようじゃ遠い話よね」
美弦は急に弱気になって、右手で掴んだ銀環へ視線を落とした。
彼女がその心情を吐露してくれたことを、素直に嬉しいと思う。綾斗の心配した通り、彼女の思い描くキーダー像は現状と大分離れているらしい。
「そんなに急ぐことないんじゃねぇの? キーダーって十八歳位から力の兆候が表れるって言うぜ? 産まれた時からお前が銀環付けてるなら、生粋のキーダーって事じゃねぇか」
十八歳前後で使えるようになるから、前もって備えるために十五歳でアルガスに入るのだと颯太は言っていた。それが本当なら、彼女の能力は至って正常なはずだ。
「ここに居ると、そんな悠長な事言ってられないのよ。最初からキーダーの綾斗さんだって、中学の時には力が使えたって言うし。アンタだってそうじゃない。バスク上がりのキーダーはエリートなんだからね」
声を震わせながら、美弦は早口で捲し立てる。
「いや、俺だって全然使えねぇし。この間一回打ったけど、銀環してからはもう……」
「一回でもいいの。強い力が使えるって確信が欲しいのよ」
目を真っ赤に潤ませる美弦。彼女との立ち位置が違いすぎて、掛ける言葉が見つからない。
「バスクだった奴の力ってのは、そんなに違うのか? 桃也さんもそうなんだろ?」
『新人みたい』だと言った彼も、『バスク上がり』なのだろう。
そんな彼の名前を口にした途端、美弦が真一文字に口を結んだ。複雑な心境を全部『怒り』に混ぜ込んで修司を睨み、何故か吹っ切れたように「そうよ」と会話を繋ぐ。
「桃也さんは元バスク。私より少し前にアルガスに入ったの。詳しくは言えないけど、桃也さんの力を見ると、やっぱり羨ましいって思っちゃう」
アルガスに来て銀環を付けても尚、開示される情報量の少なさに無力感を感じてしまう。キーダーになると断言すれば、この状況は変わるのだろうか。
「みんな色々事情があるのよ。そんな事より今はアレをどうにかしなきゃ」
少し話したつもりが、京子が提示したリミットを半分も過ぎてしまっていた。
天井を仰ぎ見る美弦に、「お前でも無理なのか?」と尋ねる。
本人は謙遜しているが、ここに居た二年間はきちんと訓練を受けている筈だ。
「何、そのカチンとくる言い方」
キッと強い視線を修司へ突き付けて、美弦は力の気配を表した。
胸ポケットに刺してあるペンを抜き、桃也を真似てポイと宙に投げて見せる。
ノック式のありふれたボールペンは修司の頭上を越えた所で重力を捕らえた。そのまま弧を描いて床へと落ちていく途中で、ペン先が下を向いたまま制止する。まるで動画を一時停止させたように、不自然に宙へ縛り付けられていた。
念動力だ。
修司も昨日の朝までなら同じ程度の事ができたのかもしれないが、銀環をした今では僅かに動かせる自信すらない。試しに床に落ちたままの赤い風船の残骸へと念を送ってみるが、こんな軽いものでさえビクリとも動いてはくれなかった。
「何かねぇのか?」
「ないから困ってるんじゃない。……けど、そうね。京子さんは発動の時、よく銀環に触れるの。おまじないみたいなものだって言ってたけど」
言われるまま修司は右手で銀環に触れてみるが、思うようにはいかなかった。
「ダメだ。じゃあ、指鳴らすとかは?」
「何それ。勘違いのキザ男みたいで、横でやられたら笑いそうだからやめて」
「そう言うなよ。やってみないと分からないだろ?」
修司は軽く美弦を睨んで、指を鳴らそうと試みるが、発動どころか音すら鳴らなかった。
「くそっ」
「カッコ悪っ」
呆れたように溜息をついて、美弦はペンを空中でクルクル回して見せる。プロペラのように中心を軸に回転させる様は圧巻だ。
やはりきちんと訓練してるだけある。修司は「凄いじゃん」と歓声を上げるが、美弦は眉をハの字にし不服そうに零した。
「全っ然凄くない。距離が遠いと意識がブレるのよ。桃也さんみたいにはできないわ」
美弦はペンを今度は青い風船目掛けて飛ばした。弾かれたように跳び上がったペンは修司の期待を煽って上昇するが、ペンの位置を見失ったところで、失速して床へ落ちてしまう。
「やっぱり届かないか。でも、とにかくやってみるしかないわね。道具を持ち上げるより、風船を落とした方が簡単かしら。アンタもやってみなさいよ」
美弦は両手をいっぱいに天井へ伸ばし、力を風船へと集中させる。
隣に居て驚く程、彼女から沸き立つ気配は強いのに、如何せん目標に届いてくれないのは困りものだ。修司も言われるままに手を上げて「落ちろ落ちろ」と気合を入れて試みるが、効果はない。
こんな風に力を使うのは久しぶりだと、修司は今までの事を振り返った。
力を使えば痕跡が残る。平野と何度か山へ行ったことはあるが、それ以外で動力系の訓練は殆どしていなかった。
力を隠す事、感情を高ぶらせないこと――幼い頃から颯太に言われ、気配を隠す事だけに集中してきた結果がこれだ。
「あぁ――でも、そうか。これならできるかも」
突然の閃きに、修司はニヤリと笑って銀環の付いた手首を持ち上げた。
二人の気配が消えた入口に視線を置いて、修司はボソリと美弦に尋ねた。
「何でそんなこと聞くのよ」
「いや、だってさ。京子さん泣いてたよな?」
「女性の涙が気になるんだ」
「はぁ? 何おかしなこと考えてんだよ。俺はただ──」
「ただ?」
昨夜の会話を喉の奥に閉じ込めて、「何でもねぇよ」と惚けて見せる。
「久しぶりに会ったんだろ? 恋人同士の再会にしては嬉しそうじゃないと思ってさ。まぁ、俺たちが居たからかもしんねぇけど」
「……キーダーって言っても色々あるのよ。桃也さんは監察員で、バスクやホルスの捜査をしているの。私たちは支部付きで一般的に知られたキーダーの仕事をするけど、中には『サード』って言う謎の肩書を持つ人も居るらしいわ」
「へぇ。お前でも知らないんだ」
「お前って何よ。昨日も言ってたけど、何様のつもり?」
「あぁいや、悪ぃ。嫌ならやめとく」
「別に……いいけど。私もアンタって呼ぶし」
美弦は腑に落ちない顔で修司を睨みつけるが、諦めたように話を続ける。
「サードの実態はよく分からないけど、海外にも行ったりするらしいわ」
「へぇ。キーダーの中でもエリートって事なのか」
「そう言う事ね。けど、サードは自分の事をそうだってあんまり言わないんですって。だからメンバーが誰なのかも分からないわ。私ももっと強かったらって思うけど……」
死と隣り合わせる事を危惧して、キーダーになることを躊躇っている自分とは大違いだと修司は思う。彼女はいつも強さに対して貪欲だ。
「お前もなりたいのか?」
「折角力を持って産まれてきたんだから、キーダーとして最前線に立ちたいと思うのは自然な事じゃない?」
美弦は「当然でしょ」と仁王立ちのポーズをする。
「けど。こんな風船に手こずってるようじゃ遠い話よね」
美弦は急に弱気になって、右手で掴んだ銀環へ視線を落とした。
彼女がその心情を吐露してくれたことを、素直に嬉しいと思う。綾斗の心配した通り、彼女の思い描くキーダー像は現状と大分離れているらしい。
「そんなに急ぐことないんじゃねぇの? キーダーって十八歳位から力の兆候が表れるって言うぜ? 産まれた時からお前が銀環付けてるなら、生粋のキーダーって事じゃねぇか」
十八歳前後で使えるようになるから、前もって備えるために十五歳でアルガスに入るのだと颯太は言っていた。それが本当なら、彼女の能力は至って正常なはずだ。
「ここに居ると、そんな悠長な事言ってられないのよ。最初からキーダーの綾斗さんだって、中学の時には力が使えたって言うし。アンタだってそうじゃない。バスク上がりのキーダーはエリートなんだからね」
声を震わせながら、美弦は早口で捲し立てる。
「いや、俺だって全然使えねぇし。この間一回打ったけど、銀環してからはもう……」
「一回でもいいの。強い力が使えるって確信が欲しいのよ」
目を真っ赤に潤ませる美弦。彼女との立ち位置が違いすぎて、掛ける言葉が見つからない。
「バスクだった奴の力ってのは、そんなに違うのか? 桃也さんもそうなんだろ?」
『新人みたい』だと言った彼も、『バスク上がり』なのだろう。
そんな彼の名前を口にした途端、美弦が真一文字に口を結んだ。複雑な心境を全部『怒り』に混ぜ込んで修司を睨み、何故か吹っ切れたように「そうよ」と会話を繋ぐ。
「桃也さんは元バスク。私より少し前にアルガスに入ったの。詳しくは言えないけど、桃也さんの力を見ると、やっぱり羨ましいって思っちゃう」
アルガスに来て銀環を付けても尚、開示される情報量の少なさに無力感を感じてしまう。キーダーになると断言すれば、この状況は変わるのだろうか。
「みんな色々事情があるのよ。そんな事より今はアレをどうにかしなきゃ」
少し話したつもりが、京子が提示したリミットを半分も過ぎてしまっていた。
天井を仰ぎ見る美弦に、「お前でも無理なのか?」と尋ねる。
本人は謙遜しているが、ここに居た二年間はきちんと訓練を受けている筈だ。
「何、そのカチンとくる言い方」
キッと強い視線を修司へ突き付けて、美弦は力の気配を表した。
胸ポケットに刺してあるペンを抜き、桃也を真似てポイと宙に投げて見せる。
ノック式のありふれたボールペンは修司の頭上を越えた所で重力を捕らえた。そのまま弧を描いて床へと落ちていく途中で、ペン先が下を向いたまま制止する。まるで動画を一時停止させたように、不自然に宙へ縛り付けられていた。
念動力だ。
修司も昨日の朝までなら同じ程度の事ができたのかもしれないが、銀環をした今では僅かに動かせる自信すらない。試しに床に落ちたままの赤い風船の残骸へと念を送ってみるが、こんな軽いものでさえビクリとも動いてはくれなかった。
「何かねぇのか?」
「ないから困ってるんじゃない。……けど、そうね。京子さんは発動の時、よく銀環に触れるの。おまじないみたいなものだって言ってたけど」
言われるまま修司は右手で銀環に触れてみるが、思うようにはいかなかった。
「ダメだ。じゃあ、指鳴らすとかは?」
「何それ。勘違いのキザ男みたいで、横でやられたら笑いそうだからやめて」
「そう言うなよ。やってみないと分からないだろ?」
修司は軽く美弦を睨んで、指を鳴らそうと試みるが、発動どころか音すら鳴らなかった。
「くそっ」
「カッコ悪っ」
呆れたように溜息をついて、美弦はペンを空中でクルクル回して見せる。プロペラのように中心を軸に回転させる様は圧巻だ。
やはりきちんと訓練してるだけある。修司は「凄いじゃん」と歓声を上げるが、美弦は眉をハの字にし不服そうに零した。
「全っ然凄くない。距離が遠いと意識がブレるのよ。桃也さんみたいにはできないわ」
美弦はペンを今度は青い風船目掛けて飛ばした。弾かれたように跳び上がったペンは修司の期待を煽って上昇するが、ペンの位置を見失ったところで、失速して床へ落ちてしまう。
「やっぱり届かないか。でも、とにかくやってみるしかないわね。道具を持ち上げるより、風船を落とした方が簡単かしら。アンタもやってみなさいよ」
美弦は両手をいっぱいに天井へ伸ばし、力を風船へと集中させる。
隣に居て驚く程、彼女から沸き立つ気配は強いのに、如何せん目標に届いてくれないのは困りものだ。修司も言われるままに手を上げて「落ちろ落ちろ」と気合を入れて試みるが、効果はない。
こんな風に力を使うのは久しぶりだと、修司は今までの事を振り返った。
力を使えば痕跡が残る。平野と何度か山へ行ったことはあるが、それ以外で動力系の訓練は殆どしていなかった。
力を隠す事、感情を高ぶらせないこと――幼い頃から颯太に言われ、気配を隠す事だけに集中してきた結果がこれだ。
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