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最終章 決着
168 兄妹なんだから
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最前線に立つのは、いつも自分でありたかった。
戦場にいる仲間どころか国中の人々まで全て背負い込んで、自分だけが敵と戦えればいいと思っていたし、それだけの実力がウィザードの自分にはあるだろうとリーナは思っていた。
なのに今雨に打たれたみさぎは、ゲームに例えるならラスボスとも言える強大なハロンを前に、湊の存在を心強く感じている。
咲を狙うハロンに気付いて、彼は戦闘態勢で剣を振り上げた。
正面から向かってくる湊に、まだ押し迫る恐怖に気付いていない咲が度肝を抜かれる。
「ちょっ、何だよ湊!」
「咲ちゃん、避けて!」
みさぎは声を張り上げた。素早く出した魔法陣からロッドを吐かせ、キンと光る玉に文言を唱える。
暗闇がパッと明るくなって、後ろを振り向いた咲が「うわぁぁああ」とハロンに恐怖の雄叫びを上げる。
その間隔、僅か数メートル。慌てた彼女が体勢を崩して地面に転げた。
「お願い!」
玉から放たれた白い光の文字列が、帯状に伸びて咲を取り巻く。
勢いをつけて咲を狙ったハロンの爪が、光に当たってバシリと弾かれた。
反動で背後に煽られた巨体に湊が正面から斬りかかると、敵は攻撃の矛先を彼へと移す。
左腕に添え木をする咲は、到底戦える状況には見えない。腕に抱いた旗は、もはや彼女を支える杖の役割をしていた。
けれど咲は駆け寄るみさぎを「来るな」と断って、濡れた地面に足を立てる。
防御魔法は瞬間的な効果しかない。彼女を纏った光が消えると、ポツポツと寂しく並んだ外灯が不気味にハロンを赤く闇に浮かばせた。
敵の全容が見えない様は、異様に恐怖を掻き立てる。
ヒュウと風に似た呼吸音を響かせながら、手と羽で湊に打撃を繰り返すハロンは、少しでも体力ゲージを減らしているのだろうか。ここ数時間を智と戦ったようだが、目立った疲労は見えない。
戦闘から少し離れて、咲は旗を付けた木を畦道の端に突き刺した。そして彼女もハロンへ向けて剣を構える。
「ちょっと咲ちゃん! 戦うつもり?」
彼女が自分よりも重傷なことは、治したみさぎが一番よく分かっている。胸部の損傷は塞ぐことができたけれど、折れた腕や細かい傷には何もしていない。
咲は「大丈夫だよ」の一点張りでみさぎの注意も聞かず、湊とは反対の背中からハロンへ斬りかかった。
衝撃に合わせてバシリと地面を打つ長い尾が、地面を擦りながら左右に振れる。そんな動きを捕らえてヒラリと飛びかわす咲は、怪我をも感じさせない程に身軽だ。
みさぎは応戦を考えたが、逸る気持ちを抑えて二人を見守った。
地面に突いたロッドに身体を預ける。霞んだ視界に意識が遠のく感じを覚えて、「駄目だよ」と柄にしがみついた。
もう少し回復が必要だ。そして、あわよくば最後は自分がハロンへ止めを刺したいと思う。
左腕の使えない咲は、そのバランスの悪さをものともせずハロンの尾を駆け上がり、高い位置に三回ほど攻撃をした後、みさぎの所へ駆け寄って来た。
「やっぱりうまく入らないな。羽を落とせればいいんだけど」
「無理しなくていいよ」
咲は肩で大きく息を吐き出すと、戦闘中の湊を見据えた。
一向に止む気配を見せない雨に、ガタガタと震え出す身体を「寒いな」と言ってぎゅっと押さえる。
「みさぎこそ辛いんじゃないのか? 僕の怪我を治してくれたんだろう?」
体調が悪いのは咲に筒抜けで、隠せる状態でもない。
「疲れてるだけだよ。どこも悪くないから。咲ちゃんはその怪我──」
「僕は平気だ」
お互いが意地を張るように強がっていることが分かって、思わず二人で吹き出してしまう。今は笑っている状況ではないけれど、お互いどうにか無事なことに安堵した。
「何か私達って似てる?」
「そりゃ似てるだろ。僕たちは兄妹なんだから」
得意気になる咲に、みさぎは「あれ」と首を傾げた。彼女が添え木した腕の上から羽織る上着に見覚えがある。
「その服、お兄ちゃんの? 会えたんだね」
最近出掛ける時に良く着ている、ダークグリーンのジャンパーだ。
「あぁ、借りてきた。蓮に連絡してくれてありがとな」
「ううん。パーカー血だらけだったもんね」
にっこりと笑顔になる咲に、みさぎは「良かった」と目を細めた。
蓮に送ったのはほんの一言のメールだったけれど、ちゃんと通じたらしい。出発の朝に垣間見せた彼の不安を思うと連絡しない方が良かったかと思ったけれど、咲の顔を見るとそんな後悔は杞憂だったとホッとする。
ただ、蓮と会った後に咲だけ戻って来るのは予想外だった。よくよく考えれば、足の動く咲がベッドでじっとしていられるなんて方がおかしいのかもしれない。
「お兄ちゃんもこっちに来たいって言わなかった?」
「言ってたよ。けど置いてきた。偉いだろ?」
前に蓮に聞いた時、彼は戦う咲を見たくないと言っていた。やめろと言ってしまうからという理由だったけれど、結局咲はそんな心配性の蓮を振り切って来てしまったようだ。
「咲ちゃんも学校に居てくれて良かったのに」
「僕を仲間外れにするなよ。出しゃばったりしないようにするから、今だけはここに居させてくれ」
「もぅ。けど咲ちゃん、北の壁を守ってくれてありがとね」
「どういたしまして」
地面から突然突き上げられた衝撃に「おっと」と堪えて、咲は続ける。
「僕は教官にこの戦いに混ざりたいって言った時、最初は足手纏いになるだろうって断られたんだ。少しは役に立てたかな」
「勿論だよ。咲ちゃんが居なかったら、隔離壁を突破されてたかもしれないんだよ?」
「それって胸張っていいのかな? みさぎがそう言ってくれるなら、僕は幸せ者だな」
咲ははにかんで、右手でみさぎの手を掴む。
前に広場で湊たちの戦いを見た時も、こうして咲と手を繋いだ。お泊り会の時も、もっとずっと前のターメイヤに居た頃も、いつもこの手はヒルスに塞がれていた。
咲がいて、湊がいて、智や大人組がいて、この戦いが一人でないことを実感する。
「雨は大丈夫なのか?」
「うん。どうにかね」
咲は「良かった」と微笑むと、ふいに湊の頭へと目を凝らした。
「ところで、あの黄色いのは何だ?」
「敵じゃないみたいだよ。チュウ助って呼んでたけど?」
「チュウ助?」
みさぎは湊に言われたままの説明を返す。
「私もよく分からないけど、可愛いよね?」
「まぁ、可愛いけど。どっかで見たことある気がするんだよな……」
「そうなの? ターメイヤでってこと?」
「あぁ」
首を捻る咲。
みさぎはもう一度チュウ助を見やるが、リーナの記憶から同じ姿を探り出すことはできなかった。
戦闘中の湊がハロンを坂とは逆の田んぼの方へと誘導していくのが分かって、みさぎ達は山側へ避けた。今の時期水のない田は平面に雪が積もっていて、戦うには格好の場所だ。
この戦いを、ここで終わらせたい。
あの切り取られたページの魔法はなるべく使いたくないと思いながら、みさぎは咲の手を握り締めて湊の戦闘を見守った。
戦場にいる仲間どころか国中の人々まで全て背負い込んで、自分だけが敵と戦えればいいと思っていたし、それだけの実力がウィザードの自分にはあるだろうとリーナは思っていた。
なのに今雨に打たれたみさぎは、ゲームに例えるならラスボスとも言える強大なハロンを前に、湊の存在を心強く感じている。
咲を狙うハロンに気付いて、彼は戦闘態勢で剣を振り上げた。
正面から向かってくる湊に、まだ押し迫る恐怖に気付いていない咲が度肝を抜かれる。
「ちょっ、何だよ湊!」
「咲ちゃん、避けて!」
みさぎは声を張り上げた。素早く出した魔法陣からロッドを吐かせ、キンと光る玉に文言を唱える。
暗闇がパッと明るくなって、後ろを振り向いた咲が「うわぁぁああ」とハロンに恐怖の雄叫びを上げる。
その間隔、僅か数メートル。慌てた彼女が体勢を崩して地面に転げた。
「お願い!」
玉から放たれた白い光の文字列が、帯状に伸びて咲を取り巻く。
勢いをつけて咲を狙ったハロンの爪が、光に当たってバシリと弾かれた。
反動で背後に煽られた巨体に湊が正面から斬りかかると、敵は攻撃の矛先を彼へと移す。
左腕に添え木をする咲は、到底戦える状況には見えない。腕に抱いた旗は、もはや彼女を支える杖の役割をしていた。
けれど咲は駆け寄るみさぎを「来るな」と断って、濡れた地面に足を立てる。
防御魔法は瞬間的な効果しかない。彼女を纏った光が消えると、ポツポツと寂しく並んだ外灯が不気味にハロンを赤く闇に浮かばせた。
敵の全容が見えない様は、異様に恐怖を掻き立てる。
ヒュウと風に似た呼吸音を響かせながら、手と羽で湊に打撃を繰り返すハロンは、少しでも体力ゲージを減らしているのだろうか。ここ数時間を智と戦ったようだが、目立った疲労は見えない。
戦闘から少し離れて、咲は旗を付けた木を畦道の端に突き刺した。そして彼女もハロンへ向けて剣を構える。
「ちょっと咲ちゃん! 戦うつもり?」
彼女が自分よりも重傷なことは、治したみさぎが一番よく分かっている。胸部の損傷は塞ぐことができたけれど、折れた腕や細かい傷には何もしていない。
咲は「大丈夫だよ」の一点張りでみさぎの注意も聞かず、湊とは反対の背中からハロンへ斬りかかった。
衝撃に合わせてバシリと地面を打つ長い尾が、地面を擦りながら左右に振れる。そんな動きを捕らえてヒラリと飛びかわす咲は、怪我をも感じさせない程に身軽だ。
みさぎは応戦を考えたが、逸る気持ちを抑えて二人を見守った。
地面に突いたロッドに身体を預ける。霞んだ視界に意識が遠のく感じを覚えて、「駄目だよ」と柄にしがみついた。
もう少し回復が必要だ。そして、あわよくば最後は自分がハロンへ止めを刺したいと思う。
左腕の使えない咲は、そのバランスの悪さをものともせずハロンの尾を駆け上がり、高い位置に三回ほど攻撃をした後、みさぎの所へ駆け寄って来た。
「やっぱりうまく入らないな。羽を落とせればいいんだけど」
「無理しなくていいよ」
咲は肩で大きく息を吐き出すと、戦闘中の湊を見据えた。
一向に止む気配を見せない雨に、ガタガタと震え出す身体を「寒いな」と言ってぎゅっと押さえる。
「みさぎこそ辛いんじゃないのか? 僕の怪我を治してくれたんだろう?」
体調が悪いのは咲に筒抜けで、隠せる状態でもない。
「疲れてるだけだよ。どこも悪くないから。咲ちゃんはその怪我──」
「僕は平気だ」
お互いが意地を張るように強がっていることが分かって、思わず二人で吹き出してしまう。今は笑っている状況ではないけれど、お互いどうにか無事なことに安堵した。
「何か私達って似てる?」
「そりゃ似てるだろ。僕たちは兄妹なんだから」
得意気になる咲に、みさぎは「あれ」と首を傾げた。彼女が添え木した腕の上から羽織る上着に見覚えがある。
「その服、お兄ちゃんの? 会えたんだね」
最近出掛ける時に良く着ている、ダークグリーンのジャンパーだ。
「あぁ、借りてきた。蓮に連絡してくれてありがとな」
「ううん。パーカー血だらけだったもんね」
にっこりと笑顔になる咲に、みさぎは「良かった」と目を細めた。
蓮に送ったのはほんの一言のメールだったけれど、ちゃんと通じたらしい。出発の朝に垣間見せた彼の不安を思うと連絡しない方が良かったかと思ったけれど、咲の顔を見るとそんな後悔は杞憂だったとホッとする。
ただ、蓮と会った後に咲だけ戻って来るのは予想外だった。よくよく考えれば、足の動く咲がベッドでじっとしていられるなんて方がおかしいのかもしれない。
「お兄ちゃんもこっちに来たいって言わなかった?」
「言ってたよ。けど置いてきた。偉いだろ?」
前に蓮に聞いた時、彼は戦う咲を見たくないと言っていた。やめろと言ってしまうからという理由だったけれど、結局咲はそんな心配性の蓮を振り切って来てしまったようだ。
「咲ちゃんも学校に居てくれて良かったのに」
「僕を仲間外れにするなよ。出しゃばったりしないようにするから、今だけはここに居させてくれ」
「もぅ。けど咲ちゃん、北の壁を守ってくれてありがとね」
「どういたしまして」
地面から突然突き上げられた衝撃に「おっと」と堪えて、咲は続ける。
「僕は教官にこの戦いに混ざりたいって言った時、最初は足手纏いになるだろうって断られたんだ。少しは役に立てたかな」
「勿論だよ。咲ちゃんが居なかったら、隔離壁を突破されてたかもしれないんだよ?」
「それって胸張っていいのかな? みさぎがそう言ってくれるなら、僕は幸せ者だな」
咲ははにかんで、右手でみさぎの手を掴む。
前に広場で湊たちの戦いを見た時も、こうして咲と手を繋いだ。お泊り会の時も、もっとずっと前のターメイヤに居た頃も、いつもこの手はヒルスに塞がれていた。
咲がいて、湊がいて、智や大人組がいて、この戦いが一人でないことを実感する。
「雨は大丈夫なのか?」
「うん。どうにかね」
咲は「良かった」と微笑むと、ふいに湊の頭へと目を凝らした。
「ところで、あの黄色いのは何だ?」
「敵じゃないみたいだよ。チュウ助って呼んでたけど?」
「チュウ助?」
みさぎは湊に言われたままの説明を返す。
「私もよく分からないけど、可愛いよね?」
「まぁ、可愛いけど。どっかで見たことある気がするんだよな……」
「そうなの? ターメイヤでってこと?」
「あぁ」
首を捻る咲。
みさぎはもう一度チュウ助を見やるが、リーナの記憶から同じ姿を探り出すことはできなかった。
戦闘中の湊がハロンを坂とは逆の田んぼの方へと誘導していくのが分かって、みさぎ達は山側へ避けた。今の時期水のない田は平面に雪が積もっていて、戦うには格好の場所だ。
この戦いを、ここで終わらせたい。
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