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10章 戦いの準備を
138 リリとお姉ちゃん
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湊の部屋に誘われたと喜んだのも束の間、その理由にみさぎは困惑してしまう。
「ほら、前にテスト勉強するって言ってただろ? みさぎの家で海堂たちとって話だったけど、お兄さんもいるし俺の部屋で二人でしない?」
それは彼の本心なのだろうか。口実だったらいいと思ってしまうけれど、期末テストがあるのは現実だ。
前回の中間と同じで、今回もテストはハロン戦のすぐ後にある。
それが一段落しないうちにはクリスマスなどやってこないのだ。
けど理由はどうであれ、湊の部屋に行けるのは嬉しかった。
翌日、イルミネーションの余韻に浸りながら準備して家を出る。
日曜の部活を終えると、みさぎは湊と一駅長く電車に乗って有玖駅に下りた。
湊の家はマンションだ。ビルの建ち並ぶ大通りを十分ほど歩いたところで、彼が「あそこだよ」と茶色いレンガタイルのマンションを指差す。
「カッコいいマンションだね」
いよいよだという気持ちは、嬉しさと不安が半々くらいに混じっている。
前に蓮が『部屋に抱き枕があったら~』と揶揄ってきたせいだ。
部屋に全くこだわりのなかったヒルスと、ごちゃごちゃとしたオタク部屋の蓮という正反対な兄たちと比べて、彼の部屋はどんな感じなのだろうか。
抱き枕がない事は確認済みで、湊は『普通だよ』と言っていたけれど、あの時の彼は何か隠しているような顔をしていた気がする。
「緊張してる? 大丈夫だよ、親はいないから」
そういう心配もあったことを、言われてから思い出した。
けれど湊は「弟はいるけど」と付け足す。
「弟さんか」
「ちょっと煩いと思うけど、ほっといていいから」
抜けきらない緊張感に軽く深呼吸をして、みさぎは湊と中へ入る。
ロビーにいたマンションの管理人さんに挨拶をされて、みさぎが繋いだ手を離そうとすると、湊は「気にしないで」と力を込めた。
十五階建てのマンションの六階までエレベーターで上がる。
息をつくようにフロアへ下りると、湊は一言予防線を張った。みさぎがこの間咲に言ったのと同じだ。
「多分、みさぎの予想と違う部屋だと思うよ」
「違う部屋……?」
その理由を小さな笑顔で誤魔化して、湊は家の前へと向かった。
鍵で開けた扉の向こうで、中学生くらいの男子が笑顔全開でみさぎを迎える。
「こんにちは、初めまして!」
突然の声に驚くと、湊が「待ち構えてるなって言っただろ」と彼を宥めた。
一緒にゲームをすると聞いて、みさぎはもっと小さな弟を想像していたが、思ったより大きい。髪が短く眼鏡を掛けていないというだけで、湊とよく似ていた。
「だって挨拶しとかなきゃって思ってさ。弟の斗真です」
「初めまして、荒助みさぎです」
ぺこりと頭を下げるみさぎに、斗真はまた笑顔を見せた。顔は似ているが表情は兄と対照的だ。
湊は「ったく」と斗真に背を向け、みさぎを中へ促す。
湊は廊下の手前にある扉を開いた。
何を見ても驚かないように──みさぎは自分にそう言い聞かせるが、目に飛び込んできた光景は、最初にみさぎが思っていたままと言っても過言ではないほどに普通だった。
青い枕のベッドがあって、机に、本棚に、クローゼット。湊の性格を表すような落ち着いた部屋だ。
彼が言うような予想を反するものはない。
拍子抜けしたみさぎが驚いたのは、その後だ。「ホッ」と中へ踏み込んだところで、イレギュラーな存在に気付く。
「えっ?」
入口からは見えなかった部屋の隅で、何かが異質な存在感を放っている。警戒して振り向くと、つぶらな瞳と目が合った。
その正体を知って、みさぎは「うわぁ」と声を上げる。
大きな猫のぬいぐるみだ。
「驚いただろ?」
予想外の展開に、みさぎはこくりと頷いた。
「可愛い。けど、何で?」
猫好きだと言っていたけれど、普段の湊からは全く想像できなかった。驚きはしたけれど、蓮の部屋への驚きとは種類が違う。
「昔、俺が入院した時に母親が買ってきてそのままいるんだ。男の部屋にこんなの変だと思うよな?」
「変ではないよ。あんまりないとは思うけど、嫌じゃないよ?」
みさぎは首を振る。もっと変な美少女フィギュアの並んだ部屋を知っているから、このくらいでは動じない。
「けど、どうして見せてくれたの?」
前に湊が自分の部屋を「普通だ」と言った時に動揺していたのは、恐らくこの猫のせいだろう。
「まだ見せるつもりなんてなかったんだけど。昨日イルミネーション見てたら今日も会いたいなって思って、つい」
湊は緊張の解けた笑顔を見せる。
「それでなの?」
「それでだよ。いつか話さなきゃと思ってたけど、こんなに早いとは俺も思ってなかった」
「部活あるから今日も会えたのに。けど教えてくれてありがとう」
「あぁ」と目を細めて、湊は「ちょっと行って来る」と部屋を出る。
みさぎもホッとして、改めて彼の部屋を見渡した。
本棚には参考書や難しそうな本と一緒に漫画も並んでいた。蓮の部屋にあるようなド派手な背表紙のものはない。
「湊くんらしい」と呟いて、今度は猫のぬいぐるみを覗き混む。フカフカの頭を撫でると、突然小さい音で『トントン』と扉が鳴った。
細く開いた隙間に、斗真の顔が入り込む。
「斗真くん?」
彼は「しっ」と人差し指を口の前に立てて、こっそりと部屋に入り込んできた。
「ちょっと話したくて」
照れたように細めた目が湊と同じだった。彼は年下だけれど、みさぎより背が高い。
どこかへ行った兄の気配を伺う斗真に、みさぎは「どうぞ」と言葉を待つ。
「あの、兄ちゃんの事よろしくお願いします。うちの兄ちゃん暗くて彼女なんかいたことないから、全然慣れてないと思うけど。昨日の夜も、彼女を家に誘ったって言って大変だったんです。リリちゃんどうしようって」
「リリちゃん?」
斗真は「このコの名前」とぬいぐるみの頭の上で手をポンポンと弾ませた。
「それで昨日寝るまでリリちゃんのことどうするか悩んでて、俺が今日彼女呼ぶのやめたらって言ったら、急に腹くくったみたいで隠さないって言い出して」
「そうだったんだ」
慌てている湊を想像して、みさぎは思わず笑ってしまう。
「今までずっと女っ気なんてなかったから、俺も何か嬉しくて。多分、お姉さんが兄ちゃんの初恋なんだと思います」
「お姉さん? 私の事?」
初めての響きに、みさぎはハッとして聞き返す。今までずっと自分が下で、そんなこと言われたこともなかった。
はしゃぐみさぎとは対照的に、斗真が頷いて声のトーンを落とす。
「それで、ちょっと気になる事があって」
「うんうん、何でも言ってみて」
言い辛そうに唇を噛んだ斗真を、みさぎは「どうしたの?」と姉の気分で伺った。
「最近、兄ちゃん夜にうなされてる時があるんです。何か悪い夢でも見てるんじゃないかなって思って」
この間みさぎの部屋に泊まった時は気付かなかったけれど、斗真は「結構あるんです」と不安な顔を見せた。それはハロン戦を控えて過去の悪夢でも見ているという事なのだろうか。
「お姉さんに言ったからって心配させるだけなのは分かってるんですけど、他に話せる人もいなかったから」
まさかリリちゃんを隠している罪悪感からではないだろう。
自信家の湊は、昨日「死にたくない」と初めて弱音を吐いた。十二月が近付いて、色々な過去のトラウマが彼を苦しめているのかもしれない。
そして、それはみさぎも同じだ。
「斗真くん、優しいんだね。大丈夫、私に任せて」
「よろしくお願いします」
戦いが終わればきっとその夢は覚めるだろう。
斗真が再び頭を下げたところで、湊がジュースを手に戻ってきた。
「何でお前がいるんだよ!」
「兄ちゃんのこと、よろしくって言ってたんだよ。じゃあお姉さん、また」
怪訝な目を向ける湊に斗真は表情をガラリと変え、やんちゃな笑顔を残して部屋から出て行った。
「変なこと吹き込まれなかった?」
「うん、斗真くん可愛かったよ」
「えぇ?」
湊は疑うような顔をしたけれど、みさぎは斗真の不安を口にはしなかった。
それからハロン戦までの半月はあっという間に過ぎた。
空間隔離の魔法陣を全て沈め、体力的にも能力的にも準備は整って、みさぎ達は部活の冬合宿──つまり、十一月最終日を迎えたのだ。
10章『戦いの準備を』終わり
11章『空を開いた脅威』へ続く
「ほら、前にテスト勉強するって言ってただろ? みさぎの家で海堂たちとって話だったけど、お兄さんもいるし俺の部屋で二人でしない?」
それは彼の本心なのだろうか。口実だったらいいと思ってしまうけれど、期末テストがあるのは現実だ。
前回の中間と同じで、今回もテストはハロン戦のすぐ後にある。
それが一段落しないうちにはクリスマスなどやってこないのだ。
けど理由はどうであれ、湊の部屋に行けるのは嬉しかった。
翌日、イルミネーションの余韻に浸りながら準備して家を出る。
日曜の部活を終えると、みさぎは湊と一駅長く電車に乗って有玖駅に下りた。
湊の家はマンションだ。ビルの建ち並ぶ大通りを十分ほど歩いたところで、彼が「あそこだよ」と茶色いレンガタイルのマンションを指差す。
「カッコいいマンションだね」
いよいよだという気持ちは、嬉しさと不安が半々くらいに混じっている。
前に蓮が『部屋に抱き枕があったら~』と揶揄ってきたせいだ。
部屋に全くこだわりのなかったヒルスと、ごちゃごちゃとしたオタク部屋の蓮という正反対な兄たちと比べて、彼の部屋はどんな感じなのだろうか。
抱き枕がない事は確認済みで、湊は『普通だよ』と言っていたけれど、あの時の彼は何か隠しているような顔をしていた気がする。
「緊張してる? 大丈夫だよ、親はいないから」
そういう心配もあったことを、言われてから思い出した。
けれど湊は「弟はいるけど」と付け足す。
「弟さんか」
「ちょっと煩いと思うけど、ほっといていいから」
抜けきらない緊張感に軽く深呼吸をして、みさぎは湊と中へ入る。
ロビーにいたマンションの管理人さんに挨拶をされて、みさぎが繋いだ手を離そうとすると、湊は「気にしないで」と力を込めた。
十五階建てのマンションの六階までエレベーターで上がる。
息をつくようにフロアへ下りると、湊は一言予防線を張った。みさぎがこの間咲に言ったのと同じだ。
「多分、みさぎの予想と違う部屋だと思うよ」
「違う部屋……?」
その理由を小さな笑顔で誤魔化して、湊は家の前へと向かった。
鍵で開けた扉の向こうで、中学生くらいの男子が笑顔全開でみさぎを迎える。
「こんにちは、初めまして!」
突然の声に驚くと、湊が「待ち構えてるなって言っただろ」と彼を宥めた。
一緒にゲームをすると聞いて、みさぎはもっと小さな弟を想像していたが、思ったより大きい。髪が短く眼鏡を掛けていないというだけで、湊とよく似ていた。
「だって挨拶しとかなきゃって思ってさ。弟の斗真です」
「初めまして、荒助みさぎです」
ぺこりと頭を下げるみさぎに、斗真はまた笑顔を見せた。顔は似ているが表情は兄と対照的だ。
湊は「ったく」と斗真に背を向け、みさぎを中へ促す。
湊は廊下の手前にある扉を開いた。
何を見ても驚かないように──みさぎは自分にそう言い聞かせるが、目に飛び込んできた光景は、最初にみさぎが思っていたままと言っても過言ではないほどに普通だった。
青い枕のベッドがあって、机に、本棚に、クローゼット。湊の性格を表すような落ち着いた部屋だ。
彼が言うような予想を反するものはない。
拍子抜けしたみさぎが驚いたのは、その後だ。「ホッ」と中へ踏み込んだところで、イレギュラーな存在に気付く。
「えっ?」
入口からは見えなかった部屋の隅で、何かが異質な存在感を放っている。警戒して振り向くと、つぶらな瞳と目が合った。
その正体を知って、みさぎは「うわぁ」と声を上げる。
大きな猫のぬいぐるみだ。
「驚いただろ?」
予想外の展開に、みさぎはこくりと頷いた。
「可愛い。けど、何で?」
猫好きだと言っていたけれど、普段の湊からは全く想像できなかった。驚きはしたけれど、蓮の部屋への驚きとは種類が違う。
「昔、俺が入院した時に母親が買ってきてそのままいるんだ。男の部屋にこんなの変だと思うよな?」
「変ではないよ。あんまりないとは思うけど、嫌じゃないよ?」
みさぎは首を振る。もっと変な美少女フィギュアの並んだ部屋を知っているから、このくらいでは動じない。
「けど、どうして見せてくれたの?」
前に湊が自分の部屋を「普通だ」と言った時に動揺していたのは、恐らくこの猫のせいだろう。
「まだ見せるつもりなんてなかったんだけど。昨日イルミネーション見てたら今日も会いたいなって思って、つい」
湊は緊張の解けた笑顔を見せる。
「それでなの?」
「それでだよ。いつか話さなきゃと思ってたけど、こんなに早いとは俺も思ってなかった」
「部活あるから今日も会えたのに。けど教えてくれてありがとう」
「あぁ」と目を細めて、湊は「ちょっと行って来る」と部屋を出る。
みさぎもホッとして、改めて彼の部屋を見渡した。
本棚には参考書や難しそうな本と一緒に漫画も並んでいた。蓮の部屋にあるようなド派手な背表紙のものはない。
「湊くんらしい」と呟いて、今度は猫のぬいぐるみを覗き混む。フカフカの頭を撫でると、突然小さい音で『トントン』と扉が鳴った。
細く開いた隙間に、斗真の顔が入り込む。
「斗真くん?」
彼は「しっ」と人差し指を口の前に立てて、こっそりと部屋に入り込んできた。
「ちょっと話したくて」
照れたように細めた目が湊と同じだった。彼は年下だけれど、みさぎより背が高い。
どこかへ行った兄の気配を伺う斗真に、みさぎは「どうぞ」と言葉を待つ。
「あの、兄ちゃんの事よろしくお願いします。うちの兄ちゃん暗くて彼女なんかいたことないから、全然慣れてないと思うけど。昨日の夜も、彼女を家に誘ったって言って大変だったんです。リリちゃんどうしようって」
「リリちゃん?」
斗真は「このコの名前」とぬいぐるみの頭の上で手をポンポンと弾ませた。
「それで昨日寝るまでリリちゃんのことどうするか悩んでて、俺が今日彼女呼ぶのやめたらって言ったら、急に腹くくったみたいで隠さないって言い出して」
「そうだったんだ」
慌てている湊を想像して、みさぎは思わず笑ってしまう。
「今までずっと女っ気なんてなかったから、俺も何か嬉しくて。多分、お姉さんが兄ちゃんの初恋なんだと思います」
「お姉さん? 私の事?」
初めての響きに、みさぎはハッとして聞き返す。今までずっと自分が下で、そんなこと言われたこともなかった。
はしゃぐみさぎとは対照的に、斗真が頷いて声のトーンを落とす。
「それで、ちょっと気になる事があって」
「うんうん、何でも言ってみて」
言い辛そうに唇を噛んだ斗真を、みさぎは「どうしたの?」と姉の気分で伺った。
「最近、兄ちゃん夜にうなされてる時があるんです。何か悪い夢でも見てるんじゃないかなって思って」
この間みさぎの部屋に泊まった時は気付かなかったけれど、斗真は「結構あるんです」と不安な顔を見せた。それはハロン戦を控えて過去の悪夢でも見ているという事なのだろうか。
「お姉さんに言ったからって心配させるだけなのは分かってるんですけど、他に話せる人もいなかったから」
まさかリリちゃんを隠している罪悪感からではないだろう。
自信家の湊は、昨日「死にたくない」と初めて弱音を吐いた。十二月が近付いて、色々な過去のトラウマが彼を苦しめているのかもしれない。
そして、それはみさぎも同じだ。
「斗真くん、優しいんだね。大丈夫、私に任せて」
「よろしくお願いします」
戦いが終わればきっとその夢は覚めるだろう。
斗真が再び頭を下げたところで、湊がジュースを手に戻ってきた。
「何でお前がいるんだよ!」
「兄ちゃんのこと、よろしくって言ってたんだよ。じゃあお姉さん、また」
怪訝な目を向ける湊に斗真は表情をガラリと変え、やんちゃな笑顔を残して部屋から出て行った。
「変なこと吹き込まれなかった?」
「うん、斗真くん可愛かったよ」
「えぇ?」
湊は疑うような顔をしたけれど、みさぎは斗真の不安を口にはしなかった。
それからハロン戦までの半月はあっという間に過ぎた。
空間隔離の魔法陣を全て沈め、体力的にも能力的にも準備は整って、みさぎ達は部活の冬合宿──つまり、十一月最終日を迎えたのだ。
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