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10章 戦いの準備を
134 帰る場所
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地下へ行くと、「はぁい」といつものように一華が迎えてくれた。
部屋に広がる甘い匂いは、彼女の飲んでいたココアだろうか。
一華は丸い目を左右に振って、咲の顔に首を傾げる。
「お兄さん一人ですか? てっきりラルと一緒なのかと思ってました」
「あれ、アイツまだ来てないのか。家で着替えるって言ったら素振りするって行っちゃったんだよな。校庭にはいなかったから、屋上でも行ったかな」
「じゃあ、ちょっと待ちましょうか」
咲は、にっこり微笑んだ一華の後ろにしかめ面の中條を見つけて、ビクリと肩を震わせる。
「教官……いらっしゃったんですか」
気まずい空気に片言の敬語で尋ねると、
「貴女は何のためにここに来たんですか」
と、眉間の皺を深くした彼に、逆に聞き返されてしまった。
今日ここに来たのは、中條に呼ばれたからだ。
昨日彼に「明日部活の後空けておいて下さい」と言われて、咲はもうそれが剣の事だろうという期待感でいっぱいになってしまった。それ以外で個人的に呼ばれる理由など考えつかなかったからだ。
都合良く一華から剣を渡される事だけ考えていたが、やはり中條本人も同席するらしい。
時間指定がなかったことにホッとして、咲は兵学校時代よろしくピシリと姿勢を正す。
「教官に会いに来ました」
「でしょう?」
中條が冷ややかに笑うと、一華が苦笑いを浮かべてポンと手を打った。
「今日のお昼は鍋パーティをしますからね。お兄さんも楽しんでいって下さい。鍋はハリオス様が仕込んでくれたんですよ」
「本当か! そりゃあ楽しみだな」
久しぶりに食べるハリオスの料理という事で咲はテンションを上げるが、そのメンバーを浮かべて顔をしかめた。中條と湊だなんて、一華が居なかったら葬式のようだとさえ思う。
「みさぎたちと一緒でも良かったのに」
「向こうも同じものを食べるらしいですよ。絢さんたちは午後から出掛けるそうなんで、バラバラにさせてもらいました」
「へぇ、どっか行くんだ」
「戦いの準備ですよ。ところで、お兄さんはこの後デートですか?」
「えっ……なんで?」
咲は姉の凜に結ばれた渾身のツインテーをそっと撫でる。
髪を結んだだけで、セーターにスカートという極々普通の格好だ。なのに何故気付かれてしまうのだろうか。
今日は夕方に蓮と会って、イルミネーションを見に行く予定だ。
「だって、大分可愛いですよ。ねぇ、中條先生?」
一華は何故か中條に同意を求めながら、咲から預かったコートを壁のハンガーに掛けた。
中條は「そうだな」とそっけなく答えて、奥の部屋へと姿を消す。
「ちょっ……アレって可愛いって褒めたって事?」
「そうだと思いますよ」
「ホントかな」
「お世辞を言えるような人じゃないと思います」
咲は「確かに」と中條の行った方を一瞥した。あそこは一華が鍛冶師として作業する場所だ。
いよいよだと息を呑みつつ、咲は一華と二人きりのタイミングを見計らって、ずっと心に閊えていた気持ちを吐き出す。
「メラーレ、僕は本当にハロンと戦っていいのかな? 無駄な戦力にならない?」
みさぎたち三人には言い辛かった。
彼女にならと思って言ったのに、中條がすぐに戻ってきた。予想通り彼の手には見たことのない真新しい剣が握り締められていて、咲は「うわぁ」と破顔する。
「僕の剣……ですか?」
青い石が埋め込まれた銀色の剣は柄が短めで、かつてヒルスが使っていたものによく似ていた。
けれど中條は眉間を寄せて咲を睨む。
「戦いが無駄だと思うなら、戦わなくていいんですよ?」
みさぎに良い格好がしたい──そんなことできるとも思わないけれど、前の時のようにただ黙って見ているだけは嫌だった。
「前に教官は僕が戦闘に加わるのを足手纏いだと言いました。僕は今もまだ自信を持って万全だとは言い切れない。けど、この戦いに挑まないと、この世界に来たことを後悔すると思う」
「だったら迷う必要はないでしょう? その為に始めた部活なんですから」
中條は一度胸の前に引いた剣を、咲に差し出す。
「貴方の剣です。もう出し惜しみしている時期ではないですからね」
「教官……ありがとうございます」
「部活はただのきっかけでしたが、少しは昔の感覚が戻ったでしょう? 貴女は昔からセンスも実力もあると思ってます。自分の事を過小評価しなくていい。行けると思ったら行きなさい」
「そんなに褒めてくれるんですか?」
「褒めているつもりはありませんよ。けど、貴方がもし戦闘で迷う事があれば、多分それは進まない方がいい。貴方へのアドバイスはそんな所です。これからは剣にも慣れておくように」
「わかりました」と頷いた顔がにやけてしまう。
かつて鬼教官と呼ばれた彼の言葉と受け取った剣の重みに涙が出そうになって、咲は鼻をズズッとすすり上げた。
「お爺ちゃんの打ったラルたちの剣には程遠いですが、私が最初から打たせてもらいました」
「ありがとう、メラーレ。大切に使わせてもらうよ」
剣を構える咲の傍らに一華が立って、剣を握る右手を指差す。
「ラルの剣と同じように、絢さんに魔法を掛けてもらいました。持ち歩かなくても平気ですよ」
この間のハロン戦の時、湊は魔法使いと同じように手中に魔法陣を光らせて剣を取り出していた。向こうの世界では何の問題もなく腰に提げていたが、今はそういう訳にいかない。
「僕にもアレができるのか」
「はい。思うだけです」
一つ一つ手順を言う彼女に従って、咲は右手に力を込めた。
低い音がズンと鳴る。手の周りに青黒い魔法陣がくるりと現れて、光が剣を柄から吸い込んだ。前に智の出した魔法を『ファイヤーショー』だと揶揄ったこともあるけれど、いざ自分が使えると興奮してしまう。
一華は「出す時も同じですよ」とやさしく微笑んだ。
「これでお兄さんも戦えますね」
「あぁ。教官も、メラーレも本当にありがとうございます」
咲は感慨深く下げた頭を起こして、空になった手を胸の前でぎゅっと握り締める。
「メラーレはさっき僕に今日はデートに行くのかって聞いただろ? 本当にそうなんだ。こんな時期に浮足立ってると思う? 弱気なこと言ってるくらいならもっと訓練でも何でもしろって思う? 教官も……」
「思いませんよ」
きっぱりと否定した一華の横で、中條は何も言わず咲を見ている。その視線が怒りにも感じて、咲はそっと一華へ顔を逸らした。
「本当にそう思う?」
「ちゃんと訓練はしてるじゃないですか。それより、大切な相手がいるってことがお兄さんの命を繋ぐ糸になる筈ですから」
「糸?」
「自暴自棄にならないってことですよ」
答えたのは中條だった。再び黙った彼の説明を、一華が引き継ぐ。
「そういうことです。帰る場所があると、人って一人でいるより生きようって頑張るから」
「そうか。じゃあ、メラーレもアッシュの帰る場所で居てあげてね」
一華は声に出さず、にっこりと目を細めた。
「……怒られるかと思ったよ。そうだな、帰る場所があれば帰ってこれるんだよな」
「可愛い、お兄さん」
そんなことを言われてホッと安堵したところで、咲は背後に気配を感じて素早く振り返った。
扉の前に、いつの間にか湊が居たのだ。
「お前……」
「声掛けるタイミングがなかったんだよ」
特に詫びる風もない彼に、咲は「いつから居たんだよ」と赤面する。
「結構前からだけど」
「はぁあ?」
何でだよと言い返そうとした勢いを、「けど」と言う湊の声が打ち消した。
「剣貰えて良かったな」
それ以上言い返す言葉が浮かばなくなって、咲は戸惑う気持ちを殺すように腹の前で両手を握りしめた。
「──ありがとう」
最近湊に礼を言う事が多くなった気がする。
けれど、屈辱的だというような昔抱いた感情はすっかり消えていた。
部屋に広がる甘い匂いは、彼女の飲んでいたココアだろうか。
一華は丸い目を左右に振って、咲の顔に首を傾げる。
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と、眉間の皺を深くした彼に、逆に聞き返されてしまった。
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都合良く一華から剣を渡される事だけ考えていたが、やはり中條本人も同席するらしい。
時間指定がなかったことにホッとして、咲は兵学校時代よろしくピシリと姿勢を正す。
「教官に会いに来ました」
「でしょう?」
中條が冷ややかに笑うと、一華が苦笑いを浮かべてポンと手を打った。
「今日のお昼は鍋パーティをしますからね。お兄さんも楽しんでいって下さい。鍋はハリオス様が仕込んでくれたんですよ」
「本当か! そりゃあ楽しみだな」
久しぶりに食べるハリオスの料理という事で咲はテンションを上げるが、そのメンバーを浮かべて顔をしかめた。中條と湊だなんて、一華が居なかったら葬式のようだとさえ思う。
「みさぎたちと一緒でも良かったのに」
「向こうも同じものを食べるらしいですよ。絢さんたちは午後から出掛けるそうなんで、バラバラにさせてもらいました」
「へぇ、どっか行くんだ」
「戦いの準備ですよ。ところで、お兄さんはこの後デートですか?」
「えっ……なんで?」
咲は姉の凜に結ばれた渾身のツインテーをそっと撫でる。
髪を結んだだけで、セーターにスカートという極々普通の格好だ。なのに何故気付かれてしまうのだろうか。
今日は夕方に蓮と会って、イルミネーションを見に行く予定だ。
「だって、大分可愛いですよ。ねぇ、中條先生?」
一華は何故か中條に同意を求めながら、咲から預かったコートを壁のハンガーに掛けた。
中條は「そうだな」とそっけなく答えて、奥の部屋へと姿を消す。
「ちょっ……アレって可愛いって褒めたって事?」
「そうだと思いますよ」
「ホントかな」
「お世辞を言えるような人じゃないと思います」
咲は「確かに」と中條の行った方を一瞥した。あそこは一華が鍛冶師として作業する場所だ。
いよいよだと息を呑みつつ、咲は一華と二人きりのタイミングを見計らって、ずっと心に閊えていた気持ちを吐き出す。
「メラーレ、僕は本当にハロンと戦っていいのかな? 無駄な戦力にならない?」
みさぎたち三人には言い辛かった。
彼女にならと思って言ったのに、中條がすぐに戻ってきた。予想通り彼の手には見たことのない真新しい剣が握り締められていて、咲は「うわぁ」と破顔する。
「僕の剣……ですか?」
青い石が埋め込まれた銀色の剣は柄が短めで、かつてヒルスが使っていたものによく似ていた。
けれど中條は眉間を寄せて咲を睨む。
「戦いが無駄だと思うなら、戦わなくていいんですよ?」
みさぎに良い格好がしたい──そんなことできるとも思わないけれど、前の時のようにただ黙って見ているだけは嫌だった。
「前に教官は僕が戦闘に加わるのを足手纏いだと言いました。僕は今もまだ自信を持って万全だとは言い切れない。けど、この戦いに挑まないと、この世界に来たことを後悔すると思う」
「だったら迷う必要はないでしょう? その為に始めた部活なんですから」
中條は一度胸の前に引いた剣を、咲に差し出す。
「貴方の剣です。もう出し惜しみしている時期ではないですからね」
「教官……ありがとうございます」
「部活はただのきっかけでしたが、少しは昔の感覚が戻ったでしょう? 貴女は昔からセンスも実力もあると思ってます。自分の事を過小評価しなくていい。行けると思ったら行きなさい」
「そんなに褒めてくれるんですか?」
「褒めているつもりはありませんよ。けど、貴方がもし戦闘で迷う事があれば、多分それは進まない方がいい。貴方へのアドバイスはそんな所です。これからは剣にも慣れておくように」
「わかりました」と頷いた顔がにやけてしまう。
かつて鬼教官と呼ばれた彼の言葉と受け取った剣の重みに涙が出そうになって、咲は鼻をズズッとすすり上げた。
「お爺ちゃんの打ったラルたちの剣には程遠いですが、私が最初から打たせてもらいました」
「ありがとう、メラーレ。大切に使わせてもらうよ」
剣を構える咲の傍らに一華が立って、剣を握る右手を指差す。
「ラルの剣と同じように、絢さんに魔法を掛けてもらいました。持ち歩かなくても平気ですよ」
この間のハロン戦の時、湊は魔法使いと同じように手中に魔法陣を光らせて剣を取り出していた。向こうの世界では何の問題もなく腰に提げていたが、今はそういう訳にいかない。
「僕にもアレができるのか」
「はい。思うだけです」
一つ一つ手順を言う彼女に従って、咲は右手に力を込めた。
低い音がズンと鳴る。手の周りに青黒い魔法陣がくるりと現れて、光が剣を柄から吸い込んだ。前に智の出した魔法を『ファイヤーショー』だと揶揄ったこともあるけれど、いざ自分が使えると興奮してしまう。
一華は「出す時も同じですよ」とやさしく微笑んだ。
「これでお兄さんも戦えますね」
「あぁ。教官も、メラーレも本当にありがとうございます」
咲は感慨深く下げた頭を起こして、空になった手を胸の前でぎゅっと握り締める。
「メラーレはさっき僕に今日はデートに行くのかって聞いただろ? 本当にそうなんだ。こんな時期に浮足立ってると思う? 弱気なこと言ってるくらいならもっと訓練でも何でもしろって思う? 教官も……」
「思いませんよ」
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「本当にそう思う?」
「ちゃんと訓練はしてるじゃないですか。それより、大切な相手がいるってことがお兄さんの命を繋ぐ糸になる筈ですから」
「糸?」
「自暴自棄にならないってことですよ」
答えたのは中條だった。再び黙った彼の説明を、一華が引き継ぐ。
「そういうことです。帰る場所があると、人って一人でいるより生きようって頑張るから」
「そうか。じゃあ、メラーレもアッシュの帰る場所で居てあげてね」
一華は声に出さず、にっこりと目を細めた。
「……怒られるかと思ったよ。そうだな、帰る場所があれば帰ってこれるんだよな」
「可愛い、お兄さん」
そんなことを言われてホッと安堵したところで、咲は背後に気配を感じて素早く振り返った。
扉の前に、いつの間にか湊が居たのだ。
「お前……」
「声掛けるタイミングがなかったんだよ」
特に詫びる風もない彼に、咲は「いつから居たんだよ」と赤面する。
「結構前からだけど」
「はぁあ?」
何でだよと言い返そうとした勢いを、「けど」と言う湊の声が打ち消した。
「剣貰えて良かったな」
それ以上言い返す言葉が浮かばなくなって、咲は戸惑う気持ちを殺すように腹の前で両手を握りしめた。
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