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8章 あの日と同じ雨
113 はんぶんこのビスケット
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『運動する部』発足から十日ほど過ぎて、カレンダーが十一月に入った。
山がすっかり秋色に染まって、コートを着るか迷う程寒い日も多い。
ハロン戦までちょうど一月。
部活のルーティンにはハードル以外に木登りや崖下りも加わった。
坂道に置かれたハードルが、毎日一台ずつ増えているのに気付いたのは昨日だ。
いつも少しずつ位置がずれていると言い出した湊の言葉に三人はピンとこなかったが、何気なく中條に聞いたら「気付かなかったんですか」と彼はその事実をあっさり認めたのだ。
これがあと残りの日数で三十台近く増えるのだと思うと、疲れがどっと増してくる。
更に慣れと共に跳び方が雑になって、みさぎの膝が見るに堪えない程傷だらけになっていた。
「また血が出てる。そんなに怪我ばっかりしてると、痕残っちゃうわよ」
消毒液をひたひたにしみ込ませた脱脂綿を、一華がみさぎの膝へ押し当てる。
毎度のことながら、その瞬間の彼女は嬉しそうな顔をしていた。
「いったぁぁあい」
悲鳴に近い声を上げて、みさぎはスカートを両手で握りしめた。
両膝に滲む血の痕を見た湊に「行ってきて」とここに連行されたのは先週のことだ。そこから土日を挟んで毎日保健室に通っている。
治りきらない傷のまま転ぶという悪循環のせいで、関係のないクラスメイトにまで心配される始末だった。
保健室には一華が昼食後に飲んだ甘いコーヒーの香りが漂っていた。そこにツンとした消毒液の匂いが混じる。
「部活大変そうだけど、どう? 運動する部だっけ? 毎日頑張ってるわね」
「そうなんだよ……って、痛いよメラーレ」
「これくらい我慢しなさい」
何度も脱脂綿をあててくるメラーレに、みさぎは身体をくねらせて悶えた。
「それでね、ひたすら動いてるから電車に乗ると起きていられなくて」
最初あんなにドキドキしていた湊の肩枕も、日常的なものになってしまった。駅で起こしてくれる彼に甘えて、至福のお昼寝タイムを堪能している。
けれど、始めて十日ほどで部活の効果はちゃんと出ていた。
体力増加の相乗効果で、魔力が日増しに強くなっている。記憶を戻したばかりの頃に集中できなかったのは、智に言われた通り、まだ魔力が弱かったかららしい。
今は幾らでも目を閉じていられる。
「部長は誰なの?」
「咲ちゃんだよ。毎日張り切ってるよ」
「楽しそうね」と微笑みながら消毒液の瓶を片付けた一華が、みさぎの視線を追って空を見上げた。
「みさぎちゃん、いつも空見てるわね。天気が心配? 今日も降らないと思うけど」
「そうなんだけど、そうなんじゃないんだよ」
「え?」
みさぎが雨を苦手なのは一華も知っている。それは揺るぎない事実なのだけれど、今の動機は不純なものだ。
「雨降らないかなぁって思ってるの」
「えぇ?」
彼女の言う通り、空には殆ど雲がなく、連日秋晴れが続いている。
みさぎは「だって」と唇を尖らせた。
「湊くんがね、雨降ったらデートしようって言ってくれたの。それなのに全然降らないんだもん」
約束した日以来、全く雨は降っていない。
一華はピクリと頬を震わせる。
「それって私は、降らなくて残念ねって言うのが正しいの?」
「残念なんだよ。だって、折角デートできるチャンスなのに」
「もぅ、げんきんなんだから。みさぎちゃんは昔から全然変わらないわね」
「そうかな。ねぇ、メラーレは私が……リーナがラルを好きだって知ってた?」
「当たり前でしょ。知らない人なんていたのかしら?」
即答だった。一華は「何をおかしなこと言ってるの?」と言わんばかりに赤いフレームの奥の目を丸める。
「やっぱり知ってたんだ……この間ルーシャに言われて驚いたんだよ。自分でも良く分からなかったのに」
あれはここで智に告白されたすぐ後の事だ。
みさぎと二人きりになった一華は、今日と同じようにみさぎの膝を治療しながら彼女の友達の話をしてくれた。
「前に来た時、メラーレ言ったでしょ? 友達が二人の男子に悩んでるって」
──「どっちも好きで選べないとか言うのよ? 贅沢な話だと思わない?」
あの時みさぎは、その話を何気なく聞いていただけだった。
それなのに今は言葉の一つ一つが杭となって、心臓にダメージを打ち込んで来る。
「あ、あれって私の事だったんだ……よね?」
「そうよ、鈍感なんだから。けど、恋愛なんてそういうものなのかしらね」
しみじみと頷く一華は、見た目のままみさぎよりもずっと大人だった。ターメイヤに居た時はリーナと同じ歳だったのに、不思議だ。
「ごめんね、私メラーレの気持ちわかってなくて。アッシュの事……」
「いいのよ。彼の事を最初にフッたのは私なんだから」
「けど、今は好きなんだよね?」
「今は、じゃなくて。私はずっと昔から彼が好きよ」
一華は寂しそうに笑う。彼女の口から初めて聞いた本心だ。
聞いてもいいのか迷ったけれど、みさぎは衝動的にそれを口にする。
「メラーレは、この戦いが終わったらターメイヤに帰っちゃうの?」
「うん。そういう話でこっちに来てるの。けど、彼には言わないでね」
彼女は迷う事もなく答えをくれた。
「分かったよ」と頷いた視界が潤んで、涙が膝に零れる。傷口がヒリと痛んで、みさぎはビクリと肩をすくめた。
「ごめん。私が泣くなんておかしいよね」
「リーナはこういう時泣く子だったじゃない」
一華は棚から一枚の大きなビスケットを取って来て、みさぎに差し出した。
「ねぇ、これ久しぶりにやってみない? みさぎちゃんそっち持って」
何十年ぶりだろう。メラーレのポケットにはよくビスケットが入っていて、半分をリーナに分けてくれた。
「わぁ、懐かしいね。はんぶんこだ」
「どっちが大きくても文句なしよ」
丸いビスケットの反対側を持って、一華の「行くよ」を合図に力を込める。
「勝った」
涙を拭って、みさぎが笑顔を見せる。
二人で同時に割ったビスケットは、みさぎの手に残った方が大きかった。
8章『あの日と同じ雨』終わり
9章『旗』に続く
山がすっかり秋色に染まって、コートを着るか迷う程寒い日も多い。
ハロン戦までちょうど一月。
部活のルーティンにはハードル以外に木登りや崖下りも加わった。
坂道に置かれたハードルが、毎日一台ずつ増えているのに気付いたのは昨日だ。
いつも少しずつ位置がずれていると言い出した湊の言葉に三人はピンとこなかったが、何気なく中條に聞いたら「気付かなかったんですか」と彼はその事実をあっさり認めたのだ。
これがあと残りの日数で三十台近く増えるのだと思うと、疲れがどっと増してくる。
更に慣れと共に跳び方が雑になって、みさぎの膝が見るに堪えない程傷だらけになっていた。
「また血が出てる。そんなに怪我ばっかりしてると、痕残っちゃうわよ」
消毒液をひたひたにしみ込ませた脱脂綿を、一華がみさぎの膝へ押し当てる。
毎度のことながら、その瞬間の彼女は嬉しそうな顔をしていた。
「いったぁぁあい」
悲鳴に近い声を上げて、みさぎはスカートを両手で握りしめた。
両膝に滲む血の痕を見た湊に「行ってきて」とここに連行されたのは先週のことだ。そこから土日を挟んで毎日保健室に通っている。
治りきらない傷のまま転ぶという悪循環のせいで、関係のないクラスメイトにまで心配される始末だった。
保健室には一華が昼食後に飲んだ甘いコーヒーの香りが漂っていた。そこにツンとした消毒液の匂いが混じる。
「部活大変そうだけど、どう? 運動する部だっけ? 毎日頑張ってるわね」
「そうなんだよ……って、痛いよメラーレ」
「これくらい我慢しなさい」
何度も脱脂綿をあててくるメラーレに、みさぎは身体をくねらせて悶えた。
「それでね、ひたすら動いてるから電車に乗ると起きていられなくて」
最初あんなにドキドキしていた湊の肩枕も、日常的なものになってしまった。駅で起こしてくれる彼に甘えて、至福のお昼寝タイムを堪能している。
けれど、始めて十日ほどで部活の効果はちゃんと出ていた。
体力増加の相乗効果で、魔力が日増しに強くなっている。記憶を戻したばかりの頃に集中できなかったのは、智に言われた通り、まだ魔力が弱かったかららしい。
今は幾らでも目を閉じていられる。
「部長は誰なの?」
「咲ちゃんだよ。毎日張り切ってるよ」
「楽しそうね」と微笑みながら消毒液の瓶を片付けた一華が、みさぎの視線を追って空を見上げた。
「みさぎちゃん、いつも空見てるわね。天気が心配? 今日も降らないと思うけど」
「そうなんだけど、そうなんじゃないんだよ」
「え?」
みさぎが雨を苦手なのは一華も知っている。それは揺るぎない事実なのだけれど、今の動機は不純なものだ。
「雨降らないかなぁって思ってるの」
「えぇ?」
彼女の言う通り、空には殆ど雲がなく、連日秋晴れが続いている。
みさぎは「だって」と唇を尖らせた。
「湊くんがね、雨降ったらデートしようって言ってくれたの。それなのに全然降らないんだもん」
約束した日以来、全く雨は降っていない。
一華はピクリと頬を震わせる。
「それって私は、降らなくて残念ねって言うのが正しいの?」
「残念なんだよ。だって、折角デートできるチャンスなのに」
「もぅ、げんきんなんだから。みさぎちゃんは昔から全然変わらないわね」
「そうかな。ねぇ、メラーレは私が……リーナがラルを好きだって知ってた?」
「当たり前でしょ。知らない人なんていたのかしら?」
即答だった。一華は「何をおかしなこと言ってるの?」と言わんばかりに赤いフレームの奥の目を丸める。
「やっぱり知ってたんだ……この間ルーシャに言われて驚いたんだよ。自分でも良く分からなかったのに」
あれはここで智に告白されたすぐ後の事だ。
みさぎと二人きりになった一華は、今日と同じようにみさぎの膝を治療しながら彼女の友達の話をしてくれた。
「前に来た時、メラーレ言ったでしょ? 友達が二人の男子に悩んでるって」
──「どっちも好きで選べないとか言うのよ? 贅沢な話だと思わない?」
あの時みさぎは、その話を何気なく聞いていただけだった。
それなのに今は言葉の一つ一つが杭となって、心臓にダメージを打ち込んで来る。
「あ、あれって私の事だったんだ……よね?」
「そうよ、鈍感なんだから。けど、恋愛なんてそういうものなのかしらね」
しみじみと頷く一華は、見た目のままみさぎよりもずっと大人だった。ターメイヤに居た時はリーナと同じ歳だったのに、不思議だ。
「ごめんね、私メラーレの気持ちわかってなくて。アッシュの事……」
「いいのよ。彼の事を最初にフッたのは私なんだから」
「けど、今は好きなんだよね?」
「今は、じゃなくて。私はずっと昔から彼が好きよ」
一華は寂しそうに笑う。彼女の口から初めて聞いた本心だ。
聞いてもいいのか迷ったけれど、みさぎは衝動的にそれを口にする。
「メラーレは、この戦いが終わったらターメイヤに帰っちゃうの?」
「うん。そういう話でこっちに来てるの。けど、彼には言わないでね」
彼女は迷う事もなく答えをくれた。
「分かったよ」と頷いた視界が潤んで、涙が膝に零れる。傷口がヒリと痛んで、みさぎはビクリと肩をすくめた。
「ごめん。私が泣くなんておかしいよね」
「リーナはこういう時泣く子だったじゃない」
一華は棚から一枚の大きなビスケットを取って来て、みさぎに差し出した。
「ねぇ、これ久しぶりにやってみない? みさぎちゃんそっち持って」
何十年ぶりだろう。メラーレのポケットにはよくビスケットが入っていて、半分をリーナに分けてくれた。
「わぁ、懐かしいね。はんぶんこだ」
「どっちが大きくても文句なしよ」
丸いビスケットの反対側を持って、一華の「行くよ」を合図に力を込める。
「勝った」
涙を拭って、みさぎが笑顔を見せる。
二人で同時に割ったビスケットは、みさぎの手に残った方が大きかった。
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9章『旗』に続く
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