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7章 足りないもの
96 ジェラシーの矛先
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戦いが終わり、荷物のある看板の所まで移動すると、みさぎは木の根元に崩れるように腰を下ろした。
リーナと自分でこんなに体力の差があるなんて思いもしなかった。
「私、ハードルの授業が苦手な理由が分かったよ。リーナの時にね、兵学校でやってるっていう体力作りのルーティンをルーシャにさせられてたの。それでハードルみたいなのがあって、あんまり好きじゃなかったんだよなぁ」
ふと思い出した過去は、苦痛だった記憶がセットになって蘇った。けれど嫌だ嫌だと言いながらもこなしていたリーナの体力に、みさぎが追いつけるわけはない。
「あぁ、確かにそんなのあったね。障害物を飛び越えていくやつでしょ? 俺は好きだったけど、リーナもやってたんだ」
向かいに座って、智は汗でしっとりと濡れた髪にタオルを乗せると、飲みかけのスポーツドリンクを流し込んだ。
「うん。もっと動かなきゃ駄目ってルーシャに言われて」
「リーナもみさぎちゃんも、昔から根本は変わってないって事かな」
「なのかな。私も体力付けないとなぁ」
ウィザードとして圧倒的な自信を得るためには、毎日の精神修行と同時に土台作りが必要だと頭で理解はできる。億劫だなと感じてしまう本心を捨てなければリーナに追いつくことはできないんだと自分へ言い聞かせた。
「それは大事だね。俺たちもサポートするから」
「うん、ありがとう。私、今日智くんの役に立てたのかな?」
「もちろん、バッチリだよ。感謝してる」
「なら良かった」
ただ、今回の敗因は自分の体力不足だけを理由にはできない気がした。
智がアッシュの時より機敏になっていて、魔力が数段上がっている。それは喜んでいいことのはずなのに、置いてけぼりになった気分で少し寂しいなと思った。
「ところで、アイツらどこ行ったのかな」
「帰った……のかな?」
「俺たちにビビッて、訓練に励んでたりしてな」
だったら嬉しいと思う。こんな体力不足を露呈してしまった状況では自惚れでしかないけれど。
「湊は俺とリーナが一緒で大分ヤキモチ焼いてるみたいだけど、リーナはあの二人が一緒で心配はしないの?」
「二人って、湊くんと咲ちゃんってこと?」
「うん。一応男女でしょ?」
みさぎは智に言われるままに二人が並んだところを想像する。
けれど咲がラルの時代から湊を毛嫌いしていることは知っているし、蓮と付き合っているのだから問題はないだろう。
「そんなことあるのかな」
中身がヒルスのまま智や湊には同性として接する咲だけれど、蓮に対する女子の姿もまた彼女なのだ。あの可愛い姿で湊にベタベタされたら、確かに嫌だと思うかもしれない。
「まぁ、実際にそれはないだろうけどさ。ラルは昔からリーナだけだからね。どう? 湊とは上手くやってる? 聞くだけ野暮なのかもしれないけど」
「──そんなことないよ」
最近の湊を思い返して、みさぎはつい本音を漏らした。
「うまくやってるとは思うの。けど、湊くんって心配性っていうか……」
今日の事もそうだ。彼の好きが少し重いような気がする。
「アイツ、女慣れしてなくて不器用なだけだから」
智はルーシャと同じことを言った。
「だって今日はリーナが俺と二人きりなんだよ? アイツ家でじっとなんてしてられないって。俺がリーナにもみさぎちゃんにも好きだって言ってたのアイツも知ってるからね」
朝、蓮に言われたことを思い返して、みさぎは「そっか」と肩を落とす。
「けど、それならメラーレも同じなのかな?」
智と、メラーレは恋人同士だ。
「だったら嬉しいね。けど、そう思わせたなら後でちゃんとフォローはしなきゃかな。みさぎちゃんもね」
「フォロー?」
「まぁ、湊なんて好きだっていうだけで舞い上がると思うけど。普段からみさぎちゃんは、もっと湊に甘えればいいと思うよ。俺だってメラーレに甘えてるし」
「そ、そうなの?」
甘えている智なんて、みさぎには想像できなかった。
てっきりメラーレの方が甘えていると思っていたけれど、年齢が逆転して以前よりぐっと大人びた彼女の魅力がそうさせているのかもしれない。
「甘えるって、どうすればいいの?」
「嫌なら嫌って言う事だよ。それって相手が自分を好きだって自信があるから言える事でしょ?」
「た、確かに」
最初に頭に浮かんだ『ベタベタ湊にくっついている自分』を慌てて頭から振り払って、みさぎは「そうだね」と相槌を打った。
「けど、昨日来ないでって言ったのに」
「まぁ、相手が言う事聞くかどうかは置いといて、とにかく思ったことは言えばいいよ。アイツリーナにベタ惚れしてるから自信もって」
「わ、わかった」
みさぎはこくりと頷いた。
「ヒルスのやつに恋人ができて少し干渉が減ったと思ったのに、今度は湊か。リーナも落ち着かないね。けど、こうやってリーナが俺に話してくれるのって昔みたいだ。ターメイヤに居た時もさ、よく俺のとこ来てヒルスのこと愚痴ってたよね。俺がアイツの友達だから、話しやすかったんだろうけど」
「うん、智くんはアッシュの頃から話しやすいよ」
「なのに、俺には振り向いてくれなかったけど」
「そういうこと言わないで」
「ごめんごめん」
智は目を細めるように微笑んだ。
告白された時はその関係が一時的に離れてしまったけれど、またこうして彼と話ができるのは嬉しい。
「そういえばさっき戦った時の、地面で爆発したやつ。あれ凄かったね。使うの初めてだった? 見たことない気がしたけど」
「でしょ? そうなの!」
みさぎは手を叩いて声を弾ませる。前のめり気味に、耕造の部屋へ行った話をした。
青い魔導書には知らない魔法がいくつかあって、今日はその中からあの地雷的な魔法陣を発動させることができたのだ。
「うまくできるか心配だったんだぁ」
「上出来だったと思うよ。本気だったら俺また怪我してたと思う。想定外って、ああいうのを言うんだな」
「それでね、智くんに聞きたいことがあって」
「何?」
みさぎは、魔導書の破られたページの話をした。魔法使いの彼ならば何か分かるかもしれないと思ったが、智は「いや」と首を捻る。
「ちょっとわからないな。リーナが昔それを見て俺に何か話してるなら、覚えてると思うんだ。けどどうだろう……」
「やっぱり……わからないか」
「けど、ハリオス様が駄目だって言うなら思い出さなくていいと思うよ。あの人はリーナが大好きだから、リーナにとって良くないことが起きる魔法なんだよ」
智を治した時のように、何か自分に跳ね返ってくるのだろうという事は想像できる。
ページを破ってしまう程のダメージとなれば、みさぎの生死すら脅かしかねないものなのかもしれない。
結局、興味本位でしかないページの追及はしない方がいいという結論になって、みさぎは「そうだね」と頷いた。
リーナと自分でこんなに体力の差があるなんて思いもしなかった。
「私、ハードルの授業が苦手な理由が分かったよ。リーナの時にね、兵学校でやってるっていう体力作りのルーティンをルーシャにさせられてたの。それでハードルみたいなのがあって、あんまり好きじゃなかったんだよなぁ」
ふと思い出した過去は、苦痛だった記憶がセットになって蘇った。けれど嫌だ嫌だと言いながらもこなしていたリーナの体力に、みさぎが追いつけるわけはない。
「あぁ、確かにそんなのあったね。障害物を飛び越えていくやつでしょ? 俺は好きだったけど、リーナもやってたんだ」
向かいに座って、智は汗でしっとりと濡れた髪にタオルを乗せると、飲みかけのスポーツドリンクを流し込んだ。
「うん。もっと動かなきゃ駄目ってルーシャに言われて」
「リーナもみさぎちゃんも、昔から根本は変わってないって事かな」
「なのかな。私も体力付けないとなぁ」
ウィザードとして圧倒的な自信を得るためには、毎日の精神修行と同時に土台作りが必要だと頭で理解はできる。億劫だなと感じてしまう本心を捨てなければリーナに追いつくことはできないんだと自分へ言い聞かせた。
「それは大事だね。俺たちもサポートするから」
「うん、ありがとう。私、今日智くんの役に立てたのかな?」
「もちろん、バッチリだよ。感謝してる」
「なら良かった」
ただ、今回の敗因は自分の体力不足だけを理由にはできない気がした。
智がアッシュの時より機敏になっていて、魔力が数段上がっている。それは喜んでいいことのはずなのに、置いてけぼりになった気分で少し寂しいなと思った。
「ところで、アイツらどこ行ったのかな」
「帰った……のかな?」
「俺たちにビビッて、訓練に励んでたりしてな」
だったら嬉しいと思う。こんな体力不足を露呈してしまった状況では自惚れでしかないけれど。
「湊は俺とリーナが一緒で大分ヤキモチ焼いてるみたいだけど、リーナはあの二人が一緒で心配はしないの?」
「二人って、湊くんと咲ちゃんってこと?」
「うん。一応男女でしょ?」
みさぎは智に言われるままに二人が並んだところを想像する。
けれど咲がラルの時代から湊を毛嫌いしていることは知っているし、蓮と付き合っているのだから問題はないだろう。
「そんなことあるのかな」
中身がヒルスのまま智や湊には同性として接する咲だけれど、蓮に対する女子の姿もまた彼女なのだ。あの可愛い姿で湊にベタベタされたら、確かに嫌だと思うかもしれない。
「まぁ、実際にそれはないだろうけどさ。ラルは昔からリーナだけだからね。どう? 湊とは上手くやってる? 聞くだけ野暮なのかもしれないけど」
「──そんなことないよ」
最近の湊を思い返して、みさぎはつい本音を漏らした。
「うまくやってるとは思うの。けど、湊くんって心配性っていうか……」
今日の事もそうだ。彼の好きが少し重いような気がする。
「アイツ、女慣れしてなくて不器用なだけだから」
智はルーシャと同じことを言った。
「だって今日はリーナが俺と二人きりなんだよ? アイツ家でじっとなんてしてられないって。俺がリーナにもみさぎちゃんにも好きだって言ってたのアイツも知ってるからね」
朝、蓮に言われたことを思い返して、みさぎは「そっか」と肩を落とす。
「けど、それならメラーレも同じなのかな?」
智と、メラーレは恋人同士だ。
「だったら嬉しいね。けど、そう思わせたなら後でちゃんとフォローはしなきゃかな。みさぎちゃんもね」
「フォロー?」
「まぁ、湊なんて好きだっていうだけで舞い上がると思うけど。普段からみさぎちゃんは、もっと湊に甘えればいいと思うよ。俺だってメラーレに甘えてるし」
「そ、そうなの?」
甘えている智なんて、みさぎには想像できなかった。
てっきりメラーレの方が甘えていると思っていたけれど、年齢が逆転して以前よりぐっと大人びた彼女の魅力がそうさせているのかもしれない。
「甘えるって、どうすればいいの?」
「嫌なら嫌って言う事だよ。それって相手が自分を好きだって自信があるから言える事でしょ?」
「た、確かに」
最初に頭に浮かんだ『ベタベタ湊にくっついている自分』を慌てて頭から振り払って、みさぎは「そうだね」と相槌を打った。
「けど、昨日来ないでって言ったのに」
「まぁ、相手が言う事聞くかどうかは置いといて、とにかく思ったことは言えばいいよ。アイツリーナにベタ惚れしてるから自信もって」
「わ、わかった」
みさぎはこくりと頷いた。
「ヒルスのやつに恋人ができて少し干渉が減ったと思ったのに、今度は湊か。リーナも落ち着かないね。けど、こうやってリーナが俺に話してくれるのって昔みたいだ。ターメイヤに居た時もさ、よく俺のとこ来てヒルスのこと愚痴ってたよね。俺がアイツの友達だから、話しやすかったんだろうけど」
「うん、智くんはアッシュの頃から話しやすいよ」
「なのに、俺には振り向いてくれなかったけど」
「そういうこと言わないで」
「ごめんごめん」
智は目を細めるように微笑んだ。
告白された時はその関係が一時的に離れてしまったけれど、またこうして彼と話ができるのは嬉しい。
「そういえばさっき戦った時の、地面で爆発したやつ。あれ凄かったね。使うの初めてだった? 見たことない気がしたけど」
「でしょ? そうなの!」
みさぎは手を叩いて声を弾ませる。前のめり気味に、耕造の部屋へ行った話をした。
青い魔導書には知らない魔法がいくつかあって、今日はその中からあの地雷的な魔法陣を発動させることができたのだ。
「うまくできるか心配だったんだぁ」
「上出来だったと思うよ。本気だったら俺また怪我してたと思う。想定外って、ああいうのを言うんだな」
「それでね、智くんに聞きたいことがあって」
「何?」
みさぎは、魔導書の破られたページの話をした。魔法使いの彼ならば何か分かるかもしれないと思ったが、智は「いや」と首を捻る。
「ちょっとわからないな。リーナが昔それを見て俺に何か話してるなら、覚えてると思うんだ。けどどうだろう……」
「やっぱり……わからないか」
「けど、ハリオス様が駄目だって言うなら思い出さなくていいと思うよ。あの人はリーナが大好きだから、リーナにとって良くないことが起きる魔法なんだよ」
智を治した時のように、何か自分に跳ね返ってくるのだろうという事は想像できる。
ページを破ってしまう程のダメージとなれば、みさぎの生死すら脅かしかねないものなのかもしれない。
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