97 / 190
7章 足りないもの
89 彼の本音
しおりを挟む
土曜の朝、荒助家に階段を駆け下りる音が慌ただしく響く。
蓮ではなくみさぎだ。
九時過ぎの電車に乗らなければならないのに、パジャマ姿でのんびりとコーンスープをすすっていたら、八時のニュースが始まってしまったのだ。
跳ねた髪を直すのは諦めて、滅多にしないツインテールで誤魔化す。
支度を急いでようやく玄関に座ると、歯ブラシを咥えた蓮が欠伸交じりに声を掛けてきた。
「ごんなばやぐからでがげるの?」
「うん、待ち合わせしてて」
「どこ?」
「内緒」と渋った理由を歯ブラシのせいだと思ったのか、蓮は「ぢょっどまっで」と洗面所へ行き、うがいをして戻ってきた。
いつもみさぎが『汚いからやめて』と注意しているからだ。
ゆっくり話している時間はないが、まだ少し余裕がある。
「眼鏡くんとデート?」
「違うけど」
「じゃあ、二股くんと会うのか?」
「二股くんって何よ! そういう言い方やめて」
前に電話が掛かってきた時にそんな話題になったせいで、蓮の指す『二股くん』が智だという事は理解できた。決してそうではないけれど。
「相手が咲ちゃんだっては思わないの?」
「だって、咲は今日お前に会うなんて言ってなかったし」
「お兄ちゃんたち、相変わらず仲良いね」
「まぁな。けど、まぁそうだよな、出掛ける時はいつもスカートなのにズボンなんて珍しいもんな」
蓮の抜き打ち服装チェックが苦手だ。咲も姉によくされると言っていたが、相手が兄では大違いだ。
湊たちの訓練を見に、初めて山の広場へ行った時は、蓮に従ったばかりに咲たちにダメ出しを食らってしまった。
「じゃあ、戦いに行くのか? そんな動きやすい格好してさ」
「ちょっ」
突然真顔で確信を突いてきて、みさぎは慌てて「しっ」と人差し指を立てて注意する。
「お父さんたちいるんだよ? やめて」
小声で訴えると、蓮は「はいはい」と肩をすくめた。
「当たってるんだ」
「う……」
「ん」の言葉を一旦飲み込む。
事実を知られるのは厄介だと思いながら、みさぎはもう一度時間を確認して蓮に尋ねた。
「私が魔法使いだったら、お兄ちゃんは見たいって思う?」
「だったらじゃなくて、そうなんだろ? 眼鏡くんも咲も、お前は強いって言ってるぞ」
「えぇ、湊くんも? いつそんな話したの?」
「眼鏡くんとは一昨日かな」
あぁ倒れた時かと、みさぎは頷く。
湊の事だから咲のようにベラベラと話すことはないだろうけれど。
「強いって言っても、ちょっとだけだよ」
あまりにも事情を知りすぎている蓮に、調子がくるってしまう。
そんな困惑するみさぎに蓮は不思議そうな顔を浮かべて、さっきの話を「いや」と断った。
「興味はあるけど、見なくていいかな。咲が戦う所も見たくないし。俺さ、見たらきっとやめろって言いたくなるから」
みさぎの耳が、まだ蓮が「咲」と呼び捨てすることに慣れていない。湊に「みさぎ」と呼ばれる時とは少し別の、くすぐったい感じだ。
「そうなんだ」
「あぁ。俺がお前のアニキで、咲の彼氏だなんて現実は、お前たちの運命とやらには何の拘束力にもならないってことくらい分かってるつもりだから。だから無事を祈ってるしかないだろ」
「なんかお兄ちゃんって、物分かり良すぎない? 私たちの事怪しいとか思わないの?」
大体、妹が異世界からやってきた魔法使いだなんてのを信じている蓮の思考回路を異常だと思ってしまう。
「前に咲にも言われたけどさ、最初は信じてなかったよ。いや、今もちょっと怪しいけど、信じようって思わなきゃ何かあった時絶対に俺が後悔すると思うから」
「何かあったらなんて……やめてよ」
「悪ぃ。けど、俺が心配だなんて言ったら、お前らの負担にしかならないだろ?」
「確かに」
「ハッキリ言うじゃねぇか。けど、そういうことだよ」
蓮に止められても、湊に止められても、きっと自分はそれを振り切って行くだろう。
この間湊に言われたように、今最優先しなければならないのは、ハロンを倒す事だ。
「けど、結果的に振り切ったとしても、心配だって言って貰えたらそれはそれで嬉しいんじゃないかな」
「何その自分勝手な話。振り切られる俺のメンタルも考えてくれない?」
心配する相手が咲だと考えると困惑してしまうが、妹として彼女側に立ったアドバイスだ。
けれど蓮は難しい顔をして首を横に傾げてしまう。
どこか納得できない様子に、みさぎは「もしかして」と息を呑んだ。
「お兄ちゃんが二股された原因ってそれだった?」
本音を隠し、カッコつけて何でも分かっているような顔ばかりすれば、そりゃあ彼女は離れてしまうだろう。
「──怒るぞ。そんなわけないだろ? 俺だって心配だってくらいはちゃんと言ってるよ」
「じゃあ何で浮気されたのよ」
急に大人しくなった蓮は、溜息を零してボソリと呟く。
「逆だよ。心配しすぎてフラれたの」
「それって、束縛してた……ってこと?」
湊の顔が脳裏に浮かんで、みさぎは顔をしかめた。
「好きな子って放っておけないじゃん。つい干渉したくなるっていうか……束縛なんてしてるつもりはなかったんだけどな」
「それは……良くないね」
しみじみとみさぎは頷く。
束縛なんてしたら、咲は嫌がるだろう──いや、喜ぶかもしれない咲を想像して、みさぎは今度は唇の端を引きつらせた。
「俺、言い出すと止まらなくなるから、それがしつこかったんだろうな」
「そ、そうなんだ……」
聞かなくてもいい情報を聞いてしまった気がする。
「いいか、みさぎ。好きな相手が自分以外の異性と居るところを目撃するってのは、物凄いダメージ食らうんだからな? お前も眼鏡くんが好きなら考えて行動するんだぞ?」
「分かってます! 私は束縛なんてしないもん。浮気だって……」
みさぎは、言い返してそっと自分の胸を押さえる。
悪いことはしていないはずなのに、チクリと胸が痛んだ。
「お、お兄ちゃんは咲ちゃんとデート?」
「いや、俺はバイト。咲が、今日は忙しいから連絡できないかもって言ってたぞ」
「何だろう、咲ちゃんが忙しいなんて」
何気なく考えながら家を出たところで、みさぎは「ちょっと待って」と足を止めた。
咲が忙しい──何だか嫌な予感がした。
☆
朝、雨の匂いがした気がして傘を持って家を出たのに、白樺台に着いた時には雲一つない青空が広がっていた。
「朝のニュースで、今日は行楽日和だって言ってたよ」
先に着いていた智が、みさぎの手元を見て小さく笑顔を零す。
「じゃあ、行こうか」
彼に治癒魔法を掛けてみさぎが倒れた日からまだ二日しか経っていない土曜日、早々に魔法戦を決行することになった。
今日は智と二人きりだ。
戦いに来ただけで、決して蓮の疑うような恋愛感情はない。
湊と咲には、昨日の帰り「来ちゃ駄目だよ」と念を押してある。
二人は「分かったよ」と驚く程素直に了承してくれた。
蓮ではなくみさぎだ。
九時過ぎの電車に乗らなければならないのに、パジャマ姿でのんびりとコーンスープをすすっていたら、八時のニュースが始まってしまったのだ。
跳ねた髪を直すのは諦めて、滅多にしないツインテールで誤魔化す。
支度を急いでようやく玄関に座ると、歯ブラシを咥えた蓮が欠伸交じりに声を掛けてきた。
「ごんなばやぐからでがげるの?」
「うん、待ち合わせしてて」
「どこ?」
「内緒」と渋った理由を歯ブラシのせいだと思ったのか、蓮は「ぢょっどまっで」と洗面所へ行き、うがいをして戻ってきた。
いつもみさぎが『汚いからやめて』と注意しているからだ。
ゆっくり話している時間はないが、まだ少し余裕がある。
「眼鏡くんとデート?」
「違うけど」
「じゃあ、二股くんと会うのか?」
「二股くんって何よ! そういう言い方やめて」
前に電話が掛かってきた時にそんな話題になったせいで、蓮の指す『二股くん』が智だという事は理解できた。決してそうではないけれど。
「相手が咲ちゃんだっては思わないの?」
「だって、咲は今日お前に会うなんて言ってなかったし」
「お兄ちゃんたち、相変わらず仲良いね」
「まぁな。けど、まぁそうだよな、出掛ける時はいつもスカートなのにズボンなんて珍しいもんな」
蓮の抜き打ち服装チェックが苦手だ。咲も姉によくされると言っていたが、相手が兄では大違いだ。
湊たちの訓練を見に、初めて山の広場へ行った時は、蓮に従ったばかりに咲たちにダメ出しを食らってしまった。
「じゃあ、戦いに行くのか? そんな動きやすい格好してさ」
「ちょっ」
突然真顔で確信を突いてきて、みさぎは慌てて「しっ」と人差し指を立てて注意する。
「お父さんたちいるんだよ? やめて」
小声で訴えると、蓮は「はいはい」と肩をすくめた。
「当たってるんだ」
「う……」
「ん」の言葉を一旦飲み込む。
事実を知られるのは厄介だと思いながら、みさぎはもう一度時間を確認して蓮に尋ねた。
「私が魔法使いだったら、お兄ちゃんは見たいって思う?」
「だったらじゃなくて、そうなんだろ? 眼鏡くんも咲も、お前は強いって言ってるぞ」
「えぇ、湊くんも? いつそんな話したの?」
「眼鏡くんとは一昨日かな」
あぁ倒れた時かと、みさぎは頷く。
湊の事だから咲のようにベラベラと話すことはないだろうけれど。
「強いって言っても、ちょっとだけだよ」
あまりにも事情を知りすぎている蓮に、調子がくるってしまう。
そんな困惑するみさぎに蓮は不思議そうな顔を浮かべて、さっきの話を「いや」と断った。
「興味はあるけど、見なくていいかな。咲が戦う所も見たくないし。俺さ、見たらきっとやめろって言いたくなるから」
みさぎの耳が、まだ蓮が「咲」と呼び捨てすることに慣れていない。湊に「みさぎ」と呼ばれる時とは少し別の、くすぐったい感じだ。
「そうなんだ」
「あぁ。俺がお前のアニキで、咲の彼氏だなんて現実は、お前たちの運命とやらには何の拘束力にもならないってことくらい分かってるつもりだから。だから無事を祈ってるしかないだろ」
「なんかお兄ちゃんって、物分かり良すぎない? 私たちの事怪しいとか思わないの?」
大体、妹が異世界からやってきた魔法使いだなんてのを信じている蓮の思考回路を異常だと思ってしまう。
「前に咲にも言われたけどさ、最初は信じてなかったよ。いや、今もちょっと怪しいけど、信じようって思わなきゃ何かあった時絶対に俺が後悔すると思うから」
「何かあったらなんて……やめてよ」
「悪ぃ。けど、俺が心配だなんて言ったら、お前らの負担にしかならないだろ?」
「確かに」
「ハッキリ言うじゃねぇか。けど、そういうことだよ」
蓮に止められても、湊に止められても、きっと自分はそれを振り切って行くだろう。
この間湊に言われたように、今最優先しなければならないのは、ハロンを倒す事だ。
「けど、結果的に振り切ったとしても、心配だって言って貰えたらそれはそれで嬉しいんじゃないかな」
「何その自分勝手な話。振り切られる俺のメンタルも考えてくれない?」
心配する相手が咲だと考えると困惑してしまうが、妹として彼女側に立ったアドバイスだ。
けれど蓮は難しい顔をして首を横に傾げてしまう。
どこか納得できない様子に、みさぎは「もしかして」と息を呑んだ。
「お兄ちゃんが二股された原因ってそれだった?」
本音を隠し、カッコつけて何でも分かっているような顔ばかりすれば、そりゃあ彼女は離れてしまうだろう。
「──怒るぞ。そんなわけないだろ? 俺だって心配だってくらいはちゃんと言ってるよ」
「じゃあ何で浮気されたのよ」
急に大人しくなった蓮は、溜息を零してボソリと呟く。
「逆だよ。心配しすぎてフラれたの」
「それって、束縛してた……ってこと?」
湊の顔が脳裏に浮かんで、みさぎは顔をしかめた。
「好きな子って放っておけないじゃん。つい干渉したくなるっていうか……束縛なんてしてるつもりはなかったんだけどな」
「それは……良くないね」
しみじみとみさぎは頷く。
束縛なんてしたら、咲は嫌がるだろう──いや、喜ぶかもしれない咲を想像して、みさぎは今度は唇の端を引きつらせた。
「俺、言い出すと止まらなくなるから、それがしつこかったんだろうな」
「そ、そうなんだ……」
聞かなくてもいい情報を聞いてしまった気がする。
「いいか、みさぎ。好きな相手が自分以外の異性と居るところを目撃するってのは、物凄いダメージ食らうんだからな? お前も眼鏡くんが好きなら考えて行動するんだぞ?」
「分かってます! 私は束縛なんてしないもん。浮気だって……」
みさぎは、言い返してそっと自分の胸を押さえる。
悪いことはしていないはずなのに、チクリと胸が痛んだ。
「お、お兄ちゃんは咲ちゃんとデート?」
「いや、俺はバイト。咲が、今日は忙しいから連絡できないかもって言ってたぞ」
「何だろう、咲ちゃんが忙しいなんて」
何気なく考えながら家を出たところで、みさぎは「ちょっと待って」と足を止めた。
咲が忙しい──何だか嫌な予感がした。
☆
朝、雨の匂いがした気がして傘を持って家を出たのに、白樺台に着いた時には雲一つない青空が広がっていた。
「朝のニュースで、今日は行楽日和だって言ってたよ」
先に着いていた智が、みさぎの手元を見て小さく笑顔を零す。
「じゃあ、行こうか」
彼に治癒魔法を掛けてみさぎが倒れた日からまだ二日しか経っていない土曜日、早々に魔法戦を決行することになった。
今日は智と二人きりだ。
戦いに来ただけで、決して蓮の疑うような恋愛感情はない。
湊と咲には、昨日の帰り「来ちゃ駄目だよ」と念を押してある。
二人は「分かったよ」と驚く程素直に了承してくれた。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説

TS転移勇者、隣国で冒険者として生きていく~召喚されて早々、ニセ勇者と罵られ王国に処分されそうになった俺。実は最強のチートスキル持ちだった~
夏芽空
ファンタジー
しがないサラリーマンをしていたユウリは、勇者として異世界に召喚された。
そんなユウリに対し、召喚元の国王はこう言ったのだ――『ニセ勇者』と。
召喚された勇者は通常、大いなる力を持つとされている。
だが、ユウリが所持していたスキルは初級魔法である【ファイアボール】、そして、【勇者覚醒】という効果の分からないスキルのみだった。
多大な準備を費やして召喚した勇者が役立たずだったことに大きく憤慨した国王は、ユウリを殺処分しようとする。
それを知ったユウリは逃亡。
しかし、追手に見つかり殺されそうになってしまう。
そのとき、【勇者覚醒】の効果が発動した。
【勇者覚醒】の効果は、全てのステータスを極限レベルまで引き上げるという、とんでもないチートスキルだった。
チートスキルによって追手を処理したユウリは、他国へ潜伏。
その地で、冒険者として生きていくことを決めたのだった。
※TS要素があります(主人公)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる