91 / 190
6章 隠し扉の向こう側
83 廊下のアイツ
しおりを挟む
「ところで、最近増えたこの学校の七不思議を知ってるかい?」
意味深な顔で尋ねてきた鈴木に、みさぎ達は顔を見合わせて「知らない」と声を合わせた。
「そんなのあったんだ。七つどころか一つも分からないよ」
「一つも? それは意外だね」
テストの話をあっという間に終わらせて、鈴木はその話を何故か得意気に語りだした。
「七不思議と言えば学校の怪談じゃないか。この間までは四つだったんだけど、最近一つ増えて五つになったんだ」
「それって七不思議じゃないだろ」
「新しい学校は、一つずつ増えていくものなんだよ」
呆れたような湊のツッコミを食らって、鈴木は苦し紛れにそう説明する。
白樺台高校は今年でようやく創立十周年を迎える、まだ歴史の浅い学校だ。校舎もまだ新しく、怪談話をするには少し物足りない気がする。
「へぇ……」
興味なさげに呟く四人に鈴木はゴホンと咳払いして、五つの七不思議とやらを語り始めた。
みさぎはそろそろ教室に戻りたいと思ったけれど、声色を変えた鈴木を面白がってその場に留まった。
今まであったという四つの七不思議は、音楽室に張ってある作曲家のポスターの目が動くだの、トイレの鏡に何か映るだの、階段の段数が増えるだのと言うありふれたものだった。
四つ目に二宮金次郎の名前が出た時みさぎは思わず息を呑んだけれど、ヤツが夜中に走り出すという定番の内容にホッと胸を撫で下ろした。
「あぁ、よくあるやつね」
苦笑いする智に、鈴木は胸を張ってふふんと鼻を鳴らした。
「けど五つ目は本当の話だからな? 聞いて驚けよ!」
「おぅ。聞いてやるよ」
「呪いの藁人形だ」
鈴木は細く歯を見せると、両手を胸の前に垂らした。俗にいう【お化けのポーズ】だ。
咲が「はぁ?」としかめっ面をする。
「いいか、夜学校の側を通った先輩の話だ。誰も居ない校庭に、コツーンコツーンと何かを叩く音が響き渡っていたらしい。もちろん、誰も居ない学校にだ。あれは藁人形に五寸釘を打ち付ける、怨念のこもった音だって話だよ」
「えぇ、怖い」
「うらめしや」と囁く鈴木に怖がるのは、みさぎだけだった。
「おい、それって……」
横で湊がボソリと呟く。
「湊くん……?」
心当たりがあるらしい湊を覗き込むと、彼は口元に手を添えて三人だけに分かるよう口を動かした。
『メラーレじゃないの?』
三人が同時にその意味を理解する。
メラーレこと、養護教諭の佐野一華だ。
学校の地下には隠し部屋があって、鍛冶師である彼女の工房があるのだ。
防音対策がされているのかは不明だが、どうやら剣を叩く音を聞いた先輩とやらが、第五の七不思議に仕立て上げてしまったらしい。
少し不味い気がする──と困惑顔を送り合う四人だが、鈴木はそれに気づくこともなく情報屋にでもなった気分でご満悦の様子だ。
「まぁせいぜい、夜の学校には近寄らないことだね。けど、確かめたいなら一緒に見に来てあげてもいいよ」
「私は遠いから夜は来れないよ」
みさぎは間髪入れずに即答した。
どうやら鈴木は肝試しすることが目的だったようだ。しかし音の出どころが分かった以上、詮索するようなイベントに参加する気にはなれなかった。
「俺もパス。そんなの怖くないし」
「俺も怪我治ってないしな」
次々と断られて、鈴木は最後の望みをかけて咲に熱い眼差しを送る。
もちろん咲は全く相手にしない様子だ。
「僕が夜にお前と会うわけないだろ」
「えっ」
けれど、何故か鈴木は途端に目を輝かせる。
スイッチでも入ったかのようにテンションを上げて、細い目を潤ませた。
「ちょっと何? 海堂ってボクっ娘なの? もしかしてイメチェンした?」
声のトーンを一段階上げる鈴木に、咲が「はぁ?」と不快感を示す。
ハロン戦以来、咲は開き直ってか自分の事をヒルスの時同様「僕」と言う。中身を知る三人はあまり違和感を感じていないが、鈴木にとっては特別な響きに聞こえたようで、やたら嬉しそうに声を弾ませた。
「俺、小学校ん時ぶりに海堂にドキドキしたわ。いいよ、そのボクっての。俺、少しときめいたからね?」
「お前にときめかれても困るんだけどな」
「まぁいいよ。また聞かせて」
鈴木はよほど咲の「僕」が気に入ったのか、肝試しの話すら中途半端のまま教室へ戻って行ってしまった。
「アレは何だったんだ?」
嵐の去った後のように沈黙が起きて、咲は眉をしかめる。
「さぁな。それより次体育だけど、智やれるのか?」
「そうだった。あ、絢さぁん!」
廊下の向こうに絢を見つけて、智が手を頭上に掲げて叫んだ。
涼しくなったせいか、流石の絢も今日は露出ゼロで長袖長ズボンのジャージを着ている。
絢は「なぁに」とやってきて、ジロリと四人を見やった。
「俺、まだ怪我が治ってなくて。次の体育、保健室で休んでてもいいですか?」
「駄目よ」
しかし絢はきっぱりと否定した。
「聞いたわよ。貴方入院中、メラーレを毎日病室に通わせたんですって? もう少し慎みなさいよ」
「えっ? いや、通わせてたわけじゃ……来てくれたら嬉しいなって言ったら来てくれただけで、無理矢理って訳じゃ……」
小声で弁解する智を絢は睨みつけた。
「それでも駄目よ。貴方を保健室に一時間も居させたら、授業中に何してるか分からないもの」
「ちょっ、何もしませんよ!」
「本当に?」
「ほ、本当です……」
絢の勢いにたじろぐ智。
「じゃあ、それは信じてあげる。けど、それだけ元気なら校庭の端で見学してて頂戴」
絢は智の訴えを聞き入れず、そのまま職員室の方へ行ってしまった。
「何だよ智、メラーレと変なことするつもりだったのか?」
「ふざけるなよヒルス。そういう……するわけないだろ」
声がみるみると小さくなる智に、咲は「やっぱりぃ」と声を上げる。
「下心丸見えだぞ」
調子に乗ってだんだん声が大きくなる咲を、智は「静かにしろよ」と注意した。
みさぎはそんな二人に苦笑しつつ、この間メラーレにされた話を智に伝えた。
「智くん、メラーレに今度智くんと戦ってあげてって言われたんだけど」
「メラーレが? いや、魔法の感覚取り戻さなきゃと思って話はしてたけど」
「智くんがやるなら、私は構わないよ?」
「本当? リーナが相手してくれるなら嬉しいよ」
「けど、その身体じゃまだ無理だよね」
体育すら休む身体で戦闘訓練はできない。
無理してやっても後に響くだけだという事は、ターメイヤ時代ルーシャやハリオスから耳が痛くなるほど言われている。
今は十二月に来るハロン戦に万全の状態で挑むことを最優先しなければならない。
智は包帯の巻かれた胸を押さえて、「だなぁ」と溜息をついた。
「大体、骨にヒビだなんてカルシウムが足りないんだよ。牛乳飲んでも全部背に取られてるんじゃないのか?」
横から咲が智の背をバンと叩く。お構いなしの攻撃に、智は「痛ぇ」と目を閉じた。
「やめろよ。けどやっぱそう思う? まだ背が伸びた気がするんだよな」
「あれ、けどさ」
二人のやり取りに沈黙していた湊が、ふと顔を上げる。
「ウィザードの魔法に治癒ってなかったっけ?」
そんなもの使ったことはないけれど、急に何かを忘れている気がして、みさぎは「そう……だっけ?」と首を傾げた。
意味深な顔で尋ねてきた鈴木に、みさぎ達は顔を見合わせて「知らない」と声を合わせた。
「そんなのあったんだ。七つどころか一つも分からないよ」
「一つも? それは意外だね」
テストの話をあっという間に終わらせて、鈴木はその話を何故か得意気に語りだした。
「七不思議と言えば学校の怪談じゃないか。この間までは四つだったんだけど、最近一つ増えて五つになったんだ」
「それって七不思議じゃないだろ」
「新しい学校は、一つずつ増えていくものなんだよ」
呆れたような湊のツッコミを食らって、鈴木は苦し紛れにそう説明する。
白樺台高校は今年でようやく創立十周年を迎える、まだ歴史の浅い学校だ。校舎もまだ新しく、怪談話をするには少し物足りない気がする。
「へぇ……」
興味なさげに呟く四人に鈴木はゴホンと咳払いして、五つの七不思議とやらを語り始めた。
みさぎはそろそろ教室に戻りたいと思ったけれど、声色を変えた鈴木を面白がってその場に留まった。
今まであったという四つの七不思議は、音楽室に張ってある作曲家のポスターの目が動くだの、トイレの鏡に何か映るだの、階段の段数が増えるだのと言うありふれたものだった。
四つ目に二宮金次郎の名前が出た時みさぎは思わず息を呑んだけれど、ヤツが夜中に走り出すという定番の内容にホッと胸を撫で下ろした。
「あぁ、よくあるやつね」
苦笑いする智に、鈴木は胸を張ってふふんと鼻を鳴らした。
「けど五つ目は本当の話だからな? 聞いて驚けよ!」
「おぅ。聞いてやるよ」
「呪いの藁人形だ」
鈴木は細く歯を見せると、両手を胸の前に垂らした。俗にいう【お化けのポーズ】だ。
咲が「はぁ?」としかめっ面をする。
「いいか、夜学校の側を通った先輩の話だ。誰も居ない校庭に、コツーンコツーンと何かを叩く音が響き渡っていたらしい。もちろん、誰も居ない学校にだ。あれは藁人形に五寸釘を打ち付ける、怨念のこもった音だって話だよ」
「えぇ、怖い」
「うらめしや」と囁く鈴木に怖がるのは、みさぎだけだった。
「おい、それって……」
横で湊がボソリと呟く。
「湊くん……?」
心当たりがあるらしい湊を覗き込むと、彼は口元に手を添えて三人だけに分かるよう口を動かした。
『メラーレじゃないの?』
三人が同時にその意味を理解する。
メラーレこと、養護教諭の佐野一華だ。
学校の地下には隠し部屋があって、鍛冶師である彼女の工房があるのだ。
防音対策がされているのかは不明だが、どうやら剣を叩く音を聞いた先輩とやらが、第五の七不思議に仕立て上げてしまったらしい。
少し不味い気がする──と困惑顔を送り合う四人だが、鈴木はそれに気づくこともなく情報屋にでもなった気分でご満悦の様子だ。
「まぁせいぜい、夜の学校には近寄らないことだね。けど、確かめたいなら一緒に見に来てあげてもいいよ」
「私は遠いから夜は来れないよ」
みさぎは間髪入れずに即答した。
どうやら鈴木は肝試しすることが目的だったようだ。しかし音の出どころが分かった以上、詮索するようなイベントに参加する気にはなれなかった。
「俺もパス。そんなの怖くないし」
「俺も怪我治ってないしな」
次々と断られて、鈴木は最後の望みをかけて咲に熱い眼差しを送る。
もちろん咲は全く相手にしない様子だ。
「僕が夜にお前と会うわけないだろ」
「えっ」
けれど、何故か鈴木は途端に目を輝かせる。
スイッチでも入ったかのようにテンションを上げて、細い目を潤ませた。
「ちょっと何? 海堂ってボクっ娘なの? もしかしてイメチェンした?」
声のトーンを一段階上げる鈴木に、咲が「はぁ?」と不快感を示す。
ハロン戦以来、咲は開き直ってか自分の事をヒルスの時同様「僕」と言う。中身を知る三人はあまり違和感を感じていないが、鈴木にとっては特別な響きに聞こえたようで、やたら嬉しそうに声を弾ませた。
「俺、小学校ん時ぶりに海堂にドキドキしたわ。いいよ、そのボクっての。俺、少しときめいたからね?」
「お前にときめかれても困るんだけどな」
「まぁいいよ。また聞かせて」
鈴木はよほど咲の「僕」が気に入ったのか、肝試しの話すら中途半端のまま教室へ戻って行ってしまった。
「アレは何だったんだ?」
嵐の去った後のように沈黙が起きて、咲は眉をしかめる。
「さぁな。それより次体育だけど、智やれるのか?」
「そうだった。あ、絢さぁん!」
廊下の向こうに絢を見つけて、智が手を頭上に掲げて叫んだ。
涼しくなったせいか、流石の絢も今日は露出ゼロで長袖長ズボンのジャージを着ている。
絢は「なぁに」とやってきて、ジロリと四人を見やった。
「俺、まだ怪我が治ってなくて。次の体育、保健室で休んでてもいいですか?」
「駄目よ」
しかし絢はきっぱりと否定した。
「聞いたわよ。貴方入院中、メラーレを毎日病室に通わせたんですって? もう少し慎みなさいよ」
「えっ? いや、通わせてたわけじゃ……来てくれたら嬉しいなって言ったら来てくれただけで、無理矢理って訳じゃ……」
小声で弁解する智を絢は睨みつけた。
「それでも駄目よ。貴方を保健室に一時間も居させたら、授業中に何してるか分からないもの」
「ちょっ、何もしませんよ!」
「本当に?」
「ほ、本当です……」
絢の勢いにたじろぐ智。
「じゃあ、それは信じてあげる。けど、それだけ元気なら校庭の端で見学してて頂戴」
絢は智の訴えを聞き入れず、そのまま職員室の方へ行ってしまった。
「何だよ智、メラーレと変なことするつもりだったのか?」
「ふざけるなよヒルス。そういう……するわけないだろ」
声がみるみると小さくなる智に、咲は「やっぱりぃ」と声を上げる。
「下心丸見えだぞ」
調子に乗ってだんだん声が大きくなる咲を、智は「静かにしろよ」と注意した。
みさぎはそんな二人に苦笑しつつ、この間メラーレにされた話を智に伝えた。
「智くん、メラーレに今度智くんと戦ってあげてって言われたんだけど」
「メラーレが? いや、魔法の感覚取り戻さなきゃと思って話はしてたけど」
「智くんがやるなら、私は構わないよ?」
「本当? リーナが相手してくれるなら嬉しいよ」
「けど、その身体じゃまだ無理だよね」
体育すら休む身体で戦闘訓練はできない。
無理してやっても後に響くだけだという事は、ターメイヤ時代ルーシャやハリオスから耳が痛くなるほど言われている。
今は十二月に来るハロン戦に万全の状態で挑むことを最優先しなければならない。
智は包帯の巻かれた胸を押さえて、「だなぁ」と溜息をついた。
「大体、骨にヒビだなんてカルシウムが足りないんだよ。牛乳飲んでも全部背に取られてるんじゃないのか?」
横から咲が智の背をバンと叩く。お構いなしの攻撃に、智は「痛ぇ」と目を閉じた。
「やめろよ。けどやっぱそう思う? まだ背が伸びた気がするんだよな」
「あれ、けどさ」
二人のやり取りに沈黙していた湊が、ふと顔を上げる。
「ウィザードの魔法に治癒ってなかったっけ?」
そんなもの使ったことはないけれど、急に何かを忘れている気がして、みさぎは「そう……だっけ?」と首を傾げた。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説

TS転移勇者、隣国で冒険者として生きていく~召喚されて早々、ニセ勇者と罵られ王国に処分されそうになった俺。実は最強のチートスキル持ちだった~
夏芽空
ファンタジー
しがないサラリーマンをしていたユウリは、勇者として異世界に召喚された。
そんなユウリに対し、召喚元の国王はこう言ったのだ――『ニセ勇者』と。
召喚された勇者は通常、大いなる力を持つとされている。
だが、ユウリが所持していたスキルは初級魔法である【ファイアボール】、そして、【勇者覚醒】という効果の分からないスキルのみだった。
多大な準備を費やして召喚した勇者が役立たずだったことに大きく憤慨した国王は、ユウリを殺処分しようとする。
それを知ったユウリは逃亡。
しかし、追手に見つかり殺されそうになってしまう。
そのとき、【勇者覚醒】の効果が発動した。
【勇者覚醒】の効果は、全てのステータスを極限レベルまで引き上げるという、とんでもないチートスキルだった。
チートスキルによって追手を処理したユウリは、他国へ潜伏。
その地で、冒険者として生きていくことを決めたのだった。
※TS要素があります(主人公)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。


巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる