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6章 隠し扉の向こう側
72 お兄ちゃんの彼女と、兄様の彼
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絢の家に泊ることになった湊と別れ、みさぎが蓮の運転する車で自宅に戻ったのは真夜中の日が変わる直前だった。
リーナの記憶が頭いっぱいになって、落ち着くまで少し時間がかかった。
ハロン戦の疲れも相まって翌日の夕方まで部屋でゴロゴロしていたが、みさぎはふと重要な事を忘れていたことに気付く。
月曜日から中間テストだったのだ。
☆
「何でお前は、俺が折角教えてやったところまで間違えてるんだよ」
今日はハロン戦から一週間後の土曜日だ。
慌ただしく出掛ける準備をして、洗面所と部屋を往復していたところをシャワー上がりの蓮に呼び止められた。
上半身裸の蓮は、髪をぐしゃぐしゃに拭いたタオルを首に掛けて、不平不満を零す。
「できなかったものはしょうがないじゃない」
テスト前日に頼み込んで、苦手な英語を付きっ切りで教えてもらった。しかし文法やら何やらを短時間で詰め込んだ結果は六十八点で、蓮の期待を遥かに下回るものとなってしまった。
「だから、九十点目標なんて無理だったんだよ」
「最初から諦めるなよ。一学期はもう少し良かっただろ?」
「テストは毎回同じじゃないでしょ? 今回は難しかったの!」
言い訳にしかならないが、勉強に集中できる気分ではなかった。それで六十八点も取れたのだから、みさぎ的には満足している。
それに他の教科はもう少し点数が良かったし、朝電車の中で湊に教えてもらった数学は八十五点だった。
次に来るハロンは、過去にリーナが倒すことのできなかった最大の敵だ。奴が現れるという十二月一日が、今度は期末テストの直前だったことを思い出すと頭が痛い。
「次はもうちょっと頑張るよ。今度ね、うちで咲ちゃんも一緒に勉強しようって言ったんだ。いいよね?」
「構わないけど。それって咲ちゃんが言ってたの?」
「まぁ私が言い出したんだけど。咲ちゃんはお兄ちゃんと一緒は恥ずかしいから嫌だって言ったけど、あれって遠慮してただけだと思うんだ」
「へぇ、そっか」
みさぎが思っていた以上に、蓮の反応は薄かった。
もっと喜ぶかと思ったけれど、彼女ができたらしい兄にそんな話は無駄だったのかもしれない。
それに咲の中身はあのヒルスなのだから、一緒に勉強したところでお互いに何の問題もないだろう。
「お兄ちゃんって最近彼女出来たでしょ。今日はデート?」
蓮が朝からシャワーを浴びるなんて、それ以外に考えられない。
バイトならそんなことしないし、ただの休みならテスト前でもない限り、リビングで朝からアニメを見るかゲームをしている筈だ。
「まぁな」と素っ気なく答えて、蓮は冷蔵庫から牛乳を取り出してゴクゴクと飲み始めた。
「やっぱり。だから最近浮かれてたんだ。ねぇ、どんな人なの? 前は美人さんだったけど、お兄ちゃんにはちょっと勿体ないかなって思ってたんだよね」
去年の話だけれど、一度二人でいる所に遭遇したことがあった。
モデルのようにきれいな人で、何で兄と一緒に居るのか不思議で仕方なかった。あんな美人が相手なら、二股されても仕方ない――というか、最初から相手は蓮と付き合っているつもりなんてなかったんじゃないかとさえ思えてくる。
「勿体ないとか言うなよ。お前は俺の事全然分かってないんだよ」
残りの牛乳を一気飲みして、蓮は持ったままのパックから二杯目を注ぐ。
「大体、過去の話なんていいんだよ。終わったことだろ?」
「だってぇ、気になるんだもん。今の彼女はやっぱり美人さんなの? それとも可愛いタイプ?」
「どうかな。咲ちゃんだけど、お前はどう思う?」
「――は?」
みさぎは耳を疑った。
蓮の言った名前が元・兄の名前に聞こえたけれど、そんなわけはない。
どうやらテスト疲れで誤変換してしまったらしい。
「ごめん、もう一回言って」
兄の恋愛話に盛り上がっていた頭が急に冷静になって、みさぎはじっと答えを待つ。けれど蓮は「はぁ?」と眉をしかめて、また同じ名前を繰り返した。
「だから、咲ちゃんだって。お前の親友だろ?」
兄はおかしなことを言っている。二人は初対面からまだ一ヶ月も経っていない。
お泊り会の時だって、バイトでいなかった蓮とは朝にチラっと会話しただけのはずだ。
スマホの番号を交換していたのは分かるけれど、そんな恋愛に発展する感じではなかった。
「ちょっと待ってよ」
なら、あの朝帰りの相手は咲という事になるのだろうか。
頭がパニックになりかけたところで、懐かしいおかっぱ髪の男子が脳裏に過った。
「だ、駄目だよお兄ちゃん! あれは咲ちゃんだけど、中身は兄さ……おっ、おっ……」
その先は言ったら駄目だと思って言葉を飲み込む。それなのに蓮は、
「お前の兄貴なんだろ? 昔の」
「ええっ。し、知ってるの? 何で?」
「いや本人に聞いたんだけど」
「なら何で付き合ってるのよ!」
ハロン戦でみさぎを迎えに来た時だって、二人はそんな風に見えなかった。
けれど、そういえば蓮はあの日終電を逃した理由を詳しく聞いてはこなかった。
話の分かる優しい兄だと思っていたのに、実は事情を全部把握していたからだというのか。
「お兄ちゃん!」
「何だよ、うるさいな。お前に関係ないだろ?」
「関係ありすぎるよ! だって、お兄ちゃんと兄様が……うわぁぁあん」
蓮とヒルスの逢瀬シーンが次々と頭に浮かぶ。
叫び出すみさぎに、蓮は再び空にしたグラスをシンクに置いて「落ち着けよ」と宥めた。
「お前もあの眼鏡くんとデートなんだろ? 早くしないと遅れるぞ」
「も? も、って、お兄ちゃんも咲ちゃんに会うの?」
蓮がデートに行くという事は分かっていたけれど、相手がヒルスこと咲だとは全く想像もしていなかった。
「だったら私も一緒に行くよ」
「駄目だ。そっちすっぽかす気かよ。いいから邪魔しないでくれる?」
みさぎを軽くあしらって、蓮はそのまま階段を上り部屋に入ってしまう。
いつも通り煩い足音が、愕然としたみさぎの耳に余韻を残した。
リーナの記憶が頭いっぱいになって、落ち着くまで少し時間がかかった。
ハロン戦の疲れも相まって翌日の夕方まで部屋でゴロゴロしていたが、みさぎはふと重要な事を忘れていたことに気付く。
月曜日から中間テストだったのだ。
☆
「何でお前は、俺が折角教えてやったところまで間違えてるんだよ」
今日はハロン戦から一週間後の土曜日だ。
慌ただしく出掛ける準備をして、洗面所と部屋を往復していたところをシャワー上がりの蓮に呼び止められた。
上半身裸の蓮は、髪をぐしゃぐしゃに拭いたタオルを首に掛けて、不平不満を零す。
「できなかったものはしょうがないじゃない」
テスト前日に頼み込んで、苦手な英語を付きっ切りで教えてもらった。しかし文法やら何やらを短時間で詰め込んだ結果は六十八点で、蓮の期待を遥かに下回るものとなってしまった。
「だから、九十点目標なんて無理だったんだよ」
「最初から諦めるなよ。一学期はもう少し良かっただろ?」
「テストは毎回同じじゃないでしょ? 今回は難しかったの!」
言い訳にしかならないが、勉強に集中できる気分ではなかった。それで六十八点も取れたのだから、みさぎ的には満足している。
それに他の教科はもう少し点数が良かったし、朝電車の中で湊に教えてもらった数学は八十五点だった。
次に来るハロンは、過去にリーナが倒すことのできなかった最大の敵だ。奴が現れるという十二月一日が、今度は期末テストの直前だったことを思い出すと頭が痛い。
「次はもうちょっと頑張るよ。今度ね、うちで咲ちゃんも一緒に勉強しようって言ったんだ。いいよね?」
「構わないけど。それって咲ちゃんが言ってたの?」
「まぁ私が言い出したんだけど。咲ちゃんはお兄ちゃんと一緒は恥ずかしいから嫌だって言ったけど、あれって遠慮してただけだと思うんだ」
「へぇ、そっか」
みさぎが思っていた以上に、蓮の反応は薄かった。
もっと喜ぶかと思ったけれど、彼女ができたらしい兄にそんな話は無駄だったのかもしれない。
それに咲の中身はあのヒルスなのだから、一緒に勉強したところでお互いに何の問題もないだろう。
「お兄ちゃんって最近彼女出来たでしょ。今日はデート?」
蓮が朝からシャワーを浴びるなんて、それ以外に考えられない。
バイトならそんなことしないし、ただの休みならテスト前でもない限り、リビングで朝からアニメを見るかゲームをしている筈だ。
「まぁな」と素っ気なく答えて、蓮は冷蔵庫から牛乳を取り出してゴクゴクと飲み始めた。
「やっぱり。だから最近浮かれてたんだ。ねぇ、どんな人なの? 前は美人さんだったけど、お兄ちゃんにはちょっと勿体ないかなって思ってたんだよね」
去年の話だけれど、一度二人でいる所に遭遇したことがあった。
モデルのようにきれいな人で、何で兄と一緒に居るのか不思議で仕方なかった。あんな美人が相手なら、二股されても仕方ない――というか、最初から相手は蓮と付き合っているつもりなんてなかったんじゃないかとさえ思えてくる。
「勿体ないとか言うなよ。お前は俺の事全然分かってないんだよ」
残りの牛乳を一気飲みして、蓮は持ったままのパックから二杯目を注ぐ。
「大体、過去の話なんていいんだよ。終わったことだろ?」
「だってぇ、気になるんだもん。今の彼女はやっぱり美人さんなの? それとも可愛いタイプ?」
「どうかな。咲ちゃんだけど、お前はどう思う?」
「――は?」
みさぎは耳を疑った。
蓮の言った名前が元・兄の名前に聞こえたけれど、そんなわけはない。
どうやらテスト疲れで誤変換してしまったらしい。
「ごめん、もう一回言って」
兄の恋愛話に盛り上がっていた頭が急に冷静になって、みさぎはじっと答えを待つ。けれど蓮は「はぁ?」と眉をしかめて、また同じ名前を繰り返した。
「だから、咲ちゃんだって。お前の親友だろ?」
兄はおかしなことを言っている。二人は初対面からまだ一ヶ月も経っていない。
お泊り会の時だって、バイトでいなかった蓮とは朝にチラっと会話しただけのはずだ。
スマホの番号を交換していたのは分かるけれど、そんな恋愛に発展する感じではなかった。
「ちょっと待ってよ」
なら、あの朝帰りの相手は咲という事になるのだろうか。
頭がパニックになりかけたところで、懐かしいおかっぱ髪の男子が脳裏に過った。
「だ、駄目だよお兄ちゃん! あれは咲ちゃんだけど、中身は兄さ……おっ、おっ……」
その先は言ったら駄目だと思って言葉を飲み込む。それなのに蓮は、
「お前の兄貴なんだろ? 昔の」
「ええっ。し、知ってるの? 何で?」
「いや本人に聞いたんだけど」
「なら何で付き合ってるのよ!」
ハロン戦でみさぎを迎えに来た時だって、二人はそんな風に見えなかった。
けれど、そういえば蓮はあの日終電を逃した理由を詳しく聞いてはこなかった。
話の分かる優しい兄だと思っていたのに、実は事情を全部把握していたからだというのか。
「お兄ちゃん!」
「何だよ、うるさいな。お前に関係ないだろ?」
「関係ありすぎるよ! だって、お兄ちゃんと兄様が……うわぁぁあん」
蓮とヒルスの逢瀬シーンが次々と頭に浮かぶ。
叫び出すみさぎに、蓮は再び空にしたグラスをシンクに置いて「落ち着けよ」と宥めた。
「お前もあの眼鏡くんとデートなんだろ? 早くしないと遅れるぞ」
「も? も、って、お兄ちゃんも咲ちゃんに会うの?」
蓮がデートに行くという事は分かっていたけれど、相手がヒルスこと咲だとは全く想像もしていなかった。
「だったら私も一緒に行くよ」
「駄目だ。そっちすっぽかす気かよ。いいから邪魔しないでくれる?」
みさぎを軽くあしらって、蓮はそのまま階段を上り部屋に入ってしまう。
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